恩田陸のレビュー一覧

  • 私の家では何も起こらない

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    小さな丘に佇む古い洋館でおきた?
    おきている全て重なり合うお話しだと
    読み進めていくとわかるが、
    ちょっとちゃんと理解して
    読まないと『???』となる。

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    2025年04月30日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラー小説はあまり読みませんが、好きな作者ばかりだったのでアンソロジーならと読んでみました。お化け屋敷とかは大嫌いなので、心配でしたがミステリー要素もあってさくさく読めました。
    ミステリーとの違いが、原因がはっきりしないことかなと思いました。
    個人的には有栖川先生の作品が王道ホラーって感じです。そして、「お家さん」が好みです。時代物のホラーなので不気味さが現代と違うなぁと思いました。「追われる男」では、ハラハラ感と謎が残り、「猫のいる風景」ではドキドキの心理戦や想像される残酷な結末が味わえて、刺激を味わえました。

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    2025年04月29日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    ネタバレ

    物書きを生業とする強い女たちのキャラクターが立っていておもしろかった。最後のお互いに上手ウワテをいく展開もかっこいい。けれども親近者の死をテーマにしているにもかかわらず、常に食べ物はしっかりと口にしていて、みんなどことなく他人事で冷静な感じが終始ちょっと不気味な印象があった。最後までその感覚が拭いきれず、誰の嘘にも共感できなかったのがのめり込めなかった要因かもなあ。
    一旦真相がわかって落ち着いたときの、えい子さんの「書き直し」が好きだった。

    本筋から少しズレるかもしれないけど、つかさが尚美に対して感じた同じ「観察者」としての立場の違いがなんだか面白かった。mbtiでいうと尚美はINFJぽいというか…人の評価を気にする自己肯定感の低い人間がゆえに、興味の中心に他者がくることがなく、自分を介在して他を理解しているのだろうなと。そしてこの感覚は人それぞれ少しずつ違うんだろうと思うと、ここについて他の3人のタイプも描いてほしかったなあと思った。
    【彼女は他者と自分を常に対峙させて観察していたことである。つかさの場合、『彼女は林檎が好きで、あたしは葡萄が好きだ』だが、尚美の場合は『彼女は林檎が好きだけど、あたしは林檎じゃなくて葡萄が好きだ』なのだ。】

    あとは芦沢央さんのあとがきがよかったなあ。
    本を時子を示す名詞と重ねて、
    「エネルギッシュで華やかで饒舌な負の引力。」と。

    そして、
    「たとえどれだけたくさんの人に読まれている本であろうと、本はこっそりと自分だけに世界の理を教えてくれ、見たことのない景色を見せてくれ、感情に名前をつけてくれた。登場人物の心の中にカメラをセットして、その人が目にしている光景から心の動きまでもを追体験させてくれた。」これは読書体験の良さをあらわす最高の表現だなあと思った。

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    2025年04月21日
  • 夜明けの花園

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    理瀬シリーズの短編集。
    各章、主人公や時間軸が違います。

    なんだかんだで舞台が学園が舞台になっているものが好き。
    理瀬が大学生になってしまっているから、今後はそれは望めないかもしれないけど、理瀬やファミリーたち、憂理・ヨハンたちの学園生活がまた読みたい。
    それぞれのキャラクターが魅力的なので、こうやって短編でもいいから、またみんなに会えると嬉しいな。

    「水晶の夜、翡翠の朝」
    理瀬が去った後のヨハンの学園生活。
    ヨハン、本当天使の顔で悪魔の所行。容赦ないわ!

    「麦の海に浮かぶ檻」
    校長先生が学園の生徒だった時代の話。
    校長も悲しい過去を背負っていたんだね。。女装の理由が切ない。

    「睡蓮」
    理瀬が小学生の頃に白百合荘に住んでいた時の話。
    ラストで亘の彼女と車に乗っていた「精悍な若い男」って男の時の校長?

    「丘をゆく船」
    黎ニと麗子のお話。その後の未来を知っているからこそ、辛いー!

    「月蝕」
    理瀬が去った後の学園での聖の話。
    聖もなかなか過酷な運命を背負っているようで。

    「絵のない絵本」
    「黄昏の百合の骨」の後日談の位置付けで、理瀬が主人公。アンジェラの正体は想像もしていなかったので、ゾクっとしました。




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    2025年04月20日
  • スキマワラシ

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    散多と名付けた理由や謎のノースリーブのワンピースを着た少女。座敷童子ならぬスキマワラシの正体。最後に一気に謎が解けるがそこまで辿り着くゆったりとした時間。骨董品を扱う仕事で時間に追われる事ないので余計にうらやましく思う。

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    2025年04月20日
  • 黄昏の百合の骨

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    理瀬シリーズ第三弾。

    学園を去った後の高校生の理瀬が、「魔女の館」と世間から呼ばれている、亡くなった祖母の長崎の洋館で美しく妖しい叔母二人と暮らしています。

    古い洋館の様子や長崎の情景が好きでした。

    もう全員が怪しすぎて、誰が味方で誰が敵なのか。

    ラストはまさかの展開!

    理瀬の人生、心休まる暇がなさそう。
    理瀬との再会が示唆されている二人の少年は慎二と雅雪なのかな?

