恩田陸のレビュー一覧

  • 黒と茶の幻想(下)

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    ネタバレ

    上巻を読んだ勢いのまま下巻を読み終えました。
    私の中では彰彦の話がトップで興味深く、利枝子、蒔生、節子の順で面白く感じました。
    といっても、節子の話がつまらなかったわけではなく、この4人には節子は必要だし、何も深みがなさそうだと思っていた(失礼!)節子にも則夫の死期が近いことなど、人には人の事情がしっかりと根底にあることを思い知りました。

    学園にいた時の憂理を好きな人にとっては悲しい思い話でもあったかと思います。やはりあの学園自体が異質で、あそこにいた子たちは幸せになることができないというのを、憂理の最期を知る事で垣間見てしまった気がしました。
    北海道にある学園の濃霧が立ち込める雰囲気と、屋

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    2023年07月21日
  • ロミオとロミオは永遠に〔下〕

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    恩田陸氏は時々ポップなノリをやるけど、この『ロミロミ』その最たるものかも。深く考えずに少年たちの脱走劇を応援しよう。

    昭和〜平成初期ネタ連発は、若い人にとっては一周回っておもしろいのかもしれないけどアラフォーの私としては「なんかイタい」と感じてシラけてしまった。

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    2023年07月12日
  • まひるの月を追いかけて

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    行方不明の兄を探すため兄の恋人と奈良に向かう話。嘘に嘘を重ねる展開に何が本当か発言全てを疑ってしまう。そして予想通りに全く進まない展開に先がどうなるか気になる。奈良の町を歩きながら過去を遡る旅に同行した気持ちになる、実際に奈良を歩いてみたい。

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    2023年07月09日
  • 錆びた太陽

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    ボス達6人はロボットではなく、人間または脳だけ人間で体はロボットの方が物語は面白くなったかも。
    徳子さんがぶっ飛び系キャラなので、それに対するツッコミやら戸惑いを表現するにはロボットでは物足りなかった。

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    2023年08月18日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    11人の中から感染症を疑われる患者が出た。
    これはバイオテロなのか。
    さらに大型台風による高潮の危険が迫る。

    どのような結末が待っているのかと期待したけれど、ラストは意外。
    突然通信障害が直り、スマホから流れたのはラジオ体操のメロディー。
    そして有名なプログラムソフト開発者のスコットが現れ、バベルと名付けられたソフトのプロモーションを始める。

    上巻が良かっただけに、下巻の結末にはちょっとガッカリ。

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    2023年07月06日
  • 上と外(下)

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    中米に集合した家族がクーデターに巻き込まれ子供2人が密林に投げ出される話。子供達の判断力行動力が凄すぎる、私なら即死だったなと思うしかない。不安や恐怖がダイレクトに伝わりこちらまでドキドキハラハラする。儀式怖すぎやん?描写に引き込まれいまだに怖いもん。

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    2023年07月04日
  • 蛇行する川のほとり

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    なんかとてももやもやした。後書きで著者が「わたしが感じていた「少女たち」を封じ込めたいと思って書いた」と言っているので、その「少女たち」にもやもやしたものを感じるのか?
    ただなー、事件に自分が関わった/関わらせられた話の後、簡単に日常へ戻れるところは違和感があった。事件はあそこまで重いものにしなくてよかったと思う。

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    2023年06月26日
  • 私の家では何も起こらない

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    恩田さんの作品は太字の出現にゾワっとする。今回もそうだった。
    ほぼ1人語りの物語がこんなにも不気味なのかと感じた。輪郭のぼやけたじっとりとして、だけど後味はサラッとしたホラー。

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    2023年06月25日
  • 球形の季節

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    噂やおまじないがものすごい早さで広まっていく不穏さがとても上手に描写されていた。
    ホラー感はなく、人為的なものとファンタジーが融合したようであまり好みでは無かったかも…
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    四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた……。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した! 新鋭の学園モダンホラー。

