恩田陸のレビュー一覧

  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    再読。半自伝的小説。小説、音楽、映画という分野の男女3人すべてに恩田さんの痕跡がある。時代感もばっちり取り込み、あの時代の空気感を共有できるのは、同世代作家さんを読む醍醐味。これだけ綿密にキャラクターと背景を書き込みながら、愛憎もつれる恋愛劇みたいな陳腐なお話にしないのが恩田さんらいしい。専門の学問と無関係のクラブ活動で、多くのプロを排出する大学って、こんな雰囲気なんですね。大学ってフシギなところだ。

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    2015年04月27日
  • きのうの世界(下)

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    再読。初めて読んだときは、ラストがなんとなくよくわからなかった。2回目でもよくわかったというのではなく、意識が身体から離れた描写がすごいなあと、自然に落ち着くところに落ち着いた感じがした。集中豪雨に見舞われたあとの町の描写は秀逸。裏表紙の紹介に「恩田陸がすべてを詰め込んだ集大成」と書かれていて、「大げさな煽り文句」と思ったが、確かに恩田さんらしい要素や細部が結構入っていて、「ふんふん、確かに」。だけど、「集大成」には早すぎるでしょ。まだまだこれからいっぱい書く人なんだから。

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    2015年04月25日
  • きのうの世界(上)

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    再読。なのに、細部には記憶があるが、結末は全く思い出せないまま、読み進めた。徐々に不安感をあおりながら、物語の種をまきつつ、下巻へ。

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    2015年04月25日
  • 小説以外

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    再読。お気に入りの作家さんが本について書いたエッセイを読んで、幸福感でいっぱい。オススメの本を全部読みたくなる。が、これがなかなか実現できない。今年の1月から恩田さんの作品を出版順に読み直していて今ようやく半分くらい。読破できるのはおそらく6~7月。その間にも新刊は出続け、積読本が今でさえ20冊以上。それらを片づけると10~11月。その頃にはこの本のことは記憶の彼方に消えているのだ。この本を片手に新たな本との出会いを果たしたいのに・・・。読みたい本も、読みなおしたい本もいっぱいあるのに、時間だけがない。

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    2015年03月30日
  • 夢違

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    「悪夢ちゃん」のドラマを見てから気になっていて、ようやく読みました。面白かったです! ファンタジーのカテゴリに入れましたが、SF、ミステリー、ラブストーリーの要素もあります。夢と現実の境界があいまいになる話は色々ありますが、この作品では夢の内容を映像化することができ、その映像を見てカウンセリングを行う「夢判断」という仕事が存在しています。さらに、境界があいまいになっていく人ではなく、その人を取り巻く周囲の視点で書かれているので、言いようのない不安を抱え、真相を突き止めようとする登場人物たちに感情移入しながら読みました。
    物語の終章は現実世界で起きたことのようにも思えますが、夢の世界、意識の中の

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    2015年03月13日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    再読。読み始めてから気がついたのだが、奇しくも二・二六事件を題材にした作品を2/26に読むことになった。二・二六事件とタイムトリップといえば、宮部みゆきさんの『蒲生邸事件』があるが、テーマも描き方もまったく異なる。でも歴史の転換点として二人がこの事件を選ぶのは、この事件自体が人を引き付けるんだろうなあ。もし自分が歴史をやり直せるただ一人になったら、いつ、どこの何を選ぶんだろうか、と想像しながら読み進めた。深遠なテーマです。そして下巻へ。

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    2015年02月27日
  • きのうの世界(上)

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    遺跡マニア真骨頂!とでもいうべきか。

    「塔と水路の町」が舞台、というより主人公。

    上下巻通して読んだ後でも第一章の町案内が印象的。

    特に上巻は短編として読んでも良い章がたくさんあったんじゃなかろうか。
    「溺れかけた猫」と「焚き火の神様」の章が好き。

    この町に行ってみたい。端役でいいから登場したい。

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    2015年02月05日
  • きのうの世界(上)

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    塔のある街を舞台とした、無機質でホラーな面もあるミステリー。いつ何のために建てられたか分からない塔、どこか閉鎖的な街、双子、狐火、神様。雰囲気がとても好き。

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    2014年12月03日
  • 夏の名残りの薔薇

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    マクベスの魔女の如く印象的な三老女を筆頭に、腹に一物も二物もありそうな登場人物がぞろぞろ。バートラムホテルを思わせる舞台で錯綜するストーリーが結末までうねる。
    お見事でした。

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    2014年11月04日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    とにかく新宿クラスがいい!ライトノベルのような感覚はあるものの自分の中で小説革命が起こった作品でした。イチオシは占星術を使ってると言われるほどの人心掌握術の持ち主であるオオムタくん!

