恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレごんぎつね
良パロディだった
すぐに火縄銃撃とうとする探偵兵十はいい味出してるし、しっかりと ごん、お前だったのか も決めてかつ余韻もいい
鼻→髭
ごんぎつねは続きものパロディだけど、こちらは全体のモチーフパロディ
これも出来が良かった
鼻が長すぎる人はファンタジーだけど、髭が伸びすぎる人はちょっとありそうなラインで良い
山月記
続きの妄想
李徴は結局獣の本性に抗えなくなったとする本来のラストが好きだからどうしても蛇足感
こんな李徴は嫌だ みたいな話
吾輩は猫である
オチは読めてた
気味が悪かった
山椒大夫
現代日本で人買いが発生して現実味があるのは宗教施設っていうのはそうかもなって感じ
パロディというか、いつもの恩田陸のオマージュ作品
山椒大夫抜きにして面白かった -
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ネタバレ久しぶりの神原恵弥シリーズ新刊
前作ブラック・ベルベットの続き色が強い
その割には刊行間隔空きすぎたけど
舞台は長崎
いままでほどデンジャラスじゃない恵弥の旅
恩田陸はよほど長崎と長崎菓子が気に入ったのか
酒亭darknessにも取り上げてたし
一口香にカスドース、食べたくなるじゃないか
なんだか不完全燃焼だったブラック・ベルベットがこれにて完結といったかんじか
盛り上がりには欠けるけど、何も起こらないのに周りが勝手に慌てふためいて話が転がっていくのは面白かった
恵弥はフリーランスよりも企業戦士側の人だと思うから今後の再就職先も気になるところ -
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「何の才能か分からないが才能ある」結子の幼少期~大学生時代を描く。作品全体としてはロジススティックスをテーマとしているみたいだが、本書『青雲編』ではまだその片鱗が見える程度。この後の『熱風編』で社会人としての本格的活躍が期待される。
正直、エピソードと登場人物が多くてちょっと読み疲れてしまった。ポップなタイトルから想像するよりも地味な感じもする(勝手に『成瀬』と比較してしまったところはある)。
面白いのは、たまに語り手が「私」としての意見を述べてくるところ。最初は誰?と思っていたが、読み進めると、そのまま著者自身だった。要するに、小説の中にエッセイが挿入されているような形だ。楽しんで執筆されたんだろうと想像する。そのことは、当初1冊で終わらせる予定が収まらなかったと書かれているところからも感じられる。この勢いで3冊以上になったとしても驚かない。 -
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MAZE続編
MAZEの時のような不可思議さがなくなり、地に足がついてるような展開?で安心して読んだ。
恵弥がメイン。
満もセットかと思ってたけど、どうやら違うようだ。
謎解きではあるけれど、作者を以てしても恵弥にすべてを把握させる展開にならなかったところが面白かった。
なんというか、すべての真実が明らかになっていない感じ。
他の登場人物が知っていることを、完全には知り得ないという(現実ではあたりまえだが)。
結局、作者によって恵弥が知る展開にならないと、読者にも明かされないわけで。
恵弥なりの推理というか、考えは共有できるけど、他の解もあるよね?みたいな余白。
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ネタバレ再読。自分用。
ネタバレかなりあるので、未読の方は注意してください。
〜〜〜〜
梅雨の頃から読み始めて、気温も高まった7月の下旬ごろに読めて良かった。
作中で描写される時間軸とぴったりはまり、没入できた。
500ページもある本書は、文庫本でもまあまあな存在感を放っているものの文章は読みやすいのであっさり読めた。
烏山響一という魔性の男の初登場シーンは3ページも割かれ、なんとなく私の好きな男性アーティストに準えて読み進めてしまった。みんなはどんな人で彼を想像するのか気になる。
体験型の美術展は、ホラーの描写がありながらも楽しそうだなあと思ってしまった。なんだかとても美術館に行きたくなってきた。
ラストは無償の愛がキーになっていて、
でっかく広げられた風呂敷がばさっと引かれたような呆気なさ。
でも2026年の6月にお亡くなりになられた美輪明宏さんも、
