恩田陸のレビュー一覧

  • 酒亭DARKNESS

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    >居酒屋が舞台の、怪談ではあるけれどそれほどには怖くはない、どちらかといえば「奇妙な話」テイスト。でも少しは怖い。お話がわりと身近だから?
    >ひとつひとつの章はさりげなくて、短くて、あっさり。
    >愉しいです。好きなタイプです。
    >この著者の似たような作品『珈琲怪談』はキャラクタの個人名があるけどこちらでは名前は書かれない。その分お話のエッセンスのようなものが際立つ。
    >いくつかの話では場所が特定できそうやけど無名というか気にせずにいたほうが趣が増すような気もします。

    ■居酒屋についての簡単な単語集

    【跡継ぎ】《常連が跡を継ぐというのは、お店にとっては理想のひとつかもしれない。》跡継ぎの条件

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    2026年02月15日
  • spring another season

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    後日談として、本編の内容を思い出しながら、楽しく読み進められた。時間は流れていくけれど、本を読んでいる時、読んでいた時の時間は止まっているように、いつでも心の隙間からスッと入り込んできて、いつまでも想いを巡らせることができる。楽しかった短編集。

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    2026年02月14日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    過去シリーズ作のキラキラした強い光の中には影もある、というイメージを「裏返し」、影にフィーチャーしたような本作。キラキラほんわか涙な流れだと思い込んでいたので、あとがきにある通り「人間というのは、なかなか大義が捨てられない」に集約されたシニカルな流れに驚いた。
    欲を言えば時子の力の強さをもっとドカンと感じたかった。

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    2026年02月14日
  • 三月は深き紅の淵を

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    たった一人に、たった一晩だけ貸すことが許された本をめぐるミステリー。そんな本があったら読みたいですか?読んでみたいけど、私は一日で読み切る自信が無い。

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    2026年02月14日
  • spring another season

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    ちょうど1年前、
    春の訪れを遠くの方に感じる頃に読んだspring

    美しくて豊かで鮮やかな、気高い物語だった。
    季節も相まって花の香りがするような作品だった。

    今作はスピンオフということで
    本編ほどの感動はないものの、
    またふわっと、花の香りを楽しむことができる作品だった。

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    2026年02月13日
  • 珈琲怪談

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    マンチーニさんのレビューから、
    読みたくなって、借りました!
    (マンチーニさんありがとうございます)

    さて、ストーリーは、多忙な 50代の4人の
    男性たちが、各地の喫茶店を巡りながら
    怖い話を披露しあうというもの。
    怪談は好きだけど、怖がりの私でも大丈か?!と
    思いながら読んだのですが、大丈夫でした。
    ただ、収録されている怪談話は、ほぼ実話らしくて‥あとから、ゾワゾワしました。
    ちょっと可愛い(?)なぁと思ったのは、
    付喪神がついているらしい傘の話。置き忘れても、絶対戻ってくる。捨てても必ず戻ってくる傘‥‥あ、もしかして別の意味で怖いか‥(人形だったら怖い)

    お酒を飲んだりスイーツを食べな

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    2026年02月14日
  • ライオンハート

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    わかったようでわからない部分もある、時空を超えたラブストーリー、果たして輪廻転生なのか?一瞬の逢瀬だけで終わりなく続いていく儚さだけと思ったら、記憶のストーリーだけは、ハッピーエンド??なんともグレーなライオンハート、それでも世界観は好みだなぁ。

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    2026年02月13日
  • スキマワラシ

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    2026.02.13 ★3.3

    古道具店の兄弟と飼い犬、芸術家の女性を巡る家族のファンタジー。

    兄の古道具店を手伝う弟、散多(さんた)は特にこれまでの人生で役に立ったことのない不思議な力を持っていた。

    恩田陸得意のファンタジー、と期待値が高かったからか、ふんわりとゆるい雰囲気の、何が言いたいのかよく分からないまま終わってしまった。

    何のために白いワンピースの女の子は現れ、散多は何故両親に会えたのか、その理由付けがもう少し固くあって欲しかったかと。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる都市伝説の“少女”とは?――太郎と散多は古道具店を営む兄弟。ものに触れ

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    2026年02月13日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    松村北斗さんおすすめの本(その3)
    映画化したら出演したい、と発言されていたが、細かな心情の変化/緊迫した空気感など、とても繊細な演技力が求められるだろうな、松村北斗さんなら上手に演じそうだな、とファン視点でぼんやりと思いながら読み進めた。
    情景の描写が繊細だからこそ、話のテンポはゆっくり。私はせっかちすぎて斜め読みをしてしまったけれど、本来はゆったりと情景を思い浮かべながら読むことで没入できる作品だと思う。
    全体として面白いが、私は自分で謎を解こうとするクセが強すぎて、白昼夢の話あたりから結論が読めてしまったのが残念だった。これは作品が悪いのではなく私の読み方が悪かったなと反省。

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    2026年02月12日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    恩田陸さんの別な話題作を読む前に、と思い読んでみた。 読み終わってこれが日本推理作家協会賞受賞作?と少し疑問だったが。登場人物がそれぞれ語るという形式は、真相とどう絡むのかを考えながら読むのは面白かった。
    ミステリのような犯人当てもあるし、ホラーじみた描写もあり、異空間をさまようような雰囲気もあるという面白い構成で。こういう作品は好きだが。
    語りには事件の関係者やメインになる人たちの気質の違いが話中にあり、その一部が非現実のようなファンタジックな少し不思議な作風を感じた。

