恩田陸のレビュー一覧

  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    近未来学園SF。クラス名が東京23区の名前だったり、登場人物の苗字がどこかの地名を表すなど恩田さんの遊び心満載の1冊。昭和のポップアートがオマージュされ、各章のタイトルが映画のタイトル。ここに挙げられてる映画は何とかなく見てみたくなる。

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    2017年12月19日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    二分冊で出た新本格30周年記念アンソロジーの、こちらは黒。
    白と同様に個性豊かな作品集で、穏やかなのからドギツいのまで、それぞれの著者の持ち味が良く出たアンソロジーになっていた。
    ただ、読んでいなければ分かり難いシリーズ物の番外編があったのと、生理的に苦手な作風の作品があったので、自分としては白の方が好みだった。

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    2017年12月15日
  • 球形の季節

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    登場人物も多く、何度も戻りつつ読み進める感じになってしまった。
    外堀を埋められ、周りからじわじわと攻めてくる感じが、いい意味で何とも言えない感じ。

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    2017年12月07日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    【収録作品】はやみねかおる「思い出の館のショウシツ」/恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」/高田崇史「QED ~Ortus~鬼神の社」/綾崎隼「時の館のエトワール」/白井智之「首無館の殺人」/井上真偽「囚人館の惨劇」
     はやみねさんと恩田さんはシリーズものの外伝という感じで、安定の面白さ。

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    2017年12月07日
  • 夏の名残りの薔薇

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    富豪の三姉妹が催す毎年のパーティに集まる人々は、
    どこか裏があって……という話。

    当初の関係とは違う裏の関係が徐々に明らかになり、
    そして起きる殺人事件。

    とりあえず最後まで読んで一応の解決はみたけれど
    「だからなんなんだ」という感じでもやもやした。

    よく考えると、毎回恩田陸先生の本は

    あらすじ :いいやん!
    読みやすさ:いいやん!
    落ち   :うーん

    ってなる気がする。

    あと話の合間に、実際の映画のストーリーが挟まれるんだけど
    「どうせそこまで意味ないんだろうなー」って斜め読みしたら、
    案の定そこまで意味はなかった。

    たぶんその分削ったら1/3は薄くなるなぁという感想で終わった

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    2017年12月05日
  • 2030年の旅

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    【収録作品】「逍遙」恩田陸/「144C」瀬名秀明/「里帰りはUFOで」小路幸也/「AI情表現」支倉凍砂/「五十歳」山内マリコ/「神さまがやってきた」宗田理/「革命のメソッド-2030年のMr.キュリー」喜多喜久/「自殺者ゼロの国」(エッセイ)坂口恭平
     喜多喜久の作品以外は、「小説BOC2」2016年7月(中央公論新社刊)初出とのこと。

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    2017年11月21日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    なんだか、館?という作品も混じっていたような。
    1番好きなのは恩田さんのかな。既存シリーズから来ているので懐かしい。
    はやみねさんも面白かった。児童書のシリーズとつながっているようなので、そちらも読んでみたい。
    終盤の2作は、ちょっとグロな感じで読むのがしんどかった。

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    2017年11月14日
  • 猫と針

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    舞台の脚本。学生時代恩田さんの小説が好きだったので再読してみたけど、この本に関しては舞台を実際に見ないと良さを十分には感じられないかもしれない。ただ「Q&A」とかもそうだけど、会話のみでストーリーを進めていくことが元々得意な方なので、戯曲であってもかなり引き込まれた。回収されない伏線もあるけど、そこは恩田さんならではの不気味さを引き立てていて私は嫌いじゃない。
    こういう薄気味悪い話やサスペンスをたくさん書いている恩田さんが、自身が書いている文章で怖くなってしまうことがあることを後半の「日記」で知り、すごく意外で可愛らしい方だと思った。

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    2017年10月27日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    恩田陸を目当てに購入。
    まさかまさかの理瀬シリーズのあの人が主人公とは!
    読み終え、なるほどーー!!とファンならば、嬉しい納得!
    もっともっと読んでいたかったーー。
    恩田陸の作品だけに星をつけるなら四つか五つなんだけど、後半の作品がグロくイマイチだったのが残念。

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    2017年10月26日
  • おともだち できた?

