恩田陸のレビュー一覧

  • spring

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    踊ることで世界のカタチを表現することを追い求めた天才ダンサーHALを、
    多様な視点から見つめた作品。

    圧倒的な踊ることへの憧憬、熱量。
    実際の舞台で観てみたいなぁ、、、
    バレエを観たくなる作品

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    2025年11月22日
  • 珈琲怪談

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    ネタバレ

    多聞、尾上、水島、黒田の4人が、ぶらぶら喫茶店をハシゴしながら怪談を披露していく……のだが、ホラーというよりは不思議な話といった印象。
    肝心の怪談がまったく怖くないので、ただ男4人がダラダラ雑談してお散歩しているだけになっている。怖いものを期待していただけに残念。喫茶店という舞台もまったく活かされていない。もっと店内の様子や注文したもの、メニューに関する表現がほしかった。漫画やドラマのような映像作品のほうが向いている作品だと思う。
    ただ雰囲気は好きです。章の最後にある不思議展開もいい塩梅で良かった。

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    2025年11月22日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    コンクールが終盤に向かうにつれて、登場人物のピアノに対する感情の変化が感じられてよかった。

    ピアノの演奏中の描写が素敵で、私が聞いた事のあるピアノでは感じたことの無い感覚が表現されていた。だがそれを読んでいて長く感じてしまうことがあった。

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    2025年11月20日
  • 月の裏側

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    ネタバレ

    久しぶりに本を読んだのもあって序盤は物語に入り込むのが難しかった。しかし話が進むにつれてどんどん引き込まれて面白かった。
    主要な登場人物4人の感情の機微が伝わってきた。ラストも不気味だった。人間の記憶がどれほど曖昧なものかと考え直すきっかけになった。
    わからなかったのは、小林さんは結局盗まれていたのか?多聞さんはどうして黒いゴム長靴を履いていたのか。あと、「月の裏側」というタイトルとの関係性もわからなかった。

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    2025年11月20日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    ネタバレ

    率直に恩田陸さんの表現力が豊かで、1つの物事に対しても色々な書き方をされていて楽しめます。と同時に、話をサクサク進めてほしい焦れったさも感じました。作品全体からは音楽の深さ、普段は私の周りにはない世界が繰り広げられ、ピアノコンクールに行ってみたくなりました。同じ曲目でも、演奏者によってどう違うのか、聴いてみたくなりました。何にせよ、コンクールの結末はどうなるのか、下巻を楽しみに読みたいと思います。

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    2025年11月20日
  • ブラック・ベルベット

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    第一部から、この第三部を読み切りました。
    不思議。
    結末はあっけないものなのに、何故かハラハラさせられる。
    他の作品もそうなのか。
    恩田陸さんは初読みだったので、他の作品も読んでみたいと思いました。このシリーズの続編があればいいのに。続編というか、めぐみの。

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    2025年11月19日
  • 珈琲怪談

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    カフェや喫茶店を巡りながら、友人関係の男性4人が一件の店につき怪談を一話ずつ披露していく短編集。
    恩田先生にしては特別怖いわけじゃないけれど、
    コーヒーを一杯飲みながら一話ずつ堪能するような、
    軽い読み物としては良いと思いました。

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    2025年11月19日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ひとつのコンクールの始まりから終わりまででこの分厚い上下巻、ピアノを愛する人たちの心理描写が溢れ出ていた。コンクールの観客になって文字で音楽を聴いているような感じで読み進めていくが時々自分の想像力の乏しさと知識の無さでついていかれない感じも…
    登場人物はみんな魅力的で応援したくなる。ラストはさらっとしていてそれがかえって彼等の音楽家としての未来が続いていくんだなという感じがした。

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    2025年11月17日
  • 猫と針

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    戯曲。高校時代の友人の葬式帰りに集まった5人の男女の密室心理サスペンスだが、まさに恩田陸らしい不穏な雰囲気が漂っている。”人はその場にいない人の話をする”という帯の言葉通り、入れかわり立ちかわり何人かが席を外して残った人の会話が面白い。しかし登場人物の名前がみな平凡な名字で、会話しかないので、キャラ立ちが感じられなくて残念。やはり上演された劇を見たいと思った。
    戯曲の他に、著者が当時を振り返った日記というかメモもあり、そちらも面白かった。

