恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず各章の中のセリフからとった章タイトルのつけかたがかっこいい。噂を効果的に使っており、向こう側の世界が出てくるものの全体をこちら側にとどめながら雰囲気を盛り上げる手腕は新鮮だった。噂は人々が語りたいから広まるという説明はなるほどと思わせられた。だから「ノーライフキング」で子供たちに死の噂が広まるのは彼らが潜在意識の中で死を身近に感じていたからだということが今更ながら納得できた。東北の眠ったような町という設定や次々起こる事件の配し方が効果的。「六番目の小夜子」も読んでみよう。
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20241110 再読 ★4.4
おもしろかった
(自分でもどうにもまとまっていないとは思うが とにかく -
Posted by ブクログ
神原恵弥の第二弾。不倫をしている双子の妹を家に戻そうとH市に旅立つ恵弥。しかし、不倫相手は死んでいて、後に妹も姿を消してしまう。実は不倫相手とは恵弥の仕事に関係ある人で、彼の手帳には「クレオパトラ」とあり、その謎を恵弥が追うといったもの。前回はお友達との会話、エキゾチックな雰囲気での物語でしたが、今回は恵弥の妹だけあって手強い相手、そして恵弥節も炸裂で前回よりも色が濃い印象。誰が敵か味方かわからず、心理戦、嘘と謎ばかりで楽しめました。舞台が函館てこれもイメージが浮かびやすくよかったね。なんといっても恵弥のキャラ、惹きつけられる三作目へGOだ。
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Posted by ブクログ
以下ネタバレ含み、、、いや、ネタバレというほどの真相がそもそも書かれていな、、、。
まあ、ストーリー的に結末まで追っているので、読む方はご注意ください(笑)
先に読んでいたものでは『常野物語』とか『月の裏側』に近い感じの異能力エンタメ。
主人公・実邦ちゃんのイヤイヤ里帰り。
イロと呼ばれる不思議な能力を持つ人々が、闇月という山に登ることが可能な期間に集まって、それぞれの目的を元に暴れまくると、まあそういう話なのですが。
なんか、ここだけ取ると、どんな少年漫画やねん、と思いますよね。
上巻はタミさぁぁーん!の巻。
下巻になって、神山チルドレンが登場と思いきや、なんかもう対等に闘える人じ -
Posted by ブクログ
上司の送別会の最中に突然姿を消した男が、1年後遠く離れた田舎町で死体となって発見されます。
田舎町は、水路があり目的の分からない塔が立っています。
犯人探しから明らかになっていく不思議の数々に驚く一冊でした。
読み進めると、まるで不気味な雰囲気の中、追い立てられるような感覚に陥り、主人公に感情移入していまいます。
お天気がずっと曇りの中、何かを探して夢中で歩いているような気分になります。
謎が謎を読んでわからないことや不可解なことが入り乱れて、独特の不気味で不思議な世界観が体験できる内容でした。
まさかこんな展開になるとは! と驚きで一杯の下巻でした。