恩田陸のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    豪華寝台列車の「ななつ星」を題材に5人の作家と糸井重里さん、小山薫堂さんが物語や想いを綴る。寝台列車はセンチメンタルな気持ちになる。闇夜を走り抜ける中、人は過去を思い出し、その時にしかできない話しをし、解決できなかった想いを投げかける。5つの物語はどれも労りがあり、癒しもある。旅(ななつ星は旅というより乗ること自体に価値があるのだが)は不思議だ。自然と自己に向き合わせていく。
    自分を見つめ直したくなる一冊だった。
    お気に入りは「夢の旅路」「アクティビティーは太極拳」。

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    2023年05月02日
  • 上と外(下)

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    上巻ではこの先どうなるのだろうと謎めいた期待感があった。
    下巻で一気に展開していくが、割と現実的に収束していった。

    小中学生とは思えない利口な判断力と行動力に関心し、その根源は子供達のお爺さんの影響が強いようだ。
    作中に出てくるお爺さんの教えが割と金言だなあと思った。

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    2023年05月02日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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     豪華列車ななつぼしに関するアンソロジー。作家さん、それぞれに特徴的な物語だが、すべて、心に沁みる物語。

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    2025年12月07日
  • 私と踊って

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    犬と猫のお話が特に好き。あとは題名の私と踊ってかな。恩田陸さんは短編集も素晴らしいから、読んでいてとても楽しいです。

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    2023年04月27日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    理瀬シリーズ、読んでてファンタジーにも近いものを感じます。

    でも読んでて飽きさせないミステリアスな雰囲気が秀逸ですね!

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    2023年04月20日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    空港で足止めされた人達。この中にテロ犯が!ということでまだ何もわからず上巻終了。
    題名からものすごい何かを想像しながら下巻へ。

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    2023年04月12日
  • 不安な童話

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    怪力乱神が引き起こしたとしか思えない怪事件の解明は、不可能犯罪という本格ミステリの表看板の一つだし、ライトミステリを中心に、心霊探偵の類いは百花繚乱の観がある。しかし本作のように狭義のオカルト現象を扱うミステリは意外と例が少ないような。ミステリとしては一種の不可能犯罪ものになるのだろうが、ハウは大したことがないので、ホワイダニットになりますか。それよりも、お話がどんな地点に着地するかがさっぱりの、フワフワした感じが、むしろ心地よい。

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    2023年04月02日
  • 私と踊って

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    読み慣れない本が続いたので、恩田陸読んで整える
    前に読んだ時よりも面白く感じる
    今回電子書籍版を買ってみたけど、東京の日記と交信のために紙版に軍配

    台北小夜曲、二人でお茶をが今回特に沁みた
    内面と向き合いたい時期かも

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    2023年03月29日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    高校時代に関わりのあった綾音・衛・箱崎一 の名字にザキがつくザキザキコンビ。
    それぞれが昔を回顧する群像劇。高一で三人組でフィールドワークのようなことをし、田舎で昼間人がいないことが記憶に残っていたり、それぞれの大学時代の思い出が語られている。高校時代に出会い、関わりはあるが関わりがない人生の進行が描かれている。綾音は本、衛はベース、一は映画を意識の差はあれど大学で取り組んでいた。

    一人が伸ばした興味の先に、他人の興味がぶつかっている、関わりが拡散から収束している美しさ・偶然の運命に心が動かされた。過去に同じ体験をした人たちがそれぞれの人生を歩んでいく風景が心にぐっと来た。
    自分にこのように時間をかけた体験として思い出せるものがあるだろうかと考えた。ゲームをした思い出が大半で、何かを成し遂げた思い出は大学にはない。これから人生を振り返ったときに、あれをやったことが自分の今につながっていると感慨深く思えるように生きていかなければと感じさせてくれる物語だった。
    評価4

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    2023年04月16日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    18の短編集だが、作者の目線が縦横無尽であることが実感できる.少しゾッとする読後感が楽しめるのもユニークだ.種をしっかり探してそれを温める過程を経て中身の濃い短編にまとめることが、ある種の才能であるとも感じた.

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    2023年03月13日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    常野シリーズ3作目。光の帝国や蒲公英草子にあった、異能を持ちひっそりと人々の幸せを祈る一族、という雰囲気は無く、異能一家の失踪した父の謎を追う母子は自らの苦悩にも向き合う。前2作のノスタルジックが無いので違うシリーズのようだけど、ラストには常野らしさを感じた。
    何が本当なのか、裏返されているのは誰なのか、最後は一気読み。

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    2023年03月03日
  • ブラック・ベルベット

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    シリーズ3作目。
    話の広げ方、謎の提供はさすがの安心感。
    本当にいつも中盤までは大好きだ。
    終わりはサラッとした感じだけど、珍しく閉じた物語で逆に驚くなど。閉じてるほうが面白いんだけど、オープンエンドのほうが記憶に残る不思議。

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    2023年02月26日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    相変わらず上巻が素晴らしい。
    「常野物語」を思い出す異能力と謎の大行進。下巻の前半に訪れるクライマックス。そして盛大に広げた風呂敷を放り投げて、いつものオープンエンド!…と思ったら、え、そんな?と、ゆるーく包んで結ばずに…終わったー! 大好き。

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    2023年02月26日
  • 蛇行する川のほとり

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    ミステリーという印象ではないけど、全編通して事件が尾を引いていて謎が霧のようにぼんやりと辺りを満たしている感じ。
    夏の早朝のような、眩しいがまだ一枚膜があるような不思議な感じ。登場人物の思春期(本の中の表現では「少女」)らしさのせいか。

