恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(上下巻あわせたレビューです)
恩田さん自身超能力を扱った作品をいくつか書かれていますが、自分が読んだ中では本作が一番面白かったように思います。これまでにないほど大きなスケールだったり、恩田作品としては珍しく残虐かつグロテスクなシーンが頻発したりする所も目を引きますが、一番読んでいて楽しかったのは在色者同士の対決シーンですかね。特に上巻ラスト付近の黒塚と葛城のバトルはなかなか面白かったです。『帝都物語』とか漫画『ドラゴンボール』とか、最近の小説だと『新世界より』の再現を狙ったのかとも思えました。ただ下巻に入ると神山と水晶筋の謎のほうに話の比重が移った感じがして、直接対決がそんなに目立たなくな -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。 全然違う作風で、多様多彩でそれぞれ面白い。
タイトルの作品はエッセイだった。 曲、きいてみようか。。
文庫本にあたっての後書きあり。
が、その後書きを読んでも分からない事もあって、もっと色々知りたいと思う。。
(アガサクリスティとか、『いいわけ』のモデルとか。。)
フォロワーさんに教えて貰って『淋しいお城』目的。
(『七月に流れる花』と『八月は冷たい城』の予告として書かれたもの)
こちらの方が、直接的な死 ではないけれど、悲しい、と感じた。
けれど、淋しい子どもを探してくるみどりおことが妙にサバサバしていて。。 役割交代の時に以前のそんな感情すら食べてしまうのだろうか。。
他作品 -
Posted by ブクログ
中盤まではどんなふうに物語が広がっていくのか。
このエピソードはいったい誰のどこに繋がっているのだろうか。
どんどん物語の世界へと引き込まれていく。
着地点のまったく見えない暗い空を飛んでいるような、不安と期待を同時に感じながら読み進んでいく。
でも、終盤が近づいてくると不安になってくる。
きっちりと終わっているのだろうか。
肩透かしをくったような終わり方じゃありませんように。
答えの示されない、回収不足の伏線が山になっている。
ラスト一歩手前まで、まるで壮大な映像美が浮かんでくるような描写にわくわくしていたのに・・・。
いつものように、「ああぁ」と思わされる結末だった。
それでも、恩田さんの -
Posted by ブクログ
ネタバレ解説外薗昌也氏。
『犬神』も読んでみたい。。
劫尽の火、劫火 という単語を知らなかったので、
単純に身体能力が高い子供、と思って読み進めていたので驚いた。。
こんなにも分かりやすいタイトルだったとは。。
恩田陸氏の描く少女は皆頭が良くて、なかなか理解し辛いが
今回10、11歳位だったせいか割とすんなり。
長編なのだろうけれど舞台、季節の変化で章が切り替わる為、もっと長く読んでいたかった、というのが1番の感想。
父親の焼きつくせ、という言葉をどう受け止めたかで、全然進む道が変わってくるのだなぁ、と。
(ひょっとしたら父親の真意は違うかもしれないが。。でも母親のタイプからして。。。)
もや -
Posted by ブクログ
久しぶりに恩田陸。恩田さんは、本当に様々な世界観(物語の舞台?)を作るのがうまいんだなあと思います。何を読んでも退屈しない。
今回の舞台は、ゴシック・ジャパン。「ミヤコ」と「帝国主義エリア」が別れた世界。それぞれのエリアの人がそれぞれに自分たちの生き方を貫いている。ただ、結局は双方に矛盾や対立ができ、主人公の三人がそれに巻き込まれていく、といった感じ。
結論、対立か融和かという大きな問題になっているので、スパッと勧善懲悪的にはいかないのはわかるんですが、なんかスッキリはしない終わりかただったなあ、とは思います。これだったら続編に期待すべきかとも思ったんですが…、最後の最後であの終わりかただ