恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ烏山響一と黒瀬淳の二人が焦点となる話。
イメージ映像合戦でエンドゲームを思い出した。
失踪した黒瀬淳を追う話はサスペンスで引き込まれるし、烏山響一のほうの捷と律子は何が起きるのかというワクワクで面白かった。
特に何億何十億と巨大な資産を投じた山の中の美術館のシーンは面白かった。ゲストハウスのカラクリはきっと地震体験の家のようなものなんだろうな。
記者の橘とその弟、首無し死体についてはよくわからない。弟が首無し死体になったのか?橘がそうなるには時系列的に合わないし。
作者自ら〈バリバリ邪悪路線の男〉と言われた烏山響一については、その評価に笑うが、自分はあまり邪悪さを感じなかった。置き去りにす -
ネタバレ 購入済み
最後以外は面白いけど
作品説明を読んで、「面白そう」と
思い、実際終盤までは楽しめたんですが、
オチでちょっと肩透かしを食らった感が
あり、そこはちょっとマイナスかな。
いやこの話をいれるにしても、順番を
一つ前と入れ換えるだけで大分違うと
思うんですが。
最後に胸糞悪さだけを優先されたような
気になってしまいました -
Posted by ブクログ
恩田陸さんの短編集を読むのは初かも。
麦の海に沈む果実のスピンオフストーリーも収録。
タイトルからは想像してなかったが、少しダーク調の物語ばかりで、多くはファンタジー要素のあるもの。でも私はその中でも一番普通っぽい「楽園を追われて」が好きかな。「少し不思議」な話が好み。他の話は、ハマれなかった。
恩田陸さんの長編は、「上と外」「麦の海に沈む果実」「蜜蜂と遠雷」の実はまだ3冊しか読んでいない。
ピアノ好きなこともあり、私は蜜蜂と遠雷が大好きなのだが、恩田さんは本当はどんな作品が得意なんだろう。個人的には恩田さんの作品はミステリー要素、ファンタジー要素の -
Posted by ブクログ
常野物語の第三作目。
第一作目の「光の帝國」で、出てきたオセロ・ゲームの拝島家族の続編で、二作目の「蒲公英草子」より読みやすいが、内容が複雑すぎて、読後の納得感とか満足感というのが、本作においては感じられなかった。もちろん、これは私の理解力と想像力の低さであるが、いくつか登場人物の登場理由、常野と力の関係などわからないところをいくつか残し、いつのまにか結論に至って終わってしまったというのが、正直な感想。
その一つに、本作では父・拝島肇の失踪理由、「裏返す」力の見え方の違いが過去の回想より明らかになるが、なぜこの力が必要となり常野一族に備わったのかが、わからないままであるということだ。
「