    17人の人間が一気に毒殺された背景に犯人と目ぼしい盲目の少女がいるのだが、実行犯は別にいて自殺してしまい、それで解決した

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    2026年02月12日
  • 夜のピクニック

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    きっと高校生ってみんな密かに青春ってものを意識してると思うんだけど、私が当時意識してた青春とは違った青春で、でもたしかに青春だった。歩行祭なんて聞いたことないのに風景とか体の悲鳴が丁寧に表現されてて、私もその場にいるんじゃないかと思わされるくらい景色とか雰囲気が想像できたのよかったな。

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    2026年02月10日
  • 夜明けの花園

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    なんかよく分からんかったけど最後は謎にぎょっとするゾワってするような話だった
    短編で久々に本を読んだ私にとっては読みやすい本だった

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    2026年02月10日
  • spring another season

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    本屋大賞ノミネート作品『spring』のスピンオフ

    書き下ろし2編は面白かったが、ほかはあまり必然性を感じなかった

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    2026年02月10日
  • ネバーランド

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    伝統ある男子校の寮松籟館での冬休みの4人の少年の話。
    ずっと1人の少年の目線と語りが続き、松籟館を基点に遠くへ行かないし大きな事件も起きないが、4人の告白や心情の変化に読む手が止まらなかった。
    少しモヤモヤが残る読後感だった。

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    2026年02月10日
  • いのちのパレード 新装版

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    一部しか切り取らない、十分に説明しないけどその奥にあるものを感じさせる文章。濃紺、真紅、深緑のような、ゴシックで重い色を連想させる。
    刺さるものとそうでもないものが混在していたが、どれもこの作品としては必要に思えた。『蝶遣いと春、そして夏』『隙間』『かたつむり注意報』『夜想曲』が、読後感が良く好みだった。

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    2026年02月08日
  • ライオンハート

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    作者本人があとがきで「SFメロドラマ」と書いている。うれしいねえ。これでもミステリに分類されていたらぼくは怒るよ(笑)。時間SFとしての出来はSF読みにしてみるといまひとつひねりが欲しいような気もしますが……。テイストとしては梶尾真治を読んでいるような気になりました。各編の題名は絵画に由来しているのですね。なるほど、絵画というのは時を生きたままに留めておく良質な方法ですからね。
    「エアハート嬢の到着」不可思議な心踊る幕開け。ヒロインがいきなり……なのもさすがに時間テーマというべきか?
    「春」これがいちばん時間SFしているか?美しいなんとも切ない話。人生のうち一瞬だけ出会うために生きている男女と

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    2026年02月08日
  • puzzle(パズル)

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    400円文庫のなかでもテーマ競作ってのがありまして、本作もそのひとつ。テーマは<無人島>。そして、これは関根ファミリーもの(というジャンルづけをしてしまってよいのか?)のひとつでもあるという贅沢さです。無人島で同日に不可解な死を遂げた複数の人物に共通していたのは……ということで、物語冒頭、これがどういうふうにつながるの、ってな無秩序な断片の数々。うーむ、本格ミステリですね。<さまよえるオランダ人>、<2001年宇宙の旅>、<昭和改元>、そしてなぜか料理のレシピ……。面白い、面白すぎますね。とりわけ昭和改元の記事なんかは、ぼくとしては眉村卓の「名残の雪」なんかを思い出すわけで。中編にここまでやっ

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    2026年02月08日
  • 麦の海に沈む果実

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    あの『三月は深き紅の淵を』の続編。まあ、続編というよりは、その一部と世界を共有しているといったほうが正確ですかね。全寮制の学校という閉鎖された空間は、やはり物語世界として魅力的といってよいでしょう。「これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である」という書き出しも、なにやら耽美で好みです。
    物語的には前作よりミステリに傾いているのですが、うーむ、どうなのでしょう?謎を追うことよりもやはり「世界」に酔いながら楽しみたい作品だと思います。道具立てのひとつひとつ、また登場人物のひとりひとりが、妖しい世界を構成する見事な要素になっていると思いました。

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    2026年02月08日
  • ネバーランド

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    少年は大人になる。これはしごく単純明快な事実なのだが、少年という時間にその身をおいているときは、忘れているのかもしれない。
    冬休み、それぞれの事情により学校の寮に居残ることを決めた4人の高校生……。シチュエーションとしてはとても好きだ。作者は「『トーマの心臓』をやる予定だった」とコメントしているが、季節が季節であるし、ぼくの頭にあったのはケストナーの『飛ぶ教室』だったりする。
    読んでいるうちに気づくことになるのだが、あの時間、自分にとってのあの時間もけっして光だけに満ちたものではなかったかと……。過ぎ去るとわかっている時間、あるいは過ぎ去ってしまったと認識している時間、通りすぎてしまったものだ

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    2026年02月08日
  • 月の裏側

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    月の裏側を見ることはできない。なぜなら、地球の自転する周期と月が地球を巡る周期が同じだから、だっただろうか?何で読んだのだったか思い出すことができない。とにかく、地球上にいる限り月の裏側を意識することはない。それは単なる偶然なのだろうか?ふと、何者かの底知れぬ悪意がそのようにしたのではないかという疑念にかられることもある。だが、知らなければ疑惑をおぼえることもないのではないか?そして、人間には知らなくてもよいこともあるのかもしれない。
    九州の水郷都市箭納蔵を舞台にしたこの物語、土台になっているのは作中にも出てくるフィニイの『盗まれた街』ということなのだろうけれど、読んでいる最中ぼくの頭にあった

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    2026年02月08日