恩田陸のレビュー一覧

  • きのうの世界(上)

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    再読3回目。
    何が謎で、何が真実で、何が事実なのか。日常と、日常でないものの違いは。普段と、そうでないことの境目は。いろいろ考えてしまう。

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    2018年07月04日
  • 朝日のようにさわやかに

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    恩田陸らしさが詰まった短編集。特に5ページしかないショート・ショートもあって、飽きなかった。恩田陸を読むと夢の中のような幻想的で曖昧な描写にいつも驚かされる。曖昧というか、抽象的というか、、、ドキドキするホラーからドラマチックな物語まで幅が広い!一番は「楽園を追われて」が好きだった。恩田陸はやっぱりすごいなあ

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    2018年07月04日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    「このタコ!」をやけに強烈に覚えていた。
    明るさと団結でぶっとばせ!脱走!って感じの前半に比べて、最後はかなり潔さと悲壮感漂ってる。
    ところどころに出てくるロストカルチャーや死語(力道山、ハリウッド、プロレス、ポッキーなどなど)が、今の私たちにはだいたい分かるもので、それを彼らが濁った欲望で憧れているのを見て、一周まわった奇妙な感覚になります。

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    2018年07月01日
  • ブラック・ベルベット

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    久し振りに恩田陸の本が文庫の棚で目についたので手に取る。
    シリーズ物の3作目と知れたが、2冊も遡るのはちょっと勘弁、皆さんのレビューでも前作読んでなくても問題ないみたいなことだったので、ここから読み始める。
    主人公・恵弥に、何となくドラマの半沢直樹の中で片岡愛之助が演じたキャラクターが頭に浮かぶ。
    出張に引っ掛けて、ひとりの男と、ひとりの女と、加えて謎の人物を探す、訳ありのトルコの旅。(イスタンブールやアンカラと書いてるのに、何故”T共和国”なの?)
    説明されていない名詞が出て来て、それが後で語られるなど、通勤電車で細切れに読む身にはちょっと辛い。(読み落としたかと前のほうを探ること、度々)

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    2018年06月28日
  • 錆びた太陽

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    人間の代わりにロボットが活躍する場も増えてくるのかもしれない。特に、このように人間にとっては過酷な環境の場合など。
    ロボットのはずなのに、なんか感情のようなものが芽生えてくるのね〜。自分に向き合うものには感情を顕にしてもらいたいと願っている、そんな気持ちがそのように思わせるのだろうか? 確かに、目の前の人に反応がないよりは、反発であっても反応されているほうが安心できるものかもしれないね。
    いやー、こんな時代がこないことを願う。

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    2018年06月20日
  • 三月は深き紅の淵を

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    ネタバレ

    十数年ぶりの再読なのだがすっかり失念していたので、初読みと変わらず;

    「三月は深き紅の淵を」を巡る4つの物語。

    現実と空想が入り混じっているような感じを強く受ける。
    まさに幻想的。

    特に第四章は四苦八苦!
    とにかく話が飛ぶ飛ぶ(^_^;)
    うっかりしてると置いてきぼり。
    (第一章の中で、幻の『三月~』の第四章についてが語られるが、まさに今読んでるこの本の第四章そのものの印象であることにハッとした)
    おまけに密度の濃い作品でもある。
    適当に読み流したら、あとで(何だっけ?)となるから大変。

    …しかし読むのに構えすぎた。
    余計なことをたくさん考えてしまってひどく疲れた。
    深読み・前知識の気

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    2024年07月02日
  • EPITAPH東京

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    何小説なんだろう、これは。この何者でもなさ、匂いのない乾いた質感が、都市東京ということなのか。

    過去の歴史と今の時点の東京を閉じ込めるように描写している。

    国民という単位で共有する記憶を、自分の言葉で記録する行為は業であると思う。いつもそのようなことを考える。

    「悪い春」が面白かったな。「春なのか?」という、終わらせ方が良かった。

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    2018年05月20日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    エンターテイメントとして読みやすく、面白かった。20世紀の世相・カルチャーをそこら中に散りばめ、自由な発想のSFを楽しみました。

