恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
富豪の三姉妹が催す毎年のパーティに集まる人々は、
どこか裏があって……という話。
当初の関係とは違う裏の関係が徐々に明らかになり、
そして起きる殺人事件。
とりあえず最後まで読んで一応の解決はみたけれど
「だからなんなんだ」という感じでもやもやした。
よく考えると、毎回恩田陸先生の本は
あらすじ :いいやん!
読みやすさ:いいやん!
落ち :うーん
ってなる気がする。
あと話の合間に、実際の映画のストーリーが挟まれるんだけど
「どうせそこまで意味ないんだろうなー」って斜め読みしたら、
案の定そこまで意味はなかった。
たぶんその分削ったら1/3は薄くなるなぁという感想で終わった -
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Posted by ブクログ
(上)はワクワクしながら読んだ。破壊され、取り残されて、緩やかに滅亡に向かっていく世界。ある意味どこよりも生命力に満ちた(生と死が常に隣り合わせの異様なエネルギーがある)、異様な場所、閉塞された大東京学園が舞台。アキラとシゲル、二人の少年の友情や、それぞれがそれぞれの「何か」に立ち向かい続ける姿が小気味いい。管理され支配され制限される中で、でもだからこそ禁止された文化無しに生きられなくて、20世紀のサブカルチャー、"退廃した"文化がたまらなく魅力的。みんなどこかで"今"をおかしいって感じてる。でもどうしたら良いか分からないし、敵は途方もない。そもそも敵は