恩田陸のレビュー一覧

  • 隅の風景

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    ネタバレ

    旅エッセイの短編集といった趣。

    国内・海外様々な所を訪れた全13編。

    飛行機嫌いな割には結構いろんなとこ行ってるんだなと感心。

    まあ韓国なんかは船で行ったみたいだけど。

    恩田さんのエッセイ、やっぱり面白いんだが、このエッセイも小説も含めて思うのは短編がどうも消化不良であること。

    「それでそれで!」と思ってるうちにフェードアウトで終わっていくのはどうも収まりがつかない。

    できれば中編以上でがっぷり四つに向き合いたい。

    恩田作品は中編以上が性に合っているなぁと改めて実感した作品だった。

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    2016年04月23日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ある旧い豪奢なホテルでの数日間。三姉妹とその血族、旧知の友人たちが織り成すパラレルワールド。真実はどれなのか。嘘と真実の境界線はあるのか。

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    2016年04月18日
  • 雪月花黙示録

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    "ミヤコ"という場所は、日本の中でも隔離された環境。そこで大きな勢力を持つ春日家の3人、紫風と萌黄と蘇芳が中心の物語。他の勢力である改革派や、新しい勢力である「伝道者」たちに春日家の代表的な人物である紫風が狙われる。

    なんだこの面白い小説。最初の方は設定がよくわからずもやもやしたまま読み進めていたが、設定を理解し始めるとどんどん読める、というか気になって読んでしまう。

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    2016年04月08日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    「大学」という特別な空間の中で、男女3人の青春を描いたそれぞれの物語。

    初めはエッセイかと思ったが、ちゃんと小説だった。

    でも明らかに最初の物語は作者の大学時代を綴ったモノであろうと呼んでいたら、後書きでその通りであったことがわかる。

    自分も大学を出ているが、確かに学生と呼ぶには小中高とは全く違う世界が広がっている場所だったと改めて思い出す。

    物語の3人は同じ高校に通い、同じ大学に通い、ある二人は幼馴染であり、ある二人は付き合っていたり、それぞれ関わりがあるにもかかわらず、まるでそれぞれがパラレルワールドを歩んでいるかのように、別の世界別の時間の描かれ方が、大学という特別な空間をより浮

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    2016年04月03日
  • 雪月花黙示録

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    久々の恩田陸、そしてヒット!
    よく作り込まれた世界観の一端を見せてもらってる感じ。映像化したらいいと思う。
    恩田陸の『広げた大風呂敷未回収問題』は、まぁ100%スッキリとは言わずとも一応まとまっていたので良しとしよう。★4.6。

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    2016年03月26日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    古本屋でタイトルにひかれて購入

    最初の方は物語の設定に付いていくのがちょっと出来なかったかな。新地球とか今普通にあるものがとっくに過去のもので…とか。
    でも、設定が飲み込めてからは一気にその世界に入り込めた
    授業の内容や試験など想像すると酷過ぎてひいてしまったけど、アングラでの話を読んでる時は楽しかった

    ラストは「脱出できた!ん?昭和?…良かった…の?」って感じでした
    てっきり未来とかもっと次元の違うところに行くのが成仏だと考えていたので(笑)
    ハママツやナガオカ達の後が凄く気になる。観覧車何日いれられるのか…
    オチャノミズが冒頭の弟だったことには驚いた。いや、だいぶヒントは合ったから気付

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    2016年03月26日
  • きのうの世界(上)

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    塔と水路の町で起きた殺人事件にまつわる人と町の物語。

    世界観や文章は間違いなく恩田さん。

    いろいろな登場人物に観点から物語が語られ、それぞれが関連をもちながら進んでいく手法は本当に楽しい。

    上巻はぐいぐいと引き込まれていく。

    なぜ上巻なのか。

    世界観、文章、手法は最後まで本当に面白かったが、下巻に入っての、殺人事件の顛末、町の秘密など、伏線の回収がしょぼく感じてしまった。

    もう少しミステリー色の強い結末の方が個人的には好きだった。

    自然の怖さと、先祖の知恵と、ファンタジーの融合という感じで、それはそれで面白いのだが、ちょっとピンとこなかったなぁ。

    月の裏側のようなホラーっぽい方

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    2016年03月21日
  • 雪月花黙示録

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    近未来の設定なのに、着物やら刀やらレトロな雰囲気だった。登場人物一人ひとりが個性的で、引き込まれた。終わり方が唐突なのはやはり恩田陸独特なのか。

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    2016年03月20日
  • puzzle(パズル)

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    廃墟マニアのあいだで有名なある島で、餓死死体、墜落死体、感電死体の3人の死体が発見され、二人の検事がその謎を追うという話です。
    最初に羅列される、なんの脈絡もなさそうないくつもの記事や、3人の不可解な死体発見など、これから何が始まり、どう展開していくんだろうと、ぐいぐい引き込まれます。
    一体この島で何があったのかと、先へ先へとページをめくる手が止まらないところなど、とてもワクワクしながら読みました。
    それだけに、最後の解決編のような部分が、ちょっと拍子抜けで、真相が披露されて、「お、おぅ…」という感じで、面白かったんですけど、ちょっとあ、そういう感じなんだ…と。

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    2016年03月12日
  • 中庭の出来事

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    解説者小田島雄志氏。の青と赤のボールペンと黒の鉛筆で色分け、の気持ちはよく分かる。
    全貌を理解できた気はとてもしないが、他の方の言うとおり癖になる作品。