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    2023年02月25日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    6月初めに、夏流(かなし)という名前の土地に転校してきたミチルは、全身緑色の「みどりおとこ」に出会い、夏のお城夏流城(かなしろ)での林間学校に参加する。
    主人公が中学生の、淋しくて悲しいひと夏の物語。

    「七月に流れる花」は少女の視点で、「八月は冷たい城」は少年の視点で描かれていて、「七月」を読んでから「八月」を読むので、物語に入りやすく、より鮮やかなものに感じられる。
    物事の裏と表が透けて見えるような感じがして、面白かった。

    彼らが夏の城に呼ばれた理由が謎に満ちていて、真実がわかるとほっとする反面、近い将来起こってもおかしくないような出来事だと思うと怖くなってくる。
    悲しいおとぎ話のようだ。

    「悲しみは夏流城の水路に流していきなさい。ここを出たら未来のことだけ考えなさい」という言葉に、前向きなメッセージが込められていて、全体的に恩田陸さんらしいダークな雰囲気がよかった。

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    2023年02月18日
  • ネクロポリス 下

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    2023.1.28-2.9

    久しぶりに恩田陸を読んで、久しぶりに恩田陸を満喫したー!と感じました。道中のワクワクと終いにかけての転がり方、なつかしいこの恩田陸感。
    今回のラストは肩透かしではなかったけど、若干複雑になりすぎたかな、というのが初見の感想。ちょっと理解が及んでいない所がある気がするので、ラストだけ読み返す予定。
    少しだけあったエピローグはきちんと不気味で良かった。

    現実と非現実の融合。この世の中のどこかにあるかもしれない、陸続きの世界。そういうものに対する畏れと憧憬。
    目に見えるもの、自分が見たものしか信じない人は多い。この世に氾濫する情報の波に飲み込まれないためにもそれはある意味で正しい選択。
    でも、本当にそれでいいのか?
    下世話な噂話や真偽不明のネットニュースを信じろという話ではない。
    今や「非科学的」という言葉で片付けられてしまうような、目に見えないものや科学で証明されないものは、現実的ではないから信じない。
    本当にそれでいいのか?という問いかけ。
    信じなければ始まらない、むしろ信じなければ終わってしまう物事。世の中に見えていないだけで、実はそういったものはたくさんあるのではないか。
    科学がない世では存在していたものが、科学によってひとつふたつと消されてゆく。
    そうやって社会が豊かになると同時に失ったものもなかったか?

    確かに「夜明けの晩に」って何なんだろうなぁ。

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    2023年02月10日
  • 蛇行する川のほとり

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    登場人物である毬子、芳野、真魚子、そして物語の核となる香澄の4人の視点から物語は展開して行く。
    恩田女史が描く女高生達は、常に可愛い少女ではなく、大人びた美しさを擁した女性たちだ。
    今回の4人の女高生たちもこの例に洩れず、女高生とは言い難いほどの神秘性を与えられている。
    物語の前半は、同級生や下級生たちから憧憬ともいえる視線を集める美しい少女4人の関係が綴られる。
    その彼女たちの舞台となっている背景が美しく、緑豊かな欧風の牧歌的な川べりの風景が思い浮かんだ。
    そんな環境の中で、女高生らしい4人の交友関係に、徐々にではあるが違和感が生まれてくる。
    少女たちが抱く違和感は、香澄の母親の死が殺人なのかどうかという過去の悲しい出来事に起因し、それぞれの想いが疑心暗鬼となって重なりあい、ミステリー物語へと進んで行く。
    殺人事件であった場合、犯人は誰なのかが最大の関心事となる。
    香澄の母親の死は、4人の少女たちが6〜8歳頃の事件と云うこともあり、細部までの事実はお互いに理解していない。
    がしかし、成長と共に過去の様々な記憶が繋がり、漠然とではあるがそれぞれに考えを抱くようになる。
    4人の女高生たちに加え、幼い頃からの仲間だった男子二人が絡み、昔起こった事件の真相に迫って行く。

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    2023年02月03日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    同じ高校から同じ大学に進んだ3人の男女それぞれの学生生活。

    高校時代は仲良しトリオだったのに、いつの間にか疎遠になっている。決定的な何かが起きたわけでもなく、ただ何となく。というのが、いかにもありそうな話。

    彼らの間に何かがあったという話ではなく、何もなかった。という物語でもある。

    もう少し何とか出来たのではないか?こんな事もしたかったのに出来なかった。

    振り返ってみると、学生時代というものは漫然と過ごしてしまいがちで、今思えば後悔ばかり。

    「大学生というのはあまり停車駅のない長距離列車に乗っているようなもの」という例えが、じわじわと読み手の胸を抉る。

    恩田作品にしては珍しく、自伝的な要素の強い、半分エッセイみたいな、お話でした。

    ケータイのない時代。1980年代の大学生活の雰囲気が、まざまざと蘇ってくるのはさすが。

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    2023年01月31日
  • puzzle(パズル)

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    恩田陸さんらしい独特な世界観。
    他の方も仰っているように、短さゆえの不完全燃焼感はあると思います。真相が分かったときのスッキリ感みたいなものは少なめかも。
    ですが、物語そのものは難しくないのでサクっと読み終えることができます。

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    2023年01月19日
  • 終りなき夜に生れつく

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    スピンオフだとは知らずに手に取る

    不思議な能力者達が繋がりながら別の物語が紡がれる
    なかなかよかった

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    2023年01月15日