恩田陸のレビュー一覧

  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    ネタバレ

    2回目の時間(石原の東條英機暗殺)までは面白かったのですが、マツモトが「つまむ」で介入していくところから少し理解に苦しみました。タイムパラドックスものの宿命である、設定の複雑さから入れ子構造についていけなくなりました。4つめの懐中連絡機を誰がもっているかを期待していましたが、上手く活かされず。ただ、二・二六事件と不穏な空気、表現の巧さによって終始ハラハラゾクゾクする展開で、途中まではとても面白く読めました。

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    2024年09月23日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    一時期たくさん読んだけど、久しぶりの恩田陸。
    親を亡くす子供たち、もの悲しいまま終わってしまった。ちょっと消化不良感。

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    2024年09月22日
  • 終りなき夜に生れつく

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    今まで「苦手かも」と思っていたこういう系。ダークファンタジー。超能力、特殊能力。
    苦手意識があって読み始めたけど面白かった!途鎖ってなに?どんな力を持った人たちがいるの?力を抑えたい人、強めて何かを成し遂げたい人、どんな人たちがいるの?気になるので「夜の底は柔らかな幻」も読みます。

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    2024年09月21日
  • 夢違

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    ネタバレ

    久々に出たー!
    伏線回収しきらないタイプの恩田陸作品だー!
    なにも解決していないしわからないしで泣けちゃう。

    これはきっとあれかな、現実と夢の境目があいまいで、どこからどこまでが夢札酔いなのかわからないように…なっているのかなと思った。

    子供たちの集団白昼夢、集団神隠しの謎くらいは解けてほしかった…

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    2024年09月20日
  • 不連続の世界

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    「月の裏側」の多聞が好きでこちらも読んでみた。
    相変わらずのなんだか掴みどころのない性格でなんだかほんわかする。
    話自体は、少し怖いホラーのような感じで、独特の不気味な雰囲気の短編集。

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    2024年09月17日
  • Q&A

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    なんとも不気味。全てがQ&A形式で語られる、あるショッピングモールで起きた事故の話。

    突如起きた集団パニック、そこに居合わせた人々のその後の話。病んだり、崇められたり、人を殺めたり、自分の行いを悔い改めたり、なんとも不思議。最後まで真実は分からない。政府の陰謀だったのか、生物兵器で攻撃されたのか、はたまた精神攻撃を受けたのか。

    Q&Aの中で人間の本質が明らかにされていく感じがなんとも言えない。見透かされているような気分になる
    スッキリさを求めるなら読まない方がいい。モヤモヤとした気分のまま終わるミステリのようなもの

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    2024年09月14日
  • ネバーランド

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    ネタバレ

    男子3人の寮生活にプラスアルファで毎日遊びにくる男子1人。時折スパイスを効かせながら淡々とすすむ冬休みの寮生活、最後ちょっぴり感動できる。

    なんとなくノルウェーの森を思い出した。

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    2024年09月12日
  • 夜明けの花園

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    出だしは漫画の約束のネバーランド風で、閉鎖的な空間で起こる事件にワクワクする。も、すぐに何がどう繋がっているのかわからなくなる。最後まで読んでもこれといった落ちはなく、読み返して確かめる気にもならず。詩のような文章で引き込まれるが、とにかく関係性が曖昧で気持ちがのってこなかった。短くてサックっと読めました。

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    2024年09月10日
  • 光の帝国 常野物語

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    前半の物語は良かったのですが、後半から色々分からなくなってきました。登場人物の把握が難しく、世界観に馴染めませんでした。

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    2024年09月09日
  • 夜果つるところ

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    鈍色幻視行の作中作とゆう作品なのですが、知らずにこちらから先に読んでしまいました。
    まあこっちから読んだなら、鈍色幻視行がどんな内容なのか想像するのも面白いし、登場人物と共感できるかも。

    物心つく前から人里離れた堕月荘とゆう館で育てられたビィちゃんには3人の母がいるとか、湧き上がる思いを上手く言語で表現できない子供視点で語られる物語は要領を得ないことが多くって、アウトラインが曖昧でファンタジーの世界を彷徨っているようです。
    娼館に幽閉されているようで、幽霊が見えたり殺人があったりと不気味に血生臭いし、気の振れた生みの母からは悪魔と罵られたりで因縁渦巻いていそう。
    出入りする人たちは文化人や貴

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    2024年09月09日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    最近、月一で読んでいる恩田氏の作品。

