恩田陸のレビュー一覧

  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    同じ歴史を何回も繰り返されるのは当事者にとっては堪らないものがあるだろう。当事者にも思いがあり、その方向性で意図的に少しずつずらしていくと………タイムパラドックスに捻り加えた面白い構成。

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    2019年12月27日
  • MAZE 新装版

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    ネタバレ

    その場所に行き着くまでの狭い谷を抜けていく道程は、ペトラ遺跡に向かう「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の場面をイメージしてしまいました。また、色もシチュエーションも違いますが、丘の上のその物は「2001年宇宙の旅」のモノリスをイメージしてしまいました。なかなかに魅力的な設定です。

    アジアの西の果て、荒野の中にたった四人、これは冒険ものなのか、ミステリーものなのか、はてまたホラーなのかという雰囲気が漂う一方で場違いとも思える怪しさ満点の主人公・神原恵弥の登場。そんな謎に満ちた異世界の空間の中で食事風景だけがやたら活き活きとしてリアルなのがまた不思議な雰囲気を纏います。このなんだかよくわからな

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    2019年12月23日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    ネタバレ

    国際空港の入管で別室に連行された11人による密室劇。‬

    ‪天災、テロ、感染症、サイキック、ヒューマノイド。色んな要素が含まれていて一言で表しづらい小説です。‬
    ‪行動や時間の制限で不安を煽られながら、登場人物の1人となって推理をしてみるものの、著者の世界に翻弄されるばかり。‬
    ‪どんな展開になっていくのか読めません。

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    2019年12月23日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    ネタバレ

    【内容】
    超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。時間だけが経過し焦燥する彼ら。大規模な通信障害で機器は使用不能。その中の一人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言った。女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に戦きながら推理を開始する。


    【感想】
    「蜜蜂と遠雷」を読んだ時と同じような印象。
    言葉にするのは難しいが、
    沢山の登場人物のバックグラウンドがしっかり描かれるから、其々を一人称にして述べられる描写は程々にリアリティーがあるのだが、作られたリアリティーという感じがするから、あまり心に響

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    2019年12月10日
  • 七月に流れる花

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    読み始めた時はホラーチックで怖い雰囲気だったけど、全ての意味が分かったときはそうだったのかー。と思うのと同時に切なくなった。

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    2019年12月09日
  • EPITAPH東京

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    戯曲を書く作者がストーリーを模索しながら東京をさ迷う連作短編集。
    同時に買った奥田英郎の著作だと勘違いして読んでしまい「頑張って恩田陸みたいな実験的な小説書いてるけど失敗だったなー」と思いながら読んでしまい、奥付きひっくり返して脱力した次第…

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    2019年12月05日
  • 八月は冷たい城

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    ネタバレ

    「七月に流れる花 」の続編で、本編でストーリーがわかります。
    中学生位では「死」を受け止めることはなかなか難しい。

    自ら死の境界を味わうこと、他人の死を経験することで、
    死が身近になった位だから。

    比喩もグロいけど、解釈を間違えると、恐怖になる。

    児童向きのため、話の展開は難しくないが、必ず「みどりおとこ」なのか?疑問が残ったけど。

    この話はエイズ等から発想が生まれたのかな。

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    2019年12月04日
  • 雪月花黙示録

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    薔薇を背負って現れるミッチーとか、日本の夏、緊張の夏とか、もうあまりのかっ飛びぶりが度を超えているこの作品。一本突き抜けた世界にまで行き着くとそれは快感に変わるんだということを実感させられるかのような驚天動地の設定には驚きました。これは面白い!と一気に読み進めました。でもこういう人工的な刺激で無理やり興奮させられる時間というのは長くは続かないものです。次第にその感覚も麻痺してしまいました。かっ飛んだ世界を駆け抜けられる時間は長くないのかもしれませんね。そして、後半に入って残されたページ数が少なくなってきて、これどうまとめるのだろうと思っていたら、あまりにもあっさりとした幕切れ。えっ?と思ってし

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    2019年11月28日
  • 不安な童話

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    暗い不穏な雰囲気が漂う物語。
    生まれ変わりなのか?ただの偶然なのか?遺書に書かれた絵には何が隠されているのか?
    推理しながら読むという感じにはならなかったけど、面白く読めた。

