恩田陸のレビュー一覧

  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    恩田陸氏の小説らしく、閉鎖された空間で
    限定された登場人物がちょっとした行動や
    会話を通して、物語の全貌が徐々に明らかに
    なっていく展開です。

    近未来が設定になっているらしいが、現実のことの
    ように感じてしまいます。それくらい小説の設定に
    現実が追いつきつつあります。

    つまり現実の進化のスピードは増しているという
    ことですが、それはラストで感じることになり
    ます。
    科学の「今」を知るには最適の一冊です。

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    2020年06月12日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    恩田さんの世界観はやっぱりすごい好き。特に今回は大好きなインスタレーションを取り上げていて、そこへの冒険がめちゃくちゃ楽しかった。ラストは無理矢理片付けた感もあるけど、全体的には面白い。

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    2020年06月06日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    ネタバレ

    2003年の作品
    「神原恵弥(めぐみ)」シリーズ作品です。
    「SARSコロナウイルス」に流行した世相を作品に織り込んだ作品のようです。

    2020年はCONVID-19(コロナウイルス)が世界中、大流行して因果を感じる。

    作者のこれまでの作品のキャラクター設定から亡くなった博士は人望が厚いと臭わせて、実は・・・。

    博士は事故、殺人かも?ワクチンなのかウイルスなのかも?

    恵弥の双子の妹、博士の妻、博士の友人は共犯?

    恩田ワールドの閉じない話は妄想で一杯のなるし、疑問も沢山出てくる。不思議な話です。

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    2020年06月03日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    凄い!!
    最後の伏線回収が物凄い!!
    ゾワっとする。
    本当の歴史を織り込みながらここまで別の物語にするとは…!!
    私の知ってる恩田さんの他の作品とは全然違うこの作品。もっと他の話も読みたくなった。

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    2020年05月23日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    大学時代の同級生の男女4人が屋久島旅行にでかけ、「美しい謎」をテーマにいろいろな話を繰り広げていく。「三月は深き紅の縁を」の中に出てきた4話のうちの一つがここで現実に小説となっているのですね。

    4人それぞれの視点で描かれていき、上巻での語り手は利枝子と彰彦。たわいのない話から核心を突くような深い話までがずっと話し続けられるなかで、4人の個性がいろいろと見えてくるのが面白い。けれど、だんだん「美しい謎」どころではない話に突入してきたところで、下巻に続く…気になる。

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    2020年05月18日
  • 劫尽童女

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    ネタバレ

    2002年の作品、恩田さんは所謂、予知夢、生まれ変わり、超能力というネタが
    好きなのかもしれない。まだ、宇宙人作品には遭遇してませんが。

    本の中にあった放射能汚染抑制作業ができていれば、2011年の日本も変わって
    よかったのになあと非現実的な空想をした。

    この本は恩田ワールドに珍しく、閉じた話になっていて、いい終わり方をしているような気がする。世界から地雷が無くなればどんなに幸せか?

    マッドサイエンティストがいないと始まらない物語ですが。

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    2020年05月16日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    山奥のクラシックホテルを舞台として、ある企業の創業者一族やその関係者が腹を探り合うミステリー。

    華麗で有能で悪趣味な人々と奇妙な幻想が調和して、耽美な雰囲気を醸し出していた。
    「変奏」によって結末の違うストーリーが繰り返されて、読んでいる間は狐につままれたような気持ちになったけれど、どれが本当でどれが嘘か、どれが現実でどれが妄想か分からないミステリアスな部分がこの本の魅力となっていた。
    作家の匙加減で幾通りにも枝分かれしていくのが面白い。テーマ性があり、クラシック曲や映画の脚本の引用などよく練られた一冊だった。

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    2020年05月15日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    恩田陸の新聞連載小説の書籍化
    多くの登場人物が出てきて「ドミノ」を思い出させる
    感染症のくだりが、少し現在進行中の新型コロナを彷彿させる
    キャサリンが魅力的
    映画化しても面白いかも

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    2020年05月09日
  • 上と外(下)

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    恩田さんの作品は、以前に「ライオンハート」を読んでいた。
    その時は、特に残るものはなく、特別面白いと感じたわけではなかった。
    むしろ、つまんね・・・に類するぐらいだった。

    がしかし、この「上と外」は非常に面白かった。
    特に、終盤のストーリー展開は息をもつかせぬ勢いで、最後のシーンでは涙が出てしまった。
    いつも、新幹線の中なので恥ずかしいんだよね。本読みながら涙するのって。

    なんだぁ、恩田陸って面白いじゃん・・・と思って次(現在)も「夜のピクニック」を読んでいる。
    ん~、ちと期待はずれ。
    それにしても、これも映画になってるんだね。
    主演の多部未華子
    はい、ど真ん中のストライクです。
    山田太郎

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    2020年04月16日
  • 上と外(上)

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    恩田さんの作品は、以前に「ライオンハート」を読んでいた。
    その時は、特に残るものはなく、特別面白いと感じたわけではなかった。
    むしろ、つまんね・・・に類するぐらいだった。

