恩田陸のレビュー一覧

  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    すいません、すげー笑いましたぴょん。

    友人に飛行嫌いがいるので、こんな気持ちなのかと想像を飛ばしました。
    中版、作家さんの想像に触れれたのは嬉しかったです。
    後半、ビール好きな自分は大喜びしてしまいました。
    地元にいらっさたのね!
    恩田さんのファン以外でも、ビール好きでイギリス紀行に興味のある方に書店で目を通して判断していただきたいです。

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    2010年12月21日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    「ねじの回転―February moment(上・下)」恩田陸
    歴史SF。オフホワイトって感じでした。

    感触としては「ライオンハート」に通じるものがあるかなぁ、と。
    あの茫洋とした読み心地と時間軸の「ねじれ」感がとても好きです。
    これは何度も読み返すことになるだろうなという一冊でした。

    なにより、ハードなSF描写で引きずり込まれてもおかしくない設定がごく当たり前のように導入される雰囲気がいいですよね。違和感がない。
    「え、もしかしてこれくらいなら現実におこっててもアリかなぁ」っていう。それはないか。
    物語がとても洗練されているんだと感じました。
    それでいてSFとしての見せ場

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    2010年12月12日
  • 朝日のようにさわやかに

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    ホラー色濃いめの短編集。いろんなタイプでどれも印象的。
    お話としては読み手に委ねる部分も多く、正直良くわからない話もあった。だけど、私は恩田さんの文体から滲み出てくる雰囲気がたまらなく大好きだ。なんともいえない世界観を幾重にも孕んでておもしろかった。

    今回のお気に入りは、「水晶の夜、翡翠の朝」、「あなたと夜と音楽と」。この2つは個人的にタイトルからしてキレイだし、お話としても★5。大好きなシリーズの番外編と元ネタが好きな作品。といってもABC殺人事件って読んだの前すぎて覚えてない…。読み直そう、うん。
    たぶん「冷凍みかん」は、このネタがはじめただったら衝撃的でダントツだったかもしれない。だけ

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    2019年01月16日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    恩田さんは徹底的に作品は作品として作り上げる人なので、
    どの本を読んでも作者の影がチラつかない。
    安心して物語りに没頭できる反面、
    作者自身の顔が見えずに作品を離れた時、恩田さん自身をものすごく知りたくなる。
    そういった欲を満たしてくれるので
    嬉しい一冊。

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    2010年12月03日
  • 中庭の出来事

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    演劇の台本と事件の間を行ったりきたり。
    途中自分がどこにいるのかホントわからなくなったけど、なんとなくそれも心地よかったり。
    こういうのが書けるってすごいなーと思った。

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    2019年01月16日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    そんなに飛行機が怖いのですね(笑)
    ご本人は洒落でも冗談でもなく本気で恐怖を感じていらっしゃる
    のがわかるだけに、その本気の怖がり方には却ってユーモアを
    感じます。

    イギリスやアイルランドのパブの描写が面白い。新聞記者たちのたむろするパブとか、すごく興味がある。

    北海道へ向かう時の夜行列車内での宴会、超たのしそうですよねー。夜行列車、憧れです。

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    2010年08月31日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    何度目かの読み返しです。

    飛行機嫌いの著者が、「イギリスとアイルランドに行きたいねー」と口走ったために実現してしまった「処女海外旅行」。

    サブタイトルには「酩酊混乱紀行」とあるけれど珍道中になってはいません。

    他に本土・北海道・沖縄と国内3ヵ所のビール工場見学記も収録されています。

    冒頭では「飛行機」と記されていたのが、しまいには「アレ」になっているのが笑えます。

    どこに行っても物語のインスピレーションを得ているようで、この人は根っからの作家なのだとあらためて思いました。

    短いけれど司馬遼太郎批判はするどいものがあります。

    欄外に117ある著者による注もニヤリものです。

    オスス

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    2010年07月08日
  • 小説以外

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    タイトル通り、恩田陸さんの小説として書かれた以外のものを集めたエッセイ集。本当に昔から本好きだったのが伝わってくる内容です。
    秀逸なのは、書評のような形で書かれたもの。僕個人としては、自分の好きな小説のテイストは、ある時期、非常に濃厚に恩田さんの影響を受けたせいだ、ということが確認できました。

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    2010年05月11日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    初めて読む恩田さんのエッセイ。恩田さんの小説というと『三月シリーズ』に登場する、モンサンミッシェルに似ている学校を思い出します。なんとなく「恩田さんってヨーロッパが大好きで何度も行き来してるんだろうなぁ」と想像していたのは私の勘違いだったらしい。面白いエッセイでした。

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    2010年03月07日
  • 不安な童話

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    2010.02.03

    こういう言い方はあまり好きじゃないが、恩田陸の初期の作品の匂いがするなあ、と感じた。
    途中で、犯人(と表現していいのかな)がわかってしまったのがあれだった。
    でも楽しめた。
    この人の作品ってだんだんだんだん面白くなってきてる気がする。あまり居ないなあこういう人、とふと思った。

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    2010年03月02日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    ネタバレ

    ロミオとロミオ。
    近未来の歪んだ機構の学園ものという記憶があったが、まぁ大体合ってたか?
    上巻では、まだまだいいとこで終わる。これが下巻にうつった時、一気に面白くなるんだよなぁ(確か)。
    アタミの話し方とかが、神原恵弥を彷彿とさせて好きだなぁ。あとはキョウコ。下巻が楽しみ。

