恩田陸のレビュー一覧

  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    面白いです。空港の入管で突然別室に集められ、「当局はこの中に敬称なしのテロリストがいると見ているので、皆さんで話し合って見つけ出してください」とヒューマノイドに言われる人々…外界は超大型台風接近中で、通信機器も全てダウン。
    ヒューマノイドがぶっちゃけ過ぎるけれど、本当に上はこういうこと考えそうだな…というリアルさがあります。
    集められている11人(とコーギー。かわいい)も、観察力や思考能力が高い気がするので、少しずつ情報を明らかにしていくのにワクワクします。
    キーパーソンは触れたら相手の思考が読める少年だな。。
    続きも楽しみです。

    てか、テロリストが消滅させたいの、台風では…?って思ったりし

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    2020年10月06日
  • 終りなき夜に生れつく

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    『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ

    軍勇司と葛城晃の友情、そして神山倖秀の覚醒

    「終わりなき夜に生まれつく。永遠の夜に生きる。」

    ウィリアム・ブレイクの詩からとられたタイトルが好き

    恩田先生、〈途鎖国〉シリーズは、まだまだ続けてくださーい!

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    2020年10月03日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    そういうことかぁ
    これは恩田版『地獄の黙示録』であり、
    『闇の奥』なんだ

    もちろん、それらに匹敵するオモシロさ

    ひたすらダークでホラー
    鬱蒼としているけれど、鳥も動物も身を潜める
    暗い森の中で繰り広げられるサイキックバトル

    実写はキツそうなんでアニメで観たい!

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    2020年09月28日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    ザラついた重苦しい空気、ねっとりした闇、次から次へと現れる怪しい人物、殺気が入り混じった緊張感…

    途鎖国…在色者…ウラ…ソク…イロ…ウチ…均質化手術…アッパー系/ダウナー系…ヒトガタ…闇月…かなりのイロ…説明もほどほどに、当たり前のように飛び交う耳なれないコトバ

    〈常野物語〉シリーズ+〈神原恵弥〉シリーズmeet『AKIRA』な展開は、下巻に続く……

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    2020年09月22日
  • 終りなき夜に生れつく

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     『夜の底は柔らかな幻』の前日譚というべき短編集。

     特殊な能力をもって生まれたゆえに、普通には生きられない。
     それぞれが、それぞれのベストを模索していくのだけど…。
     結局、人間は環境と運によって形成されるのか? (性格もそうではあるけれど、性格の形成も環境に左右されるのでここは環境として)

     物語の中で、もしここがこうなら、と思わないでもないけれど、でも多分それは無理で、やっぱり最後は「夜の底」の世界にいってしまうのだろう。
     って、それは絶望だね。
     
     結局、何も変えられない世界を創ったのは、悲しいことなのだと思う。

     うん。
     これは、ただ、悲しい淋しい物語なのだろう。

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    2020年08月30日
  • 朝日のようにさわやかに

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    ネタバレ

    読んでいて思ったのは、「恩田陸って、やっぱりプロの作家なんだなー」って(爆)
    なんて、そんな失礼なこと言ったら、間違いなく怒られそうだけどw
    でも、発想の豊かさだったり、読んでいてビシッと決まる表現にハッとさせられたり。あと、作家だけに人生の場面場面において、鋭く目を光らせていたりしているんだなーとか。
    冗談抜きで、これは上手いと思った(全部じゃないけどw)。
    「おみそれしました。はぁはぁー!」って感じ。

    ただ。恩田陸の小説の魅力って、必ずしも「上手い小説」ではないんだよね。
    自分は、最初に「六番目の小夜子」を読んで。その煮え切らない結末に不満を抱きつつも、ストーリーが醸し出す謎めいた雰囲気

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    2020年08月29日
  • 小説以外

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    恩田陸の書く小説が大好きなので、恩田陸の読んできた本にもものすごく惹かれる、そして同じ本を読んでたことが分かるとなんだか嬉しくなる。

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    2020年08月21日
  • 朝日のようにさわやかに

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    「水晶の夜、翡翠の朝」
    この世界観、好きだなと思ったら、シリーズの番外編だとのことなので、そのシリーズを読もうと思います。
    「一千一秒殺人事件」
    稲垣足穂を存じ上げませんが、スティーブン・キングの「ザ・ドーム」を思い出しました。

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    2020年08月17日
  • 象と耳鳴り

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    こういう関連した短編面白いし読みやすい。
    小夜子の時の多佳雄は品のある立派な父親という風格があったけど、こちらは元判事という面が強くて、おまけに末息子の秋の名前さえ出てこないので最初全然気づかなかった。
    「給水塔」の時枝、この話以降登場しないのがなんとも後味悪い。多佳雄はあの後警察に相談したのかそうじゃないのか。元判事としての勘が働いたなら時枝は悪側の人間ではないんだろうか。
    色々登場人物出たけど関根家の面子が濃すぎるな。夏に関しては登場と台詞のせいかキッツイ性格の女にしか見えなかったよ。

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    2020年08月09日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    設定が壮大。景色の描写が鮮やかなだけに余計怖い。
    途鎖の山を目指す、殺しまくりの能力者たちが戦いまくる。
    ホトケの意味、そう来る!?
    死ぬ人、生き残る人、行く人それぞれが、落ち着くところに落ち着く感じだけど、ユウジが死んでしまった(たぶん)のは、悲しい。
    テレビの旅行番組で、モデルの四国徳島県の大歩危·小歩危を見て2度楽しむ。

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    2020年08月16日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    - ”オネエキャラ”ってなんですか?

