恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレアイソレーデッド・サークル
シチュエーションを楽しむホラーって感じ 無力感がすごい 主人公もきっと戻ってこれないんだろうな つい最近スーファミのホラーノベルゲーム?の実況を見てて、それに近いものを感じた
お家さん
湿度を感じるホラー 幽霊よりも底しれない人の悪意が怖い 主人公がかわいそう…一番好きだったかも!
窓から出すヮ
特に理由はない、理屈の通じない天災的なホラーが好きだからわかる〜と思いながら読んだ 相変わらず出てくる小話全部不気味で怖いよ 背筋さんのお話はいつも体験型というか 結び方がこれは仕掛けとわかっていてもちょっと怖かった
追われる男
主人公とその恋人がかわいそうすぎる 上 -
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ネタバレ角川ホラー文庫30周年記念の全編書き下ろしのアンソロジー。『堕ちる』が微妙だったから惰性で読んだのに、1冊目以降は面白かったなあ。笑
好みが分かれそうな有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」、私はめちゃくちゃ楽しかった。まさかの(展開的な「まさか」じゃなくて、有栖川有栖先生が…!?という「まさか」、)異世界もの。続きを下さい。男子大学生の会話が軽快でいいよねえ。
北沢陶「お家さん」、デビュー作でも感じたけどこの方は人の心の動きを丁寧に追うので好き。湿っぽい雰囲気を味わう。
恩田陸「車窓」は短いながらも新幹線の車窓から見える看板たちがハッキリと頭に浮かんだ。恩田陸が書くとなんかお洒落になる。 -
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丘の上にある幽霊屋敷に住んでいた人たちの物語が短編小説で書かれている。
私は相変わらず、短編が繋がっているタイプの本が好きだ。
幽霊に近いのは「思い出」である。
過去の様々な出来事によって沢山の幽霊で溢れてしまった幽霊屋敷。
全体的な印象として、人が死ぬ様にあえて少しグロテスクさを足しているのが蛇足だなあと思った。
人の肉を食べさせる理由が書かれていなくて、人食について書きたいだけなのかなあと思ったり。
生まれて間もない子供を抱き抱えて転んで殺してしまったり。そういう人がワンランク不愉快になりそうな死に方を意図して書いてるのが透けててちょっとくどいなあと思った。
1人目に出てきた作家と、大 -
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ネタバレ白いワンピースのおさげの女の子。胴乱をさげて、虫取り網を持ち、瓦礫のなかに何かを探している。急速に発達した時代のなかで、それまであったものがなくなっていく淋しさの権化のように感じられた。
ドアの向こうへ走り去る女の子達をみたとき、
彼女たちの役目は終わった。
目の前を、明るい夏が駆け抜けていった。
そんな気がした。
僕らの国の、夏の季節が過ぎ去っていった。
そうも思った。 (引用)
これがこの本の全てだと思った。
夏というのは、熱く栄えた日本の近代を指す。
女の子の姿は、その象徴。
日本が変わり、彼女たちは去っていく。
読み終わっても謎が多く残ったので後味が良いとは言えないが、今の日本と -
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ネタバレ【収録作品】
有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
北沢陶「お家さん」
背筋「窓から出すヮ」
櫛木理宇「追われる男」
貴志祐介「猫のいる風景」
恩田陸「車窓」
角川ホラー文庫30周年を記念したアンソロジーの第3弾。
「アイソレーテッド・サークル」霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。神隠しの噂があり、地元の人さえ立ち入らない場所へ。
「お家さん」大阪の商家で新入りの長吉に聞こえる、恨めし気な声。店の者からは腫れ物に触るように扱われているお家さんが長吉を「ええ子」というのはなぜか。
「窓から出すヮ」筆が乗らず、怪談を集めるホラー作家。
「追われる男」昭和か。
「猫のいる風景」姉の自死の理由を探 -
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初、恩田陸。
短編集を読む時、満足を得られるかどうかの方針は、収録されている短編の半数以上に満足すれば満足、という場合もあるし、ほとんどがお眼鏡にかなわなくともある突出した一編があることで満足、終わりよければ全て満足、勿論、どれをとっても満足、ということもあるだろう。
今回でいうと、収録された作品のほとんどが複雑怪奇で説明不足の感を否めない。なんじゃこりゃって感じだったのが正直なところ。しかしながら、あとがきまで読むとそれが覆される。各作品、書き下ろしのものは別としてそれぞれに原案や原作、恩田作品の前日譚、といった役割があった。つまり、この短編集のほとんどが導入であり下地なのだということ。