恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鈍色幻視行の作中作とゆう作品なのですが、知らずにこちらから先に読んでしまいました。
まあこっちから読んだなら、鈍色幻視行がどんな内容なのか想像するのも面白いし、登場人物と共感できるかも。
物心つく前から人里離れた堕月荘とゆう館で育てられたビィちゃんには3人の母がいるとか、湧き上がる思いを上手く言語で表現できない子供視点で語られる物語は要領を得ないことが多くって、アウトラインが曖昧でファンタジーの世界を彷徨っているようです。
娼館に幽閉されているようで、幽霊が見えたり殺人があったりと不気味に血生臭いし、気の振れた生みの母からは悪魔と罵られたりで因縁渦巻いていそう。
出入りする人たちは文化人や貴 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、月一で読んでいる恩田氏の作品。
今回の作品、結構ドラマドラマしているな、というのが印象ですかね。
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内容をザックリ言うと、夏の人里離れた高級ホテルで繰り広げられる群像劇、といったところ。
一代で財を成した沢渡グループが運営するホテル。先代の娘たち(と言っても既に60過ぎ?)三人がホステス(招き主)となり、ゲストたちと交流するというもの。
奇怪な事件が起こったり、身内の不実が暴露されたり、過去の不祥事が明らかになったり。
人里離れた格式高いホテルは「密室」であり、まさに用意された「舞台」。そして事件は起こるべくして起こる、そんな予定調和さえ感じさせます。
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本当に申し -
Posted by ブクログ
恩田陸自身の感情がふんだんに組み込まれなノンフィクション&フィクション作品。実際にあった、新聞の小さな記事に書いてあった事件を題材に、その事件の真相と、その事件を選んだ彼女自身の葛藤を描く物語。
「0」がノンフィクション、「1」がフィクションというわ変わった形式。最初は理解ができず、何度かページを遡った。この本の見どころは、実際にあった事件について、事件が起こったこと以外の事実がわからないまま、彼女なりの「虚構」として事件を描いていることだ。この「虚構」を描く中で、葛藤や悩みが相当あったことが文章からわかる。
「日常」とは何か。「死」とは何かを問いながら、自然の流れのまま死=消えゆく -
Posted by ブクログ
ネタバレ10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。
恩田陸『曇天の店』
北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。
米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。
村山由佳『ANNIVERSARY』
小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切って