恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ1作目「MAZE」の方が面白かった。得体が知れないこと、1つの謎で完結しているシンプルさ、非日常が良かった。
今回は日本の日常が舞台で、事件や推測が絡み合い、最後は肩透かしでパッとしなかった印象。恩田陸さんの本の多くはそのようで、ラストに失速が多いらしい。「麦の海に沈む果実」も謎が解決しなかった。このシリーズの3作目の感想にも「大風呂敷を広げて何もない」とあった。ただ、異国が舞台で、MAZEで登場した満が出てくるのはMAZE寄りで捨てがたいか。
恵弥や和見が捨てタバコや不倫をする様子が描かれているけど、どちらも引いてしまう。悪いことを人間らしいと評価する輩もいるのだろうか。 -
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面白かった
麦の海に浮かぶ檻(恩田陸)。謎の島。ここに来ると原則外と繋がりはなくなるのと変なルールもあるみたいです。そんな島に外部から新入者が来ました。タマラとゆう女性で接触恐怖症があると校長が説明を受けます。要と鼎が一緒のファミリーで仲良く(鼎が特に)なろうとします。この学校には毎週お茶会があり要と鼎とタマラが呼ばれます。タマラがお茶を飲んだ後体調を崩します。それからもタマラはしばしば呼ばれは真っ青な顔して戻ってくるの繰り返します。それを見ていた鼎はタマラのカップに毒物が盛られてると疑います。しかし何のために?なぜタマラはお茶会を断らないのか?読み終わってもうーん、もやっとする感じでした。
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Posted by ブクログ
第2回本屋大賞受賞作品ということもあり、大衆向けで読みやすく、親近感の湧く、共感できる部分の多い小説でした。
高校3年の甲田貴子と西脇融は、年1回の高校の一大行事である「歩行祭」に最後の学年として臨む。
彼らの間の「ある秘密」をめぐり、朝8時から小休憩・仮眠を挟んで翌朝8時まで歩き通す行事と物語は動く。
貴子の友人である遊佐美和子や融の友人である戸田忍、さらにアメリカに渡った榊杏奈とその弟の順弥など、個性豊かなキャラクターたちの存在も魅力的だった。
読む前は『夜のピクニック』という題名から幻想的でなんだか楽しそうな作品だと想像していたが、実際は現実を詰め込み“しんどさ”に溢れた小説だった。
しかし、その“しんどさ”に向き合ったからこそ辿り着くことのできた1つの“こたえ”は、まさしく「もやもやしながらも先に進んでいこうと思えること」であり、確かな前向きさであったように思う。
“こたえ”としての「迷い探し続ける道のり」に気がつき、「歩行祭」を終えた貴子と融の表情は、複雑な感情を踏まえた清々しいものであったであろう。
小説としての完成度の高い面白い作品でした。 -
Posted by ブクログ
短編集。ホラーと銘打っていあるけど、はてホラーに収まりきるかなぁ。怖さ、という意味では正直、怖くはなかった。
少し前に珈琲怪談を読んで、あちらは3、4人のおじさんたちがあちこち歩きながら喫茶店をめぐって歩き、怪談をするというものだった。あちらも怖くはなかったけど、不思議な魅力があった。
本書も同じような、恩田陸という作家さんの魅力で読ませるものだと思う。途中まで、珈琲怪談のノリで読んでいたら、語り手やメインの登場人物が女性たちだったりすることもあり、あぁそういえばこの著者さんは女性だったんだっけ、と改めて思い出したりもした。
わかりやすく楽しめたのは、『歌うカステラ』。お店で出てくる甘味とお茶の組み合わせが魅力的で、自分でも食べたくなった。
この著者さんは、やっぱり食べ物の描写がうまいよなぁ。小説を読んでいて、食べ物の描写が出てくると、けっこうホッとして安心して楽しめると思う。