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    2025年04月20日
  • Q&A

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    対話のみで進められる本を読むのは初めてだった。
    誰と誰が話しているのだろう?と考えながら読むのも楽しかった。
    最後には全てが分かりスッキリした。

    途中、心霊っぽい要素が含まれていてホラーが苦手な私は怖くなって気持ち良く寝られなかったので、寝る前に読むのはおすすめしない。

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    2025年04月15日
  • 愚かな薔薇 上

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    一筋縄では行かない雰囲気が出ており、下巻も楽しみです。
    儀式については,読んでいて気持ち悪くなり、ちょっのしんどかったです。

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    2025年04月15日
  • まひるの月を追いかけて

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    ミステリーなのか?
    穏やかな旅の話と思ってたらそうでもなかったり不思議な話。
    奈良の独特の雰囲気がこの物語と合ってて面白かった

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    2025年04月09日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

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    2025年04月06日
  • 妖し

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    米澤穂信、小池真理子が面白く、朱川湊人はそれなりに思いました。元々読んでいる作者が、結局好みということです。

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    2025年04月05日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    再読完了。
    常野物語シリーズは優しい雰囲気と思ってたら、結構ダークな話でした。
    普通の人とは違う能力、というか枷と言ってもいい感覚、力を持った家族が、その宿命に翻弄され絶望しながら抗う様は、ネガティブなものです。もう常野のみんなも許してあげてよ、と同情しながら読み進めると最後、ほえ?って感じのどんでん返し。
    そうなるのかあ、と。
    ただみんなが最後納得してそれぞれの生活を続けられる結末は、ハッピーといってもいいものですね。

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    2025年03月31日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    ネタバレ

    恩田陸氏による2004年の作品。

    当時、氏は飛行機恐怖症であったとのこと。とはいえ海外への憧れは強く、ムズムズしていた模様。

    本作では恐怖症をおして、ゆきたかった英国・アイルランドへ赴き、その道中を綴るという作品。

    なお、文庫化に伴い、『麒麟麦酒横浜工場』『札幌落雪注意』『オリオンは新年、東の空から上る』を収録

    ・・・
    で、本作、ありていに言えば恩田氏による旅行記です。

    飛行機恐怖症をアルコールで紛らわせるさま、飛行機で読む本をチョイスする、そして現地で楽しむ様子など、私のポイントにドはまりしまして、楽しめました。

    特に好きだったのは、こんなくだり。

    随行したK嬢は恩田氏の搭乗前の緊張をほぐそうとし、歴史上好きな人物について聞き合う。呼応して恩田氏は歴史上の人物から、探偵へのハマり役になりそうな人をあれやこれやと考えるくだり。作家の想像力の強さを感じました。

    ガンジーやマザー・テレサを探偵へと仕立て、しかもそれを偶然見てしまった少年の目線から物語の端緒を描くなど、スラスラと面白そうな冒頭部分がさささと出来てしまう様にすげーなー、とつぶやいてしまいました。
    あの人物はハマりそうとか、政治家はダメだとか喧々諤々する様子も良かったです。

    他にも、現地での飲みっぷり、日本の三工場の見学等もなかなか面白かったです。自分で行くときの参考にしたいと思います。

    そういえば、北海道旧本庁舎を見学に行った際に樺太コーナーという展示に立ち寄った旨がありました。ソ連の侵攻のギリギリまで樺太から北海道へ通信を担う女性たちの最期のメッセージ(その後集団自決)が書かれていましたが、先日読んだ『硫黄島上陸』を彷彿とさせました。戦争の爪痕は目にとめないだけで、日常に潜んでいるのかもしれませんね。

    ・・・
    ということで恩田氏の旅行エッセイでした。
    普通に面白い作品でした。

    英国、アイルランドへの旅行を考えられているかたのみならず、沖縄・札幌・横浜のビール工場の見学を考えられている方には参考になる情報がある?かもしれません。

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    2025年03月27日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    最後まで伏線回収やどんでん返しがあって楽しかったです。不穏な会話に挟まる美味しそうな料理の描写が印象的でした。

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    2025年03月22日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    鳥の巣頭とヘッドホン男が違う人とはわかってるのに度々同一人物かのように読んでしまった。SF苦手だけど要素少なめだからサクサク読めた。今回はちゃんと結末のあった恩田陸だけど、空港を出たら消滅が遂行されるくだりがよくわからず。負けず嫌いな女性医師が好きだった

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    2025年03月21日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    登場人物が覚えられなくて冒頭を何度か読み返しながら読んでいった。先が気になりあっという間に上巻終了。下巻の方が少ないけど風呂敷たためるのかな?

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    2025年03月21日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    表題作の『歩道橋シネマ』を含めた18編の短編集。1番好きなのは『麦の海に浮かぶ檻』です。以前読んだ『麦の海に沈む果実』のスピンオフだったのであの学園、あの世界観を一瞬にして思い出しました。

    他に印象に残ったのは『線路脇の家』と『球根』『あまりりす』『楽譜を売る男』『ありふれた事件』です。『ありふれた事件』は最後意表を突く怖さでした。

    恩田陸さんは個人的に短編集より長編の方が好みかな。

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    2025年03月20日
  • 三月は深き紅の淵を

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    読むのにめっちゃ時間がかかってしまった。
    1つの本を主人公に物語が作られてるところは設定として面白かった。

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    2025年03月19日
  • ライオンハート

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    恩田陸の作品って、読んでる最中は「これはすごい名作だ……!」と感じるんです。でもいざ読み終わってみると「まぁ……おもしろかった、かな……?」ってなる。そんな作家だと私は思ってます。


    この小説も結局そんな感じでした。美しい描写、キャラクター、名場面は多数あり。でも最終的には「うん……まぁ……」という感想になってしまう。文章は本当に上手い人なんですが………。

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    2025年03月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    それぞれの視点で物語が進行し読み進めると、その章の主人公のことがわかってくるのが面白い。
    ある人から見るとこう見えるんだけど実際の本人はこんな考えをしているなどが分かったとき登場人物をいろんな側面から見ることで伝わってくるものがあり繋がるにつれて一人一人の魅力が増してくる。

    下巻は登場人物の人間像を掴みながら読むと、もっと面白そう。下巻も楽しみです。

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    2025年03月11日