恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恩田さんのエッセイ。
初エッセイといっていいのか微妙な「小説以外」が本当に小説以外を寄せ集めたごっちゃごちゃな内容だっただけに、今回は純粋なエッセイになっていて安心しました。
恩田さん自身、エッセイが得意な作家さんというわけではないのですが、もう「小説以外」を読んでいたおかげで慣れた&恩田さんがエッセイ上手になってるのですらすら読めます。
しかし…本当に飛行機のくだりが長い!
恐らく恩田さんが飛行機嫌いという事は一生忘れないんじゃないかと思うほどです(笑)
渡英後は、土地を巡り今後の作品へのヒントを得たり、おいしそうな物を食べたり、大好きなビールを飲んだり、満喫している様子が実にうらやま -
Posted by ブクログ
少女ー伊勢崎遥は“フランケンシュタイン”だった。
彼女の父、伊勢崎博士は人間の能力を飛躍的に伸ばす遺伝子操作(だと思う)の研究を組織で行っていた。そしてその成果を自身の娘である遥へと施し、組織を逃げ出した。同じく実験で生まれた天才犬アレキサンダーとともに、遥は組織に殺された両親の仇をとるため、そして自分が生きて行くためにその手を血に染めて組織を壊滅へと追い込んで行く。
組織ーZOOー、それと反する米軍、米軍で保護されていた双子の弟の存在、そしてカンボジアでの運命の再開。
彼女の能力は危機に見舞われるたびに人智を超えたものへと変質していく。
全てを焼き尽くせ、父のその言葉通り少女は世界を焼き尽く