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Posted by ブクログ
人類の消費生活の末に旧地球に取り残された近未来の日本の、誰もが憧れるエリートのための学園。
そこは徹底的に管理され、一度入れば脱走は殆ど不可能な牢獄だった。
設定のひとつひとつを拾って並べればライトノベルのように見えるが、作者の力量で読み応えのあるしっかりしたSFになっているのが凄い。
又、軽妙な語り口とふんだんに織り込まれたパロディが面白い。
友情や、学園からの「愛」や世の中の人々の考え方の違い、ラストシーンでの主人公と友人の会話に描かれる人間の正直な気持ち等、もっと考えたい要素があちこちにある。
そのどれかを特に重点的に語るという作品ではない為それらひとつひとつはあまり掘り下げられてはいないが、
その分勢いでどんどん読み進んでいき、主人公達とはらはらどきどきを共有出来る。
恩田陸さんの本は「ねじの回転」が初めてだったので、やや固めのSFを想像していた為驚いた。
「夜のピクニック」を読んで「ねじの回転」との雰囲気の違いにもびっくりしたが、改めて、作品毎に一番ぴったりと合う文章を書ける凄い作家さんなのだと感じた。
(あちこちで感想を見ると、タイトルからBLを期待して読む人も多いようだが、
主人公と仲の良い友人の友情は描かれているもののそういった要素はない。
ライトノベルやBLを読みたい人にとっては期待外れになるだろう)
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