恩田陸のレビュー一覧

  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    名前同じだったのが偶然の一致はずるいし犬操ったロジック解明も欲しい
    姑獲鳥の夏と同じで超常現象で逃げ切られた感じ

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    2026年05月12日
  • 月の裏側

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    淡々と平板に物語が進むのだが、気がついたら取り返しが付かなくなっていたというのが面白い。
    盗まれて何が悪いのかと問われても「なんかやだ」と言語化出来ない。街に潜む「何か」の意図が分からないからだろうか。あれだけ不安を煽りながらあっさり終わってしまうのが、正に人が変わってしまったからなのか、妙な後味の悪さが残る。

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    2026年05月12日
  • 酒亭DARKNESS

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    前回は珈琲、今回はお酒で続きかな?と思ったけど全く繋がりはなく、どこかの店で名もなき人達から聞く不思議な話の短編でした。怖くはない。好きだったのは「歌うカステラ」かな。甘いものが無性に食べたくなります。特別編の「ムーン・リヴァー」が謎解きミステリーみたいでシメに良かった。

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    2026年05月10日
  • ドミノin上海

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    前作ドミノの一部の登場人物、と新しいとても多くの人が上海で、あるお宝を巡ってすれちがったり、一緒のシーンであったり、いろいろなことが起きる話。長い、登場人物たくさん、なかなか読みきれなかった。
    でも飽きさせない 最後まで読み切れる面白さはある

    最後の後書きで執筆期間 10年近くとあるがそれもなんとなく感じることができる

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    2026年05月08日
  • 酒亭DARKNESS

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    居酒屋にインスパイアされたホラー、というキャッチコピーに惹かれて。ガツンとくる恐怖よりは美味しいお酒を呑みながら怪談を聴いているような、恩田先生のホラー作品にしてはマイルドな印象。酒の肴として語られる他愛ない話の最後にふと背後に”何か”を感じて振り返るのを躊躇うような、じわじわくる怖さがあった。「跡継ぎの条件」「昭和94年の横丁」「ムーンリバー」が好きだった

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    2026年05月07日
  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷のスピンオフ小説です。
    前作ですごく感動し、本作もまた彼らに会えると楽しみに読みました。
    実際、すごく良かったです。
    ただ、もっと浸りたかったという欲が出てしまいました。
    最後のエッセイ集も良かったですが、それならもう一話書いてほしかったと思ってしまいました。
    ただ、登場人物や、楽曲への想いを深める良いスピンオフ小説だなと思いました。

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    2026年05月06日
  • Q&A

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    まさに質問と回答の言葉だけで物語が進んでいく作品で、バシッとした物語の結末が示されたわけではないので、賛否が別れる作品かなぁと感じた。
    作中で一応の回答らしきものはあるのだが、それでもスッキリはしない。
    すごく好きな人とそうでない人と好みが分かれる感じでした。

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    2026年05月05日
  • 不連続の世界

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    怪奇現象のなぞを解いていく多聞。砂漠が消えたなぞ、木守りの男、死にたくなる歌声。それぞれにはちゃんと意味があった。なぞは解かれていき、最後には自分のなぞを明らかにされてしまう…。なかなかなミステリー作品。

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    2026年05月05日
  • 夜のピクニック

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    ネタバレ

    高校最後のイベント「歩行祭」で夜通し約80キロを歩く中で、普段交わることのない人間との会話や出会いからの成長が描かれている。

    自分に義兄弟がいたらどう思うか?
    父親の不倫相手の子と仲良くできるか?
    出来るかな〜・・・
    生まれ育った環境次第かなと思うが、仲良くしたい気持ちも分からんでは無い。
    高校生の青春が見事に書かれていて懐かしい気持ちになりました。

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    2026年09月16日
  • ユージニア

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    2026/04/29
    大量毒殺事件を巡って、関係者達の視点から語られる作品。
    常にゾワゾワして落ち着かない、そして先が気になる…。
    結局真相が明記されないので、それが余計に恐怖を煽った。

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    2026年05月03日
  • 図書室の海

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    「夜のピクニック」の前日譚とのことで手に取った。読んだのが昔過ぎてほとんど覚えてなかったのと、ほんとに短いお話だったので、「?」になってしまった。もう一回読んでみるかなー。

    表題の「図書室の海」は、「六番目の小夜子」の関連話で、こちらは最近読んだのでニンマリしてしまう。爽やかで青春に満ちたお話。図書室は船のようで、入る度に大海原に漕ぎ出す気持ちになる、という表現がステキ。

    その他も、連作ではない完全短編だけど、恩田さんらしい世界観で、それぞれ良かった。

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    2026年05月02日
  • spring another season

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    『spring』のスピンオフ作品。本編より多くの視点から主人公・萬春と彼を取り巻く人たちのエピソードが語られる。そもそも本編が主人公以外の視点でも書かれていたので、その点では特に番外編っぽさを感じない。
    各パートが短いことと、時間軸、視点がともにバラバラなので、あちこち話が飛んでいるようだけれども、読み終わると萬春という一人のアーティストの全体像が浮かび上がってくるように感じられた。
    ただ、フランツとの関係がより深く描かれている点と、60代になった春が登場する点は良かったのだが、それ以外の部分は本編の「付け足し」のような話が多い印象だった。もっと別の角度からのエピソードを読みたかったと少し物足りなさが残る。

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    2026年05月02日
  • 訪問者

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    訪問者はだれか?
    豪奢な洋館、住民、そして招かれたあるいは招かれざる客。雷雨が起き橋が落ちクローズドサークルが生まれた。人が死ぬ。なればと推理合戦。
    過去の死も事故ではなく殺人だったのか…?

