恩田陸のレビュー一覧

  • 夜果つるところ

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    〜遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。

    ☆作品紹介からして、複雑な関係の元に育てられた少女の話?なかなか、序盤から話が掴みにくい。かなり、頭が冴えていないと途中で寝落ち連続…かなり苦戦してしまう。


    〜ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。

    ☆読み進めていると、性描写の様子がジワリと見え隠れするような。そして、惨劇も露わに

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    2024年10月31日
  • 私の家では何も起こらない

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    怖いというよりも、気持ち悪さが勝ってしまった。。あからさまに気持ちの悪い描写があるわけではないんだけど、『殺戮にいたる病』の読後感に似たような感じで…ちょっとしんどかったです。。

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    2024年10月31日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    ネタバレ

    常野物語、2作目。
    前作は連作短編集だったが、今回は1つの長編だった。
    前作の「大きな引き出し」に出てきた春田一家の先祖のお話。

    序盤から示唆される終わりの予感と、そこに向けて収束していく物語に引き込まれ、悲しみに囚われる前に一気に読み終えてしまった。
    悲しみだけのお話しじゃないのだろうけど悲しい。

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    2024年10月31日
  • Q&A

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    色んな怖さがありました。
    集団心理、宗教、精神崩壊、、、、
    ホラーじゃないのに、読み進めるに連れて気味悪さが増していきました

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    2024年10月30日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    終わりに近づくにつれてまたこんがらがっていく私の頭の中。
    人間同士であっても持っている力も違うし、考え方…いや人として持っている基礎の部分が違いすぎると理解なんてできるはずもないよね。
    相手を恐れたり軽んじたり憐れんだり、そういう空気がずーーっと流れている小説だったように思う。

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    2024年10月27日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    「終わりなき夜に生れつく」を読んで読み始めた。
    この人たちは一体何者でどんな関係があってどこへ向かっているんだろう?
    こんがらがった結び目が少しずつほどけていくように分かっていく一方で、すごい力を持った人によって繰り広げられる戦いと殺戮、破壊。おそろしい…。

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    2024年10月27日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    怪談、ホラー系多め。
    「麦の海に浮かぶ檻」まだ理瀬シリーズ読めてない
    「トワイライト」あまりにも有名な伝説。こういう描き方もあるのか
    「楽譜を売る男」勝手に想像して実は…というオチ。思わず笑っちゃいました
    「柊と太陽」これもある意味勘違いの話

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    2024年10月25日
  • Q&A

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    タイトルの通り全編がQ&Aで展開され、淡々と進みながらも気味が悪く、鬱蒼とした森の中に迷い込んでしまったような気分になった。

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    2024年10月22日
  • 訪問者

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    殺人事件を解決するだけのいわゆるミステリーではない。
    もちろん、真相への謎解きはあるし、意外な事実も隠されていて裏をかかれたけれど、どちらかというと、それでこの後どうなったんだろう?と想像したくなる余韻が良かった。恩田さんの作品は好きだけど、いつもはもっと衝撃的というか。これは割とストレートな感じかなー。私の読み込みが甘いだけ?!

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    2024年10月15日
  • スキマワラシ

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    恩田陸の文体技術に感心
     語りは「僕」の性格がよく伝はってくる魅力ぶかいものだ。兄のキャラクタ性も面白い。
     伊達に何年もファンタジー作家として生きたわけではない恩田陸。都市伝説をあつかった「裏世界ピクニック」とつい比べてしまふ。
     発表が新聞小説なので、進展もすこしづつ遅々として進む。
     カギカッコなしで進む会話技法には、学ぶべき点がある。
     起承転結の結の部分に賛否がある。私は、まあこれでいいと思ふ。血縁をミステリのコアにしてゐて、その紋切型は気になった。

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    2024年10月18日
  • ネクロポリス 下

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    ネタバレ

    すっごい世界観への引き込まれかたがすごかった。自分的にはサスペンスやミステリー要素はあんまり注視して読まず、要所要所で出てくるアナザーヒルの光景を頭に浮かべながら読みすすめ観光スポットを巡っているそんな感じだった。
    もちろん異変や不穏な出来事は多くあったが、それでもヒガンを行っている人達が各々の意見を語り合いながら酒屋で飲み交わすみたいな描写やガッチの時の重い雰囲気から解放された時の人間臭さは読んでいてとても好きになれるシーンだった。
    読むのにかなり時間がかかってしまいうろ覚えだけどジュンのこの
    「人間というのはなんと不可思議な存在だろう。極めて物理的な存在でありながら、やはり自然の一部であり

