恩田陸のレビュー一覧

  • 光の帝国 常野物語

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    読み始めはなかなか掴めないなと思っていたが、“手紙“の章から、恩田さん独特の不気味ででも引き込まれるSF要素が出てきたなと。

    恩田さんにSF/オカルト系と何かに専念した青春系の2つの作品タイプがあるとしたらこの作品は明確に前者。

    ツル先生の話で、そもそも軍に特殊能力を利用する目的のはずがなんのメリットがあって皆殺しするハメになったのか全然わからなかった。でも理解のできない強大な力というのは恐れているからこそ制限したくなるものなのかしら。
    何の目的もなく皆殺しにされた子供たちが可哀想でしんどかった。

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    2025年10月06日
  • spring

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    ネタバレ

    バレーの知識がほぼ無い状態で、興味本位で読み始めました。
    萬春と言う人物を、3者の視点から紐解き「春の祭典」と言う演目で昇華するとてもキレイで流れるような演出でした。
    ただ私ときたら、バレーを知らなすぎて何回も言葉を調べ覚え、忘れ、覚え、忘れ…
    流れるようには読めませんでした、ですが話は引き込まれたしバレーと言えものに興味も湧きました!

    2025年8月16日

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    2025年10月06日
  • spring

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     まずは、バレエに無学な私にも、この壮大で甘美な世界を開いてもらえたことに大感謝。その世界を堪能出来たのは、恩田さんが書いてくださったからに違いない!と感じる。一つのバレエを構成するための多様な要素が個性の異なる登場人物の視点で描かれている。その視点を通じて作品が出来上がっていくプロセスを自然と追っていけるので、おこがましくも自分が以前からバレエが好きだったかのように途中から勘違いをし始め、もう近々バレエを観劇しに行くんだ、それが当然なんだ、くらいの感覚でバレエに親しみ始めている不思議。
     という、存分にこの小説を堪能させていただいた前提はありつつ、ここからは個人的な好みの話。「蜜蜂と遠雷」も

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    2025年10月06日
  • 夜明けの花園

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    短編だと少しだけ物足りない感がある。
    長くてハラハラする感じがより没入感を与えられる。
    でも、校長の秘密を少し覗けたり、違う登場人物の視点で物語が進むのも面白かった。

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    2025年10月05日
  • 本からはじまる物語

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    作品紹介・あらすじ

    1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。

    森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
    青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。

    *****

    本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
    僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
    ホロリとさ

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    2025年10月05日
  • 珈琲怪談

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    “あるかもしれない、だからいいんだよ。信じる信じないじゃなくて、分からない、でいいと思うし、そういうもんだから必要とされるんだと思うが”
    まさに怪談の流儀だと思う。

    珈琲×怪談は美しくもそこ知れない怖さがある。
    怪談っぽい怪談よりも、日常に何気なく潜む怪談の方が何倍も怖いと思い知らされた…

    特に怖いシーンは、多聞が霊感体質なのか
    いつも奇妙な体験に巻き込まれるところ。
    失くした傘が戻ってきたり、亡き人が見えたり…
    リアルでゾッとした。

    恩田さんの描く日常に潜む怖さは、
    珈琲と同じくらい癖になりそうだ!

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    2025年10月03日
  • 珈琲怪談

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    シリーズ別作品は読んでなくてこれが初。
    全体的にふわっとというか後味が不思議なお話。
    一番ゾッと寒くなったのはほぼ実話というところだった
    喫茶店まわりたくなる

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    2025年10月02日
  • 酒亭DARKNESS

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    日本各地で飲みながら、不思議なお話を紡いでいく。

    お酒を飲んでいなくても、知らない土地でふと違和感、デジャブを感じる時ってあるある。

    怖い話というより、現代の民話的な要素、妖怪はでてこないけれどそんなジャンルに近いかも。

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    2025年10月02日
  • 光の帝国 常野物語

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    丁寧に読めて…いない?

