恩田陸のレビュー一覧
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タイトルどおり、小説以外のエッセイ等をまとめた本。ほとんどが書評など、(一部違うけど)になってて、読みたい本満載です。好きな本について語る恩田さんの文章力もすごい。私はアガサ・クリスティーが好きで特にミス・まープル物が好きなのですが、恩田さんもそうで、作品にも影響を受けていると聞いて、少し納得。恩田さんの好きな本と作品のつながりなどもわかって、興味深いです。恩田さんの方が私より少し上だけれど、小説だけでなく、漫画や映画、テレビなどにも影響を受けていて、体験も似通っているのも、面白かったです。でも、おんなじような体験してても、恩田さんのような小説は書けないな・・・ちょっとうらやましい。 海外ミステリやSF遠ざかってたけど、また読みたくなりました。この本に載ってる本は読みたい!海外物っておもしろいものはすごい面白いんだけど、ハズレだったときの、時間の無駄な感じが日本ものよりも激しい気がするんですよね・・・でも、また、読もうっと。(支離滅裂ですみません・・・)
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ネタバレ久しぶりに、「寝る間も惜しんで読む」ということをした。
それだけ、続きが気になってしまった。
練も千華子も、どれだけ冷静で頭のいい子なんだって感じ。
中学生と小学生だなんて、嘘なんじゃないか?ってくらい物事を冷静に判断できる。
今の私が彼らと同じ状況に立たされたら、彼らと同じように行動できる自信がない。
きっと、のたれ死によ、私は。
千鶴子を、「なんだろうね、この女は」と思って見ていたけど、ラスト近くの千鶴子と千華子のシーンでは、ちょっと涙してしまったりして。
私も絶対こうする、ということを千鶴子がしてくれた気がした。
練や千華子にはなれないけど、あの瞬間の千鶴子になら、なれると思う。
母親ですから。
そしてやっぱり、ほとんど登場することはないのだけれど、練のおじいちゃんが素敵だなぁ。ああいう人、大好き。 -
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ネタバレおもしろかった〜。
まだ途中だけど。
久しぶりに、「途中で読むのを止められなくて、寝る時間を大幅に削って、本を読む」ということをした。
最初(1章目くらい)は、しょうがないことではあるんだけど、状況説明というか、この人がどんな人で、誰と暮らしていて、この人との関係はこうである…ということが多くて、「な〜んか、退屈だなあ」と思っていた。
だけど、1章の終わりからは、「げげ〜っ、どうなっちゃうの!?」とワクワク(?ドキドキか)して、先が気になって仕方なかった。
上巻最後の方は、私が想像していた展開と大きく変わって来ちゃったけど、それはそれですごくおもしろいし、続きが楽しみ。
恩田陸さん、以前「Q&A」を読んで、終わり方に納得がいかなくて「う〜む」と思っていたので、最近敬遠してました。
でもこれはおもしろい!!
「恩田」という名前を、私が大好きな「やっぱり猫が好き」の恩田三姉妹から取った、というだけで、勝手に親近感をわかせている(?)作家さんなのでした。 -
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25年前に殺された女流画家、高槻倫子の遺作展で、倒れた主人公万由子はその息子高槻秒から、母の生まれ変わりだと告げられます。万由子はよみがえる記憶と共に、高槻倫子の遺言にしたがって、遺作を四人の人物に送ることに付き合わされることになって・・・
万由子はやや特殊な能力を持っていて、人の心の引き出しを見ることができるのです。そのテーマを使ってもSFとして成り立ちそうな設定ですが、あくまでさらっと自然に使われています。また、生まれ変わりというテーマももっと、突き詰めていけそうだし、犯人探しも推理物として、メインテーマにあげられそうです。
どれも、興味をひくのだけど、一番の読みどころはやはり心理劇でしょうか。高槻倫子の軌跡を追うにつれて彼女が生涯が、鮮やかに浮かんできます。
高槻倫子の視点からの小説を読んでみたいです。恩田陸なら書いてくれそうだな。
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「piece」を集めて「play」し、「picture」を作り上げるのが「puzzle」。
ある無人島の別々の場所で死んでいた3人の男。
身元不明でどんなつながりがあったかわからない彼らの死について、2人の判事が島を歩きながら何が起こったのかを推理する物語。
登場人物はその判事二人だけ。
