恩田陸のレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく

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    恩田陸氏2017年の作品。『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ作品として位置づけられる。

    なお、本タイトル『終わりなき夜に生れつく』はドレイクの詩からとられたとのことですが、同様にドレイクの詩から、アガサ・クリスティも同タイトルの作品が有ります。

    因みにアガサの原題はEndless Nightとのこと(大分意訳!?)。これに対し、ドレイクの由来する詩は、Some are born to sweet delight, some are born to endless night、とのこと。

    アガサ・クリスティの当作品も読んでみたいですね。

    ・・・
    本作、スピンオフということを知らず、本編を

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    2025年09月07日
  • 中庭の出来事

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    中庭の出来事

    劇中劇の構成をとった推理小説。
    劇のオーディションと実際の劇、警察での取り調べと劇、入れ子の構造が錯綜していて最後まで惑わせてくれます。
    どこまでが真実でどこまでがフィクションか?
    どこまでが本当の自分でどこからが演じている自分か?
    中庭という外部からの目(観衆)がある場所で、演じることの意味を問いかけているようにも思えます。
    引用しているセリフも有名な劇からのものが多く、演劇に精通していないとちょっとしんどいかもしれません。
    あと、ちょっと冗長な部分も多いかな?
    山本周五郎賞受賞作品なので読んでみましたが、ちょっと上滑りな感じでした。

    竹蔵

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    2025年09月06日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    恩田さんの「ネバーランド」が面白かったのでこちらも読んでみようかと思い立ったのが始まり。
    若干こちらと「ネバーランド」の話の構成が似ている(と、私は感じた)。「ネバーランド」は嘘をひとつ混ぜた打ち明け話と前置きがあったので読み易かった。ただ「木曜組曲」は何が本当で嘘なのかが最後までわからない。下手したら全部嘘。本人の妄想。で、なんだかはっきりせず、モヤモヤしてしまった。

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    2025年09月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    『夜の底は柔らかな幻』の前日譚といったところか。
    いわゆるスピンオフ作品。
    本編で登場した途鎖国で暗躍するキャラたちの過去を描く短編集。

    先に『夜の底は柔らかな幻』を読んでいたので、
    世界観含め、あの独特の専門用語と設定もスッと頭に入ってきた。
    つまり、本編を先に読むこと必須な作品であろう。
    おそらくこのスピンオフから手を出すと勿体無い気はする。
    理解が追いつかないという意味でだが。

    個人的にお気に入りだった軍勇司を中心とする話が割と多いので、
    彼の過去や人となりが更に深掘りされていてよかった。
    そして、本編ではその異常なまでの実邦への執着心を見せ、
    圧倒的な力で邪魔者を排除してきた途鎖の

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    2025年09月02日
  • 蛇行する川のほとり

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    不穏な雰囲気で話が進んでいくのはよかった、惹かれた。ただ最後の方、事故に遭ったことや、事件の真相のところはどうかなー。おかげで不完全燃焼

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    2025年09月01日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズ6作目。
    短編集やけど、過去や未来や知りたいことが盛り沢山で、既にもう新作が読みたくなってる。まだ成長途中のアンバランスさが好きで、理瀬は勿論、ヨハンや聖、亘と稔のその後だってずっと気になる。校長の過去や格好に理由があるのとか思ってなくてやるせない。



    「水晶の夜、 翡翠の朝」
    理瀬が学園から去って退屈なヨハンの話。新たな転校生ジェイが話す笑いカワセミの噂と相変わらず不穏な学園にもう取り込まれる。あと憂理、聖が出てくるの嬉しい。そしてジェイがヨハンを狙う刺客で、きっちり片付けるヨハンの容赦のなさが闇の深さを表しててゾッとする。

    「麦の海に浮かぶ檻」歩道橋シネマにも所収
    校長の

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    2025年08月31日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    20年以上前に読んだ作品を再読しました。

    会話劇は面白いですね。

    真実は「事故」だったけれども、未必の故意っていうやつだったんでしょうか。

    重松時子役を浅丘ルリ子さんで映画化(ドラマ化?)されましたよね。食事のシーンが印象的でした。


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    2025年08月29日
  • 図書室の海

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    短編集。とりあえず全部大好きな深海のようで薄氷を踏むような雰囲気で好き。昔読んでよく分からんってなったのを、再読したらめちゃくちゃ好みだった。はっきり書かれてないのが昔ダメやったんやろなぁ、そこを漸く読み取れるようになったのか。


    「春よ、こい」
    春を目指して巻き戻る少女たちの女性たちの話。タイムリープ感と海底のようなしっとりじっとりした感じが大変好み。

    「茶色の小壜」
    会社の同僚が血を見て笑っている、それが気になり調べる女性の話。同僚の女性を同じように気になってたのに、いつ足を掴まれていたのか。はっきりと明記できない怪しさが好き。

    「イサオ・オサリヴァンを捜して」
    イサオのことを知って

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    2025年08月28日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    中盤までの不穏な空気感はよかったが、後半はトーンダウンした感じです。
    ここまで二転三転すると驚きより、何でもありのような印象をもってしまいます。

