恩田陸のレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく

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    『夜の底は柔らかな幻』を読み、世界観をわかっているほうが最初から物語を楽しめる。スピンオフです。

    葛城の、まだ青くて人間みがあった頃を知れて嬉しい。

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    2025年01月18日
  • 鈍色幻視行

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    最初はどうかなと思いながら読み進めましたが、後半のインタビューのあたりは、一緒に聞いている感じがして、引き込まれました。

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    2025年01月13日
  • スキマワラシ

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    不思議な感覚が続く話
    主人公の兄弟が姉妹なんじゃないかと思う雰囲気で、そこもまた不思議な感じがする
    でも、終盤出てくるハナコとの関係は男女でないといい感じにならないと思う

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    2025年01月12日
  • 夜果つるところ

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    月堕城での奇怪な話。最後まで語り手の少女が何者なのかはらはらさせられる。
    登場人物全員が怪しく冷たく温かく美しく描かれている。
    読み終わって昭和の時代の背景のことを知ってより一層ぞくっとした。

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    2025年01月11日
  • 鈍色幻視行

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    撮影中の事故で何度も映像化が中止され”呪われた小説”と言われる『夜果つるところ』とその著者である飯合梓の謎について本を書こうとしている小説家が、関係者一同と同じクルーズ旅行に参加して船上でインタビューをする話。映画監督やプロデューサー、編集者などそれぞれの視点から作品と作者について語り合う。
    語られる飯合梓の人物像がユニークで面白い。
    作中で何度も言及される『夜果つるところ』は恩田陸によって別の本になっており、そちらを先に読んでいたのでイメージしやすかった。序盤は冗長だと思ったが、中盤からの連続インタビューはさすがに恩田陸。

    内容とは関係ないが、長めの長編で単行本なので本が重くて辛かった。

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    2025年01月11日
  • 夜明けの花園

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    恩田陸は難しい。
    様々な分野の物語を描く。
    この北の学園の話もずいぶん前にも読んだけれど、
    ミステリアスで様々に想像が膨らむ。
    でも答えはない。
    次々と物語は生み出される。
    それぞれの関係性を考えるだけでなかなか。
    私は「蜜蜂と遠雷」のようなしっかりした物語が好きなのだけれど、
    こういう話を読ませてしまうのは恩田陸の力量かな。

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    2025年01月10日
  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷のスピンオフみたいな作品。蜜蜂と遠雷をかなり前に読んでたから、登場人物たち覚えているかなと思ったけど、全然大丈夫でした。みんなキャラがしっかりしているからか、ちゃんと覚えていました。

    短編小説になっていて、とても読みやすい。さらには登場人物たちの出会いなど裏話も知れて良かったです。
    音楽を極めてる方々はすごいなと改めて思いました。あと楽器にも相性があるんですね。

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    2025年01月05日
  • Q&A

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    大型商業施設での事故に巻き込まれた人たちのインタビューや、周辺の人々にまつわる短編で構成された一冊。
    立場もそれぞれ、施設に訪れた目的も、事故当時にいた場所もまちまちで、当然、見たものも巻き込まれ方も違う。

    大きな人の流れに逆らえず、広い建物内をあちらこちらへなすすべなく押し流された経験、それに抗えないことへの恐怖。自分の運命を何も決められない絶望や、その事故の悲惨さに傷ついたこと。
    ある人はその恐怖と悲劇をしたたかに利用し、ある人は自分に巣食った心の傷から目を逸らそうと道を踏み外し、ある人はその恐怖と向き合わず、ある人にとってはこの大事故も悲劇ではなかった。

    インタビュー3人目の老人の「

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    2025年01月05日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    上下巻まとめての感想。空港の入管で足止めされた人たちが「この中にテロリストがいる」と言われてみんなで推理していく話。
    足止めを食った人の中にテロリストがいるのかと思いきや結局ベンジーが怪しいという話だったので筋としては肩透かしをくらった気分。でも登場人物それぞれの視点で物語が進んでいく過程を読むのは面白かった。
    何かに追われている母子のことがちょっと気になった。

