恩田陸のレビュー一覧

  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    短編集。
    素人(恩田陸作品に慣れていない人)にはオススメしづらい、恩田陸臭の濃い短編集だった。
    久しぶりに恩田陸読んだけど、やっぱり大好きだ!

    印象に残った話をいくつかメモ。

    ・あまりりす
    怖かった!
    ボイスレコーダーを再生している、という設定。(沈黙)という描写が、みんながワイワイ話しているのにその話題になった瞬間シーーンと不自然に静まり返る様子が思い浮かんでゾッとした。
    ・麦の海に浮かぶ檻
    ここ数年恩田作品を追っていなかったので、この短編集で三月、しかも校長の過去のお話が読めるとは思っておらず驚いたしとても興奮した。特にあの学園内でのスピンオフというのが嬉しかった。
    理瀬達とは全く被ら

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    2023年03月14日
  • 象と耳鳴り

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    連作短編ですが、それぞれに繋がっている部分は、それほどなく、一つずつの独立した短編として楽しめます。
    街中で見かけたちょっとした光景や都市伝説から、推理する物語が、独特な読み応えでした。

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    2023年03月12日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)

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    三島由紀夫に熱中していた時期があり、「憂国」「英霊の聲」から二・二六事件に興味を持ったが、ちゃんと調べたことはない。
    で、たとえば宮部みゆき「蒲生邸事件」をラジオドラマで聞いたり、久世光彦「陛下」、柴田勝家「ヒト夜の永い夢」、奥泉光「雪の階」を読んだりした。
    北村薫「鷺と雪」、武田泰淳「貴族の階段」はいずれ。
    同じく押井守「機動警察パトレイバー 2 the Movie」やOVA版「二課の一番長い日」が好きだが、鈴木清純「けんかえれじい」は未鑑賞。
    と、中途半端な状態。
    せっかくだから年に一度関連作に触れようと思い、本作を読み、途中で五社英雄監督の「226」を見た。
    まあ、だからといって雰

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    2023年03月06日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    タイトルに「新本格」と銘打ったアンソロジーなのに、ミステリ的にどうかと思うような作が多くて戸惑う。メフィスト賞関係の作家さんが多いだけに、むしろこれはミステリというジャンルの拡張だと肯定的に捕えるべきなんだろう。個人的ベストはクローズドサークルの定番をツイストしてみせる「囚人館の惨劇」。恩田陸氏の理瀬シリーズの番外編はやはり愉しい。

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    2023年03月06日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    結構前の作品ですが、今更ながら初読み。過去の謎を解きながら現在のそれぞれの気持ちも絡み合うちょっとミステリアスな内容で、下巻も気になります。

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    2023年03月04日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    同じ境遇の少年少女が、林間学校という名目で集められる。
    ミチル視点では、ミチルも読者と同じくらい林間学校についての知識がないから一緒にドキドキしながら読み進められた。
    ミチル視点の七月では、ミチルは林間学校でおこることについて何も教えてもらえずに疑心暗鬼になるが、林間学校について理解している光彦視点の八月でも、分かっているからこそ光彦も疑心暗鬼になってしまうのが面白いなと思った。

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    2023年03月01日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    単行本既読。
    改めて読み返すと、ますます「常野一族」の全貌というか組織図が気になりました。と言っても、飽くまで共助のための緩い繋がりなんだと思いますが。
    在野に散って一族同士の婚姻を避けていた常野の人々。
    しかし、両親がその禁を犯して生まれた拝島時子には、無自覚ながらも強大な力があります。
    「裏返す」力。
    何を裏返し、裏返したらどうなるのか。それは明らかではありません。
    この孤独で空虚なゲームを終わらせるために現れた、「洗濯屋」の火浦。彼もまた、気がつけばゲーム・プレイヤーとして拝島家に迎え入れられました。
    本当に在るのか?という命題を、超常能力にも一族にも、そして世界に対しても問うような。<

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    2023年02月28日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    久しぶりの恩田陸。
    コロナより前に書かれた作品のようだけど、コロナ経験すると、こんなことも今後起こり得るのかもなと、ファンタジーなのに妙に現実的なことのように思えた

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    2023年02月27日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    20世紀サブカルチャーのノスタルジーに溢れたSF学園モノで、良い意味の荒唐無稽さ、スピード感のある物語。
    皮肉なハッピーエンドも嫌いじゃない。夢は過去にしかないのだな。

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    2023年02月26日
  • 終りなき夜に生れつく

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    スピンオフだったとは、、題につられて買ってしまった。

