恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恩田陸の小説は怖い。その怖さは、日常が揺らぐような、寄る辺ない怖さである。
当たり前の景色や暮らしの隙間に紛れ込む異界や異形のもの。そうかと思うと、人の知覚が無自覚に作動した結果、引き起こされる現象だったりする。それがランダムに編まれているので、ますます翻弄されるのだ。
あいにくと不思議な体験をしたことは、ほぼない。けれども、この世ならざるものとか、常識では説明できない、まさに人知を超えたものもあるのだろうと思っている。そしてまた、恐れや疚しさなどから生み出された想像の産物が、リアルな形で見えてしまうこともあると思っている。どちらかに断ずることなく、できるだけニュートラルでいたい。
だからこそ -
Posted by ブクログ
どの話も好きだけれど特に好きな2つを。
まずは川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」から。
何となく合わないと感じていた母と娘が、コロナ禍の最中、距離はありながらも同じ風景を共有し、長い旅の時間を過ごす贅沢さとほんの少しの切なさに胸がいっぱいになる。
違う場所で暮らし、たまに顔を合わせるとやっぱり合わないと感じながらもその関係の面白さに気付いていく様子がとても丁寧に描かれていてとても気に入った。
桜木紫乃さんの「ほら、みて」はどこかでも読んだことがあったと思うのだけれど2度目もやっぱり素敵だった。
自分の両親もこうであってほしいと、こうなってくれるのならば、ななつ星の 旅をプレゼントして -