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    2014年10月31日
  • きのうの世界(下)

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    上巻を読み終わった時に、なんとなく市川殺しの犯人がわかったような気がしていた。ちょっと違っていたけど、おおかた合っていたかな。ただ、読む人によってははぐらかされた気がするかもしれない。
    それにしても田中や「彼女」が何故死ななければならなかったのか?大きな謎が残る。田中はもう老体なので致し方ないとして、「彼女」に関しては、詰まる所市川の死の理由とある意味同じだったのではないか?

    常野物語が好きな人ははまる物語だと思う。

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    2014年10月11日
  • 図書室の海

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    2023.11.15 再読

    *°×*°×*°×*°×*°×*
    『六番目の小夜子』の番外編『図書室の海』


    『夜のピクニック』の前夜のこと『ピクニックの準備』


    『麦の海に沈む果実』の主人公理瀬の幼少時代を描いた『睡蓮』。
    これは、理瀬やその周辺の謎がまた解けて読み応えがあった。


    など、全10話の短編集。。。
    恩田ワールドを存分に楽しめます。

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    2023年11月16日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    60年代生まれの自分にとって、まさに人生を振り返るような昭和文化のオンパレード。
    若い子たちにはどのように写るんだろうか。
    少し山田悠介氏っぽくなりそうな部分がありイヤな予感がしたけども、そこは恩田氏だけあって無事に踏み止まっていた。ここまで風呂敷を広げると、ラストもこんなまとめ方ぐらいしかないでしょうね。

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    2014年08月16日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    何だこの作品は!?
    新たな恩田ワールドの出現なのか。
    今までに読んだ恩田作品にはない色に戸惑いながらも、面白いから一気にページが進む。

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    2014年08月16日
  • 夢違

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    ドラマの悪夢ちゃんは1~2回見たんだけど、かなり内容違ったのね。
    月の裏側系だったんだ。
    わりとちゃんとホラー的な。
    うーん、でもラスト気になるな。
    主人公の奥さんはどうなったのかとか。

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    2025年05月28日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    冒頭───
    狭かった。学生時代は狭かった。
    広いところに出たはずなのに、なんだかとても窮屈だった。
    馬鹿だった。学生時代のあたしは本当に馬鹿だった。
    おカネもなかったし、ついでに言うと色気もなかった。
    二度とあんな時代には戻りたくはない。
    周りの女友達も、もう学生なんてまっぴらだ、という子がほとんどだ。
    けれど、男の子たちは違うらしい。

    恩田陸の私的エッセイ風(一部のみ)連作短編集。
    学生時代の回想をもとに三人の視点で書かれている。
    第一部「あいつと私」は自分。
    第二部「青い花」はジャズ研の戸崎。
    第三部「陽の当たる場所」はシネマ研究会の箱崎。

    男は学生時代を懐かしそうに振り返る。
    「ああ

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    2014年08月07日
  • 隅の風景

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    初読。飛行機嫌いの恩田さんがいつの間にかいっぱい旅行しているエッセイ。(飛行機嫌いは変わらないようだが。)読んでいるうちに自分も旅へ出たくてムズムズしてくる。そしてビールが飲みたくなる。恩田さんの作品中での飲み率はホント高い。このエッセイではさらに隙あらば飲みまくってる。付録の旅のブックガイドはどれも読んでみたくなる。

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    2014年06月20日
  • 隅の風景

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     旅のエッセイ集。
     
     で、むしろ某ピアニストが探偵のミステリーがおいおいな理由がよくわかった。
     よーするに、エッセイと旅行本の違いなのだ。
     某ミステリーは、るるぶ、かよって感じに音楽を書いてる。
     ちがうだろう。まず震えるのは、心だ。感じるのは、空気なはずだ。

     そのへんのストレスを一気に霧散していただきましたm(__)m
     うんうん。
     こうあるべきだよな。
     どこか別の地にいって、そこになにがあってどうのっていう説明なんてどうでもいい。そこで、筆者は何を感じたかが大事なのだ。でもって、その感じたことを通して、筆者自身を感じる。
     なんで、恩田陸はまるでビー玉のようだと思った。
     

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    2014年06月08日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    『隅の風景』を読んでまた読みたくなり本書を手に取る。
    やっぱりこっちの方が面白いでしょ、飛行機嫌いの気持ちも良く分かるし、何より麦酒の美味さが伝わってくる。
    おかげで楽しげに感じられた麦酒園にも行くことになったし。
    実際は日本の麦酒はそんなに美味くないし、麦酒園もそれほど面白いものではなかった、少なくとも当方にとっては。
    それでも騙されてみようか、行ってみようかと思わせる楽しげな酒紀行、是非ご一読をば。

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    2014年05月07日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    飛行機が怖いという意外な弱点を持つ恩田氏のエッセイ。彼女ほどではないにせよ、飛行機が得意ではないので共感できる部分も多い。
    それより行く先々で展開する妄想のレベルと、瞬間的なイメージを作品につなげる独特の手法は、天才とはこういう人のことをいうんだなと圧倒されるばかりでした。
    だけど、ちょっと飲み過ぎじゃないかな。

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    2014年03月15日