恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ久しぶりに、恩田陸の作品を読んだ。
いままでほとんど、あさのあつこ作品を読んできた。わたしは、彼女が書く少年が好きだからだ。今回はなぜこの作品を読もうと思ったか。この物語の主人公も少年だったからだ。しかも、内容がSF!!舞台は近未来の地球。しかし、地球には日本人だけが居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事している。という面白い設定。結構わたし好みだった。
主人公・アキラとシゲルが通う大東京学園は東京にあり、過酷な受験戦争に勝ち残ったエリートが通っている。寮の名前が、23区の名前になっているのが、ツボだった。しかも、豊島区にある遊園地・としまえんは“年増園”。ディズニーランドは、“ディズミーランド”。身近なものが物語に出てくるのは、読みやすかったし、親近感があった。スピード感があり、だらだらと長くない。しかし、学園が舞台のため、学生が多く出てきて、しかも名前がカタカナ表記のため、名前と特徴がなかなか一致しなかった。全体的に簡潔に書かれていて、感情移入が難しかった。
続きが気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は近未来。
戦争、科学、核実験、自然破壊…
先人たちの負の財産に埋もれた地球。
他国の人々は既に“新地球”に移住し、
残された日本人にあるのは果てしない絶望のみ。
そんな中、親族や地域の希望を背負って
日本各地から集まった少年たちが
「大東京学園」で繰り広げる学生生活。
友情と葛藤、挫折と憧憬。
揺らぎ迷いながらも懸命に生きる生徒たち。
登場人物たちの漲る生命力に圧倒され、
臨場感ある文章に煽られ、どんどん広がっていくイメージ。
まるで、自分も主人公たちと一緒に闘っているような。
宙に舞うイエローキャブに乗った生活指導・タダノは、
数多い登場人物の中でも特に存在感のあるキャラ。
「新宿」クラスの天敵である彼は本当に強烈。笑
そして、学園の地下に広がる夜の世界“アンダーグラウンド”。
そこで行われる“部活動”は、物・金・人が溢れていた時代、
前世紀サブカルチャーの幻影に想いを馳せる生徒たちの青春。
日中は閉鎖的な学園で歪んだ学業に徹し、
夜はアングラで思い思いに興に入る、という暗黙のルール。
東京23区から名を取ったクラス分けや、
月に一度の“実力テスト”もといサバイバルゲーム、
大東京オリンピック(いわゆる体育祭のようなもの)は
全て学園が取り決めた特別ルールがあり、内容も相当ユニーク。
大東京オリンピック開催中に仮想現実が入り混じり、
まさに混沌としか言いようがない事態が起きるのですが…
“直立二足歩行する恐竜のような怪獣”
“頭に赤いリボンをつけた巨大な白い猫”
“真っ黒な耳、黄色い靴を履いた巨大なネズミ”
他にも巨大なビーグル犬やらペンギンやらがどんどん出てきて、
キャラクター同士で闘いだすんだから思わず笑っちゃいます。
ゴジラにウエスタンラリアットかますキティちゃんw 強いww
下巻中盤からは、少年たちの息を飲むような脱走劇。
繋がる点と線、クライマックスの緊迫感がたまりません。
同志たちが次々に倒れていくシーンは何度読んでもつらいです。
最後の最後で驚きの展開。
「脱走」の本当の意味は、読み手によっては
ハッピーエンドともバッドエンドとも捉えられる気がします。
巻末に「サブカルチャー用語大辞典」が載っていて、
その解説もおもしろかったです。 -
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ひとよりカンがよく、ひとの後ろに"失せ物"を"見て"しまう能力のある万由子は、とある展覧会の絵を見て失神してしまう。それは変死した作者の最期を"見て"しまったためであった。それに気づいた作者の息子・秒は万由子を母の生まれ変わりだと思い、母の最期を思い出してほしいと頼んでくる。
まずもって"見る"という能力に現実味が薄いのだが、それを差し引いても面白い!恩田さんの文章は物語の世界に読者をぐいぐい引き込む力がある。
物語は絵の作者・倫子を中心にぐるぐるとまわっていく。彼女はなぜ死んだのか。絵にはどんな意味があるのか。
途中から先が少し見えてしまう展開ではあるけど、あれ以外にベストなラストはないかな。 -
