恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ210218
寛司くんが好き。
陸上部の美国くんと、テニス部の寛司くんを対比したり、結婚をビジネスと例えたり、寛司くんの考え方が好き。
精神的成長の意味で、スポーツって必要だよなと。
わたしは部活動をちゃんとやってこなかったし、趣味でもやってないからたしかなことは言えないけど、対人スポーツは苦手だな。
中学時代にバドミントンの公式試合で1回も勝ったことないもんな。
ネットの向こうに人がいるってたしかにちょっと怖いかも。
そういう考えでいうと自分との戦いの陸上とかの方が向いてるのかも?
家庭にいろいろ問題がある4人だけど、それぞれ自分の秘密を告白して、それぞれに心境の変化があった7日間だったろうな。
こんな経験したら、きっと立派な大人になるんだろうなって思ってしまうけど、それはわたしの理想か? -
Posted by ブクログ
ネタバレ2013年作品
近未来と江戸時代が入り混じった日本という時代の話。
「ダイオード」は一般的なダイオードとは違う意味で幻想世界を作り出せる装置
のようである。
謎の7人の世界を作った末裔が主な登場人物で、セーラームーン的なキャラも出たり、及川光博みたいなキャラが出たりとエンターテーメントを感じる。
未来は成人年齢が引き下げられ、17歳以下でもお酒や煙草もありのようである。
何故か、ステルス戦闘機を思わせる近代兵器や時代劇にでる日本刀など石川五右衛門を思わせる斬鉄剣ならぬ、残月刀も出てくる。
最後は何だったんだろうという、いつもの恩田ワールドで閉じない物語です。 -
Posted by ブクログ
物語全体を包むそこはかとない不気味さ、不穏さがどんどんクセになってくる作品でした。
大学教授秘書の古橋万由子は、高槻倫子という画家の遺作展で、自身が鋏で刺される場面を見て失神してしまう。後日、万由子の元にやってきたのは、倫子の息子だという男。男は倫子は万由子が見たように、何者かに鋏で首を刺されて殺されたこと、そして倫子は生まれ変わりを信じていたと話し……
突然フラッシュバックする万由子の記憶、徐々に明らかになっていく倫子のエキセントリックな行動、彼女の遺した遺作の絵、いずれも不気味で、それが不穏さを盛り上げていく。
容疑者も一癖強い人物が多く、話の展開もどんどん不穏さを増していきます。遺作展を狙って起こった放火、万由子に対しての再三の脅し、そして新たな事件。文章に段落分けが多く、すいすいとテンポよく読み進められました。
ミステリーとしてはまとまっているものの、広げられた風呂敷の割りに、結末はややこぢんまりと収まってしまった印象も残る。終盤がちょっと性急だったり、登場人物の設定が生かしきれていない印象がありました。もっとページ数があるか、なんならミステリーの枠にとどまらず、ホラーと超能力SFにまで吹っ切ってくれても良かったかも。
ただ自分が最近読んだ恩田さんの作品は、青春小説の雰囲気の強いものが多かったので、物語全体の不穏さや不気味さから、「こういうのも書ける多彩な人だった」と改めて思い出させてくれました。恩田さんのこっち路線の作品も、折りを見て読んでみたくなりました。