恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの -
Posted by ブクログ
寒い日が続いており、お風呂が気持ち良いですね。そんなお風呂上りに読み始めた一冊です。
短かったけど、しっかりとしてミステリーでした。
謎の3つの死体、1人は餓死、1人は転落死、1人は感電死。ほぼ同時刻に死んでいた。登場人物が少ないので、この人怪しいなとすぐに思いましたが、それでも真相の内容は面白かったです。
<以下引用>
あなたはその瞬間を見たくはありませんか?あなたにもいつか訪れるその瞬間を?
私は、見たくないです・・・。いや、別に見たいか見たくないかの話じゃないのですが。私は怖いです。だから見たくないです。
ところで春という検事さん、別のお話で登場している人らしい。この春 -
Posted by ブクログ
(上下巻あわせたレビューです)
恩田さん自身超能力を扱った作品をいくつか書かれていますが、自分が読んだ中では本作が一番面白かったように思います。これまでにないほど大きなスケールだったり、恩田作品としては珍しく残虐かつグロテスクなシーンが頻発したりする所も目を引きますが、一番読んでいて楽しかったのは在色者同士の対決シーンですかね。特に上巻ラスト付近の黒塚と葛城のバトルはなかなか面白かったです。『帝都物語』とか漫画『ドラゴンボール』とか、最近の小説だと『新世界より』の再現を狙ったのかとも思えました。ただ下巻に入ると神山と水晶筋の謎のほうに話の比重が移った感じがして、直接対決がそんなに目立たなくな