    常野の魅力を味わえなかったのは、現代社会に溺れてしまっているからなのかなあ。

    『二つの茶碗』や『達磨山への道』の雰囲気は好きだった。日常と常野が混ざり合っていて、絶妙な余韻が残るのがいい。『夜のピクニック』と『六番目の小夜子』のいいとこどりって感じだった。

    しかし、『オセロ・ゲーム』以降、話に乗り切れないまま進んでしまった気がする。続きが気になるカロリー高めの話なんだけど、盛り上がったところで、次エピソード続きが描かれない。現代の余裕のない大人はつんのめっちゃう感じがしたなあ。静かな部屋でコーヒーを飲みながらゆったり読んでれば常野の空気を胸いっぱいに吸い込んで楽し

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    2025年10月02日
  • spring

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    バレエを愛し、バレエに愛され、バレエの神の贄となる人物、萬春(よろず はる)の姿を文字に留めた作品。彼の生を彩る3人の視点で書かれる章と、春が語り手となるラスト1章があり、全4章構成。

    構想・執筆10年の大作を相変わらず斜め読みしてごめんなさい。カタカナが多いから仕方がない。バレエ用語も勿論分からない。パ・ド・ドゥって何だよクックドゥか何かか。クラシックもいちいち調べながら読む程余裕はないから流していく。

    その中で一度、楽曲に板ささらを使うというシーンがあった。個人的に体験したことがあったからか、その時だけ「ジャッ」という音が脳内に響き、瞬間世界がクリアになって、ばちっと繋がったような感覚

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    2025年09月29日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    もう一冊の方と比べると直接的怖さが少なめだった。ちょっとネット怪談的なものもあったりだけど子供にはちょうどいいのかな。

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    2025年09月28日
  • 珈琲怪談

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    珈琲怪談
    恩田陸さん

    塚崎多聞シリーズ第3作品

    シリーズだった。

    作者の恩田陸さんのあとがきに
    ほぼ実話と書いてあった

    中年男子4人の会話が、
    なんとなく、ほのぼのとして面白い

    こんな関係、良いなーと思った

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    2025年09月28日
  • spring

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    バレエの知識がある程度あった方が楽しさが増すだろうなと思いながら読んだ。
    個人的にJUNが好きじゃなくて最初の方は読み進めるのが苦だったけれど、残りの3人視点では引き込まれて読み終わることができた。

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    2025年09月27日
  • 珈琲怪談

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    ネタバレ

    うだうだと話す様子が妙にリアルで面白い。そうして油断してるとぞわりとする話をぶちこんでくる。
    そんな不思議な経験、したことないな。でも、覚えてない、気づいてないだけで、意外とあるのかも。

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    2025年09月27日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    すごい世界だなって思った。
    ピアノの演奏を聴くのは好きだけど本だとちょっと難しく感じた、、
    順位をつけるのって本当に大変そう。

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    2025年09月26日
  • Q&A

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    ネタバレ

    2025.9 再読。
    事件に遭遇したさまざまな人へのインタビューで少しずつ全貌が明らかになる構成。どうなるんだ〜とわくわく読み進められるけど、最後の終わり方はそうなるんだぁと思いました。

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    2025年09月25日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    未知のものへの恐怖を存分に感じさせられた。
    『お家さん』長吉の前に現れる霊の痛々しい様、そして何より結末の後味の悪さが面白い。

    『猫のいる風景』
    語り手の悪趣味な復讐とシャブ漬けにされた猫が好き。

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    2025年09月25日
  • 三月は深き紅の淵を

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    この本は【三月は深き紅の淵を】という本にまつわるお話でした。
    第一章はこの本を"待っている人びと"という、
    まだ本は実在せず。
    第二章では本は実在しており、
    第三章ではこれからこの本を書くという
    不思議な話。
    そして第四章では本を今まさに書くための構想を練るところ?

    【三月は深き紅の淵を】を経て
    【麦の海に沈む果実】でこの場面はもう、
    出来ていると。
    恩田さんの本を執筆する方法?を教えてもらえた感じでした。

    それにしても【黒と茶の幻想】もかなり単語が出て来たり、早く読みたいです☺️

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    2025年09月28日
  • 祝祭と予感

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    蜜蜂と遠雷のスピンオフ作品。
    コンクールまでの道のりとその後を描いた作品。
    正直読んでも読まなくても、といったところだが、個人的にホフマンとかざまじんの出会いを知れたのはよかった。

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    2025年09月23日
  • 酒亭DARKNESS

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    ネタバレ

    居酒屋ベースのホラーテイスト短編集。

    13+1編収録。
    あとがきにあるように「孤独のグルメのホラー版」とのことですが、著者が訪ねた土地土地の雰囲気とそこで着想した疑念や妄想が、まとまりなく描かれている感じで嫌いではないです。
    このような掌編から長編が生まれるかもしれないので楽しみです。

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    2025年09月21日