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    2024年10月06日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    キャラがとても魅力的!
    キャラ達が大活躍するスカッとしてラストを期待したので、遠回しなラストが少し物足りなかった。

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    2024年10月06日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    川上弘美さん、三浦しをんさん、糸井重里さんと好きな作家さんのラインナップに惹かれて手にとった。本のデザイン素敵だなーと思ったら、クラフト・エヴィング商會だった。
    九州の豪華寝台列車「ななつ星」にまつわるお話。寝台列車の旅って憧れがあるけど、なかなかなお値段。それでも抽選になるぐらいだから、きっと素敵なんだろうな。
    途中のイラストも小山薫堂さんの「旅する日本語」も素敵で、眺めているだけでほわっとした気分になった。

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    2024年09月30日
  • ネクロポリス 下

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    独特で良く作り込まれた物語設定と世界観。恩田氏が文庫本あとがきで「勝手に物語が拡がっていった」と述べるように、優れた作品であるのは間違いない。しかし私には合わず。ミステリーなのかファンタジーなのかサスペンスなのかホラーなのかどっちつかずの状態で物語は進行し、大事件が起こっているようでそうでもなかったり、最後はなぜかの大団円で幕を閉じる。ハッピーエンドであるゆえに幾多の伏線や謎解きは何だったのかと思わせるファンタジー色強めの終演は「?」という気持ちを残す。最後の最後はホラー映画のようなラストであるし。約1000ページ読んだわりには何だったんだろう、という気持ちが勝ってしまった。

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    2024年09月29日
  • まひるの月を追いかけて

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    恩田陸さんの文章は読みやすかったけど、物語の内容は…なんだか、という感じでした。
    このことをこのページ数で書かれることに、2人の女性がその人生の大半を思い煩うほどに、何かがあるのかなと、よくわからなかった。

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    2024年09月29日
  • ネクロポリス 上

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    ネタバレ

    読んでて物語の世界に引き込まれるような感じ。
    舞台となっている世界の設定や状況の一つ一つがとてもわかりやすく、主人公の気持ちに感情移入しやすかった。
    特にアナザーヒルの何とも奇妙な雰囲気、例えばでかい鳥居、死者=お客さん、ぜんまいのような形をしている事、などとても詳細に書かれておりこれからどうなるんだろう?やなぜ?など疑問が出ては解消され出ては解消されの繰り返しが癖になりそうだった。
    とっても気になるところで終わったので下巻も楽しみ。

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    2024年09月27日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    2015年9月の刊行。コロナ前だが、文中で出てくる「孤独な肺炎」という未知のウィルス性感染症の描写(世界で同時流行、感染者の隔離、検査結果陰性など)が、数年後に訪れる大惨禍を予言しているようでもある。

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    2024年09月27日
  • まひるの月を追いかけて

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    ネタバレ

    腹違いの兄の彼女と、彼を探す旅に出る主人公。しかしその女性は実は彼女ではなかった。いつしか彼の最愛の女性は誰なのかを探す旅になっていった。家庭環境が複雑だったり、人が簡単に死んだりとかなり重い。ミステリーなのに温かい恋愛小説になるところが恩田陸っぽい。最後の最愛の女性が主人公の母親だと分かる瞬間、主人公はどう思ったんだろうとか、母親はどういう感情なんだろうとか、モヤモヤする部分はあるがそれ自体が物語の余韻として残って良かった。もう少し過去の話も知りたい。ちょっと泣きそうになった。倫理観的にアウトなのは気になる。

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    2024年09月26日
  • ネクロポリス 上

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    日英を織り交ぜた独特な世界を構築する「アナザーヒル」の行事「ヒガン」で発生するサスペンスファンタジー。映画的・漫画的な雰囲気は良いが、事前情報がないまま読み進めるとかなり先に行かないと設定が掴みにくい。もちろん面白いのだが、何か起こりそうでなかなか起こらないので、上下巻の分ける必要があったのかなと感じる作品。

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    2024年09月25日
  • ドミノin上海

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    前半 繋がってるのは分かるけど、日常話て感じであんまり面白くないかも…

    中盤 叫びだしそうになる一歩手前。「あ、あああ……あー」みたいな。中心地にみんな集まってくる感じがワクワクする。結局これって風水的なものに引き寄せられて起こったことなんだろうか。
    厳厳好き。

    後半 みんなが出会い始めて、まだまだ大きな事が起きそうでドキドキする。半分が集まった所笑っちゃった。

    勧善懲悪ハッピーエンドて感じで面白かった。けど長すぎない?登場人物多いにしても。

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    2024年09月29日