恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本当に久々の恩田陸。ファンタジーに片足突っ込んだような作家だという認識を持っていて、ミステリである本作でもその雰囲気を纏っている。
外界から隔絶された洋館で嵐の夜に起こる事件・・・というのは、私は名探偵コナンでしか味わったことが(多分)ないのだけど、アニメを見ていた小学生時代を思い出してワクワクしながら読んだ。読んでいて容易に風景を想像できるのも良く、非常に楽。
一方で、この人の小説はファンタジーモノや日常系の方がより面白いのかなとも思った。単にミステリというジャンルが苦手なせいかも知れないけど、もっと曖昧な世界に包まれたい。ので、もう少し他の小説も漁ってみようと思う。 -
Posted by ブクログ
あらすじは脚本化が毒殺されその容疑者に3人の女優がいる。という戯曲をかいている作家がいて友人にアドバイスを求める、虚と実が巧妙に入り混じっていてクルクルとテンポよくすすんでいく。
同じ展開が何度も繰り返され、それが芝居の中のことなのか現実なのかはたまた脚本なのか。
最初男、女だったのが次に同じシーンでは名前が出てきていて少し話が進むと
ここでつながるのかと思ったりしながら読み進んでいく。
だんだん頭の中が???どーなってるんだ?どーなるんだ?と読んでいくのだが。
ラストがあ~そういう風に終わらせてしまうのかと若干残念だった。
最初にミステリーなのねこの話はというような概念を勝手にもっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ近未来の空港密室劇的ミステリー。
恩田さん得意の会話による謎の周りをぐるぐる回る感じが、11人という登場人物によって長編に仕上がっています。
冒頭のつかみ、展開は非常に面白く、「消滅」って台風のこと?と的はずれな推理もしてしまいました。
大型台風接近、大規模通信障害、空港内爆発事故、に加えて国際手配レベルの情報操作犯、テロリスト、ヒューマノイドと盛り沢山なので、着地ができないかと思いきや、恩田さんらしくもなく、きれいにでも残念ながらこじんまりとまとめてしまいました。
結末が衝撃的だったり大どんでん返しの連続だったりしたら大傑作になっていたかもしれないだけに惜しいです。 -
Posted by ブクログ
世界観に強いこだわりを感じる。それだけの作品だった。
美人(美形)かつ武芸の達人ばかりな登場人物に序盤から満腹だし、相手と対峙したさいに必ずにらみ合い、動きがないが、実際は~というお決まりの説明文。
蘇芳と道博の掛け合いは面白かったけど、萌葱、紫風に読者側が親近感を抱いたり、心境が理解出来るといった場面もなかったためなんとも感想が抱きづらいキャラクターだった。一応は主要人物なのだろうがなぜ容姿や武芸面ばかり強調したのでしょうか。
世界観へのこだわりが強すぎてキャラが薄っぺらかったのは気のせいじゃないと思う。
シリーズ物として3,4冊に分けた方が内容的に纏まったんじゃないの? という作品。詰め -
Posted by ブクログ
ネタバレミヤコという架空の国を舞台にした近未来ハイパーアクション。
ロミオとロミオは永遠にに近い感じだろうか。
色彩感とか雰囲気はサイケな感じで良かったのだが、ストーリーとしてはいまいち馴染めなかった。
恩田さんのサイバーパンク的なノリってちょっとダメかも。
ロミオとロミオもいまいち馴染めなかったし。
外国人から見たサムライ日本とクールジャパンを具現化したような世界観は、いつも通り恩田節でチャレンジしてて面白い。
ロボットやらテーマパークやら細かい設定が全くピンとこなかった。
恩田作品でダメなものがあるとわかっただけでも収穫だったのかもしれない。
これきっと続編あるだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ塔と水路の町で起きた殺人事件にまつわる人と町の物語。
世界観や文章は間違いなく恩田さん。
いろいろな登場人物に観点から物語が語られ、それぞれが関連をもちながら進んでいく手法は本当に楽しい。
上巻はぐいぐいと引き込まれていく。
なぜ上巻なのか。
世界観、文章、手法は最後まで本当に面白かったが、下巻に入っての、殺人事件の顛末、町の秘密など、伏線の回収がしょぼく感じてしまった。
もう少しミステリー色の強い結末の方が個人的には好きだった。
自然の怖さと、先祖の知恵と、ファンタジーの融合という感じで、それはそれで面白いのだが、ちょっとピンとこなかったなぁ。
月の裏側のようなホラーっぽい方