恩田陸のレビュー一覧

  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    二十世紀サブカル万歳!テイストなSFもどき。

    『AKIRA』と『大脱走』をこねくり回してできた何か、という印象。
    決して面白くないわけではないんだけど・・・恩田さんにこの路線は微妙じゃないでしょうか。

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    2015年04月26日
  • 猫と針

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    再読。脚本。キャラクターの肉付きが薄い印象があるが、実際に役者が演じると、また違って輪郭がはっきりするんだろうなあ。本編以外のあとがきとか解説が、内幕暴露物で、創作背景を知ることができて楽しいです。恩田さんは鬼のような忙しさの中で書き上げたようですが。特に演出家の書いた解説は恩田さんの特徴的な良さを的確に捉えていて、なぜか最後ホロリとさせます。

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    2015年04月21日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    二・二六事件を部隊にしたタイムマシンもの。ちょっと期待が高過ぎたせいか、今一つ凡庸な印象だった。

    解説の田中啓文(!)が指摘する通り、タイムマシンという題材を使っているわりには SF、SF し過ぎない、万人向けの小説。しかし、それにも功罪あって、後半に出てくる「つまむ」動作とかは、「それがありなら、そもそも…」というところが何か所かある。fragment と題した小章で結末を予測させる構成は最近よく見かけるが、成功している例を見たことがない。辞書の下りもあからさま過ぎて、ちょっと興醒める。『蒲生亭事件』を読み返したくなったな。

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    2015年04月16日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    ネタバレ

    再読。コワイ飛行機に乗って美味しいビールを飲みに行くエッセイ。全般的に楽しい旅行記。その中で恩田さんがどうやって創作しているかの一端がうかがえる。場所の力でイメージがわいてくるんだって。そう思って、柳川や奈良や屋久島や函館が舞台の作品を読むと、作品の舞台を恩田さんが歩いている絵が浮かんできてちょっと嬉しい。

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    2015年03月26日
  • きのうの世界(下)

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    ネタバレ

    上巻を読み進めている途中から、超能力などによる結末にならないと良いなと思っていたが、それなりに説明が付いて終わって良かった。
    最期の章だけ、少々ファンタジー要素強めだったが、まぁ。

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    2015年03月15日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    ネタバレ

    再読。「大脱走」っぽいなあと思いながら読んでいたら、あとがきによるとまさに恩田さんは「大脱走」のイメージで書かれていた。途中脱走計画を妨げる数々の妨害や障害に、胸がヒリヒリする失敗が続いて、ちょっとしんどい。まさに「大脱走」。最後に「成仏」の意味が解き明かされ、ちょっとあっけにとられたけど、微笑ましくて、まあいっかという結末。やっぱり恩田さんの中では異色作かな。

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    2015年02月25日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    ネタバレ

    再読。ライトノベルちっくな雰囲気で、昭和のサブカルネタ満載の遊び心ある作品。しかしテーマは反体制的。いつもの恩田さんとは全く違う作風。(正直好みど真ん中とはいかないんだが・・・)作品を読み直していくと、それぞれ全く違う色や匂いを醸し出して、ジャンルもテーマも本当に幅広いなあと感じる。そして下巻へ。

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    2015年02月24日
  • 劫尽童女

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    ネタバレ

    再読。恩田さんの作品の中ではかなりハードボイルド。最後は核爆発や地雷除去と話が大きくなったわりには、主人公遙が仏教の解脱のようなラスト。ちょっと拍子抜けしたかな。でも、前半の戦う遙はかなりクールで、面白かった。

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    2015年02月19日
  • puzzle(パズル)

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    小品ながら読み応えがあった。ストーリーも思わぬ方向に進み、一応3人の遺体の謎は解明される。ただ、そのあと主人公2人がどうなるのか?
    気になる余韻を残している。
    予定のない休日に読みふけるのに適した一冊。

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    2015年02月08日
  • きのうの世界(下)

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    なぜ女が死んだのか、
    誰に殺されたのか、
    高校生たちはどうなったのか、
    死んだ彼の弟はどうしているのか、