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    2025年11月16日
  • 光の帝国 常野物語

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    久々に読んだファンタジー。私たちが生きる現実世界にもこの本にあるような不思議な力は存在しているのだろうと思った。登場人物が多くいっきに読まないと関係性を把握しきれない可能性がある。

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    2025年11月15日
  • 蛇行する川のほとり

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    憧れてた先輩に誘われた合宿。過去の殺人事件の真相にせまる!謎がとかれたと思った、最後の最後での真相。子供のころの記憶を辿るあいまいさがなんだか不思議な世界感でした。知らなくてもいい真相もあるのかな…

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    2025年11月14日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • なんとかしなくちゃ。 青雲編

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    時々出てくるナレーションみたいなのが最初は少し気になったけど…慣れてくると面白かった。物語読みながら、たまにコラム読んでるみたいな感じだった。
    出てくる人たちも魅力的な人が多く続きそうな感じなので、次が出たら読もうと思う。

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    2025年11月13日
  • 光の帝国 常野物語

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    ネタバレ

    【読むきっかけ】
    ・夜のピクニックが良かったので、奥様書棚にあった本作を手に取った。
    ・ジョウヤモノガタリ?つねのものがたり?
    【感想】
    ・「とこのものがたり」かよ!
    ・「大きな引き出し」、「二つの茶碗」が良かっただけに、「光の帝国」が悲しすぎて、凹んだ。「達磨山への道」は、私には理解が難しい…。
    ・最後らへんでの心のつぶやき。『え?あと「黒い塔」と、「国道を降りて…」の2つしかないよ?量も少ないよ?大丈夫?伏線回収できるの?』
    ・「国道を降りて…」、で音楽ネタ。その道に進んだ光紀が出てくるのかと思いきや、出てすらこんじゃん!
    ・続きはないのか?続きは?(半ば怒り)
    【あとがき】
    ・著者のあと

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    2025年11月15日
  • 私の家では何も起こらない

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    ずば抜けての怖さがある訳ではないですが、全部のお話がゾワッとして、幽霊的な怖さと人間的な怖さの両方を感じられました。
    読んだ後、じわじわ怖くなり、目を瞑ると光景が浮かんでしまいました。

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    2025年11月11日
  • 不連続の世界

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    最後の話が面白かった

    よくわからない話が続いていくようで、最後でえっとなるのはよかった
    前作があるのを知らなかったので読んでみたい

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    2025年11月09日
  • 夜のピクニック

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    とても良かったです。青春を感じました。

    高校生の応用問題集解説みたいな本だった。そのくらい、自分の時にはなかったモノがあった。

    この本から得た最も大切なメッセージは、
    人を慮ることで得られるコミュニティは幸せそうだ
    と、思いました。

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    2025年11月09日
  • 不連続の世界

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    【月の裏側】が最初とは知らず、こちらから読んでしまいました。
    時系列が急に変わるので、いつの間にか多聞がジャンヌと結婚していたのでびっくり!笑
    これこそが不連続の世界?と思っていたが違った。

    少しぞっとするような話を多聞が解決するけど、
    最後の話だけ多聞が気付かされる話。
    男4人で夜行列車に乗って怪談して讃岐うどんを食べに行くって楽しすぎる旅でしょ!
    でもみんなの話怖すぎるけど、、笑
    多聞の話は最初意味が分からなかったが
    最後なるほど!
    みんないい友達だなぁ。

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    2025年11月09日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    繫ぎ留めておきたい、この時間を。
    高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。

    思春期のもどかしい感じや友達との会話が私の学生時代の記憶を呼び起こしてくれました。
    腹違いの同い年の兄妹が同じ学校でしかも同じクラスという奇跡を呪いたくなるような現実。
    お互いの距離の取り方が、リアルでより話に入り込むことができました。
    実際になさそうでありそうな設定に、話の展開が今後どうなっていくのか気になりながら読み進めることができました。

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    2025年11月05日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    恩田さんらしいSF要素のある小説だが、結末があっけなかったのと、違和感を覚える設定もあった。
    空港での入国前のタイミングという設定は面白いなと思った。

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    2025年11月04日