恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読む際には最初にあらすじを確かめてから読んだ方が良いかもしれない。冒頭から全く設定の説明がなく物語が進んでいくので、訳が分からなかったが、世界観が徐々に明かされていく。
SFによく見られるような、歴史を改変するために主人公たちが奮闘するような話ではない。もう既に改変を実行してしまった後の世界の話なのである。主人公が所属するプロジェクトチームは、改変してしまった過去の歴史を史実通りに戻すために派遣されたのだ。このふたひねりぐらいしたSF設定は斬新に感じた。
ようやく世界観が現れてきたし、徐々に盛り上がってきた。次巻に期待したい。 -
Posted by ブクログ
戯曲繋がりで。
こうチェーホフと続けて読むと、なるほど確かに小説家の書く戯曲というかんじ。説明が文章ですべてなされるからかしら。
小説読んでるのとほとんど同じように読めるし、読後感も小説。
というか、以前読んでから数年ぶりに再読し、例によって頭の中で勝手にいろいろ補完して、戯曲だったということすら忘れていた。
もっと後半膨らましてキクチとかも絡めて展開したら、もっと面白いんだろうな。
しかしこれは戯曲。
関係者多数、時間、会場などが所与のハンデ戦。なかなか第一ラウンドとしては善戦したほうか。
演出家が、想像力を掻き立てられて、ぜひ自分のかんじたものとしてカタチにしたい、とか思うような話では -
Posted by ブクログ
いいっす。
自分がこの本を読む意識を忘却のために先入観が全くなくて読みました。(だから尚良いです)
上巻、いい滑り出しのスタートです。
面白い、後半どうなるのかが見物ですねぇ。
管理される社会、組織は
やはり存在しうるものなんだし、普遍で必要なものなんだなぁ。
そしてエリートといわれるもの。
階級社会ねぇ。
そのなかでも、そのなかでも、あえて自己や自分で生まれ出る考えというのも大切なんだ。
『なにかがひっかかる・・・』
んん~
そうねぇ。
反体制的がいいということではないんですけど
己で判断して、己でも考え、活路を見出すってことは
重要なんでしょうか。
後半に期待します!!
けっこ