恩田陸のレビュー一覧

  • 六番目の小夜子

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    サヨコ伝説のルールが全体的に把握できないまま読み進め、終盤なんでこんな展開になったのか分からず戸惑ってしまった。
    ところどころ著者らしさの綺麗で考えさせられる文面や、ちょっとしたミステリアスな雰囲気に青春が包み込む感じは読み応えあった。

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    2025年08月17日
  • ユージニア

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    かつて街を悪夢で覆った名家の大量毒殺事件。
    数十年の時を経て解き明かされていく遺された者たちの思い。
    といったストーリー。
    大雑把に言えば、真犯人は誰だ?という内容と展開。

    読み終えてまず思ったのは、自分が試されているということ。
    真相は藪の中。一言で言えば、それで片付く。
    あっけないと言えばあっけない。
    こういった読者に委ねる手法、個人的には好まないが
    この『ユージニア』に関しては、その試され方が高度かつ恐ろしく感じた。

    要は、あなたの物語を書きなさいということだ。
    読む人の数によって、幾つもの解釈が生まれる。
    この物語においては、関係者の証言というインタビュー形式、
    もっと乱雑に言えば

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    2025年08月17日
  • 愚かな薔薇 下

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    奈智の選択は人々の運命は…とソワソワした気持ちでの下巻。
    最後は慌ててまとめたのかな?と感じるほどあっさりと終わってしまった。もっと登場人物たちについて一人一人深掘りしてほしかった。
    上巻から続けて読み小出しにされる情報で少しずつ世界観に浸っていたので後半の一気に終わる感じは少し寂しく感じた。もっと余韻にも浸らせて欲しかった。
    この後の奈智達の行く先に想いを馳せてその景色を想像する後味はとても好みだった。
    夏休みの今の時期に読むのには最適だった。

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    2025年08月15日
  • 小説以外

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    恩田陸作品はいくつか読んだことがあるが、タイトル通り小説以外のエッセイや解説、書評などをまとめた作品。

    小説家って、面白い物語を届けてくれる妖精みたいなイメージだけど、エッセイとかを読むと人間なんだって思って面白い。


    ↓印象に残ったところ↓↓

    読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。 本を開いた瞬間から、そこには送り手と受け手がいて、最後のページまで双方の共同作業が続いてい

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    2025年08月14日
  • チョコレートコスモス

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    小説版のガラスの仮面か?と思わせるような演劇ものです。
    天性の勘を持つ天才少女の飛鳥。幼少からキャリアを積んできた若き女優の響子。終盤の二人の演技のぶつかり合いがすごいです。
    演劇やお芝居のことは詳しくないので、ちょっと難しいところもあったけど、臨場感があって引き込まれました。
    飛鳥のキャラクターが興味深かった。本人が自分の才能にかなり無自覚でわかっていない。すごいことをやってのけながら、迷っていて、この子がどこに着地するのか目が離せない。この先も気になるなぁと思いながら読み終えました。
    長編で読み応えあり。ただ私は「蜜蜂と遠雷」の方が好きだったな。あそこまでのワクワク感は得られなかった。個人

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    2025年08月12日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    面白かった。面白かったけど怖くて心臓バクバクしながら読んだ。特に8月の方。
    みどりおとこを想像しながら読むと色んなシーンが脳裏に焼き付いて怖い、、

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    2025年08月10日
  • 麦の海に沈む果実

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    理瀬シリーズ2作目、やけど実質1作目感ある。
    全寮制の自称三月の国、にやってきた理瀬とそこで起きる不可解な事件の話。
    癖のある校長と寮生たち、誰が真実を握っているのか、この学園は何なのか、自然と恩田ワールドに引き込まれる。
    この深海みたいな、薄氷を履むような、独特の空気感大好きでずっと浸っていたくなる。
    理瀬がこれからどう生きていくのか、他の子達はどうするのか、気になる。

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    2025年08月09日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    ネタバレ

    【収録作品】
    田中啓文 「象の眠る山」
    木犀あこ 「とりかえっこ」
    田中哲弥 「誕生日のお祝い」 
    黒木あるじ 「おぼえているかい?」 
    恒川光太郎 「能面男」
    牧野修 「爪に関するいやな話」
    篠たまき 「骨もよう」
    我孫子武丸 「猫屋敷に気をつけて」
    恩田陸 「六年一組の学級日誌」

    全作品書き下ろしのホラー。
    「六年一組の…」は起きてほしくないけれど、すごくありそうな近未来。

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    2025年08月08日
  • 灰の劇場

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    二つの異なる時代が交互に描かれる手法で、初めのうちは混乱してしまった。著者自身があとがきで述べているように、非常に挑戦的で戸惑う作品であった。個人的には難しく、おもしろい!と思える内容ではなかったので星3つ
    やはり恩田陸作品はノスタルジーの感じるものが好きだ。

