恩田陸のレビュー一覧

  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    ある企業の創業家である3人姉妹が山奥のホテルで催すパーティーの顛末を参加者たちが語る物語です。

    最終章すらも変奏であることに代わりなく、真相が読者に任せられるとんでもない物語ですが、物語の構成は早々に読者に示されており、大きな逸脱がないにも関わらず、最後まで引っ張る技はさすがです。

    また私のような不注意な読者が後になってその企みに気づくと、作者に対する恐ろしさは倍増と言えます。

    技巧的な作品であるため充足感は低めですが、背徳的なテーマを始め人の欲望や願望が散りばめられ、妖しさに満ち満ちた魅力的な作品でした。

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    2017年02月26日
  • 夏の名残りの薔薇

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    富豪の姉妹が山間のホテルに親しい人を集めて数日に渡って催されるパーティー。でたらめな話の中に、何かしら真実が匂わされ、事件が起こりそうな兆し。
    三姉妹の作り話とともに各章の語り手が異なり、当然それぞれ異なった見解を語る。その語り自体も何処までが真実で何処までが作る話なのか思い込みなのかわからない。
    恩田流藪の中。

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    2017年02月02日
  • 雪月花黙示録

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    表紙のイラストそのままな世界観。

    色々ごちゃまぜなんだけど、手を止められないのはさすが。

    でも最後はやはり、え!あとページこれしかないよ!終わらないよ!と言う感じ。色々消化不良だけど、恩田さんが好きだからしょうがない。こういうものだと。

    細かい個所をすっきりさせてアニメ映画化してほしいなー

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    2017年01月30日
  • 雪月花黙示録

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    導入部、設定、キャラはよい。けど風呂敷を畳みきれなかったのか、結末を考え付かなかったのか、ラストはやっつけ気味でかなり苦しかった。惜しい作品。

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    2017年01月11日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    そもそも謎が何なのかがわからない。
    それが恩田流。
    そして、かっこいい両性具有キャラが必ず出てくる。
    恵弥は慎吾風?

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    2017年01月07日
  • puzzle(パズル)

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    短い文量ですっきりまとまっている。
    答えありきの一本道と言えなくもない。
    すごく久しぶりの恩田陸だった。
    10年近く前からの積ん読がやっと消化できた。

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    2017年01月07日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    ザキザキザキトリオがそれぞれ大学で文学、音楽、映画に取り組む話。それぞれの話が最後に行くに連れ絡み合って伏線が明らかになっていく、のかと思えばそんなこともなくほとんど独立した短編集に近い構成だった。大学ならではの空気感の描写はよかったが、早稲田大学の話だと分かると「なんだかなぁ」と思ってしまった。

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    2016年11月22日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    恩田陸の小説の登場人物は、たいてい輪郭がぼんやりしたような人達だが、本作の主役・神原恵弥は輪郭のはっきりした濃いキャラ。前作『MAZE』よりもパワーアップしているし、『麦の海…』の校長先生よりも濃い。

    恵弥が謎を解くと言うよりも、周りに振り回された感があり、終わってみたら何だかそっけない。ま、面白いには面白かったけど。

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    2016年11月09日
  • 朝日のようにさわやかに

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    短編です。どれも読みやすかった。最初の「水晶の夜、翡翠の朝」が良かった。これはシリーズみたいなので他のも読んで見よう。

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    2016年10月29日
  • 中庭の出来事

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    著者のマジックにかかって、最初は話がどう展開しているのか分からなかった。恩田陸さんはとても凝った本を書くなと驚かされる。私たちは皆、観客になったり、役者になったりしている。生きるということは、演劇の世界のようだ。私もどこかの「中庭」で、私という役を演じているのかもしれない。

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    2016年10月07日
  • 中庭の出来事

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    あらすじは脚本化が毒殺されその容疑者に3人の女優がいる。という戯曲をかいている作家がいて友人にアドバイスを求める、虚と実が巧妙に入り混じっていてクルクルとテンポよくすすんでいく。

    同じ展開が何度も繰り返され、それが芝居の中のことなのか現実なのかはたまた脚本なのか。

    最初男、女だったのが次に同じシーンでは名前が出てきていて少し話が進むと
    ここでつながるのかと思ったりしながら読み進んでいく。

    だんだん頭の中が???どーなってるんだ?どーなるんだ?と読んでいくのだが。

    ラストがあ~そういう風に終わらせてしまうのかと若干残念だった。

    最初にミステリーなのねこの話はというような概念を勝手にもっ

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    2016年09月20日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    とある書評で恩田さんの描く男子は皆知的で物静かでカーチェイスなどしないと書いてありましたが、この作品ではカーチェイスしてます、自転車だけど。サブカルに満ち満ちたパロディのようなラノベのような小説。恩田さんはあまりにも作風が変幻自在かつ多作なので、読んでいない作品があるとうれしくなっちゃいます。

