恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「悪夢ちゃん」のドラマを見てから気になっていて、ようやく読みました。面白かったです! ファンタジーのカテゴリに入れましたが、SF、ミステリー、ラブストーリーの要素もあります。夢と現実の境界があいまいになる話は色々ありますが、この作品では夢の内容を映像化することができ、その映像を見てカウンセリングを行う「夢判断」という仕事が存在しています。さらに、境界があいまいになっていく人ではなく、その人を取り巻く周囲の視点で書かれているので、言いようのない不安を抱え、真相を突き止めようとする登場人物たちに感情移入しながら読みました。
物語の終章は現実世界で起きたことのようにも思えますが、夢の世界、意識の中の -
Posted by ブクログ
冒頭───
狭かった。学生時代は狭かった。
広いところに出たはずなのに、なんだかとても窮屈だった。
馬鹿だった。学生時代のあたしは本当に馬鹿だった。
おカネもなかったし、ついでに言うと色気もなかった。
二度とあんな時代には戻りたくはない。
周りの女友達も、もう学生なんてまっぴらだ、という子がほとんどだ。
けれど、男の子たちは違うらしい。
恩田陸の私的エッセイ風(一部のみ)連作短編集。
学生時代の回想をもとに三人の視点で書かれている。
第一部「あいつと私」は自分。
第二部「青い花」はジャズ研の戸崎。
第三部「陽の当たる場所」はシネマ研究会の箱崎。
男は学生時代を懐かしそうに振り返る。
「ああ -
Posted by ブクログ
旅のエッセイ集。
で、むしろ某ピアニストが探偵のミステリーがおいおいな理由がよくわかった。
よーするに、エッセイと旅行本の違いなのだ。
某ミステリーは、るるぶ、かよって感じに音楽を書いてる。
ちがうだろう。まず震えるのは、心だ。感じるのは、空気なはずだ。
そのへんのストレスを一気に霧散していただきましたm(__)m
うんうん。
こうあるべきだよな。
どこか別の地にいって、そこになにがあってどうのっていう説明なんてどうでもいい。そこで、筆者は何を感じたかが大事なのだ。でもって、その感じたことを通して、筆者自身を感じる。
なんで、恩田陸はまるでビー玉のようだと思った。