恩田陸のレビュー一覧

  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    恩田さんのエッセイ。
    初エッセイといっていいのか微妙な「小説以外」が本当に小説以外を寄せ集めたごっちゃごちゃな内容だっただけに、今回は純粋なエッセイになっていて安心しました。

    恩田さん自身、エッセイが得意な作家さんというわけではないのですが、もう「小説以外」を読んでいたおかげで慣れた&恩田さんがエッセイ上手になってるのですらすら読めます。

    しかし…本当に飛行機のくだりが長い!
    恐らく恩田さんが飛行機嫌いという事は一生忘れないんじゃないかと思うほどです(笑)

    渡英後は、土地を巡り今後の作品へのヒントを得たり、おいしそうな物を食べたり、大好きなビールを飲んだり、満喫している様子が実にうらやま

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    2013年12月27日
  • 不安な童話

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    再読6回目。
    何回読んでも怖い…。いや、ホラーとかそういう意味ではなくて。作品全体を覆う不穏な空気というか。タイトルとばっちり合ってるよね。

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    2013年12月22日
  • 隅の風景

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    酒池肉林の旅。読んでるだけでおなかいっぱい。
    このひとは小説に比べるとエッセイはいつもスピード感が失われて停滞した感じになってしまうのがもったいない。

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    2013年12月15日
  • 隅の風景

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    紀行文と知らずに読みました。酒や地元の料理に舌鼓というありきたりな内容ではありますが、所々に霊感や風景の奥深くにうごめいている魂を感じるような描写がありました。特に東西の巡礼に関する部分なんかに、先日読んだ「夜の底は柔らかな幻」につながるものを感じました。なるほど本人も言っている通り、小説のヒントを求めて旅をしているんですね。小説家の生活って昔から旅がちで、あまり変わっていませんね。

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    2013年12月12日
  • 劫尽童女

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    少女ー伊勢崎遥は“フランケンシュタイン”だった。
    彼女の父、伊勢崎博士は人間の能力を飛躍的に伸ばす遺伝子操作(だと思う)の研究を組織で行っていた。そしてその成果を自身の娘である遥へと施し、組織を逃げ出した。同じく実験で生まれた天才犬アレキサンダーとともに、遥は組織に殺された両親の仇をとるため、そして自分が生きて行くためにその手を血に染めて組織を壊滅へと追い込んで行く。
    組織ーZOOー、それと反する米軍、米軍で保護されていた双子の弟の存在、そしてカンボジアでの運命の再開。
    彼女の能力は危機に見舞われるたびに人智を超えたものへと変質していく。
    全てを焼き尽くせ、父のその言葉通り少女は世界を焼き尽く

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    2013年12月11日
  • 猫と針

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    恩田さんは、最も好きな作家さんと言っても過言ではないけれど、
    戯曲というものに慣れていない私には、少し物足りなかったかな。
    実際にお芝居を観たら、また違う感想を持つかもしれません。

    高校時代の友人5人が、同窓生の葬式帰りに集まり小宴が始まる。
    やがて話題は過去の不可解な事件へと及び…というお話。

    これを長編サスペンス小説として書いてくれたら!
    恩田さんお得意のジャンルじゃないかしら??

    最後の「猫と針」日記が一番面白かった。
    以前エッセイでも読んだけど、やっぱり飛行機嫌いなのね(笑)

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    2013年12月07日
  • 隅の風景

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    淡々とした文章の中に、旅先の土地に近寄りすぎず、遠すぎない独特の距離感があって、こういう旅の感覚・見方もあるのかと、(自分が旅をするときにはあまり思わない感覚なので)少し驚きましたが、望郷を思い出しながら遠くを旅をしているような、気負いもてらいもなく、旅を味わえる内容が良かったです。
    チェコの回が特に興味深かったので、いつか行ってみたいです。