    登場人物の感情表現やこういった手法も凄いのだが
    自分ではとても文章におこせない感覚を、さらりと的確に表現していて毎回メモりたくなる。

    レストラン従業員の
    『経験の長い、気の合う仲間とそうして泳ぎ回っていると、みんなで気持ちのいいダンスを踊っているような満足感を覚える。だから、たまに、誰かが休んで代わりの者が入ると、なんとなくリズムやテンポが狂って、みんなの動きがぎくしゃくしてしまう。』

    戸外で本を読むときの
    『外ではいつも時間が流れ、風

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    2016年03月14日
  • 雪月花黙示録

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    ネタバレ

    う~ん、とってもアニメチック。厨二設定満載感。
    やりすぎなくらいこってこてでしたヨ。
    ミッチーには吹きましたね…。恩田さん、好きなの?(笑。
    これの前に読んだ恩田作品は「夜の底は柔らかな幻」だったので、そういう系(日本だけど日本じゃない系)にもはまってるのかなぁと。
    まぁエンタメジュヴナイルとして楽しく読めました。
    ロミオとロミオは永遠にが好きだったらお勧めかも。
    別の派閥視点の話も読んでみたい。

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    2025年05月28日
  • 夏の名残りの薔薇

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    自分にとっては二度読み必須。

    最初は他者から目線と、当人目線でこうも受け取る印象が違うのか、と驚き
    終章を読んで、改めて再読するとおぼろげではあるが
    自分なりにテーマを見出し、惹かれ、浸れるように。
    一方で
    恩田氏のこういった作品は、カチリ と一つにしたり、枠にはめたりして読まなくてもよいのかな、とも思う。
    分析せずゆったり雰囲気に浸るのも読書の醍醐味かと。。

    巻末の杉江松恋氏の他作品を並べての 見解にも大分助けられる。

    巻末に恩田氏のインタビューが載っているのだが
    小学生で『そして誰もいなくなった』を読み(自分は高校生だったが難しく感じた)、今現在も年間200冊「しか」読めない恩田氏の

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    2016年02月10日
  • 中庭の出来事

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    ネタバレ

    脚本家の変死をめぐる、芝居とミステリーが融合した作品。

    恩田節炸裂といった感じで、「Q&A」のように色々とチャレンジした作品と見受けられる。

    現実と、その中の劇中劇と、別の劇中劇中劇の3層で構成されていて、なんとも不思議な感覚。

    その感覚が、ラストで読者の立ち位置を分からしめてくれるので妙に納得。

    多分これは完成された結末があるのではなく、自分なりの解釈を補って物語が完成される、恩田陸の新しいミステリーの提案なのではないかと思う。

    恩田作品はやっぱり癖になる。

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    2016年01月31日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    なんだかんだ言いながらもアメリカを主体とした国連の真の目的は、偏見かもしれませんが頷けるところがあります。
    また日本の将来を憂う昭和初期の若き将校達の情熱と焦燥、あくまでも職務として取り組み、ある意味ではゲーム感覚の未来の科学者達など、非常に上手く描かれていました。それらをこんな大作に仕上げた恩田氏はやっぱりスゴイ!

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    2016年01月20日
  • 中庭の出来事

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    「中庭」とはホテルの中庭。周りを建物に囲まれて、密室ではないようで、実は出入り口が限定されている。そんな一つの閉鎖世界ともいえる中庭で、人が死ぬ。それを題材にした舞台脚本を書こうとする人の話。なのかなんなのか。

    劇中劇が半分くらい。でもどこまでが劇中劇で、どこまでが現実が分からない。

    なんか読んでて思うんだけど、恩田陸さんは性悪説を頑なに信じてる気がする。普通の人はなんだかんだで、人は悪と思いつつ、性善説を捨てられないもんだと思うんだけどね、人の大本は悪であると思ってるんじゃないかしら。もちろん性格が悪いということではなく。


    あー。僕も劇の中に生きたい。

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    2016年01月18日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    歴史の再生と二ニ六事件とは、えらく壮大なテーマに挑んだものですが、今のところは負けずに緊張感を維持しています。
    いわゆる恩田ワールドではない恩田作品もいいものですね。

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    2016年01月17日
  • 私と踊って

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    恩田ワールドの短編集
    ありそうで、でもきっと無い、ちょっと怖い物語を連続して読んでいると、日常からリアルさが無くなっていくから不思議。
    本から目を離したら、きちんと今に戻らねば。

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    2015年12月22日
  • 象と耳鳴り

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    恩田氏の作品に本格短編集があったとは。
    落ち着いた雰囲気で、適度にロジカルで、適度にサプライズも用意されており、誤解を怖れずに言うと女性作家でこんな作品を読んだのは初めてで、改めて恩田氏の多才さに驚かされました。

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    2015年10月30日
  • 劫尽童女

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    失礼ながら、さして面白そうに見えないタイトルと表紙。そのせいで読むのを後回しにしていた己の不明を恥じる充実した内容でした。
    独自に創り上げられた世界の中で起こるスピード感溢れる展開は、一気読み必至です。

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    2015年09月21日
  • 象と耳鳴り

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    元判事の関根多佳雄による安楽探偵物で全12編の短編集。
    この関根さんは、恩田陸のデビュー作『六番目の小夜子』の主人公の父親だそうだがそちらは未読。各々の作品の謎はバラエティーに富んでいるが、解決というよりは仮説の提示に留まっている作品が多く、唐突に感じるものもある。探偵役の関根さんが何とも魅力的な人物で、このキャラで物語が成立していると感じる。奥さんに敬語で話すのが印象に残った。

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    2015年10月15日