恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蛇行する川のほとりにある家での、かつての忌まわしい出来事の記憶を抱える少女たちのお話。
『魅力的にな女の子には、それぞれ異なる膜がある。みんな、違う色をしていて、手触りも違う』P.67
非日常的な舞台、謎めいた行動、思わせ振りな会話、かまの掛け合い、不穏な空気、憧れの先輩たち、取り巻く男の子、他を寄せ付けない間柄…、閉じた世界のこの物語にも何かしら膜を感じる。
『そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく』P.34
そんな膜の中のこの作者らしい世界で、登場する美少女たちの、怜 -
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ネタバレ 購入済み
怖かった
なんだかとても不気味だと感じた。会話だけで構成されているがやりとりがとにかく最後にはゾッとする。夜に読むと眠れなくなるくらいなんだか不気味だった。最後は少し意味がわからなかったけどそれもまた気味が悪い…。もう読まないと思う。