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    2025年08月07日
  • ユージニア

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    章が変わるたびに、語り手は誰だろう?となる。読んでいるうちに自然と誰だかわかる作りもすごいが、最後まで聞き手が誰だかはっきりしないという構成もすごい。

    意図的だったのか運命のいたずらだったのか。
    自信が絶望に、神秘性が凡庸に。
    グレーのグラデーションを見ているようだった。

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    2025年08月03日
  • 三月は深き紅の淵を

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    なんとそそられるタイトルでしょうか…。
    そんなテンションのまま読み始めたらビックリ、
    内容構成がややこしすぎる…!!笑

    第二章までは普通のミステリーとして読めてたけど、
    第三章で少し方向性が変わり、第四章でアクセル全開。

    あらすじ通りに進んできたはずなのに、
    気づいたら全く違う出口に出た感じ。

    経験が浅いから何とも言えないけど、
    ある程度ミステリーを読んでる人向けかな?

    言葉にするのが難しい、不思議な体験でした。

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    2025年08月02日
  • ユージニア

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    掴みきれないというのが本を読んだ率直な感想。
    ずっと核心ではなく輪郭をなぞったまま本が終わってしまった。

    でもその掴めなさと、たくさんの人が語る1つの出来事の見え方の違い、核ではなく曖昧な部分がこの本の魅力だと感じた。

    理解するにはあと何回かは読む必要がありそう。

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    2025年08月01日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    ネタバレ

    空港で足止めをくらった男女数名。テロの犯行予告があり犯人に該当するとのことで突如犯人探しが始まった。

    誰がテロリストなのか、どんな犯行なのかを想像させられる場面が多く最後までミステリーとして読んでました。
    恩田さん作品では途中まで良かったのにと思うことが結構あるのですが今回もそれ。

    犯人自身気が付いてないから誰か特定できないんじゃないか、消滅とは感染症?もしかしたら全て嘘でキャスリンが犯人?なんて色々考えましたがそんなことはなく意外とハッピーエンド。
    途中で見破ったキャスリンがネタを仕込み被疑者の中から別で捕まっていたベンジーが本当のことを言うように仕向ける。多分これがなくても時間になれば

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    2025年08月01日
  • まひるの月を追いかけて

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    ネタバレ

    個人的には結末の後味が悪いと感じる作品でした。
    主人公の静は、奈良で行方をくらました異母兄を探すため、兄の恋人とともに奇妙な旅に出掛けるというストーリーでしたが、なぜ兄が恋人のもとを去ったのか、そしてなぜ兄の恋人は妹の静を旅に
    誘ったのか、静にとって家族とは?といった謎が明かされていくたびに不穏な感じがしました。
    ハッピーエンドが好きな方にはあまり刺さらないかもしれませんが、バッドエンドでも構わないという方には面白く感じるかもしれません。

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    2025年07月31日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    他者を観察し料理することを得意とする職業の女性5人が4年前に起きた事件について真相を辿る物語。
    一人ひとりの異なる分析が視点や思考の違いを際立たせ面白い。
    互いを犯人だと疑う心理戦の要素があるため、対話がメインとなっている。
    そのため恩田陸特有のミステリアスな世界観が現れていないのが、個人的には物足りないように感じた。あえてそのような雰囲気を取り入れていないのだろうが。

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    2025年07月31日
  • 愚かな薔薇 下

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    上巻よりはファンダジー色が強くなったイメージ。
    そうくるとは思わなかった…というのが正直な感想で、ちょっとしっくりこない部分もあり。でもそれも思春期がゆえの葛藤とかとも解釈できるのかなと。ハッキリ分かってない部分もあって、この後の展開を想像させられる感じでした。

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    2025年07月28日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    みどりおとこにお城に招待された少女たち、少年たち、それぞれの視点で書かれたお話で、元々は2冊の本だったそうです。
    みどりおとこなんて、何?って思ってしまいましたが、童話のような、ホラーのような、ミステリーのような色々な要素がつまったお話でした。
    底のテーマはかなり辛いものなのですが、そこが今一つ、想像しにくかったような気がしました。

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    2025年07月24日
  • ドミノin上海

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    前作がとにかく面白く読めたので、こちらも。聴き慣れない土地が多いながらも楽しく読み進められました。最後には登場人物たちが大集結していく流れ、圧巻です。

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    2025年07月19日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    初恩田陸先生。いろいろな風味の作品が詰まった短編集でした。読みやすかった。
    他作品のスピンオフ、とあとがきに書かれている作品もあって、読んでみたいなと思いました!

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    2025年07月18日
  • 光の帝国 常野物語

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    常野と一緒に不思議な力を持つ一族の話。
    短編なので読みやすい。
    一つの話の登場人物が他の話にも出てきて、そういうことかと繋がる。
    タイトルにもなってい光の帝国の話が切ない。

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    2025年07月16日