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    2016年09月07日
  • 隅の風景

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    『月の裏側』(福岡県・柳川)
    『六番目の小夜子』(茨城県・水戸)
    「ノスタルジア」(長野県・松本)
    『ユージニア』(石川県・金沢)
    『クレオパトラの夢』(北海道・函館)
    『まひるの月を追いかけて』『夢違』(奈良県・奈良)
    「幻影キネマ」(広島県・尾道)
    「砂丘ピクニック」(鳥取県)
    『球形の季節』(岩手県・一関)
    「魔術師」(宮城県・仙台)

    『愚かな薔薇』『闇の絵本』『太陽の末裔』は刊行されたのかしら……。

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    2016年08月06日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    ネタバレ

    近未来の空港密室劇的ミステリー。

    恩田さん得意の会話による謎の周りをぐるぐる回る感じが、11人という登場人物によって長編に仕上がっています。
    冒頭のつかみ、展開は非常に面白く、「消滅」って台風のこと?と的はずれな推理もしてしまいました。
    大型台風接近、大規模通信障害、空港内爆発事故、に加えて国際手配レベルの情報操作犯、テロリスト、ヒューマノイドと盛り沢山なので、着地ができないかと思いきや、恩田さんらしくもなく、きれいにでも残念ながらこじんまりとまとめてしまいました。
    結末が衝撃的だったり大どんでん返しの連続だったりしたら大傑作になっていたかもしれないだけに惜しいです。

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    2025年05月25日
  • 朝日のようにさわやかに

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    短編集、「水晶の夜、翡翠の朝」と「赤い毬」はアンソロジーで既読。「あなたと夜と音楽と」が一番面白かった。本当にラジオの深夜放送を聴いている気分。
    「淋しいお城」はドキッとする。自分も淋しい子どもだったのかな…と。
    「楽園を追われて」は「猫と針」や「黒と茶の幻想」を彷彿させる。恩田陸はこういった同窓生が集う話が上手いですね。

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    2016年07月22日
  • 雪月花黙示録

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    世界観に強いこだわりを感じる。それだけの作品だった。
    美人(美形)かつ武芸の達人ばかりな登場人物に序盤から満腹だし、相手と対峙したさいに必ずにらみ合い、動きがないが、実際は~というお決まりの説明文。
    蘇芳と道博の掛け合いは面白かったけど、萌葱、紫風に読者側が親近感を抱いたり、心境が理解出来るといった場面もなかったためなんとも感想が抱きづらいキャラクターだった。一応は主要人物なのだろうがなぜ容姿や武芸面ばかり強調したのでしょうか。
    世界観へのこだわりが強すぎてキャラが薄っぺらかったのは気のせいじゃないと思う。

    シリーズ物として3,4冊に分けた方が内容的に纏まったんじゃないの? という作品。詰め

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    2016年07月08日
  • 雪月花黙示録

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    ネタバレ

    ミヤコという架空の国を舞台にした近未来ハイパーアクション。

    ロミオとロミオは永遠にに近い感じだろうか。

    色彩感とか雰囲気はサイケな感じで良かったのだが、ストーリーとしてはいまいち馴染めなかった。

    恩田さんのサイバーパンク的なノリってちょっとダメかも。

    ロミオとロミオもいまいち馴染めなかったし。

    外国人から見たサムライ日本とクールジャパンを具現化したような世界観は、いつも通り恩田節でチャレンジしてて面白い。

    ロボットやらテーマパークやら細かい設定が全くピンとこなかった。

    恩田作品でダメなものがあるとわかっただけでも収穫だったのかもしれない。

    これきっと続編あるだろうな。

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    2016年05月28日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    学生時代のことを、少し小説化して書いてみた不思議なテイストの作品集。3つの短編にわけてあって、それぞれ独立した主人公がいるようで、微妙に絡み合っている。

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    2016年04月29日
  • 隅の風景

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    個人的にはネクロポリスよりも、気取った感じがなく好き。しかし全編を通してビールを飲んでいたように思える。わたしも九州で馬刺しが食べたい。

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    2016年04月28日
  • 夢違

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    夢が記録できるという設定や展開は非常に面白かったのだが、結末が投げっぱなしで終わるので読後にもやもやが残る。恩田陸らしい終わり方とも思うが。

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    2020年02月02日