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    2013年12月01日
  • 隅の風景

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    飲んで食べて、恩田さんもお酒好きだったのか?
    旅に出てあちこちからギフトを受け取って帰って来る。そして書く書く書く。
    創造する苦しみと産み出す歓びと、読者へのギフト。読む歓びをありがとう

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    2013年11月29日
  • 隅の風景

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    旅先の見どころや来歴、その土地の美味しいものなど十分予習したうえで行く正しい旅。観光が苦手な私も観光旅行に行きたい気になってくる。
    饒舌な感じがニガテ。沢山歩き、楽しい仲間と沢山飲んで食べてるところが好き。

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    2013年11月24日
  • きのうの世界(下)

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    全体的にはまあまあ。良かったけど、今まで読んできた恩田陸作品の中ではあまり引き込まれなかった。段々としていた。

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    2013年11月19日
  • 隅の風景

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    そのひとが「旅人」かどうかは、その人が書く文章でわかる。
    残念ながら、本書ではそれが感じられなかった。残念。

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    2013年11月17日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    クライマックスにむけて、かなり盛り上げ方がうまいです。思わず引き込まれました。
    ただ、ラストが、あぁ…そうなの?みたいな。盛り上げるだけ盛り上げて、そうくる?みたいな感じです。
    舞台設定とか、キャラクター、サブカル系のオマージュなど、見所はたくさんあります。

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    2013年11月17日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    えすえふ。
    恥ずかしながら、日本史に詳しくなく、この事件もほとんど知識がない。
    だけども恩田さんの引力はすごい。
    ぐい、と引き込まれてあっというまに下巻まで。
    スリルとひやりとした感覚。そしてラスト。
    気持ちいよい、好きな作品。

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    2013年10月16日
  • きのうの世界(上)

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    ネタバレ

    どうなっていくんだ?と思わせる展開。
    相変わらず不思議な世界に入っていく感じ。
    上巻はまあいいんだけど…(´ ` )

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    2013年10月14日
  • 小説以外

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    恩田陸って女性だったんですね…知らんかった。
    恩田さんおすすめの著書がわんさか載っているので、次に読む本が決まります。

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    2013年10月12日
  • 劫尽童女

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    父・伊勢崎博士の手で容易ならぬ超能力を与えられた少女・遥。彼ら親子は、属していた秘密組織「ZOO」から逃亡していた。そして、七年を経て、組織の追ってにより、再び戦いの中へ身を投じることに!激闘で父を失った遥は、やはり特殊能力を持つ犬・アレキサンダーと孤児院に身を潜めるがー。殺戮、数奇な運命、成長する少女。彼女の行く手に待つのは何か?

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    2013年10月02日
  • 猫と針

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    「人はその場にいない人の話をする」
    確かにそうだな。これは読んだあと、犯人は誰かを酒飲みながら討論したくなる。何もかもスッキリしないけど、読んだ人の数だけ犯人だと思う登場人物とその理由が浮かぶんじゃないかなーお芝居でみたらどんな感じだったのだろう。恩田ワールド堪能しました!

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    2013年07月12日
  • 劫尽童女

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    再読7回目。
    騙されるつもりで読んで後で驚くのもいいし、2回目以降はいろんな伏線に驚愕するのもいい。
    何にしても、後味は爽快。

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    2013年06月16日
  • 猫と針

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    舞台用のものを小説におこしたもの。登場人物それぞれに影があり、ただの世間話をしているだけだがいろいろ謎がでてきて楽しめる。わざと解かない謎もあり、それをうまく余韻として残している

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    2013年04月14日
  • 小説以外

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    恩田さんのエッセイ。
    一編一編がとても短いのに、なぜか読むのに時間がかかった。
    ちらりと恩田さんが軽いタッチで書かれている文章を読むと、当然小説の一文ではなくここから物語が始まるわけではないとわかっているのに、そんな後生なーと思ってしまう。
    恩田ファンは恩田さんが他の作家さんに対して思ってるように、作品を待ちわびてるのだと実感。

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    2013年04月03日