恩田陸のレビュー一覧

  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    え?そうだったの?というようなちょっとスッキリとしない動機だったように感じたが、読みやすいストーリーだった。うぐいす館に集まった女性4人。なんだかゆっくりと時間が流れているような印象があり、話の内容は明るいものでも軽いものでもないのに、読んでいて心が沈むことがなく最後の最後まで穏やかに読めた。
    登場人物達のかいている小説や記事などをすごく読んでみたい。どんなストーリーなんだろう。
    作家も作家同士で思うことや葛藤があるのだなと思うと、この小説含め本を大事に読みたいなと思わせてくれる。
    にしてもスパスパと紙タバコ吸う描写がたくさんあってびっくり。と同時になんだか懐かしい気分にもなった。

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    2025年02月10日
  • スキマワラシ

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    両親の死からの不思議体験、古いタイルの秘密、麦わらの女の子…兄が名ずけたスキマワラシとは?恩田陸さんの不思議な世界観に入り込めました。

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    2025年02月08日
  • 薔薇のなかの蛇

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    理瀬が魅力的な女性でした。
    解説を読んで理瀬が出てくる作品がまさかのシリーズだと知り、さらに初登場作は既に読んでいたのでまた驚き 何年も前だったから忘れてしまっていた、、再読します

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    2025年02月06日
  • 鈍色幻視行

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    ネタバレ

    恩田陸にはまって何作か読んできたけど、ちょっと疲れたなあ。
    陸がグダグダとめんどくさいとこがあるのはわかっていたけど、ああでもない、こうでもないと・・・
    「夜果つるところ」は以前に読んでいたので、それを踏まえながら読んだのだけれど、アイデンティティの問題か、
    そうなんだけど、死者が出すぎ、あまり殺さないでほしいなあ。

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    2025年02月04日
  • ネクロポリス 下

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    恩田陸さんの作品は私が期待している方に話が進んでくれなくて残念な気持ちになることが多いです
    この作品も予想を裏切らず、そっちに行っちゃったか〜というストーリー展開でした
    それなりにファンタジーな世界観は楽しめました

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    2025年02月03日
  • 鈍色幻視行

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    ネタバレ

    久々の恩田さんの小説。
    『夜果つるところ』という呪われた小説と謎の飯合梓という著者に関して主人公の小説家が本を書こうと調べはじめ、様々な関係者を客船の旅の中でインタビューすることによって謎に迫ろうとする物語です。
    最初の映像化はセットの火事により中止、次の映像化の際には俳優二人の心中により中止、そして次の映像化企画の段階で脚本家が自死して中止というのがこの小説の呪われた歴史。また、著者はいつも帽子をかぶって顔を隠し、会う人ごとに印象が異なる謎の人物で、死んだと思われていたが死体がない。
    そんな状況で、映像に関わった者とその関係者、自死した脚本家の夫であった主人公の今の夫と主人公の語りによって物

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    2025年02月03日
  • 夢違

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    ネタバレ

    読み終わって第一声
    「な、なんだ~~~~~~~~~~~~~~~!?」

    夢を変える方法を探した結果、自分自身が夢そのものになることで害のないものに操作できるようにしよう!に落ち着いた?野田は夢札酔いが悪化し、他のベテランたちと同じように夢と現実の境が完全に溶け込んでしまった?だから最後には古藤と会話を交え触れることさえ叶ってしまった?じゃあこれまでの八咫烏の集団白昼夢は?神隠しは?あの黒い霧は?どうして彼らは戻ってきたの?山の中で彷徨っていたのはなに?古藤が見えて聞こえたというホンダ君のあの言葉はなんだったの?

    もー全部わかってないよわたし。
    それは私が理解できていない、ちゃんと気づけていな

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    2025年02月02日
  • 象と耳鳴り

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    デビュー作『六番目の小夜子』の主人公の父親である、関根多佳雄が主に探偵役を務める短編集です。

    収録された十二編はバラエティに富んでいるのですが、読後に奇妙さや不思議さが残る作品が多く、それがいかにも恩田さんらしいと思います。

    飄々としてつかみどころのない主人公も魅力的で、いつか続編を発表してほしい、そんな気持ちになりました。

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    2025年02月02日
  • 灰の劇場

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    フィクションとノンフィクションが入り混じった不思議な本。ある意味恩田さんの自伝的なもの。同世代の私たちにはとてもよくわかる話だったが、0と1が掴めたような掴めなかったような…