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    2023年06月22日
  • きのうの世界(下)

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    街にある3つの塔の謎と、死んだ市川吾郎の謎が解き明かされる。
    特有の怖さというか、異様な世界観があって、明確な答えがあるようでないような感じ。
    単館映画で上映される邦画感がある。

    恩田陸さんの本は2冊目だけど、異様な表現が上手い作家さんなんだなと。
    2作品とも結局当事者以外の周りが思っていることと真実って必ずしも同じってことはないんだなぁと思う。

    最近、「明確な答え」「わかりやすい話」ばかり読んでたから、ある意味刺激的だった。
    あんまり単純な話ばっかり読んでると良くないなと思った。


    あらすじ
    上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。
    一年後の寒い朝、離れた町で死体となって発見された。

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    2023年06月20日
  • きのうの世界(上)

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    「殺人か事故か」という帯に惹かれてミステリーだと思い込んで読み始めた本。
    ミステリーと言われると、少し違う。
    謎を解き明かすというよりは、死んだ人間の生い立ちを少しずつ覗き見る感じ。


    あらすじ
    上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。
    一年後の寒い朝、離れた町で死体となって発見された。そこは塔と水路のある、小さな町。
    殺人か事故か、どんな形でそこまで至ったのかを丁寧に綴られているお話。

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    2023年06月20日
  • 朝日のようにさわやかに

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    一番面白かった話は「あなたと夜と音楽と」。「冷凍みかん」は発想が面白くて好き。「淋しいお城」も面白いなと思ったら続編があるそうなので読んでみたくなった。他の作家は分からないが、恩田陸の短編集は高確率で長編の番外編が収録されている気がする。

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    2023年06月16日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    寂しい気持ちが残る作品ではありましたが、前向きに色々な事に対して進んでいく事の大切さを感じた作品でもありました

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    2023年06月16日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    峰子の少女時代。和風ファンタジーということで、荻原規子さんが好きな私に合うかと思った。昔の日本設定も読書であれば好みだけど、やはり荻原さんはずば抜けている。恩田陸さんの作品はこれで当分お休みにする。読みたかった本の内容がわかってひとまず満足。

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    2023年06月15日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    大人版夜のピクニックみたいな感じでした。
    自分も共に旅してる気分になります。世界観も恩田陸さんらしくてよかったです。

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    2023年06月04日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    豪華寝台列車『ななつ星』を題材にしたアンソロジー。
    読めば自分も乗車しているかのよう。
    亡くなった誰かのことを思い浮かべながら旅をしているものが多く、パターンが似ているものが多く思えた。
    ちょっと想像していたものと違ったかも。

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    2023年05月31日
  • 禁じられた楽園〈新装版〉

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    ネタバレ

    途中から後半臨場感溢れるシーンに緊張や恐怖が強まり一気に読み進めた。でもこれはどう終わりを迎えるんだろう?え?まさか幻想とかじゃないよね?あれ?
    香織が出てきたところからあっという間に収束。何も無かったかのように…
    んー、な気持ちで読み終えた

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    2023年05月17日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    「ななつ星」という一つの列車の中に、いろんな想いをもった人たちが同じ時間を過ごすのだと思うと、不思議だなぁと感じた。アンソロジーだからよりそう感じたのか。

    この本は、乗客目線でかかれているけれど、クルー目線の作品もあればおもしろいなと思った。

    三浦しをんさんと糸井重里さんの作品が特に好き。
    憧れの豪華列車の旅。乗ってみたい気持ちがもっと強くなった。

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    2023年05月13日
  • 上と外(下)

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    楽しく読ませてもらいました。
    ただ、他の方も感想に書いているように、どう考えても主人公たちが小中学生とは思えない。スーパー小中学生です(笑)。

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    2023年05月11日
  • 上と外(上)

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    作品紹介に息もつかせぬ面白さと書いてあったが、まさにそんな感じ。どうなるんだと気になり、読み続けてしまう。

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    2023年05月11日