恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前知識無く読み始めた本。
ユージニアや中庭の出来事などを読んでいたせいもあり、ミステリー作品と思っていたが…
空を飛ぶ虚ろ船?変質?血切り?
出てくるワードは現実から離れたものばかり。
ふとウェブを検索すると、虚ろ船は江戸後期に茨城(常陸)の舎利浜に漂着したと言われる円盤!?と言う実在したかもしれないものが元になっているらしい事がわかった。
当時のことを記した文書は15編も見つかっていてまんざら嘘の話でも無いらしい。
江戸時代のミステリーを恩田陸ならではのストーリーテリング、一気に恩田ワールドに引き込まれました。
下巻を読むのが楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恩田陸氏2017年の作品。『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ作品として位置づけられる。
なお、本タイトル『終わりなき夜に生れつく』はドレイクの詩からとられたとのことですが、同様にドレイクの詩から、アガサ・クリスティも同タイトルの作品が有ります。
因みにアガサの原題はEndless Nightとのこと(大分意訳!?)。これに対し、ドレイクの由来する詩は、Some are born to sweet delight, some are born to endless night、とのこと。
アガサ・クリスティの当作品も読んでみたいですね。
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本作、スピンオフということを知らず、本編を -
Posted by ブクログ
ネタバレ中庭の出来事
劇中劇の構成をとった推理小説。
劇のオーディションと実際の劇、警察での取り調べと劇、入れ子の構造が錯綜していて最後まで惑わせてくれます。
どこまでが真実でどこまでがフィクションか?
どこまでが本当の自分でどこからが演じている自分か?
中庭という外部からの目(観衆)がある場所で、演じることの意味を問いかけているようにも思えます。
引用しているセリフも有名な劇からのものが多く、演劇に精通していないとちょっとしんどいかもしれません。
あと、ちょっと冗長な部分も多いかな?
山本周五郎賞受賞作品なので読んでみましたが、ちょっと上滑りな感じでした。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
『夜の底は柔らかな幻』の前日譚といったところか。
いわゆるスピンオフ作品。
本編で登場した途鎖国で暗躍するキャラたちの過去を描く短編集。
先に『夜の底は柔らかな幻』を読んでいたので、
世界観含め、あの独特の専門用語と設定もスッと頭に入ってきた。
つまり、本編を先に読むこと必須な作品であろう。
おそらくこのスピンオフから手を出すと勿体無い気はする。
理解が追いつかないという意味でだが。
個人的にお気に入りだった軍勇司を中心とする話が割と多いので、
彼の過去や人となりが更に深掘りされていてよかった。
そして、本編ではその異常なまでの実邦への執着心を見せ、
圧倒的な力で邪魔者を排除してきた途鎖の -
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ネタバレ理瀬シリーズ6作目。
短編集やけど、過去や未来や知りたいことが盛り沢山で、既にもう新作が読みたくなってる。まだ成長途中のアンバランスさが好きで、理瀬は勿論、ヨハンや聖、亘と稔のその後だってずっと気になる。校長の過去や格好に理由があるのとか思ってなくてやるせない。
「水晶の夜、 翡翠の朝」
理瀬が学園から去って退屈なヨハンの話。新たな転校生ジェイが話す笑いカワセミの噂と相変わらず不穏な学園にもう取り込まれる。あと憂理、聖が出てくるの嬉しい。そしてジェイがヨハンを狙う刺客で、きっちり片付けるヨハンの容赦のなさが闇の深さを表しててゾッとする。
「麦の海に浮かぶ檻」歩道橋シネマにも所収
校長の -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。とりあえず全部大好きな深海のようで薄氷を踏むような雰囲気で好き。昔読んでよく分からんってなったのを、再読したらめちゃくちゃ好みだった。はっきり書かれてないのが昔ダメやったんやろなぁ、そこを漸く読み取れるようになったのか。
「春よ、こい」
春を目指して巻き戻る少女たちの女性たちの話。タイムリープ感と海底のようなしっとりじっとりした感じが大変好み。
「茶色の小壜」
会社の同僚が血を見て笑っている、それが気になり調べる女性の話。同僚の女性を同じように気になってたのに、いつ足を掴まれていたのか。はっきりと明記できない怪しさが好き。
「イサオ・オサリヴァンを捜して」
イサオのことを知って