恩田陸のレビュー一覧

  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    恩田陸といえば思い出すのは夜のピクニック。
    そのイメージが強く、他の作品を読んだことも無かったので、一種猟奇的な表現や仄暗い世界観には驚きました。本来はこんな物語を書く人なんだなと。

    ファンタジー要素を含んではいるけれど、上記の猟奇的描写、ほのかに感じるホラー風味など、物語はしっかりと大人向けです。
    魅力的なキャラクターたちは、映像化したら映えそう。

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    2016年06月20日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    学生時代のことを、少し小説化して書いてみた不思議なテイストの作品集。3つの短編にわけてあって、それぞれ独立した主人公がいるようで、微妙に絡み合っている。

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    2016年04月29日
  • 隅の風景

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    個人的にはネクロポリスよりも、気取った感じがなく好き。しかし全編を通してビールを飲んでいたように思える。わたしも九州で馬刺しが食べたい。

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    2016年04月28日
  • 夢違

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    夢が記録できるという設定や展開は非常に面白かったのだが、結末が投げっぱなしで終わるので読後にもやもやが残る。恩田陸らしい終わり方とも思うが。

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    2020年02月02日
  • きのうの世界(下)

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    ネタバレ

    塔と水路の町で起きた殺人事件にまつわる人と町の物語。

    世界観や文章は間違いなく恩田さん。

    いろいろな登場人物に観点から物語が語られ、それぞれが関連をもちながら進んでいく手法は本当に楽しい。

    上巻はぐいぐいと引き込まれていく。

    なぜ上巻なのか。

    世界観、文章、手法は最後まで本当に面白かったが、下巻に入っての、殺人事件の顛末、町の秘密など、伏線の回収がしょぼく感じてしまった。

    もう少しミステリー色の強い結末の方が個人的には好きだった。

    自然の怖さと、先祖の知恵と、ファンタジーの融合という感じで、それはそれで面白いのだが、ちょっとピンとこなかったなぁ。

    月の裏側のようなホラーっぽい方

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    2016年03月21日
  • 中庭の出来事

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    話が込み入ってるので、パッと読み切っちゃわないと、序盤の内容を忘れてしまって、終盤よくわからない感じで終わるナリ。
    まさにミーはそんな感じだったので、読み方を間違えたナリ。

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    2016年03月21日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    ネタバレ

    謎が多すぎる。
    と思ったのが第一印象。
    いや、ちゃんと謎は回収される。リアルな意味でのカタはつかなくても。
    なんというか、何作かぶんのミステリーが一作に突っ込まれたような……ほどに、ミステリーがありすぎて、登場するすべてに欺かれているような気すらした。
    主人公のキャラは面白かったから、前作も遡って読んでみよう。

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    2016年03月20日
  • 猫と針

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    小説かと思ったら戯曲だった。登場人物の名前がカタカナなので、最初のうちはどれが誰のセリフかを理解するのに手間取った。いかに普段漢字のイメージに頼ってるのかがわかる。

    席を外した人の噂話によって事件があらぬほうへ展開する…すっきりする終わり方ではないけど、一応一件落着。恩田陸カラーもほどほどに出ていて良かった。

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    2016年02月28日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    神原恵弥シリーズ。今回は北海道で双子の妹と「クレオパトラの夢」を探す。
    北海道いいなーーー!!!!行きたいーーー!!!って思った。旅情の描写も素敵だったし、最後まで落ちが読めなくてハラハラした。面白いかった〜

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    2016年02月20日
  • きのうの世界(下)

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    間隔が空いてしまったので、前のことを少し忘れてしまった。なんだかよくわからないところが多かった。結局それぞれの人物はどうなったのだろう。想像するしかないのか。

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    2016年01月18日
  • 球形の季節

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    先ほど長々と書いて更新したら全部消えた。
    もう一度書く気が起きないので、消化不良な作品だったとだけ書いておきます。

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    2015年12月29日
  • 小説以外

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     主に作品や読書にまつわるエッセイ集。恩田さんの読書量は凄まじく、到底追いつけそうにない。読み方も深くさすが作家さんだなぁと思わせられたけれど、それでもなお失われていない「読者人格」がびしびし伝わってきて、親近感を覚えることもできる。量も多くて読み応えたっぷりのエッセイ集だった。

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    2015年12月13日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    ネタバレ