    本編を読み切ってから読み返してみると、当たり前だが初回とは違った面白さがあった。

    しかし知らない時でも物語の連続として十分に面白かった記憶がある。

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    2023年02月25日
  • 小説以外

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    エッセイが面白い小説家さんって素敵!
    恩田さんの小説はすごく好きなものと、いまいちはまりきれないものがあるのだが、こんなフランクででも魅力的な人が書いてるんだと思うとまた違った楽しさがあるように感じる。
    ちょっと気恥ずかしくも感じるけれど。
    本当に本をたくさん読まれる方なんだなと痛感したけれど、本ではなく私が1番共感したのは本ではなく圧倒的に二日酔いのエッセイでした。

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    2023年02月25日
  • 土曜日は灰色の馬

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    恩田さんの書評エッセイ、それほど肌に合う訳ではないけれどところどころ共感。『レベッカ』を好きなこと、マニアックな児童書の『トンボソのおひめさま』同じ年代に同じ本が好きだったんですねと話しかけたくなる。清水義範も久々に読みたくなった。あと本のカタログが好きなところ、背表紙のタイトルだけながめて飽きないところとか…

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    2023年02月24日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    ネタバレ

    昭和から平成初期までのカルチャーを閉じ込め、タイムカプセルに仕立て上げたような小説でした。
    それは物語の構成とも通じるものがあります。

    恩田さんは「ハッピーエンドのつもりだった…なんだか非常に絶望的な結末に感じ」たとあとがきで書かれています。

    個人的には、喪失感が募るラストでした。
    失われたと感じるのは、カルチャーに対してか。未来への希望に対してか。
    現代は、まるで荒涼とした地雷原を腹這いで手探りに進むようです。何もかも食い尽くしてしまい、あとは滅びるのをゆっくりと待つ虚しさを感じます。
    本当は展望と野心をいっぱいに抱え、欲望のままにコンテンツを消費し続けられたらいいのに。

    『成仏』によ

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    2023年02月20日
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城

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    面白かった。恩田さんの世界観がたっぷり味わえた。
    少年少女ものだと理瀬シリーズが断然好きなので、もう一度読みたいとは思わなかった。

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    2023年02月14日
  • 図書室の海

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    みなさんが話しているように、??なものもあった。本編を読めば繋がっていくのかな。オデュッセイアと図書室の海はよかった。

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    2023年02月09日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    ネタバレ

    過去に遡って歴史を確認、修復していく国連の担当官がやってきたのは二・二六事件の直前。
    史実とSFの要素が絡まったストーリーで、初めは何が起きているのかよくわからなかったが、いつの間にか、どう展開していくのか先を気にしながら読んでいた。
    恩田陸の想像力はスゴい。

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    2023年02月08日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    近未来、汚染された地球に取り残された挙句、文化すら取り上げられて倹しく暮らす日本人たち。エリート養成校「大東京学園」へ入学すれば将来が約束される──そんな希望と野心を持って全国から集まった男子たち。彼らを待っていたのは過酷な労働と競争だった。

    上巻では、主人公・アキラとともに世界観を学んでいきます。そして、行方不明になった兄の謎に迫っていく。
    友達のアキラ、一方的に敵視してくるリュウガサキ、新宿クラスのシマバラたち、妄執に駆られた教師のタダノ、謎の少女・キョウコ。髭のおじいさんは校長なんでしょうか。
    果たしてアキラとシゲルはどうなるのか。アキラの兄はどうやって学園から脱出できたのか。
    気にな

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    2023年02月02日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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     様々なジャンルの短編18話を収録した短編集。
     ちょっと不気味だったり、怖かったりで、ちょっとホラーっぽい印象のある作品も。
     頑張って読みましたけど、ホラー系はやっぱり苦手ですね。。。
     ただ、大好きだった「麦の海に沈む果実」のスピンオフである「麦の海に浮かぶ檻」があったので、それだけで大収穫でした。
     恩田さんの描く少年少女の年頃特有の不安定さって、切なさと余韻があって好きなのです。

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    2023年01月29日
  • 夢違

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    ネタバレ

    タイトルの読み方分からなかったけど最後まで読むと、そういう意味だったのかなあと自分で納得はできた
    伏線回収されないままの曖昧な事象が多かったので夢なのかな?現実なのかな?とふわふわした気持ちになった

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    2023年01月28日
  • 球形の季節

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    どんな怪異よりも、人生、平凡で凡庸で、ダラダラと続く人生ほど怖くはないという真理をさらりと提示する、これはまさに究極のホラー。こうした恐怖にはまだしも女性の方が耐えられる、というのが結末の意味だろうか。

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    2023年01月27日