恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いいっす。
自分がこの本を読む意識を忘却のために先入観が全くなくて読みました。(だから尚良いです)
上巻、いい滑り出しのスタートです。
面白い、後半どうなるのかが見物ですねぇ。
管理される社会、組織は
やはり存在しうるものなんだし、普遍で必要なものなんだなぁ。
そしてエリートといわれるもの。
階級社会ねぇ。
そのなかでも、そのなかでも、あえて自己や自分で生まれ出る考えというのも大切なんだ。
『なにかがひっかかる・・・』
んん~
そうねぇ。
反体制的がいいということではないんですけど
己で判断して、己でも考え、活路を見出すってことは
重要なんでしょうか。
後半に期待します!!
けっこ -
Posted by ブクログ
嘘から出た真、のように、突如として国外に出る事になった場合
ものすごくその心理はよく分かります、と同意してしまいました。
行ってから色々出てくる建物や風景やパブの状態。
なのに、印象深いのは、飛行機に乗るまでの心境と
乗ってからの対応の悪あがき?
そうですよね、そうやって誤魔化しますよね、と
すごく納得してしまいました。
しかしそれが分かるほどに書き込める文章もすごいです。
そして飛行機内の空想(?)に出てくる小説の数々。
即座にこれだけ出てくるとは、すごいと
違う所にも関心。
何より、飛行機に乗る前と降りる時の絵の明暗が
思わず笑ってしまうほどの差がありましたw -
Posted by ブクログ
「puzzle」恩田陸
中編ミステリ。灰黒色。
関根春が探偵役の推理物。しかし社会的な事件とは無関係な進行。
読者をリードする小説の体裁は分かりやすいのだけれど少しく必然性が見つけられないかも。
ホラー性もミステリ性もちょっと中途半端で消化不良の感あり。
結局春は事件を解決してないんだよね?
とはいえ軽い読み心地と文章の洒脱さがよい。
書き下ろし中編だけれども、「象と耳鳴り」の中の一編としておかしくない雰囲気。舞台はかなり異常だけれど・・・。
恩田さんのミステリ志向が見られる作品ですが、読んだ人にこれで恩田ファンになってほしくはないな・・・という印象です。 -
Posted by ブクログ
「夏の名残りの薔薇」恩田陸
ノスタルジックロマンス。アンバーホワイト。
いかにもな設定の山上のクラシックホテル(!)で繰り広げられる、虚偽と幻想の愛憎群劇?だいぶ恩田文学でてます。
ナニガシカを秘めた男女達が集まって過ごす数日間、という時間的にも空間的にも限定された物語は良くも悪くも気が滅入る感覚、自分は結構好きです。
あまし青空の下で読む本ではないかもですね(笑)
随時引用される『去年マリエンバードで』というフランス文学が、
恩田さんがこの物語を記述する上での色になったんだろうなあってのをひしひし感じるんですが、
悲しいかな原典全文を読んでいないヘタレ読書としてはいまいち興にのれなかっ -
Posted by ブクログ
「あなたは母の生まれ変わりです」大学教授秘書の古橋万由子は、二十五年前に変死した天才画家高槻倫子の遺子にそう告げられた。発端は彼女の遺作展会場で、万由子が強烈な既視感(デジャ・ヴ)に襲われ、「鋏が・・・」と叫んで失神したことだった。実は、倫子は鋏で首を刺されて殺されたのだ。万由子は本当に倫子の記憶を持つのか?真相を探る彼女に、奇怪な事件が襲いかかる!
(裏表紙紹介文より)
***
相変わらず(という言い方は変かも知れないけど)、ホラーちっくというか、読み手を緊張させたり、(不安で)ドキドキさせたりする描写が上手いです。
非科学的なネタだと思って読んでいたら、実はそうでもなさそうな感じの展 -
Posted by ブクログ
近未来、終末世界の大東京学園が舞台。SF学園物、と呼ぶには程遠い前時代的学園パロディ。風雲たけし城とかそんなノリ。
荒唐無稽を地でいく内容。劇場版クレヨンしんちゃんに近いイメージ。大真面目に不真面目。そんな感じでした。前盛期的というか昭和的なところも大人帝国の逆襲にそっくり。
20世紀へのオマージュと言うキャッチコピーがついていますが、元ネタの多くが50~80年代。つまり高度経済成長期~バブル崩壊あたりのものなんですが、これがまた微妙に偏っている。多分これらは、著者が憧憬を覚えるものたちなんだろうなとかそんな風に思いました。言い換えるなら「著者の青春へのオマージュ」。
SF小説という形式を -
Posted by ブクログ
近未来、終末世界の大東京学園が舞台。SF学園物、と呼ぶには程遠い前時代的学園パロディ。風雲たけし城とかそんなノリ。
荒唐無稽を地でいく内容。劇場版クレヨンしんちゃんに近いイメージ。大真面目に不真面目。そんな感じでした。前盛期的というか昭和的なところも大人帝国の逆襲にそっくり。
20世紀へのオマージュと言うキャッチコピーがついていますが、元ネタの多くが50~80年代。つまり高度経済成長期~バブル崩壊あたりのものなんですが、これがまた微妙に偏っている。多分これらは、著者が憧憬を覚えるものたちなんだろうなとかそんな風に思いました。言い換えるなら「著者の青春へのオマージュ」。
SF小説という形式を -
Posted by ブクログ
夏枯れの書棚から何を読もうかと物色し、少し前に上の息子が読み終えた後、上下巻の厚さと題名の暗さにたじろいで立てかけたままになっていたこの本にする。
“ネクロポリス”は巨大な墓地または埋葬場所である、語源はギリシャ語のnekropolis(死者の都)-Wikipedia。という訳でこの本の舞台はイギリスと日本の文化風習が奇妙に交じり合うV.ファーという国における聖地―アナザー・ヒル。
もうすぐお彼岸だけど、ここでもヒガンという祝祭空間で、帰ってくる死者たちを「お客さん」と呼び温かく迎える。
主人公ジュンはフィールドワークのため親戚を頼ってアナザー・ヒルにやってきたのだが、そこで彼が目にしたのは、