恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久し振りに恩田陸の本が文庫の棚で目についたので手に取る。
シリーズ物の3作目と知れたが、2冊も遡るのはちょっと勘弁、皆さんのレビューでも前作読んでなくても問題ないみたいなことだったので、ここから読み始める。
主人公・恵弥に、何となくドラマの半沢直樹の中で片岡愛之助が演じたキャラクターが頭に浮かぶ。
出張に引っ掛けて、ひとりの男と、ひとりの女と、加えて謎の人物を探す、訳ありのトルコの旅。(イスタンブールやアンカラと書いてるのに、何故”T共和国”なの?)
説明されていない名詞が出て来て、それが後で語られるなど、通勤電車で細切れに読む身にはちょっと辛い。(読み落としたかと前のほうを探ること、度々)
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Posted by ブクログ
ネタバレ十数年ぶりの再読なのだがすっかり失念していたので、初読みと変わらず;
「三月は深き紅の淵を」を巡る4つの物語。
現実と空想が入り混じっているような感じを強く受ける。
まさに幻想的。
特に第四章は四苦八苦!
とにかく話が飛ぶ飛ぶ(^_^;)
うっかりしてると置いてきぼり。
(第一章の中で、幻の『三月~』の第四章についてが語られるが、まさに今読んでるこの本の第四章そのものの印象であることにハッとした)
おまけに密度の濃い作品でもある。
適当に読み流したら、あとで(何だっけ?)となるから大変。
…しかし読むのに構えすぎた。
余計なことをたくさん考えてしまってひどく疲れた。
深読み・前知識の気 -