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    2025年02月02日
  • 鈍色幻視行

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    長い話しだった。それでもこの話しは本当はもっと何倍も長く、この本はその一部に過ぎないと思わせる内容だった。
    でもこの長い話しにもかかわらず、文章は読みやすく、つい先を急いでしまう。
    長い話しに付き合ったのでフェリーのファウェルパーティーでは、読者もパーティーに参加して充実感を味わってしまった。

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    2025年01月31日
  • 上と外(下)

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    ひと夏の大冒険がここに終わる。
    練と千華子は様々な経験を経て無事日常に戻れたのだった。
    すっかり夢中で読むことが出来ました。面白かったです。

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    2025年01月31日
  • 愚かな薔薇 下

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    SF?ミステリ?恋愛?色々な要素をちりばめて風呂敷を広げすぎて、前半はその後の盛り上がりにワクワク感がつのったが、読み終わると、期待していたほどの展開はなく、全体的に中途半端な印象だった。

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    2025年01月31日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    常野物語の第二弾。
    前作は短編小説であったが今作は、長編で描かれている。

    特異能力をことさらにフューチャーする訳ではなく、粛々と物語るのはこの独特な世界を作り上げている一翼を担っているのだろうな。

    常野じゃない子が物語の進行を担っていて、客観的に常野を語る点においても興味深い造りだった。

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    2025年01月31日
  • 愚かな薔薇 下

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    タイトルを見た時は理瀬シリーズかと思った。
    理瀬とはテイストは違うが、恩田さんのうっすら怖いムードは顕在。続きが楽しみ。

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    2025年01月30日
  • 祝祭と予感

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    コンサート後の物語でした。
    蜂蜜と遠雷を読んで時間がたっていたので忘れていることが多く残念でした。
    是非蜂蜜と遠雷を読んですぐに読んで欲しいです。

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    2025年01月29日
  • 灰の劇場

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    展開が難しくて理解しながら読むのに苦戦した。
    誰のフェーズを読んでるのか分からなくなりながらも読み切った。

    事件を追っていくサスペンス的な要素が多いのかと思いきや、大きな動きはなく。
    事件そのものではなく、そのことによる色々な人間の感情にフォーカスしていて面白かった。
    人間の大半は「日常」に落っこちている「絶望」に気付かないように生きているだけなんだろうなと思った。
    変な虚無感と心がぽっかり空いた感覚だけが残るなんとも言えない作品だった。

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    2025年01月28日
  • 灰の劇場

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    恩田作品としてはなかなかの意欲作

    作家を志しているときに見つけた「大田区で一緒に暮らしていた女性二人が奥多摩の橋の上から飛び降り自殺した」という三面記事が頭から離れずに、さらにずっとやってみたかった《事実に基づく物語》を合わせた作品

    物語は作家が“自殺”という事実に向かって物語を創作していく作家の物語と女性二人の自殺の本編、そして物語が演劇になる過程に携わる作家という三つの物語が交差する

    恩田作品にリアルが介在すると物語は……

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    2025年01月27日
  • 私の家では何も起こらない

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    ある家について、それぞれの時代の人々が一人称で語る短編集。
    語りなので途中読みにくいところもあるけれど、最初の表題作で慣れるとすいすいといける。
    この家では何も起こらない。確かにそう。確かにそうだけれどもタイトル回収でこんなにゾワっとしたのは久しぶり。捻る事なくすんなりそのままで受け取る。上手いのは此処で語られる内容がその後の話に関係している事。答えが想像できてしまうから怖くもなるしその先もあるからさらに怖い。
    特に好きなのは
    私の家では何も起こらない。
    私は風の音に耳を澄ます

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    2025年01月24日
  • 愚かな薔薇 下

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    いろいろなジャンルの要素が入り混じっている作品。どれか1つのジャンルを期待した人には、消化不良かも知れません。
    アニメで放送されていた「月とライカと吸血姫」の世界観に通じるものを感じるのですが、どちらかがどちらかに影響を与えたのかしら。

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    2025年01月20日
  • ドミノin上海

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    数年前に「ドミノ」を読んでなかなか面白かったので手に取りました。
    「ドミノ」と同じく一般的な小説と比べて登場人物が多く、複数のストーリーが展開されますが、それぞれがドミノのピースとなり、偶然が重なり合い、大きな作品・結末へと収束していきます。

    私の頭のスペックが追いつかず、「ドミノ」よりちょっと複雑に感じた部分もありました。

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    2025年01月18日