    落ち着いた文体でとても読みやすく古さを感じさせない。最後もなるほどと納得。

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    2026年05月02日
  • 光の帝国 常野物語

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    遠野物語の方が古来から伝わるリアルな昔の日本って話で面白かったな。こちらはフィクションなので、そもそも面白さの違いはあるけど。

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    2026年05月01日
  • 不連続の世界

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    2026.04.29

    「珈琲怪談」が思いの外面白かったので未読のこちらにも手を伸ばしてみました。
    「最恐の幽霊屋敷」を読んだすぐ後に読み始め、何個かリンクするワードがあり、なんというか縁を感じました。

    ロバートもだけど恩田さんは見目麗しく仕事もできるまたは由緒ある家系で金持ちの美男美女を出すのがお好きですね。
    珈琲怪談と違ってそれぞれの章で多聞のパートナー(というか雑談相手)が変わってその時その時の小さい謎をゆるく追う、という短編集でした。
    全章オジサン4人でゆるゆる旅行する短編集だと思ってたので、最後の章でやっとお馴染みの尾上と黒田が現れたのでホッとしました。
    でもえっ多聞って結婚してたんだ…しかも最初の章で現れたフランス人?美女のジャンヌと…と衝撃笑。珈琲怪談ではその設定が引き継がれていなかったのでびっくり!
    総じて珈琲怪談のほうが面白く読めました。

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    2026年05月02日
  • 灰の劇場

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    なんの気なしにこの本を手に取って読んだのが作中の彼女たちの命日の前日に当たる日だったのでゾッとした。死と日常は意外と隣り合わせだけど、毎日死ばかりを意識しながら生きるわけにもいかないので、日常の中でささやかな楽しみでも見つけて日々を過ごせたらいいなぁ。
    あとがきによると実際に起こった事件の記事が元ネタのようなので、まさに心に刺さる棘のような話になった。

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    2026年04月28日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズ 短編集 六篇を収録

    「水晶の夜、 翡翠の朝」「麦の海に浮かぶ檻」「睡蓮」
    「丘をゆく船」「月触」「絵のない絵本」

    湿原に浮かぶ檻と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。
    理瀬シリーズの間を埋める短編集。
    黎二と麗子の秘密、留学前の聖に迫る危機、そして水野理瀬の
    現在の話が初読みとなりました。
    やはり黎二とヨハンの話がテンションあがりました。

    このシリーズって、漂う雰囲気が薄気味悪いんですよね。
    現在の理瀬では、薄気味悪い雰囲気が、テロ系なので
    別の意味で怖いです。

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    2026年04月26日
  • spring another season

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    どんなジャンルでも圧倒的な資質を持つ、いわゆる天才が好きで興味津々だから、登場人物の日々を興味津々で読んだ。

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    2026年04月26日
  • 月の裏側

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    福岡県柳川市をモデルとしたと思われるフィクションホラー。美しい表現が恐怖を掻き立てる。
    ミステリーかなと思って読んでいたらしっかりSFでびっくり。

    堀割に面した家の住民が行方不明に。しかし皆数週間でひょっこり帰ってくる。行方不明中の記憶をなくして、、、
    調べていくうちに、帰ってきた行方不明者は元の人とは異なる「何か」と入れ替わっているのではと気づく。

    クレヨンしんちゃんの映画「踊れアミーゴ!」を思い出した。こんにゃくから作られたクローンが元の人間と入れ替わる。クローンは明確に元の人間と異なる自我を持ち、まだクローンと入れ替わってない人間を捕まえようとする悪意がある。そして元の人間は連れ去られただけで生きてる。だから偽物を排除することに疑問は浮かばない。

    一方同じくクレしんの「ロボとーちゃん」は、しんのすけの父ひろしの記憶と人格をそっくりそのまま受け継いだロボとーちゃんが出てくる。身体がロボだがそれ以外は元の人間のひろしと全く同じであり、家族も社会も「ひろし」として受け入れる。しかし人間のひろしは敵に捕まっただけであり、ロボに変わったわけでも消えたわけではない。本物のひろしと、見た目がロボであること以外オリジナルと同じなロボとーちゃん。同じ存在が2つになってしまうことはきっと正しいことではない。しかし、ロボとーちゃんを偽物として排除していいのか、子供向け作品とは思えないほど残酷な問いかけをしてくる。


    この作品に出てくる「何か」は元の人間と同じ自我で、同じ記憶を持ち、入れ替わったことも気づかない。元の人間はおそらく消える。体の組成が変わり火葬すると骨が残らないらしいが、それ以外は何も変わらない。気づかなければ誰も不幸にならない。
    では、この入れ替わりは無視できるような事象なのか。知ってしまった我々は何も感じないのか。そんなわけないが、なぜそんなわけないのか。何に恐怖感を感じるのか。

    「スワンプマンの思考実験」なんて話がある。ある男が沼の近くで雷に撃たれて死んでしまう。死体は蒸発し跡形も無くなってしまう。しかし同時に奇跡的な反応が起き、沼から男と全く同じ分子構造、記憶、人格を持つ人間が生まれた。果たしてこの人間は元の男と同じ人間と言えるのか。
    では、もしも死体が消失せず残っていたら?男が一命を取り留めて同じ人間が2人になってしまった場合は?男とは全く関係のない国の沼で雷が落ちて男と同じ人間が生まれてしまったら?

    この物語はそんな我々のアイデンティティの不安定さを突きつけてくる。

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    2026年04月26日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズが好きな人は必読です。
    短編集で、それぞれに面白いけれど、一番びっくりしたのは校長先生の過去話でした。

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    2026年04月23日