    今回の作品、結構ドラマドラマしているな、というのが印象ですかね。

    ・・・
    内容をザックリ言うと、夏の人里離れた高級ホテルで繰り広げられる群像劇、といったところ。

    一代で財を成した沢渡グループが運営するホテル。先代の娘たち(と言っても既に60過ぎ?)三人がホステス(招き主)となり、ゲストたちと交流するというもの。
    奇怪な事件が起こったり、身内の不実が暴露されたり、過去の不祥事が明らかになったり。

    人里離れた格式高いホテルは「密室」であり、まさに用意された「舞台」。そして事件は起こるべくして起こる、そんな予定調和さえ感じさせます。

    ・・・
    本当に申し

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    2024年09月07日
  • きのうの世界(下)

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    男が死んだ理由と彼が移住した町の秘密を解き明かす話だけど、ミステリーではない。たくさん撒いた伏線は、思ったのと違う展開で回収され、最後はスッキリとはいかない。いろいろ、ちょっと強引なところも。ミステリーではなく、秘密を持った町に住む人々の話としては楽しめた。

    それよりも、瞬間記憶能力を持つ男の苦悩が痛々しかった。地図を記憶して現地に行ったら、景色が3Dみたいに浮き上がって見えるとか。読んでるだけで、こっちも乗り物酔いみたいになったよ。

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    2024年09月07日
  • まひるの月を追いかけて

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    著者書く本のなんともいえない不思議な雰囲気がぴったりなあらすじ。
    消息不明になった男を元彼女と妹が探しに旅に出る。どんどんわかってくる事実にびっくりしながら読んだ。
    ホラーではないけど、全体的に不穏でおどろおどろしい感じがした。
    まさかの結末に驚愕。

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    2024年08月29日
  • 夜果つるところ

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    恩田陸『鈍色幻視行』の劇中作(既読)
    同作の中でふんわりとネタバレ・解釈について触れられているので、こちらから先に読んだ方が純粋に楽しめた気も?
    昭和の作品という事で、文体もそれを意識しているように思えるのが面白い
    序盤は少々読みづらさもあったが、崩壊へと向かう後半のたたみかけはドキドキしながら読みました
    試みは面白かったと思います

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    2024年08月26日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    場面や時間軸が割と頻繁に変わっていくので、少し混乱しかけた。内容としては盛りだくさんなので、少しでも流し読みすると「なんのこと?」となることもしばしば…
    それでも続きが気になって、一気に最後まで読んでしまいました笑

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    2024年08月23日
  • 光の帝国 常野物語

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    「大きな引き出し」を読んだ時点でとにかく引き込まれ、これから光紀はどんな風になっていくのだろうと読み進めていったら、全く想定外の方向に進んでいって驚いた。

    外側のピースから少しずつ組み立てていくと、だんだんと1枚の大きな絵が現れてくるジグソーパズルのような、そんな物語だった。

    「この本を読み終わった人は、次にこの本を読んでいます!」でシリーズだと知った。
    少し怖いけど読んでみたい。
    1『光の帝国』
    2『蒲公英草紙』
    3『エンド・ゲーム』

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    2024年08月23日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ミステリーとしては面白いが、結末がやや壮大すぎてついていけなかった
    シリーズものらしいのでちゃんと他の読んでからの方がいいかもしれない

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    2024年08月22日
  • 灰の劇場

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    恩田陸自身の感情がふんだんに組み込まれなノンフィクション&フィクション作品。実際にあった、新聞の小さな記事に書いてあった事件を題材に、その事件の真相と、その事件を選んだ彼女自身の葛藤を描く物語。

    「0」がノンフィクション、「1」がフィクションというわ変わった形式。最初は理解ができず、何度かページを遡った。この本の見どころは、実際にあった事件について、事件が起こったこと以外の事実がわからないまま、彼女なりの「虚構」として事件を描いていることだ。この「虚構」を描く中で、葛藤や悩みが相当あったことが文章からわかる。
    「日常」とは何か。「死」とは何かを問いながら、自然の流れのまま死=消えゆく

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    2024年08月17日
  • 夜果つるところ

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    淡々とした筆致の中で進んでいく物語

    人物描写が淡泊なので イメージがわきづらかった

    また物語の進むスピードが速いので 僕の読解力ではついていけなかった

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    2024年08月16日
  • 妖し

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    ネタバレ

    10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。

    恩田陸『曇天の店』
    北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。

    米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
    バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。

    村山由佳『ANNIVERSARY』
    小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
    夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切って

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    2024年08月16日