    恩田陸独特の不思議な雰囲気は大好きだけど、足りない部分が多すぎてすっきりしなかった。

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    2014年12月19日
  • 猫と針

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    普段解説を読まないのですが、この一冊に限っては読むべきだと声を大にして言いたいですね。
    舞台で実際「猫と針」の演出をされた横内さんが内情を暴露していて、人気作家ゆえに原稿が遅れたということ、小説家のすごさがべた褒め。
    恩田陸本人の日記も本編以上に面白い。
    小説家のエッセイは苦手なので敬遠してきたが、彼女のエッセイは読んでみたくなってきました。
    本編は恩田色そのままで、ヒントは与えても決定的な犯人は教えない。曖昧なまま終わるというのが日記に出てきた小説家の戯曲ってことなのかもしれません。

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    2015年08月21日
  • きのうの世界(下)

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    一度買って読み終わったのにまた買ってしまった本。
    しかし、上巻を読んでもさっぱりさきの内容が思い出せないので結局二回楽しんだといえばたのしんだ。
    自分の記憶力が悪いのか、物語の印象が薄いのか。

    1人の男の失踪と殺人事件を追って話は進むが、主人公という訳ではなく、男が死んだ町に潜む謎を明らかにするための物語のような。
    町の謎がジワジワと見えてくるまではとても引き込まれる。
    ただ、一方後半で男や彼を追ってきた女の処理が物足りなく感じた。

    ところで、『昨日の物語』という元ネタがあるのを今知ったのでこっちを読んだらもっと楽しめるのだろうなぁと思いつつ、読めるのはいつになるやら。

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    2014年12月08日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    〈メモ〉いつものような '読み応え' のある作品では無いが、自伝的小説ということで、違った視点で楽しめた。

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    2014年11月25日
  • 劫尽童女

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    映画化も出来る作品。

    主人公遥が自分は一体何者なのか、罪深く生きていきつつ、その答えを探す中で、さまざまな戦闘シーンもある。
    恩田さんらしい、しっかり楽しめた作品。

    もっと複雑な抽象的で、もっともっと思考したい人には少し物足りないかも。それを目的で書いてないと思うので。

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    2014年11月07日
  • puzzle(パズル)

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    とりあえず読ませる。オチは急で、簡単な語呂合わせ、という感じだったけど。不安な灰色と、よく分からん2人の男とで、先が気になって。
    廃墟における中年のキャッチボールを味わう小説だ。顔がにやける。

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    2014年11月13日
  • 不安な童話

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    ネタバレ

    最後は予想できなかった…
    恩田さんのネーミングセンス素晴らしいなあ、と改めて思った。漢字の使い方が絶妙というか。古風すぎずキラキラすぎず。
    オカルトと謎解きが混ざって、恩田さん独特の雰囲気があって。先が気になってすぐ読み終わっちゃう。
    泰山先生とヒロインのコンビ、よかったな。最初から出てきた俊太郎は活躍しなかったけど。

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    2015年01月18日
  • 猫と針

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    ネタバレ

    恩田陸の戯曲。
    死んだ友人の葬式に参加した高校時代の同級生5人。タカハシの映画のエキストラとして呼ばれた4人。高校時代に消えたタカハシの八ミリフィルム。フィルムに写った食中毒事件の真相。

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    2014年08月22日
  • きのうの世界(下)

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    やっぱり上巻の方が面白かった。下巻はまあまあ。殺人事件の真相、市川吾郎がすごいことになってる割には印象薄い。恩田さんの他作品と比べると綺麗に終わったと思う。
    伏線回収に虫食いがあるし、この登場人物の意味…と思うところあり。多視点から成る物語の醍醐味、部分が繋がって一点に収束する快感がなかった。でも、恩田陸の文章、作品の持つ雰囲気が好きなんだ。
    上下で分けずに、ハードカバーで読んだ方がよかったかも。

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    2014年07月15日
  • 猫と針

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    ネタバレ

    大人が数人限られた空間で、お酒を飲みながらぐだぐだ話しているシチュエーションが大好きです。あっちこっちに脱線しながらも、会話がいつしかあやうい方向へと…みたいな仕掛けに引き込まれます。

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    2014年05月22日
  • 隅の風景

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    著者の調子のせいもあるのか、『恐怖の報酬日記』ほどの伸びやかさが全体的にないかな?
    どことなく真面目な態度で旅を見つめており、羽目を外す感が不足している。
    ただそんな中、熊本編は期待どおりの楽しさ。とにかく楽しく飲み食いしましょうや、ってな感じの気楽さの楽しさが伝わってくる。
    エッセイにはこういう愉しみを求めちょります、当方は。

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    2014年05月05日