恩田陸のレビュー一覧
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こんな夢見たことあったかも
切り立った崖の先の開けた場所にそれはある
鉄条網のような茨に守られた小高い丘の上の白い遺跡
人が作ったのか、自然の仕業か、はたまた宇宙人か…
そこは『存在しない場所』『有り得ない場所』として知られ、数百年前から存在しているよう
この謎の遺跡の調査に訪れたウイルスハンター神原恵弥と友人 満
満は遺跡の謎を解く推理を毎日行い、7日間で徐々に真理に近づき、ある日の奇怪な幻想体験を経て謎は解明される
ホラーとして怖かったけど、真実を知ると呆気ない
現実はそんなもの
女家族で育ちオネエことばを話す、神原恵弥シリーズの一作目 -
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ネタバレたぶん、5月連休明けか、中旬くらいに読んだんだと思う。
読んでいて、ふと、思った。
これって、もしかして、恩田陸版「なんとなく、クリスタル」?って(爆)
といっても、「なんとなく、クリスタル」は、主人公(だったか?)の女性がパイドパイパーハウスに新譜を見に行こうか迷うシーンしか記憶にないwこともあり、内容ではなくて。
この「ブラザー・サン シスター・ムーン」に出てくる3人の日常の雰囲気が、なんとなーく、“なんとなく、クリスタル”だなーって。
ていうか、それこそ「なんとなく、クリスタル」なんて題名にした方が、この本の内容に合っている気がするのだ。
いや、別に、「なんとなく、クリスタル」にこ -
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なんとなく「夜の底は〜」に近いなと思った。個人的にはあちらの方が怖かったんだよな…神山の得体の知れなさが。
比較してしまうのは良くないかもしれないけど、烏山はそこまでカリスマ性を感じなかった…すごい人なんだとは思うんだけど…
そんな風に思うのはラストでひっくり返されたから。悪は悪のままであるからこそ光るのではと思う。想像もしなかった善にやられる悪という構図は定番といえば定番だけどやや納得できないラストだった。
というか姉ちゃん一人であそこまで来たの?インスタレーション沢山あったのに?
夏海は世界を支配する側になりたいと思っているが、本性曝け出したところでものすごい小物感あるなぁと思ってしまった -
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十人の人気作家が作る、妖しげな世界。
「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
世界がループするのだ。
ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。
『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
どちらだ。
どっちなんだ。
いや、どちらでも構わないだろう。
もうすぐ、スモモの季節。
あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら -
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事故に見せかけた連続殺人か?
閉じ込められた山の中の洋館で、さらなる事件が?
密室ミステリーのドキドキ感と洋館に住む個性的な老人たちのキャラクターがマッチして、最後までどうなるの?と引っ張られました。
「訪問者には気を付けろ」という言葉が出てくるのですが、キャッチーですよね。
訪問者という名の異物が混入してくる感じ。
そして、誰が本当の訪問なの?という不思議な感覚。
最後の最後は、あれ?え?と思いましたが、それはミステリーによくある話なので、語るほどのことではありません。
むしろ、読み終えたときに自分も共犯者であり、訪問者であった感じがしてくる作品です。