「この世のすべての問題を解く鍵は愛です」
と直筆のメッセージを残されていたので、
きっとそういうことなんだなと思う。
個人的に香織さんという女がとてつもなく強すぎて、
アラサーなのに、自分の世話ですらもたついてる私としてはかなり恐ろしい存在だった。
学生でありながら一家を支え、母の役割もこなしきり
繊細な感性も持ち合わせて、愛情深い人。
23歳で結婚を決めるしっかりもので、
烏山響一が浮世離れしたファンタジーの存在だとして、
とにかく地に足がついたどころか深く根ざしたような現実的な人なのが恐ろしい。
人生をしっかり歩んでいる人だからだろうか。
なんだか自分がひどく惨めに思えてきた。 -
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ネタバレ塚崎多聞シリーズ3作目。
『月の裏側』も『不連続の世界』も読んでたけど、綺麗さっぱり忘れていたが、それでも楽しめた。
『月の裏側』はバッドエンドのような気がしたんだが……世界は何事も無く続いてるようで……。
恩田陸あるあるの、なんか不思議な話が続く。
オチもたいして無く、こんな変なことがあった、たぶんこういうことだろう、で続く。
取ってつけたようなホラーさはあるけど、これは好みが分かれる味付けかな。
恩田陸作品を読んでればまたこんな感じか〜となる。
不思議なことが不思議なまま進行し、不思議なまま終わる。ふわ〜〜とした終わり。けど過程が面白いので許せてしまう。
今作品もそんな感じの作品だった。
舞台があちこち動くので、固定せず停滞せずで、話に緩急が出て良かった。
怪談なので会話でサクサク進むのも読みやすい。
どちらかいというエッセイに近いな。
作者の不思議な話を4人を通して聞く感じ。
ケーキ屋でケーキ買って食べずに捨ててる話は、保冷剤を集めているんだ!きっと死体を腐らせないような仕掛けのためだ!と思ってたら、お供えしてたよオチにしてた。マジかよ。そっちかよ。全然読めなかった。
甘党だからどこのケーキ屋でも良かったの?故人のお気に入りのケーキとかじゃなかったの?なんか雑だな。
通って顔を覚えられるのを避けてたのか?
どの話もドラマを感じて面白かった。
そのドラマの味付けが恩田陸がうまいので、ついついもっと無いの?もっと聞かせて、となる。
オチはいつもふわふわでも許せてしまう。
面白かった。
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ネタバレ記憶って曖昧なものだし、何をきっかけに思い出すかわからんもんだね。
恋してる自分に恋してる人とかって本当いるよね。本当に純粋に人を好きになることって意外と難しいものなのかな?そういう人はなんだか自分勝手だなぁと思いつつも、可哀想とも思った。
木漏れ日の表現が好き。
「魚が水面を見上げると、こんな感じなのかしら。」
「水底から、水面の光を見上げる三人。」
山登りした三人もお互いのことを知った状態で出会えていたらこういう他愛もない穏やかな日を過ごせてたのかなぁと、想像でしかないシーンが、魚が水の中から水面を見上げたらこんな風なのかなって想像と合わさって、切なくもあり幻想的でもあった。 -
Posted by ブクログ
《ここは三月の国。三月の王国なのよ。》p.149
【説明】賢く美しい少年少女たちが集う幻想的な寄宿学校〈青の丘〉に理瀬は転校してくる。
【感想】竹宮惠子さんか萩尾望都さんあたりが漫画化すると似合いそうです。
【内容】>3月以外に来た子供が学校に崩壊をもたらすという噂。>殺人事件が発生するも学校はそれを飲み込んでしまう。>麗子という名の少女。>理瀬とはなにものか?>ひとつひとつの章は短く各章の扉にイラスト。
■理瀬についての簡単な単語集
【青の丘】中高一貫制の学校。イメージ的には釧路湿原のただ中に屹立するモンサンミッシェル。内部には通路が多く道がつかめない。わざとそうしているのかもしれない。理瀬は地図を作ってみたいと思った。《こんなところで暮らしていたら、自分の作り出したイメージに溺れてしまうのではないだろうか。》麦の海p.35。《これは、あたしが小さな頃から探していたもう一つの国、もう一つの世界だ。》麦の海p.37。憂理《ここは変だわ。どこかが歪んでる。何かが間違った世界なのよ。》麦の海p.68。校長《ここは三月の国。三月の王国なのよ。》p.149。《何もなかったふりをするのは、ここの生徒たちの最も得意とする演技である。》p.324。
【彰彦】室田利枝子と旅(安楽椅子探偵紀行)をしていた?