ミッシングリンクに的を絞ってあって、テンポよく簡潔にまとまった中篇。
「像と耳鳴り」にも登場した主人公関根春のキャラクターもよく生かされている。
とにかく章タイトルのつけ方が素晴らしい!読み終えてとても納得。
ただ文庫として考えると同じボリュームの中篇がもう1篇くらい欲しいところ…。 -
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巻末の解説で、池田冬樹さんが次のように書いている。
“不思議なことに、僕も、いやほとんど多くの読者もまたそうだろうが、ロングウォークなど経験ないのに、まるで過去に経験したかのような感覚を覚えてしまう。”
これは、まったくそのとおりだなと思った。
初めて読む物語なのに、どこか懐かしい。自分が実際に経験したことのない出来事なのに、まるで過去の記憶を思い出しているような感覚になる。
それはつまり、本作が、誰にでも通じる「青春」の普遍的な部分を描いているからだろう。
友情、恋愛、葛藤、嫉妬、郷愁──。
普段の学校生活のなかでは、あえて意識することもない。けれど、意識していないだけで、それらは確かに存在している。
朝八時から翌朝八時までの団体歩行という、特殊な環境に置かれることで、そうした感情と向き合うことになる。そして、それまで見えにくかったものが、少しずつ浮き彫りになっていく。
青春とは、その瞬間にしかない輝きなのだろうと思う。
その真っただ中にいるときには気づけず、何年後かになって「あれが青春だったんだな」とあとから振り返る類の経験である。
ページをめくりながら、若さやみずみずしさに胸が熱くなる。
それを感じ取ることができたということは、私の中に乾ききっていない「みずみずしさ」が残っているからだろう。この眩しさを美しいと感じられるうちは、まだ若いのではないか。
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登場人物がやや多く感じたけれど、それもまたいい。
読んでいると、「たしか、学校生活ってこんな感じだったなぁ」と思い出される。
誰なのかよくわからないけれど、学校にはいろんな人がいる。
それほど濃い関わりはない。けれど、なんとなくお互いを認識している。顔は知っているし、名前だけはとりあえず知っている。
学校生活って、そんな感じだったなぁと、本書を読んで思い出された。 -
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違うシリーズと間違えて、買ってしまった一冊。
多聞シリーズと言われるが、多分シリーズは一冊も読んだことないかも。
でも、多聞シリーズの中でも短編集を集めたものと言うことで、他のシリーズを読んで無くても、問題なく読めた。
奇怪現象を会話劇で推理していく今作。
あとがきにもあったが、それぞれ舞台が神田川だったり、尾道だったり、鳥取砂丘だったり、ロケーションにちなんだ物語構成が面白かった。
少し前の推理小説の手法で懐かしさも楽しみながら、読むことが出来た。
個人的には夜明けのガスパールが好き。
どの作品も後味は決して良くないけど、サンライズ瀬戸に乗りたくなってしまった。 -
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確かに文学の限界を突破しているような作品で、噂には聞いていて、読んでみたら、なるほどそういう表現の仕方かと驚きました。
ただ、私は趣味でピアノを弾いていて、やっと5曲を暗譜したぐらいのレベルです。実際、僕ぐらいのレベルでは、この作品の世界で書かれているピアノレベルは全く想像ができない感じで、正直、感情移入はできませんでした。
また、作品のキャラが立っていてるからこそ、ほのかに恋愛を匂わすだけでは、正直物足りなかったです。僕だったら、栄伝と塵とマサルの三角関係を、リアルな日常まで踏み込んで描きたいと思ってしまいます。
いずれにせよ、いろんな思い描き方のできる可能性を秘めた作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ湿原の中にある閉鎖的な学園で起こるゴシックミステリーのような話。主人公が娘だということは記憶喪失の告白があった時点で想定していたが、ヨハン自体も伏線に使われているとは恐れ入った。
スタートが冬の寒々しい陰鬱なイメージなので、主人公の心情も含めて終始暗い印象だったのは結構好きだったし、結構な頻度で人が死ぬのだが、主人公もその時々で悩まされつつも何処かドライというか、記憶がないことや元の性質由来でそのドライさがあったのかなと今になって思う。
謎解きときらしいものは無く、記憶も含めて違和感は覚えられつつも、最後は薬と衝撃でドドドと解決されて最後だけ置いてかれてしまって読み直した。