恩田陸のレビュー一覧

  • ドミノin上海

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    前作に続き、様々な面々が複雑に絡み合いながら、終演に向かって集結してくる。これだけのキャラと背景を終結させて行くストーリーが面白い。

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    2024年08月15日
  • 象と耳鳴り

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    ネタバレ

    恩田氏デビューから数えて6作目、1999年の作品。これまた結構古めの作品。

    でもケータイ(ガラケーと思われますが)も出てくるし、不思議と古く感じさせません。
    相変わらず、えも言われぬスリラー的な作品でありました。

    ・・・
    本作、推理小説ということですが、モダンホラー的な恩田テイストが色濃く出ているのが特徴かと思います。

    主人公は引退した著名な裁判官の関根多佳雄。彼が遭遇するちょっとした事件と、その謎を解く様子がなかなかスリリングでした。

    なお本作、12作の短編からなる短編集となっており、途中から息子の春(検事)、娘の夏(弁護士)も登場し、何だか学歴ドリームチームみたいな華やかな(一種嘘

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    2024年08月11日
  • ドミノin上海

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    ネタバレ

    前回に続き今回もドタバタエンタテインメント。
    ダリオがあっけなく料理にされたのは衝撃だった!毎回ダリオに驚かされる…!笑。
    やっぱり1番カッコ良いのはえり子かな。
    最後の方は超人的な霊力が出てきて、そこは少し残念だった。

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    2024年08月08日
  • MAZE 新装版

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    主人公のキャラが濃い!一緒にいたら楽しそう!
    ストーリーよりも、登場人物の会話の掛け合いが、オシャレな感じで好きだなーと思った。

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    2024年08月08日
  • 三月は深き紅の淵を

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    大好きな理瀬がなかなか出てこないよーと思いながらも面白くてあっという間に読み終わった。
    第四章の彼女は恩田陸のこと?三月は深き紅の淵をの作者?色々考察できて楽しい。第一章では幻の本は存在していないことに、第二章では書いた人も読んだ人も存在していた、第三章は書きたいと思ってる人がいた?ってこと???

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    2024年08月07日
  • 私の家では何も起こらない

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    幽霊屋敷と呼ばれる家で起こった過去と現在の話。恩田さんらしいこの空気感が癖になる。紡がれる人間の怖さと残酷さ、馴染む幽霊、淡々と進む不気味さ、に包まれこちらまで不穏で温く冷たい空気が届くよう。やはり1番怖いのは人間よね、と思わざるを得ない。

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    2024年08月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    特殊能力を持った、いわゆる人たちを描いた短編集。こんな能力を持ちたくないが、恩田陸の世界が溢れている。

    "夜の底は柔らかな幻"に続くスピンオフ作品とのことなので、本編の方も読んでみたい。

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    2024年08月03日
  • 黄昏の百合の骨

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    主人公、理瀬。
    一人という覚悟からなのか、前作より強さを感じられた。
    他の登場人物も相変わらずクセモノ揃いで
    物語的にも最後にどんでん返し続きで面白い内容だった。

    残念なのが私の体調が万全でない為に読書に集中出来なかった。
    いい読書をするには健康第一だと痛感した。

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    2024年08月02日
  • 夜果つるところ

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    謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。という設定。カバーを裏返すと恩田陸のところが飯合梓となる遊び心あり。こういう仕掛けは紙の本ならではだよね。

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    2024年08月01日
  • ネバーランド

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    出てくる4人のかかえているものが重すぎて、さらっと読み進めていけるのだけど、ズーンとサラッとした感情では終われない。重さの端々に青春の風景がまざっていて、なんとも言えないかんじ。
    松籟館という寮の名前がすてき。
    4人の将来の続編がよみたい。

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    2024年07月22日
  • 月の裏側

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    思ったよりもスペクタクルな展開。実際の堀のある町は行ったことがないが、写真で見ると、風情のある趣深い感じ。
    しかし、これを読むと怖くなりそう。夜が。
    最後の方、慌てずゆったりしてるのがかっこいいとする男性と感情のままに生きるのが女性だなと感じた。説明のつかないことを説明しないままにすることの余韻が好きなので、よい。

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    2024年07月21日
  • Q&A

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    様々な人物にインタビューする事で事件の深層に近づくミステリー。
    様々な人間性が明らかになっていく様が面白い。衝撃な展開も。

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    2024年07月20日
  • 灰の劇場

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    過去に起こった女性2人が心中した事件を題材とした物語。
    過去と現在を行ったり来たりで、ちょっと難しかった。。