【圷比呂央:あくつ・ひろお】金子さんちを建てた建築家。故人。極度の活字中毒。特に推理小説が好きだったらしい。全ての金を本に費やしたということだが、その割に超巨大な屋敷(今は金子さんち)を持っていた。ダイイング・メッセージとして「ザクロの実」という語を残した。それが広い館のなかにあるとある本へのヒントになるらしい。
【アングラ】水越《今はアングラというものがなくなってしまった。》三月はp.34
【功】行方不明になった生徒らしい。
【一色】金子さんちのお客さん。ひょろ長い男。大学教授。英国文学。教え子だったNという学生から本を借りた。
【稲垣史朗】篠田美佐緒と林祥子の実父。
【江藤朱音:えとう・あかね】編集者。堂垣隆子とは同僚ではない。キャラクタで作家を摑む。酒は別腹という飲んべえ。自己表現の手段として物語を書いてますという作家は嫌い。
【海老沢】鮫島巧一が勤める会社の秘書課の人。
【おたく】金子さんちに呼ばれた誰かによるとおたくというのはマスターベーションでありそれを互いに見せ合おうとしてるところが気持ち悪いらしい。
【女】水越《女はフィリップ・マーロウになった気持ちでハードボイルドを書こうなんて絶対に思わないわよ。ジゴロやチンピラの気持ちで女を見てみたいと思うことはあってもね》三月はp.64
【女の子】《女の子は作られるのだ。》麦の海p.226
【学校】→青の丘
【金子慎平】鮫島巧一が勤める会社の会長さん。読書好きの社員を呼んでだますのが趣味らしい? 超巨大な屋敷の持ち主。
【鴨志田】金子さんちのお客さん。巨大な男。銀座の天ぷら屋の三男坊で料理人。
【神崎】篠田美佐緒と付き合うことになった男子高校生。そのために廣田啓輔はフラれた。金持ちのお坊ちゃんできれいな顔をしており男子生徒からはバカにされ気味だが、性格はよく努力家。
【校長】とても大柄。そのときどきの気分によって男だったり女だったりする。両性具有ではと考える生徒もいる。《あたしは頭の悪い子が嫌いなのよ。》麦の海p.43。《あたしは自分勝手な子と向上心のない子が嫌いなの。》麦の海p.44。うーん、向上心のある人は自分勝手なものだという気もするけど? 頭が悪い云々は要領よいという意味か、思考能力があるという意味かによって違ってくるけど。
【小泉】謎の男。『三月は深き紅の淵を』の関わるところに出没する? いつもなんとなく焦っている。
【斉藤玄一郎】文芸評論家。堂垣が考える『三月は深き紅の淵を』の著者候補の一人。
【佐伯嗣瑛:さえき・しえい】純文学の大家。堂垣が考える『三月は深き紅の淵を』の著者候補の一人。雰囲気的にはモデルというかイメージは福永武彦さんあたりで。ミステリ好きやし柳川やし。
【烏山響一】画家。江藤朱音が嫌いな「畏れ」という絵を描いた。
【ザクロ】『三月は深き紅の淵を』でキーワードになっているらしい語。
【鮫島巧一】会長の家に呼ばれて困惑しているサラリーマン。
【3月】学校は基本的に3月に入学し3月に出ていく。それ以外にも入ってきた子供が学園を崩壊させるという言い伝えというか噂がある。理瀬は2月末日に入学した。
【三月は深き紅の淵を】謎の本の書名。昔、圷比呂央が友人の金子さんに貸したことのある本。著名な作家が匿名で書いたという噂の、異なる作品をモザイクのように散りばめた、ミステリと言えなくもないような作品らしい。他者への譲渡は不可、たった一人に一晩だけ貸すのは可。鮫島が金子に呼ばれたのはその本を探すゲームに参加させるため。一部屋ずつ虫干しするとかいう無粋な方法は不可なんだとか。全ての金を本に費やしたという圷比呂央が超巨大な屋敷を持っていたというのはちょっと怪しい気もするのでどこまで本当か不明。第一部の題名は「黒と茶の幻想」てサブタイトルは「風の話」。第二部は「冬の湖」サブタイトルは「夜の話」。第三部は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、サブタイトルは「血の話」。第四部は「鳩笛」、サブタイトルは「時の話」。
【篠田美佐緒】高台の公園の展望台から林祥子とともに落ちて死亡した公立高校二年生。母子家庭で母親は大学教授で地質学者。林祥子とは異母姉妹。一冊の小説を書くのが夢。四部作構成で読んだ人が情けなくなって死んでしまうような本。
【修司】体格のいい少年。黎二と仲が悪そう。
【俊一と薫】いとこ同士。プロテニスプレイヤーを目指していて試合のため不在が多い。