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    2025年01月04日
  • 灰の劇場

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    ネタバレ

    難しかった…。

    1、0、(1)が何なのか、理解できなくて。
    TとMのパートで、数字が分かれてんの?とか、小説家は小説家っていうキャラクターかと思いきや、え?違う?本当の作者のことなの?とか。
    そして、これは私自身の問題だけど、フィクションとノンフィクションとの境目が、水彩絵の具に水を落としたみたいに滲んでぼやけるタチなので、何が本当で、何がどこまで作りものなのかも、正直、読み終わった後ですら今ひとつわかってない。

    まずもって、勝手な思い込みで、全く違うストーリーを思い描いていた。
    だから、これっていつになったら話、動くんやろ?ってずっと思いながら読み進めていた。

    人が死を選ぶ時、長く緩や

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    2024年12月31日
  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷を読み終え、登場人物たちが好きになったところでの、「祝祭と予感」。
    それぞれの出会いや、その後が描かれる。

    蜜蜂と遠雷含め、ここまで音楽や音色を言葉であざやかに表現されると、格付け番組で素人とプロの演奏の違いも分からなかった自分の耳を残念に思う。この色彩を私も感じたかった。

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    2024年12月28日
  • 愚かな薔薇 上

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    いつの時代の話なのか。何か遠い未来の話のようでありながら、舞台が山の集落なので、昔の話のような。それがミステリアスな感じなのかも。

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    2024年12月28日
  • 訪問者

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    恩田陸さんのミステリーはたぶん初。
    面白かった。テンポも良く、情報過多になると探偵役が整理してくれるからスラスラ読めた。

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    2024年12月27日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    少年少女たちの冷たい夏のお話だった。
    小説の初出しは2016年、でも今読むのとでは気持ちが違うだろうなと思う。
    未知というものは社会的動物にとって、ライオンよりも恐ろしい。

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    2024年12月26日
  • 三月は深き紅の淵を

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    理瀬シリーズと呼ばれてる、この本をとても読みたかった。麦の海に沈む果実から読んで、もう理瀬達がでてくるのが待ち遠しくて待ち遠しくて読み進めていたら、理瀬達が登場するのはちょっとでしたね。
    まだ読んでない理瀬シリーズがあるので、どう繋がっていくのか楽しみです。

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    2024年12月23日
  • 愚かな薔薇 上

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    爽やか青春系でない方の恩田陸。
    光の帝国とか大好きなのでそんな感じを期待したのですが、ちょっと消化不良。

    虚ろ船乗りになるべくキャンプに参加する奈智。血切り、木霊、徹夜踊り..謎がたくさんあるのに全部回収しきれてない感。
    面白かっただけにもやっとしました。うむむ

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    2024年12月22日
  • 象と耳鳴り

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    ちょうど先日、江戸川乱歩傑作集を読んだところだったので、D坂はもちろんのこと、これらの短編もぞくぞくしながら楽しめた(乱歩ほどのグロさはなく、恩田さんぽい女性や情景の艶やかさの方がある)
    あとがきにもある通り、秘密の花園や本格ミステリへの憧憬など、好きなものを詰め込んだな〜というのが分かって楽しかった。タマゴマジックを先に読んだけれど、最後の魔術師は、その元になったもののよう。

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    2024年12月19日
  • puzzle(パズル)

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    久しぶりの恩田作品。ホラーなのかと思っていたが、意外に筋が通っていて短いけど味わえました。このわけの分からない情報だけで、ほぼ真相を当ててしまった春さん凄い。もう少し志土さんと2人のやり取りを読みたかったですね。

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    2024年12月19日
  • 妖し

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    読書疲れしていたため久々の短編。朱川先生の短編が一番好き。上品な怖さの作品が多くて良かった。どの作品も長編で読んでみたくなる魅力があった

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    2024年12月18日
  • 黄昏の百合の骨

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    終始不穏な空気が続いて気になって一気読み。
    おもしろいしめちゃくちゃ読みやすい。
    しかし、状況がよくわからなくて疑問が多い中、最終的に伏線回収されたのは8割くらいで終わってしまった。
    突然名前が出てきて一切登場しないあれは誰だったの?あの人はどうしてそもそも知ってたの?
    と、色々謎なまま解説を読んで本書がこれまであった3作の続編にあたると知った。
    とはいえ、解説者が言うには恩田作品は何かがわかりそうでわからないまま宙吊りにされている感覚になって腑に落ちないからこそ次の作品に手を伸ばしたくなるらしい。
    では私も他の3作を読んでみなくては。
    読んだところで不可解さは残るとも書かれているけど(笑)

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    2024年12月16日