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    小さい頃
    バケモノとかユウレイとかに
    こわいって気持ちあったのかな
    と思い返してそう思う。
    近寄ってくるものは親しみやすく
    反りかえってるものにら何か近づき難く。
    そんな想い出を呼び戻された。

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    2017年10月23日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    この2人がこういう形で残ったのか。。。
    という感じ。
    ゆっくり走って物語を紡いできたのに最後で3倍速くらいのスピード感で終わりに向かった印象です。

    2017.9.6

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    2017年09月07日
  • puzzle(パズル)

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    たぶん1度読んでた気がするけど覚えてなかった。 興味深い展開なんだけど結末はあっさりというか物足りないというか納得感がないというか。

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    2017年08月25日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    (上)はワクワクしながら読んだ。破壊され、取り残されて、緩やかに滅亡に向かっていく世界。ある意味どこよりも生命力に満ちた(生と死が常に隣り合わせの異様なエネルギーがある)、異様な場所、閉塞された大東京学園が舞台。アキラとシゲル、二人の少年の友情や、それぞれがそれぞれの「何か」に立ち向かい続ける姿が小気味いい。管理され支配され制限される中で、でもだからこそ禁止された文化無しに生きられなくて、20世紀のサブカルチャー、"退廃した"文化がたまらなく魅力的。みんなどこかで"今"をおかしいって感じてる。でもどうしたら良いか分からないし、敵は途方もない。そもそも敵は

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    2017年07月29日
  • 象と耳鳴り

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    ちょっと相性が良くなかったかな。
    嫌いではないんだけど、自分にとっては読み時が
    あってなかった感。いずれ再読しようと思う。

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    2017年07月28日
  • 夜の底は柔らかな幻(下)

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    上巻の感想で書いたように相変わらずの恩田さんワールド。
    ぐいぐい惹き込まれるのですが、今回は想像が追いつかない。
    頭の中で映像化できない部分もあるまま、怒涛の展開とスケールの大きさに振り回されました。
    読後は、とてつもなく大きなものが一瞬でブラックホールに呑まれたような感覚。
    何だか凄いものを見た気がするのだけれど…。

    主要な人物というか、かなり危険な人たちがニアミスしながら舞台に集結していく様にはハラハラゾクゾクしました。
    面白かった。続編の過去編。楽しみです。

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    2017年07月16日
  • 錆びた太陽

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    なんか有名な賞をとろうがとるまいが恩田陸は恩田陸。
    良き良き。

    私の世代には懐かしきサブカルネタが満載の、一見コメディな本なんだけどさ、
    扱われているネタがネタだけにこんくらい軽いタッチじゃなきゃ、読むのはしんどかったろうなぁ。

    ところで、結局シンコさんはどうなってたん?
    マルピーのマルピーたる原因は?
    あの黒い建造物や護美箱計画はどうなるん?
    謎が謎のままおいてけぼりの私…。
    徳子さんは「カムバーック!」してくれないのかしら?

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    2023年11月08日
  • 私と踊って

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    たぶん、恩田陸さんの本はこれが初めてだと思う。何度か手に取り、確か購入した記憶もあるものの、読んだ記憶がない。
    もっと青春小説のようなものかと思ったら、推理ものあり、SF的なものありで、なぜ今まで青春ものと思ったのかハテナ?という感じ。タイトルの感じからそう、勝手に思ってたのか。
    これはショートショートの短編集。読みやすく、面白かった。短編にもいろいろなカラーがあり、フォントや横書きなど、視覚にもこだわっていて、こういう細やかさ、プロとしての仕事、こだわりを感じるもの、個人的に好きです。
    新刊も読んでみたい。

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    2017年05月15日
  • 球形の季節

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    恩田陸さんの作品を三冊連続で読んでみました。

    『六番目の小夜子』と同様、少し背筋がぞくってなるタイプ。
    現実の隙間に隠されている部分をみせつける作品。

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    2017年05月08日
  • 球形の季節

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    土地に縛られる閉塞感。根源の見えない噂。実際に起こる怪奇。昨日と同じ友達なのに、「何かが起こる」「何かが違う」怖さ。

    帰郷率が高い谷津という町。みのりは故郷を愛し、久子は憎み、弘範は惓んでいる。
    誰もが知り合いの・薄靄のかかった・ワンテンポ遅い谷津という何千年もまどろんできた地域と、そこで生きる感受性の強い少年少女たち、そういうものが組み合わさって作られた不思議なお話でした。
    終わりが「んんんん?それで?」という感じになったのが残念。連作もの的な続きがあるのかしら?

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    2017年05月05日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ホテルものは好きなので借りたのだが、
    最初にうち、合間に入る違う話がよくわからず、飛ばして読んでしまった。
    章ごとに、人ごとに違う視点違う現実がある。

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    2017年04月09日