【性別】水越《作品を読むという次元で見れば、作者の性別なんて関係ないはずなのに、やっぱり本を読む時、どこかで作者の性を気にしている。意識されていないようでいて、実は作者の性別というのは重大な問題なのよね》三月はp.67
【堂垣隆子】編集者。江藤朱音とは同僚ではない。ビジネスライクなタイプ。
【野上奈央子】篠田美佐緒の親戚? 大学を卒業し、出版社の編集者になる予定。
【ノスタルジア】《彼女にとって、重要な、極めて個人的なテーマはずぼり、『ノスタルジア』である。あらゆる意味での懐かしさ。それは心地好く切ないものであると同時に、同じくらいの忌まわしさにも満ちている。》p.343。
【早坂詠子:はやさか・えいこ】篠田美佐緒の美術部での後輩。野上奈央子と知り合う。
【林祥子】高台の公園の展望台から篠田美佐緒とともに落ちて死亡した私立のお嬢様高校、志村女子高の二年生。篠田美佐緒とは異母姉妹。一年生のとき廣田啓輔とつきあったことがある。
【白夜】堂垣隆子の父が学生時代に参加していた同人誌。その中に『三月は深き紅の淵を』の著者がいるのではないかと堂垣は考えた。候補は作風から、自分の父と、佐伯嗣瑛(さえき・しえい)、両角満生(もろずみ・みつお)、斉藤玄一郎の四人に絞った。父以外はプロの作家になっているようだ。
【聖】理瀬と同じファミリーのメンバー。M工科大学に留学することが決まっている。
【評論】江藤朱音《評論というのは実は完璧な創造なんだけどね。》三月はp.158。それは僕もずっとそう考えてました。評論家って、結局自分のこと書いてるんやから私小説みたいなもんやなあと。
【寛】理瀬と同じファミリー。5年生。指揮者志望。
【廣田啓輔】篠田美佐緒と付き合っていたらしい男子高校生。美佐緒が神崎啓輔に鞍替えしフラれたらしい。林祥子とも付き合っていたらしい。吉田秋生さんの『カリフォルニア物語』のヒースをイメージした。
【ファミリー】理瀬の属するファミリーは理瀬を入れて7人。本当は12人必要だが余った者を集めただけなので半端になっている。理瀬と同じファミリーのメンバーは5年生の光湖。6年生で数字に強いの聖。3年生の俊市と2年生の薫は茶目っ気たっぷりのいとこ同士。大柄でがっしりしていて豪放磊落な5年生の寛。攻撃的に見える4年生の黎二。
【穗積槙子】林祥子は篠田美佐緒に殺されたと考えている女子高生。
【麻理衣】転校早々の理瀬に麗子を見なかったかと聞いてきた。繊細な1年生。
【水越】金子さんちの女性のお客さん。ボクっ娘小説は嫌い。実家はホテル経営。
【水野理瀬】→理瀬
【光湖:みつこ】理瀬と同じファミリーのメンバー。1年上。
【室田利枝子】旅(安楽椅子探偵紀行)をしていた?
【森】《森の中には、生者と死者が混在している。》三月はp.430。
【両角満生:もろずみ・みつお】作家。アクの強い、耽美的な作風。堂垣が考える『三月は深き紅の淵を』の著者候補の一人。
【役立たず】鴨志田の相棒。大きな白い犬。
【屋敷】金子さんの超巨大な家。4つの巨大な屋敷林を囲んでいる。鮫島くんが行ったのは冬の家。
【憂理:ゆうり】理瀬のルームメイト。4年生。
【ヨハン】理瀬の1日後に入学した。クラシック系の作曲家志望。
【理瀬】水野理瀬。とある学院に来てただの理瀬になった。入学時2年生。《大丈夫、気は弱いけど芯は強いつもりだから》麦の海p.65
【麗子】理瀬と同じ学院の生徒。行方不明にならなければ同じファミリーになった。
【黎二:れいじ】理瀬と同じファミリーのメンバー。4年生。周囲を拒絶しているような攻撃的な雰囲気。
【ワープロ】《ワープロは嘘をつくのである。ワープロは、そういう意味では虚構にふさわしい。》三月はp.337 -
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上巻を読み終え下巻を楽しみに読み進めてたけど、どんどん残りのページが少なくなるのに期待していたような終盤の展開がなかなか来ずやきもき、やっと来た!?と思ったらあっという間に終わってオォってなった。笑
恩田陸作品、他の方の感想を読むと曖昧に終わるものが多いらしい?
学生の頃は恩田陸だから読んでみようと手に取ることが多かった記憶があるので、余白がある感じが当時好みだったのかなー。
今は、読み終えたらスッキリ!はっきり書かれていなくても、こうなんだろうな〜と納得できる作品を求めてるのかも。
面白かったけど、もう少し、もう少しだけ、知りたいことが多すぎたのでちょっとモヤっとしてる。笑