恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
結局どういう事?
昔ドラマになっていたのでタイトルだけは知っていて(ドラマ嫌いなので見た事はない)、いつか小説を読んでみたいと思いずっとフォローしていたのですが、値引きされていたので漸く購入。
途中まではとてもミステリアスな雰囲気でぐいぐいと物語に引き込まれていったのですが、終盤で拍子抜けというか、私では理解が追いつかない展開になってしまいました。
本当にレビュータイトル通り。「結局なんだったの?」状態。
沙世子の思考が一貫してよく解らなかったし、黒川はどうやって沙世子の存在を知ったの?
加藤の自室で起きたアレはただの妄想だったのか、それとも本当にオカルトホラー的なものだったのか。
読後に疑問が出 -
Posted by ブクログ
恩田陸の短編集
わりとSF・ミステリ系が多い印象
「春よ、こい」香織と和恵の時間が繰り返す
「茶色の小瓶」OLの関谷俊子はあることがきっかけで同僚の三保典子が気になる
「イサオ・オサリヴァンを探して」ベトナム戦争らしき戦場を舞台にした短編
「睡蓮」利瀬と血のつながらない兄弟の亘と稔
「ある映画の記憶」映画『青幻記』をモチーフにしたミステリ
「ピクニックの準備」恩田陸で一番好きな「夜のピクニック」の前日譚
「国境の南」喫茶店のウエイトレスが行ってきたささやかだけど恐ろしい行為
「オデュセイア」ファンタジー 面白かった
「図書室の海」六番目の小夜子のスピンオフ的作品
「ノスタルジア」最初の「春よ、 -
Posted by ブクログ
「行方不明の兄を兄の恋人と探しに行く」
確か『三月は深き紅の淵を』の中でそんな話があった
研吾が「あの人」のことを好きなのはなんだか途中で一瞬そんな雰囲気が頭を掠めた気がしたから最後はそこまで驚かなかった。むしろ突然フェアリーな話になってしまったらどうしようって思ったりしてた。
妙子、静、研吾が見た「優佳利」の姿は結局なんだったのだろう。
テンポが良くて(特に毎章の不穏な終わり方が更に加速感を強めている)もう1回読み返した方が面白い気がする。寓話の効果も深く考えたい。
所々で「大和三山は人工的なピラミッド説」、「(明日香は)死者のまち」とかいう都市伝説的話題というか読んでいて突然はっとさせ -
Posted by ブクログ
「七月に流れる花」と対になる短めの長編。気にしてなかったのだが、読んでみると七月のネタバレらしい描写が続く。どうやら七月→八月の順で読むものらしい(そりゃそーか)。一応合理化はされるものの、異様な設定の林間学校に放り込まれてしまった少年たちの、葛藤の物語。学年などへの言及がないのではっきりしないが、光彦の言動の描写からすると、少年たちと言うより、子供たちと呼んだ方が的確なのかも知れない。リアリティ無視の「学校」に閉じ込められてしまう少年・少女たちという設定は「麦の海に沈む果実」を思わせるが、何せ短いので、学校の異様さを際立たせるディテールの描写が簡潔で、酔う前に終ってしまう感じが少し残念。結末