恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「spring」のスピンオフ的な作品。
前作を読んだ時の読書メモを引っ張り出して、登場人物や関係性などを思い出しながら読む。
春、ヴァネッサ、ハッサン、深津純、エリック、フランツ、美潮、そしてジャンが語り手となり繰り広げられる前作の“another season”。
なんだけど、前作が長編でかなり読み応えがあっただけに、今回はなんとも手応えのない薄っぺらい話に思えた。
若干長めの「石の花」の章だけは、春とフランツの物語だから多少読み応えはあったものの、全体的にさら〜っと読み流せる感じ。
それにしても、母親に自分の恋人をあてがう神経だけは理解できない。 -
Posted by ブクログ
待ってました!!
『Spring』のスピンオフ
また彼らに出会えることが嬉しくて嬉しくて…
1ページ目を開く時は クラシックバレエの
舞台の幕が上がるようなワクワク感で
いっぱいでした!
軽やかに、鮮やかに
恩田陸さんの描くバレエの世界は
言葉たちがまるで舞台上で踊っているみたい
宙に舞う瞬間のような 静謐さと熱狂が混ざり合う
あの心地よい緊張感に
またどっぷりと浸れるなんて幸せすぎる!
私も昔 クラシックバレエを習っていたことや
クラシック音楽も好きなので
頭の中では 美しい旋律やダンサーの
美しいプロポーションが
映像のように流れてきて
それはそれは…幸せな読書時間でし -
Posted by ブクログ
外科医・検事・作曲家・音楽プロデューサーの4人の男性が喫茶店で珈琲を飲みながら怖い話をする、というお話。TV番組などで心霊系見なくなって久しいですが洒落怖が好きなのもあり購入。
それほどぞーっとするような話はあまりなく、不思議だね、怖いねぐらいのものが多くやや物足りず。「こうやって○んだ」というお話は背筋が寒くなる怖さがあり良き。
喫茶店から喫茶店に移動するときにちょっとした小話があり、「風月堂って、神戸が本店?」「違う。創業は東京の京橋で、上野と神戸は暖簾分けした店らしい。」とか、「ハイカラってどこからきた言葉なの?」「ハイ・カラー(高い襟)。西洋人が、襟の詰まった白いシャツを着てたから、そ -
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2025年 本屋大賞ノミネート作品 久々の恩田陸
バレエ界にあらわれた天才少年・少女たち
その中でも主人公 萬春(よろず はる)は端正な顔立ち 恵まれた体形
そして 小さなころから「形」の美しさを追及して 表現したい欲求にかられる
生まれながらのバレエダンサーだった
同世代の才能にあふれたダンサーたち、家族、師、恋人たちから見た
「HAL(春)」を通じて 彼の踊りを感じ・体感していく。
バレエは地域の子どもたちの催しや映像でしか見たことが無い私には
専門用語や作品の背景は わからないのだけれど、
恩田陸の丁寧で 繊細で 勢いのある文章がバレエの醍醐味を味合わせてくれる。
あぁ バレエ好きに -
Posted by ブクログ
【三月は深き紅の淵を】という幻の小説を横糸として巡らせた入れ子式の四部作。かな。
第一章から三章までは雰囲気のタッチの違う、フツーに読める話。
だけど、第四章が、まあ、ややこしい、というか頭の中のラフを見せられているような深読みさせられているような。どうやら作者の別作品とも繋がっているらしく。
さて脳内配役。
『第一章 待っている人々』
金子会長…小日向文世
水越夫人…手塚理美
一色…大倉孝二
鴨志田…中野英雄
あたりでさらりと。
『第二章 出雲夜想曲』
堂垣隆子…松たか子
江藤朱音…山口智子
これは本っ当に、この二人がドンピシャだと思う。芸風?的に。二十年位前にこの章だけでも実写