恩田陸のレビュー一覧
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ゴシックミステリ
モチーフになっているのは、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』だと思う。特に『鏡の国のアリス』については、作中でも直接言及されている。
舞台となる学園は、全貌を把握することができないほど複雑に曲がりくねった構造をしている。主人公はその不思議な空間を進んでいくのだが、その姿はまるで、不思議の国へ迷い込んだアリスのようだ。
そして、ときおり挟まれるファミリーや友人たちとの会話も、どこかアリスのお茶会を思わせる。現実のようでいて少しずつ歪んでいる、奇妙で居心地の悪い世界。
そう考えると、この作品全体が「アリス」の世界を学園物ゴシックミステリとして再構築したようにも感じ -
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ネタバレ執筆陣が豪華なのと、新潮文庫には子供の頃からお世話になったのでお祝いの気持ちで購入。面白かった。
ウッドペッカー荘事件を八丈島へ行く船のベッドで読んだ。船旅のワクワクも相まってか一番楽しく読めた。心の中では悪人だが行動は善人な人は悪人か、善人か?みたいな話が出てきて、僕はそれは善人としていいと思ったし話の中でも善人なのではみたいな流れになって。で、それなら心の中でどんなに善人でも言動に出さなきゃ善人にならないよねみたいなこと言ってて、それは確かになるほど!と思った。この本の中で一番ハッとしたところだった。
宮部みゆきは中学生の頃とてもハマった作家さんで懐かしかった。レベル7とか火車とかでネタ明 -
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職業も見た目もバラバラの友人四人が、古き良き喫茶店をめぐりながら語る怪談の連作短編集です。
きっかけは、友人の内の一人からの招集。「なんか、怖い話ないか?」その一言から、いい年した中年男四人は喫茶店でコーヒー(時にはアルコール)を飲みながらそれぞれ持ち寄った怪談を話す会――珈琲怪談――を始めることに。初めは京都、次は横浜。二度あることは何とやらで、東京の神保町、神戸、大阪、再びの京都とただ怪談を話すだけの談話会は続いていく。
今回、何の気なしに読み始めた本でしたが、塚崎多聞シリーズというものの一冊だそうで、シリーズ前作があるようでした。登場人物の人物背景は前作以前に書かれているかもし -
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恩田陸の最新作。小説推理に約8年に亘って掲載されたのを纏めたもの。8年間って凄いね。帯を見たら「神原恵弥シリーズ」と書かれてあり、帯の裏には「敏腕ウイルスハンター・神原恵弥シリーズ」と詳細に書かれてあったが、この神原恵弥は全く知らなかった。第一作:MAZE[メイズ]、第二作:クレオパトラの夢、第三作:ブラック・ベルベットの続編で、今回は第四作となる。いずれも本棚に並んでいたが、読んだ記憶が無い、つまり並べていても積読状態だった。恩田陸に嵌ってしまい、古本屋で必死に初版単行本を探した戦利品なのだが、入手しただけで満足してしまい、後で読むことを忘れてしまうという、いつものパターンね。今は読みたい本
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Posted by ブクログ
ネタバレ血縁、恋愛、友情、他人。
関係値というものにがんじがらめになり
別れを決めたふたりの男女が、
引っ越し前夜の空っぽの部屋で
過去のとある事故を回想するという、
不穏な最後の一晩を過ごします。
お互いに、腹の中へなにか一物抱えているのを
さぐりあい、確かめあうふたり。
じっくりじっとり進んでいく
夜半から明け方への時間経過のなかで、
ひとつ、またひとつと
ふたりにとっての真実がめくられていく。
実はこうだった、というあれこれが
絶妙な塩梅で小出しにされるので、
読者としては、じりじりします。
でも。早く先を知りたいのに
じっくり、じっとりと、読んでしまう。
読むスピードをまるで調整されてるよ