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    2018年05月11日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    未来の地球に取り残された壊れた日本の話。
    各章が映画のタイトルになっていて、さらに話の所々に昭和のワードが入っていて楽しい。ご丁寧に末にワードの説明もあり。タイトルの中で3つほどは観たことがなかったかな?下巻へ

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    2018年05月07日
  • 錆びた太陽

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    福島県民としては心ざわつく設定と描写だ。コメディ風味を加味しようとして、スベっているようにも感じる。直木賞作で初めて恩田さんを知った人は驚くだろうな。

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    2018年04月24日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    テンポは早く読みやすく、落ちもちゃんとあったので一安心。だが、最後は駆け足過ぎて辻褄があっているのか有耶無耶なままになってしまった気がする。歴史が変わっているのに、「つまめる」時間は今の過去ってのはおかしくないか。(確定していないからいいのか?)
    何より過去に遡り、干渉できる機械を持っているのに、それにしては旧式なやり方だなぁと。

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    2018年04月21日
  • EPITAPH東京

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    この話の真の主役は東京。
    明るいだけでなく、ちょっと影のある東京を探索していく著者、読んでるほうもぶらっと出掛けたくなる。
    作中劇の『エピタフ東京』も桐野夏生の小説みたいで面白かった。これだけ別に完成させてほしい。

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    2018年04月10日
  • 2030年の旅

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    2030年の世界を描いても、作家さんによってこんなに違うものなのか。面白かった。
    2作目の、あの展開はびっくり。
    小路さんのは、あの作品の続編?その後、というとだよね。こういう設定、嬉しくなる。

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    2018年04月08日
  • 2030年の旅

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    SFアンソロジー。2030年がどのような世界になっているか、それぞれの作家が自由に描いているけれど、だいたい同じような進化過程を辿っているのが面白い。予想がつく近未来だからでしょうか。個人でお喋りする小型AIロボットを携帯しているのが羨ましいです。小鳥型とかトカゲ型とか、はたまたコガネムシ型など。欲しい。トカゲいいな。『狼と香辛料』(アニメ視聴済)の支倉凍砂さん初読みでしたが面白い。ラストの坂口恭平氏のエッセイはどうしても文体が合わず放棄しました。

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    2018年04月04日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    エッセイのような小説。高校時代に出会ったザキザキトリオの大学時代と、ふと思い出す高校時代や出会いのエピソード。すれ違っているようで交わりながら大人になった3人。それぞれの立場からの感情表現は興味深かったけれど、平坦で、あまり面白みはなかったかな。

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    2018年03月28日
  • 2030年の旅

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    山内マリコさん目当てで手に取りました。
    東京オリンピックから10年後の世界。きっとあっという間に訪れるんだろうなー…
    中身はちょっと期待はずれ。

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    2018年03月14日
  • 訪問者

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    一気に読める。さすが。推理内容については、もうちょっとこうしたら良かったのでは…?とか思ってしまったけど、ちょっともやっとを残しての終わり方も良かった。

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    2018年01月17日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    「思い出の館のショウシツ」★★
    「麦の海に浮かぶ檻」★★★
    「QED-鬼神の杜ー」★★
    「時の館のエトワール」★★★
    「首無館の殺人」★
    「囚人館の惨劇」★★★★

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    2018年01月09日
  • 2030年の旅

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    「2030年」をテーマにしたアンソロジー。オススメは瀬名秀明と坂口恭平。

    恩田陸/小路幸也/支倉凍砂/ 山内マリコ/宗田理/喜多喜久。

    宗田氏は2018年で80歳。

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    2018年01月05日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    『成仏する』の意味が意外だった。ただ本書がSFだとすればあっておかしくはない。私もこういう成仏ならしてみたい。でも、どうせなら若い時成仏したいな。

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    2017年12月19日