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    2025年08月25日
  • 灰の劇場

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    フィクションとノンフィクションが交互に描かれていて戸惑う。
    最初はそれすら分からなくて、しかも人物がイニシャルで表現されているから、「ん?なに?これは今は何が描かれているの?」となってしまう。
    でも小さな三面記事からその人物や背景を想像していくっていうのが面白い。そしてある程度の現実を明らかにしたときに、そっちの方がドラマっぽいと感じてしまうことの面白さ。
    読みづらかったけど、また時間をおいて呼んでみたい。

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    2025年08月23日
  • 灰の劇場

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    視点が頻繁に変わるのではじめは戸惑うし疲れるかも。
    いつもの恩田陸の文体とは異なっていて、個人的には『文学』を読んでるって感じがした。
    ノンフィクションパートも小話というよりはしっかり濃くて、作家のプライベートを覗き見しているような錯覚を覚えた。
    再読する機会があったら0と1をそれぞれ抜き出して読んでみたいかな。

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    2025年08月22日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    あわわわゎ…。福音館が出したこわい話だから、どんな感じ?と読んだけど。恩田陸の学級日誌で終わる怖さよ!

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    2025年08月18日
  • 私の家では何も起こらない

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    丘に佇む洋館には、さまざまな幽霊が住んでいる。その、幽霊にまつわる連作短編って感じ。タイトルが良い。私の家では何も起こらない。てっきり、何も起こらない=幽霊はいない、なんて図式を勝手に作っていたので、読み始めてそういうことか、と。怖い話もさることながら、見える大工親子が幽霊たちと家を修繕していくほっこりエピソードが1番良かった。

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    2025年08月18日
  • 愚かな薔薇 下

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    奈智の選択は人々の運命は…とソワソワした気持ちでの下巻。
    最後は慌ててまとめたのかな?と感じるほどあっさりと終わってしまった。もっと登場人物たちについて一人一人深掘りしてほしかった。
    上巻から続けて読み小出しにされる情報で少しずつ世界観に浸っていたので後半の一気に終わる感じは少し寂しく感じた。もっと余韻にも浸らせて欲しかった。
    この後の奈智達の行く先に想いを馳せてその景色を想像する後味はとても好みだった。
    夏休みの今の時期に読むのには最適だった。

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    2025年08月15日
  • 小説以外

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    恩田陸作品はいくつか読んだことがあるが、タイトル通り小説以外のエッセイや解説、書評などをまとめた作品。

    小説家って、面白い物語を届けてくれる妖精みたいなイメージだけど、エッセイとかを読むと人間なんだって思って面白い。


    ↓印象に残ったところ↓↓

    読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。 本を開いた瞬間から、そこには送り手と受け手がいて、最後のページまで双方の共同作業が続いてい

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    2025年08月14日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    面白かった。面白かったけど怖くて心臓バクバクしながら読んだ。特に8月の方。
    みどりおとこを想像しながら読むと色んなシーンが脳裏に焼き付いて怖い、、

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    2025年08月10日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    【収録作品】
    田中啓文 「象の眠る山」
    木犀あこ 「とりかえっこ」
    田中哲弥 「誕生日のお祝い」 
    黒木あるじ 「おぼえているかい?」 
    恒川光太郎 「能面男」
    牧野修 「爪に関するいやな話」
    篠たまき 「骨もよう」
    我孫子武丸 「猫屋敷に気をつけて」
    恩田陸 「六年一組の学級日誌」

    全作品書き下ろしのホラー。
    「六年一組の…」は起きてほしくないけれど、すごくありそうな近未来。

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    2025年08月08日
  • 灰の劇場

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    二つの異なる時代が交互に描かれる手法で、初めのうちは混乱してしまった。著者自身があとがきで述べているように、非常に挑戦的で戸惑う作品であった。個人的には難しく、おもしろい!と思える内容ではなかったので星3つ
    やはり恩田陸作品はノスタルジーの感じるものが好きだ。

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    2025年08月07日
  • 三月は深き紅の淵を

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    なんとそそられるタイトルでしょうか…。
    そんなテンションのまま読み始めたらビックリ、
    内容構成がややこしすぎる…!!笑

    第二章までは普通のミステリーとして読めてたけど、
    第三章で少し方向性が変わり、第四章でアクセル全開。

    あらすじ通りに進んできたはずなのに、
    気づいたら全く違う出口に出た感じ。

    経験が浅いから何とも言えないけど、
    ある程度ミステリーを読んでる人向けかな?

    言葉にするのが難しい、不思議な体験でした。

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    2025年08月02日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    ネタバレ

    空港で足止めをくらった男女数名。テロの犯行予告があり犯人に該当するとのことで突如犯人探しが始まった。

    誰がテロリストなのか、どんな犯行なのかを想像させられる場面が多く最後までミステリーとして読んでました。
    恩田さん作品では途中まで良かったのにと思うことが結構あるのですが今回もそれ。

    犯人自身気が付いてないから誰か特定できないんじゃないか、消滅とは感染症?もしかしたら全て嘘でキャスリンが犯人?なんて色々考えましたがそんなことはなく意外とハッピーエンド。
    途中で見破ったキャスリンがネタを仕込み被疑者の中から別で捕まっていたベンジーが本当のことを言うように仕向ける。多分これがなくても時間になれば

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    2025年08月01日