恩田陸のレビュー一覧

  • まひるの月を追いかけて

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    「行方不明の兄を兄の恋人と探しに行く」
    確か『三月は深き紅の淵を』の中でそんな話があった

    研吾が「あの人」のことを好きなのはなんだか途中で一瞬そんな雰囲気が頭を掠めた気がしたから最後はそこまで驚かなかった。むしろ突然フェアリーな話になってしまったらどうしようって思ったりしてた。
    妙子、静、研吾が見た「優佳利」の姿は結局なんだったのだろう。
    テンポが良くて(特に毎章の不穏な終わり方が更に加速感を強めている)もう1回読み返した方が面白い気がする。寓話の効果も深く考えたい。

    所々で「大和三山は人工的なピラミッド説」、「(明日香は)死者のまち」とかいう都市伝説的話題というか読んでいて突然はっとさせ

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    2022年11月19日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    短編集だと知らず購入。
    短編集は好まないのだが、意に反し、楽しく読めた。
    様々なジャンルの話が詰まっているが、怪異譚が多く、面白かった。
    表題作が最後に掲載されていて、後味も良い。

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    2022年11月16日
  • おともだち できた?

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    怖かった 
    女の子はどこを見てるの? ソファでお母さんが泣いてるのはなぜ? いろんな想像をしてしまう一冊でした

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    2022年11月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    東野圭吾さん的なミステリ。構造がしっかりしてて、納得できる謎がうまいこと散りばめられている。
    キャラクターが立っていて言葉遣いがきちんとかき分けられているのと、真理や風景描写がナチュラルで瑞々しいぶん、恩田さんの方が魅力的。
    テーマの一つが男と女だから、少々生臭く、それが森との対比で浮き上がる。
    そこは好き嫌いが分かれるポイントかも。

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    2022年11月14日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    恩田陸の、現実にありそうでないファンタジーの世界観がすごく好き
    設定も種明かしも残酷で、そんな部分も現実の残酷さや冷徹さにリンクする部分があったように感じる
    情景描写大好き

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    2022年11月13日
  • きのうの世界(上)

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    分からないことだらけ。。

    でも、謎に吸い込まれるように読み進む。

    会社の送別会で忽然と姿を消した男は、なぜその土地へ渡り、殺されたのか。

    事件との関わりがありそうで動向が気になる人物はこの後いかに。。。

    島には何か秘密があるのは間違いなさそう。

    それらがどう展開していくのか、『下』へ続く。

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    2022年11月05日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    うー…ちょっとあんまり、好みじゃなかった。
    ホラーっぽくて…珍しくキャラもあまり惹かれなかった。
    設定が絶望感あるけど。

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    2022年11月01日
  • 八月は冷たい城

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    「七月に流れる花」と対になる短めの長編。気にしてなかったのだが、読んでみると七月のネタバレらしい描写が続く。どうやら七月→八月の順で読むものらしい(そりゃそーか)。一応合理化はされるものの、異様な設定の林間学校に放り込まれてしまった少年たちの、葛藤の物語。学年などへの言及がないのではっきりしないが、光彦の言動の描写からすると、少年たちと言うより、子供たちと呼んだ方が的確なのかも知れない。リアリティ無視の「学校」に閉じ込められてしまう少年・少女たちという設定は「麦の海に沈む果実」を思わせるが、何せ短いので、学校の異様さを際立たせるディテールの描写が簡潔で、酔う前に終ってしまう感じが少し残念。結末

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    2022年10月29日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ズコーって感じの結末ではあったかな。
    何よりも最大の謎で重要でスゴいのはキャスリンの存在だと思うのだが、スルーされちゃった感があるね。

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    2022年10月19日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    七月に流れる花

    情景描写がうまい

    どんどんゾクゾクする感覚に

    八月は冷たい城

    七月の話とリンクしている

    今が冬だと言うのもあるが夏に読んだら本当に怖いかも 読み終わった後ふわふわ不思議な気持ち

    うまく書けないので再読したさがある

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    2023年02月06日
  • 蛇行する川のほとり

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    憧れの先輩たちに夏合宿にさそわれ、有頂天になる私。それもつかの間で、その家ではかつて不幸な事件があった。何かを隠している先輩たちに疑心暗鬼になっていく。
    そしてその事件の真実とは。

    幼い頃の事件がとあるきっかけで真実が明かされていく。

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    2022年10月16日
  • MAZE 新装版

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    最初の白い建物の中の描写が印象に残る。
    映画のように場面をリアルに想像できる。
    だけど結末が曖昧で印象に残らない。

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    2022年10月08日
  • 月曜日は水玉の犬

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    どんな意味なのか、どんな意図なのか全くよくわからないけど、タイトルが好き。

    恩田陸がよく見る夢の話は、共感しかない。

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    2022年10月08日
  • 象と耳鳴り

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    ネタバレ

    再読のはずなのに、何も覚えていなかった。 最初は失敗したかな、と思ったけど、主人公の良さでどんどん読み進められた。 同じ人が出ているのに、色の違う話がたくさんで、楽しめた。謎はいろんなところに潜んでいる。 主人公だけじゃなくて、息子と娘も好き。奥さんもいいキャラ。ちょこちょこ出てくる貝谷も好き。その息子と娘が推理合戦を繰り広げる「机上の論理」と、姪との文通で放火犯を割り出した「往復書簡」が好きだった。唯一、この姪が好きじゃなかったけども。 いつかまた再読するときも、全部忘れていそう。また最初から楽しもう。

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    2022年10月08日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    設定はわかった。目的も把握した。だけどなかなかのめりこめないな。それにしても二・二六事件は画になる。
    評価は下巻で。

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    2022年09月25日
  • 朝日のようにさわやかに

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    ファンタジーからホラーまで色々なジャンルの物語が詰まった短篇集。
    本当にジャンルが様々なので物語が始まって数ページ読んで雰囲気を掴むまでの時間が楽しかった。
    ただそういう感じで終わるのか〜という作品も多く、ちょっと不完全燃焼な部分も。
    最後まで苦手な物語だったという事もあったりでそこでマイナスポイントしちゃいました。
    ただどの短篇も世界観が作り込まれていて物語にしっかり引き込んでくれるのが恩田作品らしいなと思いました。
    どのお話も短いので軽く読み切れるのも良いポイント。

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    2022年09月24日
  • まひるの月を追いかけて

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    奈良が舞台だからか、湿度を感じる空気が静かに物語に漂っている感じがした。ただ穏やかに旅が終わると思いきや、意外な展開と結末もあり楽しめました。ただ、終わり方が含みがある感じなので、読む人は選びそうな感じがした。

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    2022年09月18日
  • 朝日のようにさわやかに

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    恩田陸らしい短編集。

    爽やかさはあまりないが、面白い。
    個人的には、『楽園を追われて』が好きだ。

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    2022年09月14日
  • まひるの月を追いかけて

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    以外な結末に何かすっきりとはしないまま終わってしまい、もやもや感と重たい気持ちのまま読み終えてしまった。テーマは人の愛なのかな?救われない感じ。
    ただ解説が佐野史郎さんで帯に書かれているコメントが素敵で。
    役者さんが読むとまた違う世界が見えるのかな。

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    2022年09月12日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    ネタバレ

    久しぶりに再読
    サル痘の流行で天然痘ワクチンについてニュースでやったりするものだから、ついつい読みたくなった
    謎がキレイにスッキリするし、惠弥シリーズはさらっと読めて清々しい

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    2022年08月25日