恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美しい芸術の波にどっぷりと溺れたような、心地よくも圧倒的な余韻に浸れます。
物語の中心にいるのは、バレエの天才・春(はる)。彼の持つ、周囲を巻き込んで変えていく恐ろしくも美しい引力に、ページをめくる手が止まりませんでした。
特に心に残っているのが、純と春が踊るシーン。
天才どおしが分かり合える境地を感じた。
一方で、作曲家の七瀬とのどこか微笑ましい空気感、芸術家同士の特別なシンパシーを感じさせる関係性も本当に素敵でした。
圧倒的な一人の天才と、彼を取り巻く人々の情熱が交錯する、まさに恩田陸さんの真骨頂。
最高の「美」を浴びたい方に、ぜひ読んでほしい一冊です。 -
Posted by ブクログ
読書ってつくづくすごいと思う。何者にもなれるし、どこへでも行ける。時空だって飛び越えて未来へ行ったり過去に飛んだり‥競馬の話、みかん畑の話、戦国大名の話、歌舞伎の話、そしてピアニストの話、バレリーナの話‥それぞれコアな部分まで知識を広げることができる。特に恩田先生の「蜂蜜と遠雷」のピアノ、からの「スプリング」のバレエは実際に音が聞こえ、演技が見えてくるから不思議だ。しかも迫力満点なの。春の息遣いや指先の動き、飛び散る汗まで見えてくる。すごいっ!何なんでしょう、この表現力。しかもかなりの数の映画、音楽、賢人の言葉、小説、オペラや劇の題材を紹介してくれて、そこから受けるインスピレーションで振り付け