恩田陸のレビュー一覧

  • puzzle(パズル)

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    序盤のpieceをもとに読めばなかなか面白いと思う。

    展開的には結構強引な気がするけど、こんなもんかなとも。
    何も解決しない超常現象モノや、意味不明なトリックを使われるよりマシ。

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    2017年08月28日
  • 小説以外

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    エッセイが出ていることは知っていたにも関わらず、謎のテンションで購入したため、読み始めてエッセイなんだ!って思った私(笑)

    結果今の恩田作品の材料となった作品が知ることが出来て良かった。かぶってるものを見つけては喜び、新たな作品は自分の購入リストに入れていく。たまにビール休憩はさんで(重要)、また読んで。

    幼少期からビールまで長い期間の彼女を知る事が出来る一冊。

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    2011年01月10日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    嘘から出た真、のように、突如として国外に出る事になった場合
    ものすごくその心理はよく分かります、と同意してしまいました。
    行ってから色々出てくる建物や風景やパブの状態。
    なのに、印象深いのは、飛行機に乗るまでの心境と
    乗ってからの対応の悪あがき?
    そうですよね、そうやって誤魔化しますよね、と
    すごく納得してしまいました。

    しかしそれが分かるほどに書き込める文章もすごいです。
    そして飛行機内の空想(?)に出てくる小説の数々。
    即座にこれだけ出てくるとは、すごいと
    違う所にも関心。
    何より、飛行機に乗る前と降りる時の絵の明暗が
    思わず笑ってしまうほどの差がありましたw

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    2011年01月08日
  • puzzle(パズル)

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    「puzzle」恩田陸
    中編ミステリ。灰黒色。

    関根春が探偵役の推理物。しかし社会的な事件とは無関係な進行。
    読者をリードする小説の体裁は分かりやすいのだけれど少しく必然性が見つけられないかも。
    ホラー性もミステリ性もちょっと中途半端で消化不良の感あり。
    結局春は事件を解決してないんだよね?

    とはいえ軽い読み心地と文章の洒脱さがよい。
    書き下ろし中編だけれども、「象と耳鳴り」の中の一編としておかしくない雰囲気。舞台はかなり異常だけれど・・・。
    恩田さんのミステリ志向が見られる作品ですが、読んだ人にこれで恩田ファンになってほしくはないな・・・という印象です。

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    2019年01月16日
  • 夏の名残りの薔薇

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    「夏の名残りの薔薇」恩田陸

    ノスタルジックロマンス。アンバーホワイト。

    いかにもな設定の山上のクラシックホテル(!)で繰り広げられる、虚偽と幻想の愛憎群劇?だいぶ恩田文学でてます。
    ナニガシカを秘めた男女達が集まって過ごす数日間、という時間的にも空間的にも限定された物語は良くも悪くも気が滅入る感覚、自分は結構好きです。
    あまし青空の下で読む本ではないかもですね(笑)

    随時引用される『去年マリエンバードで』というフランス文学が、
    恩田さんがこの物語を記述する上での色になったんだろうなあってのをひしひし感じるんですが、
    悲しいかな原典全文を読んでいないヘタレ読書としてはいまいち興にのれなかっ

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    2019年01月16日
  • 不安な童話

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    「あなたは母の生まれ変わりです」大学教授秘書の古橋万由子は、二十五年前に変死した天才画家高槻倫子の遺子にそう告げられた。発端は彼女の遺作展会場で、万由子が強烈な既視感(デジャ・ヴ)に襲われ、「鋏が・・・」と叫んで失神したことだった。実は、倫子は鋏で首を刺されて殺されたのだ。万由子は本当に倫子の記憶を持つのか?真相を探る彼女に、奇怪な事件が襲いかかる!
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    相変わらず(という言い方は変かも知れないけど)、ホラーちっくというか、読み手を緊張させたり、(不安で)ドキドキさせたりする描写が上手いです。