    近未来を舞台にした、サイバーパンクサブカルチャーSF学園もの作品。

    ざっくり言えば壮大なる脱走劇なのだが、散りばめられてるネタが20世紀をオマージュしてるとかで、昭和ものの話がてんこ盛り。

    昭和を生きた人間からすると懐かしさや郷愁が漂う。

    そこに恩田作品定番である学園もの、「ドミノ」のようなハチャメチャ感、サイバーパンクなSF感が盛り込まれた爽快なエンタメ作品で、上下巻でありながらあっという間に読みきってしまうほどの仕上がり。

    ただあまりにいろいろなことを詰め込みすぎて、中途半端さ感が否めないところがちょっと。

    様々な展開を見せるてんこ盛り作品は「ドミノ」くらいに抑えた方がしっくりく

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    2015年12月13日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    ネタバレ

    近未来を舞台にした、サイバーパンクサブカルチャーSF学園もの作品。

    ざっくり言えば壮大なる脱走劇なのだが、散りばめられてるネタが20世紀をオマージュしてるとかで、昭和ものの話がてんこ盛り。

    昭和を生きた人間からすると懐かしさや郷愁が漂う。

    そこに恩田作品定番である学園もの、「ドミノ」のようなハチャメチャ感、サイバーパンクなSF感が盛り込まれた爽快なエンタメ作品で、上下巻でありながらあっという間に読みきってしまうほどの仕上がり。

    ただあまりにいろいろなことを詰め込みすぎて、中途半端さ感が否めないところがちょっと。

    様々な展開を見せるてんこ盛り作品は「ドミノ」くらいに抑えた方がしっくりく

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    2015年12月13日
  • 私と踊って

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    あらすじ(背表紙より)
    パーティ会場でぽつんとしていた私に、不思議な目をした少女が突然声をかける。いつのまにか彼女に手をひかれ、私は光の中で飛び跳ねていた。孤独だけれど、独りじゃないわ。たとえ世界が終わろうと、ずっと私を見ていてくれる?―稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフにした表題作ほか、ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡。

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    2015年10月26日
  • 私と踊って

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    再読4回目。短編集は好きですが、もうちょっと一話ずつが長めな方が好みです。でも、ホラーなんだかミステリーなんだかよく分からないジャンルは大好物です。

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    2015年09月23日
  • 私と踊って

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    表題作はとてもよかった。巻末の作品も、解説を読めばなるほどと思った。
    全体的にオチがないというか「書きたいシーンだけを書きました」といった風。長編作品の一部を切り取ったようなものが多い。
    【購入本】

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    2015年12月20日
  • 球形の季節

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    閉鎖的な田舎、退屈な日常、高校生たちの好奇心、閉じられた空間であるからこそ強まる"噂"の魔力。実際にファンタジーも入ってるけど、そういったものを描くのは本当にうまいと思う。
    恩田さんの描く高校生は基本的に好きなので今回も楽しく読めたけれど、いつもと違って特筆して好きな人物が出来なかった。個性が薄いと言うわけではないのに不思議。語り部が場面ごとに目まぐるしく変わるせいかもしれない。
    ラストは賛否両論だろうけど、みのりの存在や彼女の中にある揺るぎない結論のようなものを、ひどく尊く思う。

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    2015年09月08日
  • puzzle(パズル)

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    最後の方になって、以前読んだことがあったと気づく…。

    みんなの共通点が何なのか探る部分が一番の面白いとこ。死因は逆にメタチックというか。
    軍艦島行ってみたいなー。

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    2015年09月08日
  • 劫尽童女

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    【分かったふりしないでよ、ここはそんなに簡単じゃないのだから】

    違う違う違う!!!君は強く僕を否定して、まるで自分は世界の全てを知っている、今はまだ知らないことがあったとしても、いつか当たり前の如く知ることができるのだといわんばかりにしたり顔で睨みつけている。

    嗚呼。研究者というものはどうしてこんなにも、柔軟性がないのだろうか?こんな朴念仁が、この世界の誰もまだ見ぬ真実の隙間を見つけられるというのだろうか?僕からしたら地球に何回も体当たりして、自分の望む通りに穴を開けてそれを発見といっているようにしか見えない。奇跡を信じる?といって目を輝かせていた君は、いつの間にか全てに意味を持たせたがっ

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    2015年08月31日