恩田陸のレビュー一覧
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「歩行祭」という全校生徒が80キロの道のりを朝の8時から翌朝の8時までを夜通しで歩き通す伝統行事のある高校の物語。ある生徒は友と、ある生徒は想いを寄せる人と歩く。融と貴子と言う2人の生徒の視点から描かれる青春小説だ。
「歩行祭」という「果てしない道のりをただひたすらに歩き通す」という、ストレートな人生のメタファーのイベントの魅力こそが、この作品が名作である所以だろう。そのストレートで普遍的な魅力を存分に味わうことができた。
伝統行事なので皆が望んで歩き始めたわけではなく、途方もなく長い距離を歩く。最初は果てしなく思えた道のりが、いつのまにかあっという間に感じる。多くの部分で苦しさが伴うが、 -
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『spring』のスピンオフ作品。本編より多くの視点から主人公・萬春と彼を取り巻く人たちのエピソードが語られる。そもそも本編が主人公以外の視点でも書かれていたので、その点では特に番外編っぽさを感じない。
各パートが短いことと、時間軸、視点がともにバラバラなので、あちこち話が飛んでいるようだけれども、読み終わると萬春という一人のアーティストの全体像が浮かび上がってくるように感じられた。
ただ、フランツとの関係がより深く描かれている点と、60代になった春が登場する点は良かったのだが、それ以外の部分は本編の「付け足し」のような話が多い印象だった。もっと別の角度からのエピソードを読みたかったと少し物足 -
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ネタバレ夜通し長距離を歩き通すという、とある高校の学校行事の中で描かれるお話。決して劇的なドラマが発生するわけではありませんでした。でも、それがいい。たった一晩の中で、主人公たちの心の…成長、と言っていいのか、心の進展が見えたのがとても救われました。
青春小説は恋や愛にひっぱられがちだが、この話では絶妙な距離をキープしていて安易にそちらがわに行かなかったのが個人的には評価高かったです。
序盤〜中盤、けっこう淡々と進んでいく上、登場人物もいっきに5・6人ほど登場するのではじめはかなり捉えにくい話だと感じながら読みました。
夜通し歩き通す学校行事、体験したことがないのに読んでいて不思議に「懐かしさ」 -
Posted by ブクログ
2026.04.29
「珈琲怪談」が思いの外面白かったので未読のこちらにも手を伸ばしてみました。
「最恐の幽霊屋敷」を読んだすぐ後に読み始め、何個かリンクするワードがあり、なんというか縁を感じました。
ロバートもだけど恩田さんは見目麗しく仕事もできるまたは由緒ある家系で金持ちの美男美女を出すのがお好きですね。
珈琲怪談と違ってそれぞれの章で多聞のパートナー(というか雑談相手)が変わってその時その時の小さい謎をゆるく追う、という短編集でした。
全章オジサン4人でゆるゆる旅行する短編集だと思ってたので、最後の章でやっとお馴染みの尾上と黒田が現れたのでホッとしました。
でもえっ多聞って結婚してた