    非科学的なネタだと思って読んでいたら、実はそうでもなさそうな感じの展

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    2019年01月16日
  • 不安な童話

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    相変わらずこの人の複線の張り方は面白い…し、最後の最後まで分からない。秒とお姉ちゃんがかなりのキーになってて驚きました。

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    2010年05月28日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    近未来、終末世界の大東京学園が舞台。SF学園物、と呼ぶには程遠い前時代的学園パロディ。風雲たけし城とかそんなノリ。

    荒唐無稽を地でいく内容。劇場版クレヨンしんちゃんに近いイメージ。大真面目に不真面目。そんな感じでした。前盛期的というか昭和的なところも大人帝国の逆襲にそっくり。

    20世紀へのオマージュと言うキャッチコピーがついていますが、元ネタの多くが50~80年代。つまり高度経済成長期~バブル崩壊あたりのものなんですが、これがまた微妙に偏っている。多分これらは、著者が憧憬を覚えるものたちなんだろうなとかそんな風に思いました。言い換えるなら「著者の青春へのオマージュ」。
    SF小説という形式を

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    2015年04月10日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    近未来、終末世界の大東京学園が舞台。SF学園物、と呼ぶには程遠い前時代的学園パロディ。風雲たけし城とかそんなノリ。

    荒唐無稽を地でいく内容。劇場版クレヨンしんちゃんに近いイメージ。大真面目に不真面目。そんな感じでした。前盛期的というか昭和的なところも大人帝国の逆襲にそっくり。

    20世紀へのオマージュと言うキャッチコピーがついていますが、元ネタの多くが50~80年代。つまり高度経済成長期~バブル崩壊あたりのものなんですが、これがまた微妙に偏っている。多分これらは、著者が憧憬を覚えるものたちなんだろうなとかそんな風に思いました。言い換えるなら「著者の青春へのオマージュ」。
    SF小説という形式を

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    2015年04月10日
  • ネクロポリス 上

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    夏枯れの書棚から何を読もうかと物色し、少し前に上の息子が読み終えた後、上下巻の厚さと題名の暗さにたじろいで立てかけたままになっていたこの本にする。
    “ネクロポリス”は巨大な墓地または埋葬場所である、語源はギリシャ語のnekropolis(死者の都)-Wikipedia。という訳でこの本の舞台はイギリスと日本の文化風習が奇妙に交じり合うV.ファーという国における聖地―アナザー・ヒル。
    もうすぐお彼岸だけど、ここでもヒガンという祝祭空間で、帰ってくる死者たちを「お客さん」と呼び温かく迎える。
    主人公ジュンはフィールドワークのため親戚を頼ってアナザー・ヒルにやってきたのだが、そこで彼が目にしたのは、

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    2019年09月26日
  • 不安な童話

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    恩田さんらしい雰囲気で、複線がきちっとはってあって、ラストのどんでん返しもこの作品は成立してると思います。
    恩田さんのは青春もののラストはたいていすごく好きなんだけど、こういう系のラストはちょっと失敗したかい!?な時があるきがするので。
    でも、好きですけどね。
    いつもどういうジャンルになるんだろうと考えるけど、何だろう。ミステリー?ホラー(もしくはオカルト)?まぁ、なんでもいいけど。
    付け足すなら、この作品は登場人物があまりひかれなかったかなぁ…。というか倫子さん怖すぎ。

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    2009年11月12日
  • 小説以外

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    本の話を中心としたエッセイ。
    普段自分があまり読まないミステリーの本が紹介されてないかなと思って買ったが、たくさん載っててよかった。

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    2009年10月07日
  • 劫尽童女

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    スラン(ヴォクト)の逃げ惑う超能力者をイメージして購入したのですが、読み始めたら、これは幻魔大戦(平井和正)か?いや、相手は人間だしファイアスターター(キング)の方が近いか、なんて。そしたらあとがきに「『ファイアスターター』プラス七〇年台SFを念頭に」と書いてありました。
    ばっちりじゃん。
    少女を主人公にして、かなりド派手で、ちょっとノスタルジーを感じるミュータント・SFです。このタイプのSFを読むのは久しぶりで、それはそれで楽しかったのですが、ちょっと途中から収拾が付かなくなった感じがあって残念でした。

