恩田陸のレビュー一覧
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ネタバレ2013年作品
近未来と江戸時代が入り混じった日本という時代の話。
「ダイオード」は一般的なダイオードとは違う意味で幻想世界を作り出せる装置
のようである。
謎の7人の世界を作った末裔が主な登場人物で、セーラームーン的なキャラも出たり、及川光博みたいなキャラが出たりとエンターテーメントを感じる。
未来は成人年齢が引き下げられ、17歳以下でもお酒や煙草もありのようである。
何故か、ステルス戦闘機を思わせる近代兵器や時代劇にでる日本刀など石川五右衛門を思わせる斬鉄剣ならぬ、残月刀も出てくる。
最後は何だったんだろうという、いつもの恩田ワールドで閉じない物語です。 -
Posted by ブクログ
物語全体を包むそこはかとない不気味さ、不穏さがどんどんクセになってくる作品でした。
大学教授秘書の古橋万由子は、高槻倫子という画家の遺作展で、自身が鋏で刺される場面を見て失神してしまう。後日、万由子の元にやってきたのは、倫子の息子だという男。男は倫子は万由子が見たように、何者かに鋏で首を刺されて殺されたこと、そして倫子は生まれ変わりを信じていたと話し……
突然フラッシュバックする万由子の記憶、徐々に明らかになっていく倫子のエキセントリックな行動、彼女の遺した遺作の絵、いずれも不気味で、それが不穏さを盛り上げていく。
容疑者も一癖強い人物が多く、話の展開もどんどん不穏さを増していきます。遺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ父の失踪後、母娘ふたりで生きてきた時子。ある日、母の瑛子が出張先で倒れたと聞き現地へ駆けつけると、瑛子は病ではなく深い眠りに捕らわれているのだった。母を救うため、時子は父の失踪以来冷蔵庫に貼りっぱなしになっていたメモの番号へ電話をかける。それは、異形の者を見てしまう彼女たち家族の謎を解き明かす旅のはじまりだった。〈常野物語シリーズ〉3作目。
また妄想オチだったので辛くなってきましたね(笑)。妄想が何層にも重なる構造自体が悪夢的なところや、インターネット上のコミュニティのような共同幻想が憩いの場になっているところは「マトリックス」の時代を感じられてよかったけど。3DCGモデルの如き建築的悪夢 -
Posted by ブクログ
かつての同級生である恵弥に誘われ、西アジアでの極秘プロジェクトに参加した満。そこで彼を待っていたのは、砂漠の丘の上に立つ巨大な白い立方体形の建築物だった。そこは〈存在しない場所〉〈有り得ぬ場所〉と呼ばれ、なかに入った人が消えてしまうという謎の迷路。恵弥が満を呼んだのは「迷路で人が消失する条件」を推理させるためだというが……。〈神原恵弥シリーズ〉第1作目。
ファンタジックな遺跡をめぐるオカルトミステリーかと思いきや、立地と国際問題に基づく現実的な真相が明かされ、しかも最後にはSFのかけらもチラッと見せてくれるサービス精神旺盛なエンタメ小説。
いちおう表向き製薬会社勤めの恵弥がこの件でコーディ -
Posted by ブクログ
学園もの、ホラー、ということで小夜子に近いかな?と思ったのであんまり期待しないで読んだ。だからか割と楽しく読めた。
確実に人ではない何かが関与している土地だと分かっているから、未知の存在がいるというだけでホラー感あってとても良い。
最初のアンケートのやつがよくわからなくて、読み進めているうちにちょっとずつ面白くなっていった。
自分も東北出身だけど正直地元には全く魅力を感じていないので、気持ちとしては久子に近いかなと思ったけど、晋に入れ込んでいく彼女は嫌いだなと思った。でもこういうところは普通の高校生だなぁとリアルさを感じた。
読み進めてページ数が少なくなっていくのにこの展開の感じは…とある種