    それはね、ある種の見せ物や芸能ということを分かった上で、男性でありながら女性っぽい言葉を用いる人たちのことを言うんですよ。

    - 女性っぽい言葉ってどんな感じですか。

    『なあによ。感じ悪いったら。』
    『ねえ、このコートはまずいかしら?あんた、何かまともなコート持ってない?』
    『フン、何よ、たまに会うとみんな冷たいのよねえ』
    『何よ、あんたったら、随分突っかかるわね。何が言いたいのよ、さっきから』
    『じゃあお願いしようかしら。送り狼は無しでよろしくね』
    …というような感じですね。聞いたことがあるでしょう?テレビで強烈な印象を放っている、あの芸能人、この

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    2020年07月28日
  • 朝日のようにさわやかに

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    “世界で一番美しいのはだあれ?”という問いかけに、”それは王妃様です”と答えるのは魔法の鏡。

    子供が7歳の誕生日を迎えた日に同じ問いかけをした王妃。今度は”それは白雪姫です”と答えた魔法の鏡。怒り狂った王妃は白雪姫の殺害を命じます。命じられた猟師が不憫に思ったことで死を免れた白雪姫は七人の小人の家に辿り着きます。お腹が空いていた白雪姫はスープを飲み、パンを食べ、ぶどう酒にも口をつけた後、その家で眠ってしまいました…というのは童話の名作「白雪姫」。そんな名作に、

    『それっていけないことなんじゃないの?』
    『見ず知らずの人のうちに入って、飲み食いして、勝手に寝ちゃったんだものね。今だったら、そ

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    2020年07月27日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    世界観の把握ができたからか上巻よりも読みやすく、一気読み!昭和のリアル映像のくだりは理解が追いついてないのですが、大東京学園オリンピック会場に昭和が現れ、ゴジラ、キティ、スヌーピーとそうそうたる面々の大乱闘。脱走は命懸けとは言われていたけれども、ここまでがんばったのに脱落するのかと生存率の低さに驚きました。思ってもみなかった黒幕はただただ胸熱。結局、恩田さんにも意味が分かっていないタイトルとのことですが、すっごいキャッチーで私は大好き。映像化してほしい、勢いが爆発してる作品でした。

    [追記]
    (中田先生の授業であらすじしか知らないけど)『AKIRA』、『グレンラガン』の今石作品、(ちょっと毛

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    2020年07月23日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    発行は16年前!荒廃した地球に取り残された日本は大東京学園に優秀な男たちを集める。生徒は将来が約束された卒業総代になることを目標に、命をかけた定期試験(戦車とドッチボールとか)に挑み、ランク上位を目指す。汚染された夢の国!拷問器具扱いの観覧車!折りたたみ式の橋!昭和と未来の合わせ技のような世界観に、地球が荒廃したらこんな未来もあるかもと妙な現実味があります。キャッチーなタイトルから、アキラとシゲルのBLを想像するも上巻では良いパートナーといった風。2人は新宿クラスに落とされるのか。気になる終わり方です。

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    2020年07月23日
  • 八月は冷たい城

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    感想を書き忘れていた。。少年たちの物語。「7月」の謎も解け、世界が明らかになる一冊。シンプルな作りであっさりとしているけど、見所は多い。

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    2020年07月20日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    途鎖が地名であることに気付いたのは、数ページ進んでからだった。ヌキ、イロ・・聴き慣れぬ言葉が意味することが分からず読み進めて漸く現実的な話でないことに気づいた自分の鈍感さに恥ずかしさを覚えながら読み進めた。
    超能力を持つ人達が互いに牽制し合いある場所を目指している事が分かった。その過程でどんな事態が待っているのか?続きを読んでみる。

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    2020年07月10日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    面白かったけど、続きが気になる。

    後半、残りのページ数と展開から、何も解決しないまま終わるのではと心配しながら読んだ。この作者でそういう話が過去にあったので。一応の着地はみたけど、謎も残っているので、早く続きをお願いしたい。

    クールで影のある存在だった火浦が、話が進むうち時子を憎からず思うようになったり、手放したくないと感じるのはまぁ判るけど、いきなり「この娘を愛している」と自覚するのは、いやちょっと、という感じ。

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    2020年07月04日
  • ブラック・ベルベット

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    神原恵弥のミステリーツアー第3弾は、東洋と西洋が交わるT共和国

    前2作のキャストも登場しながら、今回は現地の無神論者エディが加わり、トルコ観光をしながら壮大な謎を解いていく

    冒頭から女性が殺され、恵弥のかつての恋人が現れたりする
    果たして、女性はなぜ死んだのか?
    謎のフィクサー“アンタレス”の正体は?
    全身が黒い苔に覆われる伝染病とは?

    数々の問題がつながっていき…最後はすべてが解決する様は爽快、まるで2時間ドラマのよう

    神原恵弥シリーズはまた面白くなった

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    2020年07月02日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    実際は三部作なのかな?
    これで終わりのようです。
    面白く読んだ。最後が少し難しくて混乱?
    恩田さんのこういう系統の物語は好きです。

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    2020年06月20日
  • 夢違

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    ネタバレ

     夢の話。夢札をひく世界。結衣子はいきているのかわからない。探しているあいだにも事件が起こる。夢札が正しいかどうか迫られる。綺麗なミステリー。少しの怪しさがある。その怪しさが僕を駆り立てた解説者が占い師。

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    2020年06月15日