恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京を舞台にした戯曲<エピタフ東京>を書きあぐねている筆者は、吸血鬼だとなのる男と出会う。
東京のあちこちを舞台に、というか題材にしているのだけど、どうも田舎者にはぴんとこない。
多分、空気感がわからないからなんだろう。
例えば、熱帯を舞台に、ってなれば、あのむっとするような暑い空気をいやでも感じる。が、東京にそういう特徴があるかといえば、ない。それをあえて文章化しようとしているのだけど…。
東京の当たり前が、当たり前すぎて、それが当たり前じゃないのにはわからない。
まぁ、わからないなってところが伝わってくるのは、文章力の確かさなんだろう。
東京に限らず、世界中どこだって過 -
Posted by ブクログ
ネタバレオールスターキャストと称されるだけあって、主人公が最早主人公じゃないくらい各キャラクターに焦点が当てられ、主観がめまぐるしく変わっていく。
そうすることで各キャラに愛着が湧いてくるし、全員死なずにいてほしいとさえ思えてしまう。
ただ、読み進める内に「これ残りのページで完結するの?」という疑問がわき始め、終対決の読み応えを期待していただけに、読んでも読んでもたどり着かないジレンマを感じてしまった。
やや消化不良なのは恩田さんの作品にありがちだけど、途中までスケールが大きかっただけに尻すぼみ感が否めない。
あとは余計なお世話だけど実邦と葛城がいい感じになるといいなという邪な願望が…w -
Posted by ブクログ
6月に夏流に転校してきたミチル。中途半端な時期の転校なのでなかなか友達を見つけられず。そんな中、ある鏡を見ていたら、中の世界に「みどりおとこ」を見つけた。実際の世界でも逃げだすが、クラスの子に会い、安全を確認する。しかし、呼ばれた子どもは必ず行かなければならないという夏の城―夏流城での林間学校への招待状が鞄に残されていた。謎だらけの城で参加した六人とともに暮らすが、ここにも不思議があり…。
異国のような世界、恩田さんはこういう不思議さを出すのがうまいなあと思う。そして、「みどりおとこ」とか花の謎、すっと引き込まれました。その世界に自然に浸れた。短いし気軽に楽しめた。『8月は〜』も続けて読みたい -
Posted by ブクログ
ネタバレウイルスハンター神原恵弥シリーズ第三弾。最近読んでなかった著者ですが、これ主人公のキャラが大好きなんです。あらゆる面で凄腕でキャラも強いのに、これまた家族友人知人が負けない変人ばかり(でも優秀)しかも今回は大好きなT共和国ときたらそりゃ読みますとも。今回も恵弥の行動言動思考の運びを楽しみながら、脇を固めるみなさんにも楽しませていただきました。特にエディ!彼だけで話ができそうなかっこよさ。謎解き自体は、そりゃないぜベイベー的展開(化学兵器のあたりではそれはフィクションだとのちにわかったのでは?というところも)でしたが、恵弥自身が次の段階に向かっていて次回作も楽しみなキャラクター小説でした。