    (2010.02.11)


    ロミオとロミオは昭和とか懐かしくなるので面白い。
    ただ、あの新宿クラスへのやり方が読んでるこっちも怖くなるくらいですけどね。。
    …ダメだ、再読してからも結構経ってしまったのであんまり感想が思い出せないや。。

    (2012.09.29)

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    2012年09月30日
  • 小説以外

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    この人の作品はどれも面白いので、エッセイも読んでみました。本に関する話が面白かったです。紹介されている本で気になったものを数冊読んでいますが、どれも今のところは面白い本でした。(カッレくん・ケイヴマン)萩尾望都さんが好きで影響を受けたと言う話もあり、好きな系統が近いのかな、と勝手に親近感を抱きました。

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    2009年10月25日
  • 不安な童話

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    何年振りかに再読。初読の時はあんまりおもしろかったイメージがないんだけど、再読すると思いのほかちゃんとまとまっていて面白い作品でした。
    初期の恩田さんっぽくって、いい意味でこじんまりしていておもしろかった。
    ラストに含みを持たせるのもさすがって感じだし。

    それにしても、高槻倫子はすごいよね。後半メロドラマっぽくなったのがちょっと衝撃でした。なんていうか、もう少しきれいな人でいてほしかった。
    そしてラストのどんでん返しは衝撃でした。ははぁ、そういう風につながるのかぁって納得。
    まさかパスタ製造器がそこでからんでくるとは!! さすがだなー。

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    2009年10月04日
  • 不安な童話

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2009/4/29〜5/3
    恩田さんの作品は、メフィストの連載で読んでいたが、まとまった形で読むのは初めて。この本も10年くらい前に買ってあったのをようやく読めた。
     大学教授秘書の古橋万由子は、訪れた絵画の個展で、今は亡き高槻倫子の遺児、秒から母の生まれ変わりである、と告げられる。万由子は、他人の記憶がフラッシュバックのように見えたが、倫子もそういう体質であったらしい。秒は、万由子に母親を殺した犯人を一緒に探して欲しい、といわれる。個展の際に見つかった倫子の遺言にある絵を渡して欲しい、とあった4人が怪しいと思われたが。その4人と順番に会ううちに万由子に奇怪

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    2009年10月07日
  • 小説以外

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    タイトルに惹かれた。

    根っからの本好きを感じられる内容。ガイドブックともとれる。
    作者の性格が感じられる、とても面白い本。

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    2009年10月04日
  • 小説以外

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    エッセイはあまり読みませんが、面白かったです。
    好きな作家さんの読む本というのはやはり興味あります。

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    2009年10月04日
  • 不安な童話

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    【目次】
     プロローグ
    【第一章】遠い海への道のりは,ある日,突然に始まる
    【第二章】海に向かう道は,長くねじれている
    【第三章】すべての道が,海につながっているように見える
    【第四章】中には,海を水に終わる者もいる
    【第五章】海に続く道
     エピローグ
     解説(小池真理子)

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    2009年10月04日
  • 小説以外

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    ジャンルを超えて、色々な作品を書かれる作家さんの、正に「小説以外」がまとまった本。

    自分が好きな作家さんて、一体どんな人生を送って、どんな環境で生きてきて、
    どんな本を読んできたのだろうって、いつも思うんだけど、その一部を見れた気がする。

    特に読書量はもの凄く、これがあの作品たちの土台なんだと実感。
    ちょこっと載っていた酒のつまみ的レシピは今度試してみよう。

    自分が人生で読んだ本を、読んだ順に収めてくれる本棚が欲しい、といった話があって、
    激しく同意。自分のもそうだし、他人にも是非見てみたいものである。

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    2009年10月04日
  • 小説以外

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    タイトルどおり、小説以外のエッセイ等をまとめた本。ほとんどが書評など、(一部違うけど)になってて、読みたい本満載です。好きな本について語る恩田さんの文章力もすごい。私はアガサ・クリスティーが好きで特にミス・まープル物が好きなのですが、恩田さんもそうで、作品にも影響を受けていると聞いて、少し納得。恩田さんの好きな本と作品のつながりなどもわかって、興味深いです。恩田さんの方が私より少し上だけれど、小説だけでなく、漫画や映画、テレビなどにも影響を受けていて、体験も似通っているのも、面白かったです。でも、おんなじような体験してても、恩田さんのような小説は書けないな・・・ちょっとうらやましい。 海外ミス

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    2011年09月12日
  • 上と外(下)

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    ネタバレ

    久しぶりに、「寝る間も惜しんで読む」ということをした。
    それだけ、続きが気になってしまった。

    練も千華子も、どれだけ冷静で頭のいい子なんだって感じ。
    中学生と小学生だなんて、嘘なんじゃないか?ってくらい物事を冷静に判断できる。
    今の私が彼らと同じ状況に立たされたら、彼らと同じように行動できる自信がない。
    きっと、のたれ死によ、私は。
    千鶴子を、「なんだろうね、この女は」と思って見ていたけど、ラスト近くの千鶴子と千華子のシーンでは、ちょっと涙してしまったりして。
    私も絶対こうする、ということを千鶴子がしてくれた気がした。
    練や千華子にはなれないけど、あの瞬間の千鶴子になら、なれると思う。
    母親

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    2023年08月30日