    この物語を作る側は、特に何の真相は求めてないのです。
    ただ過去に新聞の三面記事に載っていた『女性2人の心中事件』が心に引っかかり、それを基に物語を表現しようと奮闘する。
    どうしても頭の中で、心中事件の女性2人をイメージすると阿佐ヶ谷姉妹が出てきてしまう。。笑
    事件が起こった当時と、物語を書いている現在が入り混じった書き方をされているので難しかったです。
    でも、「物語を書く」「表現する」裏側が覗けたようで楽しかった。

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    2024年07月19日
  • 夜果つるところ

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    墜月荘、女たちと男たちがひっそりと集う山奥のお屋敷。華やかな宴と、男たちの密談。女たちの秘密と男たちの目的は……そこで隠れるように暮らすわたしと、3人の母たち、そして出会った『カーキ色』の男たち。わたしが目撃したものは……

    久々の恩田陸。何かの作中作品のようだけどそのままで読めた。不穏でぼやけていて、でもどこか美しい館の物語。語り手自体がぼんやりしているので内容も語り手の主観でしかないが、情報の出し方はほどよくて読みやすい。主人公の秘密はぼんやり予想がつくけど、でも義弟の話とかみんなの扱い方とかからするとほんとか?って感じではある。あと久我原と莢子もちょっと唐突だなと思ったけど、話の作りとし

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    2024年07月17日
  • 薔薇のなかの蛇

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    作者の名前は聞いた事ある程度でしたが、書店でこの本を見つけて、素敵な表表紙と不思議なタイトルにそそられ、読みました。

    裏表紙の内容解説を読んで、少し覚悟はしていましたが、想像以上に惨い描写が多かったです。しかし、読み切ってみると、どんよりした気持ちではなく不思議な気持ちになります。


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    2024年07月14日
  • 三月は深き紅の淵を

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    たった1人に一晩だけ貸すことができる本、『三月は深き紅の淵を』。その本を巡る4本の話。
    第一章は『待っている人々』。会社の会長宅に招待を受けた男性が、屋敷内にあるとされるが10年以上探しても見つからないという本探しに巻き込まれる。
    第二章は『出雲夜想曲』。『三月は深き紅の淵を』の作者を求めて、2人の編集者の女性が夜行列車で出雲へ向かう。
    第三章は『虹と雲と鳥と』。2人の少女が公園の展望台から落下して亡くなった。2人の間に何があったのか。少女の元家庭教師の女性と元彼氏の少年が解き明かそうとする。
    第四章は『回転木馬』。『三月は深き紅の淵を』を書こうとする女性を描いた話。

    確かこの間読んだ『27

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    2024年07月09日
  • スキマワラシ

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    古道具屋を営む兄弟の弟目線の話。
    語り口調なんだけど、途中から書き方が変わってきてそこに何か意味があるのかな?私にはイマイチわからなかった。
    面白かったけど、なんかスッキリ!という感じの終わり方ではなかった。

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    2024年07月07日
  • Q&A

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    何が起きたのか明かさず、被害にあった負傷者数や現場にいた人へのインタビューから徐々に読者の不安と期待を煽る。本当に2004年の作品かと思うほど、斬新な物語の進行方式。
    まったく古さを感じない作品の雰囲気とは裏腹に、「茶髪」という言葉が軽薄な若者言葉と揶揄されていたりといった当時の風潮も描かれており、その温度差も楽しめた。

    特に、不幸な人と自分を比べ、自分は恵まれているという優越感に浸る大学生の話は、東日本大地震の被災者である私に刺さった。
    非現実的な「なにか」が起こっている異様な雰囲気は、当時中学生だった私にとっても、不安や恐怖よりもずっと好奇心が刺激された出来事だった。
    いま振り返ってみれ

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    2024年12月09日
  • 夢違

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    死んだはずのあの人がいる!夢なのか現実なのか…。
    この世界観は大好き。結末は読者に委ねられてて、すっきりはしないけど、想像は膨らむ。
    誰かが夢に出てくるのは、自分がその人に会いたいからではなく、その人があなたのことを思ってるから。これが本書のテーマでもあるのかな。
    二人の想いが伝わったんだな、と思った。

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    2024年07月04日
  • 三月は深き紅の淵を

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    ネタバレ

    全四章から構成されており、幻想的な作品でした。一章〜三章はギリギリ理解できましたが、四章はとても抽象的で、場面がコロコロ変わるので追っていくことが難しかったです。

    一章〜三章の雰囲気は結構好みでしたね。

    今回の作品はそこまで私に刺さりませんでしたが、作者の情景描写や感性のレベルは本当に高いと思います。私が作者と同じ景色を見たとしても到底あんな描写はできません。
    プロ中のプロだと思いました。

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    2024年07月03日