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    2016年08月07日
  • 小説以外

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    恩田さんの思い込みの激しさに、読んでいてなんだかニヤリとしてしまう。マニアックな作品がたくさん紹介されているので、本好きには堪らない1冊。

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    2009年10月04日
  • 不安な童話

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    超能力系の話。劫尽童女よりは読みやすい。
    ミステリーなんだけど、途中で犯人に見当が付いてしまう。

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    2009年10月04日
  • 小説以外

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    どんな話だろう? と思ったら、お話じゃなかったです。
    雑誌等に書いている文章をまとめたものでした(笑)

    あぁそれで題名が…と納得。
    自分が書いた本もそうですが、気に入っていた本などが書かれていて
    ちょっと読んでみたいな、というものも多数。
    ある意味面白かったですw
    1ページで終わっている所もあるので、ちょっとだけ活字を読みたい
    という時にお薦めです♪

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    2009年10月07日
  • 小説以外

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    これまで恩田先生の描いてきたエッセイやコラム、解説集。
    解説やコラムが多くてエッセイが少なし。残念。
    この人の文章からは本が好きで好きで仕方がないと言う
    のが溢れていて好きだ。すごく、本媒体を愛している感が
    ビシビシ来て魅かれる。
    いろんな解説を書いてるけど、作品好きだな、と思わせるものと仕事だな、と思わせるものがあって温度差が興味深かった。
    あと、この人の感性はとても独特に内側に広がっていると思った。散歩している犬が何かに似ている・・・とついて行って「……あ、○○似にてる!」というくだりは噴出してしまう。

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    2009年10月07日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    恩田さんのエッセイ。おもしろくないわけではないのだけど、読まなかったらよかったかも。というのも、恩田さんの小説のなぞめいたあの雰囲気が好きなのに、このエッセイの恩田さん、すごいくだけててかわいらしいんだもん。いや、それはそれでいいんですけどね。お酒がお好きなようで、私も飲みたいなーというお酒がいっぱいでてきたのはうれしかったです。

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    2011年09月12日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    二・二六事件が題材が題材。
    宮部みゆきの「蒲生邸〜」もそうでしたよね。
    日本人にとって、重要な歴史的事件であることは確かだと思いますが
    私自身、正直詳しくは史実を知りません。

    時間遡行マシンの開発により歴史がゆがめられたことによって人類はある危機を迎える。それを回避すべく、時間遡行マシンによって未来から来たスタッフ達と、二・二六事件の歴史上の関係者達とが、歴史を史実にやり直すべく使命を任され、共に行動をしていく・・・。

    この発想はすごいですよね。
    過去の歴史上の人物達が自分達が逆賊と扱われて無念の死を遂げることを知りながらも同じことを繰り返さなければならない・・・自分達が死ん

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    2022年08月04日
  • 図書室の海

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    再読しました。
    著者後書にもあるように、デビュー10周年にして初のノンシリーズの短編集。
    10話ともそれぞれ全く異なる背景の作品が集まっていますが
    どこかぞくっとくるような、鳥肌のたつ終わり方をするものが多いです。
    そしてちょっと難解で、自分の想像次第でいろんな方向に膨らませられる余韻を残させる作品ばかりです。
    というのもこの10篇のうちの何話かは他の作品の番外編であったり、本編の前の予告編であったりするからです。
    「睡蓮」は「麦の海に沈む果実」の理瀬の幼年時代。
    「ピクニックの準備」は「夜のピクニック」の前夜が描かれている。
    「図書室の海」、これは「六番目の小夜子」の番外編で

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    2022年08月04日