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    2019年11月18日
  • 朝日のようにさわやかに

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    まず、巻末を読むことをお薦めします。
    短編集は2冊目ですが、他の長編とのつながりはない作品のようです。

    不思議な感覚を感じた作品もありました

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    2019年11月14日
  • 八月は冷たい城

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    「緑色感冒」で親の死が近い子供たちばかりが集められる
    「夏の城」

    少年たちはその場所で親の死を待つ

    「七月」より先にこっちを読んでしまったので
    世界観がわかるまで時間がかかっちゃった(汗

    案内人の「みどりおとこ」の正体は・・・

    急いで「七月」も読まなくちゃ

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    2019年11月13日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    ネタバレ

    安藤大尉、栗原中尉、石原莞爾。
    とりあえず2・26事件の勉強になった笑

    「歴史を修正する」という設定がとても面白かった。

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    2019年11月01日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    読んでみて、一番に思うのは
    「そんなに飛行機が怖いの⁉️」
    という素朴な疑問。次に感じるのは
    「どんだけビールが好きなの❓」
    という驚き。

    私はお酒が飲めないから、ビールやアルコールに酔う楽しさは理解できない。でも、楽しそう。
    反対に飛行機を怖いなんて思った事がないので、ここまで怖がる気持ちが不思議に感じられる。飛行機よりも遊園地のアトラクションのほうが、よっぽど怖いと思うけど‥‥

    好きな作家の書いたエッセイは、出来れば読まないようにしている。予めイメージした人物像が崩れるのが嫌だから‥‥本書を読んで、確かに思い描いていた恩田陸像は崩壊したけど、恩田陸さん自身にはもっと親近感を覚えた。面白

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    2019年10月20日
  • きのうの世界(下)

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    カテゴライズするなら、ファンタジーミステリー。

    上巻で散りばめられた謎の全てが繋がる展開を想像していたので、拍子抜けした。リアリティ重視の人は、消化不良に感じると思う。

    しかし、ミステリーとしては物足りないが、物語の雰囲気や設定はとても楽しめた。
    上巻の陰鬱さだが、終盤は朗らか!

    気負いなく読めるので、重苦しい本が苦手な人に勧めたい。

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    2019年10月18日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    恩田陸さんがアイルランドとイギリスに旅をする。飛行機恐怖症で、盛んにそのことをうだらうだらと書いていて、鬱陶しいといえば鬱陶しいが、まあご愛敬。全体として、恩田さんの文は面白いし、旅行先の雰囲気がよく伝わって来る。行ってみたくはなるよ。ときどき、文学作品の話も出てきて、これもなんだか面白い。おまけのキリン、サッポロ、オリオンビールの話も酒飲みらしくてよかった。

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    2019年10月17日
  • 夏の名残りの薔薇

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    山奥のホテルで、大富豪の三姉妹から招かれた人間だけが参加できるパーティー。
    そこで起きる殺人事件。
    おぉ!どうなる!と思いきや、次の章ではその殺人は無かった事として話が進む。
    何とも不思議な小説。

    映画のような世界観だなーと思っていたら、本当にある映画のオマージュ作品なのだとか。

    訳がわからないなりに、雰囲気は楽しめた1冊。

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    2019年10月15日
  • 失われた地図

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    土地に付随する呪いと祝福。歴史とも言われるそれへの憧憬がカタチになった話だったと思う。積み重なった石への恐怖は昔から恩田作品にあったけれど、とうとう爆発したのが印象的だった。量的に読み足りなくて残念。

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    2019年10月12日
  • 失われた地図

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    現在世界に発生した異界の裂け目を繕う伝奇小説。さらさらっと書いた短編集といった感じ。軽くてすぐ読めるけどちょっと物足りないといえば物足りない。
    でもきっとこの設定で長編の面白いのが読めると信じようと思う。

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    2019年10月10日
  • 失われた地図

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    人や物の記憶が蓄積される世界。
    ありえないはずだけど、どこかしら共感出来てしまうから不思議です。
    もしかしたら、少なからずあるのかもしれない。。

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    2019年10月03日