恩田陸のレビュー一覧
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夏流(かなし)という城下町に転校してきたミチルは終業式の日に全身緑色の「みどりおとこ」に追いかけられる。やっと逃れたと思って、気がつくとカバンには夏の城での林間学校への招待状が突っ込まれていた。その夏の城-夏流城に集まったのはミチルと年の近い少女6人。この林間学校は誰がなんのために開いているのかも、ここに集められてきた少女たちが何故に選ばれたのかも、ミチルには何一つわからないまま、奇妙な夏の日常が始まっていく。
恩田陸さんらしい物語。閉ざされた環境の中で主人公がわけもわからず学校生活を送るという点で『麦の海に沈む果実』と雰囲気が少し似ているかも。謎めいて、どこか切なくて、そこはかとなく美しくて。だけどあれよりはすごく短くてちょっと物足りないような気も…。続編があるなら読みます。 -
Posted by ブクログ
まず各章の中のセリフからとった章タイトルのつけかたがかっこいい。噂を効果的に使っており、向こう側の世界が出てくるものの全体をこちら側にとどめながら雰囲気を盛り上げる手腕は新鮮だった。噂は人々が語りたいから広まるという説明はなるほどと思わせられた。だから「ノーライフキング」で子供たちに死の噂が広まるのは彼らが潜在意識の中で死を身近に感じていたからだということが今更ながら納得できた。東北の眠ったような町という設定や次々起こる事件の配し方が効果的。「六番目の小夜子」も読んでみよう。
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20241110 再読 ★4.4
おもしろかった
(自分でもどうにもまとまっていないとは思うが とにかく思ったことをメモしておく)
最近は合理的な解釈とか納得のいく結末とか もしくは読んだあとにそれを考察することで補完しようとか そういう作品が多い風潮があるように感じる(たまたまそういうのを立て続けに読んだというのもあるが)
でもこれはそういう作品ではない だけどおもしろい 先に挙げたような作品はたくさんあるがおもしろいと感じたものはあまりない でもこの作品は逆に そういう作品じゃないけれども読んでいてとにかくおもしろい それはやはり<事件を通して人を描こう>としているからなのか 宮部みゆきに近いようなスタンスなのだろうか
谷津という町 今の夢を見続けている谷津と 本来の荒々しく「跳んだ」先にある谷津 生物の進化で「跳んだ」先にある風景
そういうものに対して ふっとそこに入っては出てくる人たちがいる 町のそこかしこにその入り口がある そういう町 「小夜子」と同じように<場所が持つ力>のようなものをこの作品でも描こうとしているように感じる
無意識のうちにそういった場所? による<跳ぶ>こと? を望む者たちが教会に集まってくる でもみのりはそこには行かない そして彼女はあくまでも今の谷津で弘範が戻ってくることを願っている だから最後に石を拾いに行こうと思う
やっぱりここで書かれてるのも「小夜子」と同じように 高校生たちのものすごく不安定な心情であり 何も変わらない日常から踏み出してみたいはみ出してみたいという願いとそれに対する不安だったり そういったものが複数の登場人物の心情を通して描かれているのがとても良い
物語としては「小夜子」よりもこちらのほうが数倍おもしろかった この作品は「小夜子」とセットで楽しむのがいいと思う 似ているところ 違うところ それは小説を書き始めたばかりの作者の成長なのか? そういう楽しみ方ができる -
Posted by ブクログ
神原恵弥の第二弾。不倫をしている双子の妹を家に戻そうとH市に旅立つ恵弥。しかし、不倫相手は死んでいて、後に妹も姿を消してしまう。実は不倫相手とは恵弥の仕事に関係ある人で、彼の手帳には「クレオパトラ」とあり、その謎を恵弥が追うといったもの。前回はお友達との会話、エキゾチックな雰囲気での物語でしたが、今回は恵弥の妹だけあって手強い相手、そして恵弥節も炸裂で前回よりも色が濃い印象。誰が敵か味方かわからず、心理戦、嘘と謎ばかりで楽しめました。舞台が函館てこれもイメージが浮かびやすくよかったね。なんといっても恵弥のキャラ、惹きつけられる三作目へGOだ。
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Posted by ブクログ
以下ネタバレ含み、、、いや、ネタバレというほどの真相がそもそも書かれていな、、、。
まあ、ストーリー的に結末まで追っているので、読む方はご注意ください(笑)
先に読んでいたものでは『常野物語』とか『月の裏側』に近い感じの異能力エンタメ。
主人公・実邦ちゃんのイヤイヤ里帰り。
イロと呼ばれる不思議な能力を持つ人々が、闇月という山に登ることが可能な期間に集まって、それぞれの目的を元に暴れまくると、まあそういう話なのですが。
なんか、ここだけ取ると、どんな少年漫画やねん、と思いますよね。
上巻はタミさぁぁーん!の巻。
下巻になって、神山チルドレンが登場と思いきや、なんかもう対等に闘える人じゃない姿になってしまってたり。
結局、彼は一体何がしたかったんだ。
在色者アッパー系代表の黒塚に至っては、当初の仕事どころか神山息子に引きずられてしまう始末。
で、結局この話どうなるの?って思ったら、御来迎エンド⁉︎(ある意味デウスエクスマキナ的な)
っていうか、ソクになっても意識があって、おじいちゃんに手紙書かれても、どうしたらいいんだ。
上巻で、実邦と関わったというそれだけでタミさんを無残な姿にした葛城だけは許さない、と誓ったのに、下巻で実邦ちゃんが葛城を助け、(実邦)実はゴメンね、(葛城)ハッ!っていう唯一のラブシーン?に星を一つ加えてしまった私です。
ごめん、タミさん、ごめん。
訳のわからないレビューで申し訳ないのですが、多分、読んだら分かると思います(笑)