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「ねじの回転―February moment(上・下)」恩田陸
歴史SF。オフホワイトって感じでした。
感触としては「ライオンハート」に通じるものがあるかなぁ、と。
あの茫洋とした読み心地と時間軸の「ねじれ」感がとても好きです。
これは何度も読み返すことになるだろうなという一冊でした。
なにより、ハードなSF描写で引きずり込まれてもおかしくない設定がごく当たり前のように導入される雰囲気がいいですよね。違和感がない。
「え、もしかしてこれくらいなら現実におこっててもアリかなぁ」っていう。それはないか。
物語がとても洗練されているんだと感じました。
それでいてSFとしての見せ場も兼ね備えていて、もちろん読み応えはばっちりです。
宮部みゆきさんと並んで「ソフトSF」っていう印象をもっていますが、そんな言葉はないようで残念(笑) (4) -
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ホラー色濃いめの短編集。いろんなタイプでどれも印象的。
お話としては読み手に委ねる部分も多く、正直良くわからない話もあった。だけど、私は恩田さんの文体から滲み出てくる雰囲気がたまらなく大好きだ。なんともいえない世界観を幾重にも孕んでておもしろかった。
今回のお気に入りは、「水晶の夜、翡翠の朝」、「あなたと夜と音楽と」。この2つは個人的にタイトルからしてキレイだし、お話としても★5。大好きなシリーズの番外編と元ネタが好きな作品。といってもABC殺人事件って読んだの前すぎて覚えてない…。読み直そう、うん。
たぶん「冷凍みかん」は、このネタがはじめただったら衝撃的でダントツだったかもしれない。だけど、「クレオパトラの夢」が既読で、このネタがのってたので衝撃度が少し低かった。それでも、衝撃があったけど。 -
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ネタバレロミオとロミオ。
近未来の歪んだ機構の学園ものという記憶があったが、まぁ大体合ってたか?
上巻では、まだまだいいとこで終わる。これが下巻にうつった時、一気に面白くなるんだよなぁ(確か)。
アタミの話し方とかが、神原恵弥を彷彿とさせて好きだなぁ。あとはキョウコ。下巻が楽しみ。
(2010.02.11)
ロミオとロミオは昭和とか懐かしくなるので面白い。
ただ、あの新宿クラスへのやり方が読んでるこっちも怖くなるくらいですけどね。。
…ダメだ、再読してからも結構経ってしまったのであんまり感想が思い出せないや。。
(2012.09.29) -
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何年振りかに再読。初読の時はあんまりおもしろかったイメージがないんだけど、再読すると思いのほかちゃんとまとまっていて面白い作品でした。
初期の恩田さんっぽくって、いい意味でこじんまりしていておもしろかった。
ラストに含みを持たせるのもさすがって感じだし。
それにしても、高槻倫子はすごいよね。後半メロドラマっぽくなったのがちょっと衝撃でした。なんていうか、もう少しきれいな人でいてほしかった。
そしてラストのどんでん返しは衝撃でした。ははぁ、そういう風につながるのかぁって納得。
まさかパスタ製造器がそこでからんでくるとは!! さすがだなー。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/4/29〜5/3
恩田さんの作品は、メフィストの連載で読んでいたが、まとまった形で読むのは初めて。この本も10年くらい前に買ってあったのをようやく読めた。
大学教授秘書の古橋万由子は、訪れた絵画の個展で、今は亡き高槻倫子の遺児、秒から母の生まれ変わりである、と告げられる。万由子は、他人の記憶がフラッシュバックのように見えたが、倫子もそういう体質であったらしい。秒は、万由子に母親を殺した犯人を一緒に探して欲しい、といわれる。個展の際に見つかった倫子の遺言にある絵を渡して欲しい、とあった4人が怪しいと思われたが。その4人と順番に会ううちに万由子に奇怪な事件が次々と起こる。
恩田さんに特有の不思議な独特の世界がこの初期の作品から広がっている。10年積読本にしていたのがもったいないくらいの作品であった。残りの手持ち作品も順次予定本リストに入れて、未購入本も買っていかなければ。