    がしかし、この「上と外」は非常に面白かった。
    特に、終盤のストーリー展開は息をもつかせぬ勢いで、最後のシーンでは涙が出てしまった。
    いつも、新幹線の中なので恥ずかしいんだよね。本読みながら涙するのって。

    なんだぁ、恩田陸って面白いじゃん・・・と思って次(現在)も「夜のピクニック」を読んでいる。
    ん~、ちと期待はずれ。
    それにしても、これも映画になってるんだね。
    主演の多部未華子
    はい、ど真ん中のストライクです。
    山田太郎

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    2020年04月16日
  • 球形の季節

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    田舎とかだとよくありそうな感じの内容です。
    登場人物の魅力がたまりません!!
    皆んなどこか大人っぽい感じで私個人としては好きなストーリーと登場人物の性格に惹かれてしまいます!!

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    2020年04月15日
  • 朝日のようにさわやかに

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    ネタバレ

    理瀬シリーズが好きで買いました。
    タイトルの朝日のようにさわやかに、全然内容はさわやかっぽくない、だけどそこがいい!
    この短編集は買って当たりだと思います。

    0
    2020年04月15日
  • ブラック・ベルベット

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    今までの登場キャラクターが大集合!って感じがよかった。相変わらず散々色んな人に振り回されてしまう恵弥がなんともかわいそう。T共和国のスパイスの香りとスッキリしたオチがよかった。

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    2020年04月15日
  • 妖し

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    ネタバレ

    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作者を確認。
    朱川湊人さんだったか!

    窪美澄さんの「真珠星 スピカ」もよかったかな。
    コックリさん、懐かしい。

    あとは、イマイチな印象。

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    2020年04月11日
  • 七月に流れる花

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    最初はホラーなのかな?と思ったけど違いました。
    読み進めてとても不思議な感覚になりました。
    出てくる少女たちにも感情移入してしまいます。

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    2020年04月06日
  • ネクロポリス 下

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     ゴシックホラー、異世界ファンタジー、伝記ミステリー、ブラックコメディ、異国情緒、連続殺人、ブラコンシスコン等々、思いつくまま気の向くまま、自動筆記のノープランで書いた印象( ´ ▽ ` )ノ
     特に下巻はもう、八咫烏あり座敷わらしありドッペルゲンガーあり、作者が「いっぺん書いてみたかった」あれもこれも闇鍋的にぶっこんじゃった感( ´ ▽ ` )ノ
     仕上がりはお世辞にも上々とは言えず、ガッチ(だったっけ?)にせよ百物語にせよアナヒル一旦脱出にせよ、どれもこれも「あれは結局何だったん?」ってエピソードばっか( ´ ▽ ` )ノ
     特に結末のぐだぐだっぷりがすごい( ´ ▽ ` )ノ
     殺人事件

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    2020年04月05日
  • ブラック・ベルベット

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    一作目に続き三作目も満の存在感と安心感が良かったです。
    シリーズの中では読後感がスッキリしてました。

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    2020年04月03日
  • 訪問者

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    恩田陸の作品は話題になったり直木賞受賞したりと目に留める機会は多かったものの、普段は直感でビビっと来た本を購入することが多いため、よし読もう!というきっかけになかなか巡り合わずにいた。ところがこの作品のタイトルは興味をそそるものがあり、遂に恩田作品を手に取った。各章ごとの始まりと凄まじいスピードで展開が繰り広げられる所が面白い。読者が警告文に最後まで気を取られて惑わされるよう仕向けられているという構成になっているのも巧妙で味がある。ただ、最後は少しモヤっとした感じもあるが、本格ミステリーというジャンルでは無いので、そこを鑑みると全体的には面白かった。恩田作品は老人の描写が絶妙という意見をよく見

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    2021年02月20日
  • 土曜日は灰色の馬

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    恩田陸さんが出会った本たち、漫画たち、映画や演劇たちについて語られる。

    どこが良いと思ったか、どんな点を違うと思ったかを言葉で表すのはとても難しい。と言うか、何故そう思うのか具体的に分からないと言葉にできない、論じることはできない。と今更ながら身にしみた。

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    2020年04月01日
  • ネクロポリス 上

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    「異人たちとの夏」っぽいトワイライトゾーンで起こる横溝チックな密室(密島?)殺人ミステリー( ´ ▽ ` )ノ
     お彼岸だのゴシックだの切り裂きジャックだの鳥居ぶらぶら見立て殺人(?)だのポルターガイストだの、思いついたこと聞きかじったことただ書いてみたいことを片端からぶっこんでる感( ´ ▽ ` )ノ
     だからまあ、設定・キャラクター・ストーリー何から何までどっかで見たことあるようなものばっかりになってるし、ファンタジー世界のトリックやアリバイなんか何でもありだから謎解きの面白みも薄い( ´ ▽ ` )ノ
     会話文が相当ごちゃついてもいるし、最初のうちは「つまんねえなー」と思いつつ読んでいた

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    2020年03月30日