恩田陸のレビュー一覧

  • 妖し

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    米澤穂信、小池真理子が面白く、朱川湊人はそれなりに思いました。元々読んでいる作者が、結局好みということです。

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    2025年04月05日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    再読完了。
    常野物語シリーズは優しい雰囲気と思ってたら、結構ダークな話でした。
    普通の人とは違う能力、というか枷と言ってもいい感覚、力を持った家族が、その宿命に翻弄され絶望しながら抗う様は、ネガティブなものです。もう常野のみんなも許してあげてよ、と同情しながら読み進めると最後、ほえ?って感じのどんでん返し。
    そうなるのかあ、と。
    ただみんなが最後納得してそれぞれの生活を続けられる結末は、ハッピーといってもいいものですね。

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    2025年03月31日
  • 酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記

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    ネタバレ

    恩田陸氏による2004年の作品。

    当時、氏は飛行機恐怖症であったとのこと。とはいえ海外への憧れは強く、ムズムズしていた模様。

    本作では恐怖症をおして、ゆきたかった英国・アイルランドへ赴き、その道中を綴るという作品。

    なお、文庫化に伴い、『麒麟麦酒横浜工場』『札幌落雪注意』『オリオンは新年、東の空から上る』を収録

    ・・・
    で、本作、ありていに言えば恩田氏による旅行記です。

    飛行機恐怖症をアルコールで紛らわせるさま、飛行機で読む本をチョイスする、そして現地で楽しむ様子など、私のポイントにドはまりしまして、楽しめました。

    特に好きだったのは、こんなくだり。

    随行したK嬢は恩田氏の搭乗前

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    2025年03月27日
  • 六番目の小夜子

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    とある高校で十数年にわたって続いてきたサヨコという伝承。しかし今年はサヨコという名の転入生がやってきて……?
    高校3年生という微妙な時期と不思議な伝承が絡み合い、青春小説ともミステリとも取れる絶妙な構成でした。
    勉強に恋に伝承調査、高校生は多忙ですね。
    しかし学祭のうたごえ喫茶は大変そうだけど楽しそうだなあw

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    2025年03月26日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    貴志祐介さんを目当てに手に取りましたが、流石の執筆陣、数時間で一気に読み切りました。短編で読みやすく、気軽に読み始められるかと思います。

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    2025年03月25日
  • 夜果つるところ

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    刊行順に読んだ方が良いとのことだったのでその順に読んだけど、こっちを先に読んだ方が良かったと思った。
    生きているのにずっと「死」がまとわりつく物語だった。

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    2025年03月23日
  • 鈍色幻視行

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    ものすごく長く感じた本だった…。
    何だろう…この読み終わったあとの解放感…。
    本の中の登場人物のように暗い所をぐるぐるしていたような気分になった。

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    2025年03月23日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    最後まで伏線回収やどんでん返しがあって楽しかったです。不穏な会話に挟まる美味しそうな料理の描写が印象的でした。

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    2025年03月22日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ネタバレ

    鳥の巣頭とヘッドホン男が違う人とはわかってるのに度々同一人物かのように読んでしまった。SF苦手だけど要素少なめだからサクサク読めた。今回はちゃんと結末のあった恩田陸だけど、空港を出たら消滅が遂行されるくだりがよくわからず。負けず嫌いな女性医師が好きだった

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    2025年03月21日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    登場人物が覚えられなくて冒頭を何度か読み返しながら読んでいった。先が気になりあっという間に上巻終了。下巻の方が少ないけど風呂敷たためるのかな?

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    2025年03月21日
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)

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    表題作の『歩道橋シネマ』を含めた18編の短編集。1番好きなのは『麦の海に浮かぶ檻』です。以前読んだ『麦の海に沈む果実』のスピンオフだったのであの学園、あの世界観を一瞬にして思い出しました。

    他に印象に残ったのは『線路脇の家』と『球根』『あまりりす』『楽譜を売る男』『ありふれた事件』です。『ありふれた事件』は最後意表を突く怖さでした。

    恩田陸さんは個人的に短編集より長編の方が好みかな。

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    2025年03月20日
  • 三月は深き紅の淵を

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    読むのにめっちゃ時間がかかってしまった。
    1つの本を主人公に物語が作られてるところは設定として面白かった。

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    2025年03月19日
  • 光の帝国 常野物語

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    再読しました。
    特殊な能力を持つ常野一族のお話。その高い能力の代償なのか、様々な災厄に襲われ散り散りになるも、それぞれが力を覚醒しながら徐々に集まってるような様子は、もうどうなるか忘れたけど、これから続く続編の展開に期待を持てます。
    ただちょっと雰囲気が暗めで、優しいお話もあるけど、寂寥感が強かったかな。
    高い能力を見せつけるこれからの世代の活躍に期待です。

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    2025年03月18日
  • チョコレートコスモス

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    この著者の書く作品をいくつか読んでみたが、天才が沢山出るイメージ。読みやすく流れるように長文が入ってくるが、感動にはたどり着かないイメージがある。基本的にハッピーエンドなのでいつでもどこでも読めるのが利点かなと思った。

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    2025年03月17日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    服毒自●をした小説家の重松時子。
    時子に縁のある5人の女たちは、
    時子が住んでいたうぐいす館で毎年宴をしていた。

    時子の自●から4年。
    今回の宴には時子が最後に書いた小説の
    主人公の名前とともに謎のメッセージが届く。

    それをきっかけに時子に関する告発や告白の嵐に。
    時子は本当に自●だったのか?

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    なごやかとシリアスの温度差が印象的な作品。

    展開はジェットコースター式ではないが、
    終始緩やかな上り坂と下り坂が繰り返される。
    故にやめどきがわからず、ずっと読み続けてしまう。


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    2025年03月15日
  • 祝祭と予感

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    蜂蜜と遠雷に続いて一気に読んだ方がいいな。
    何年も経て、カタカナの名前を忘れてしまって誰だっけ?とか言ってるようじゃ、味わいきれた気がしない(笑)
    各登場人物の、素敵な裏エピソード集だった。

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    2025年03月14日
  • ライオンハート

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    恩田陸の作品って、読んでる最中は「これはすごい名作だ……!」と感じるんです。でもいざ読み終わってみると「まぁ……おもしろかった、かな……?」ってなる。そんな作家だと私は思ってます。


    この小説も結局そんな感じでした。美しい描写、キャラクター、名場面は多数あり。でも最終的には「うん……まぁ……」という感想になってしまう。文章は本当に上手い人なんですが………。

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    2025年03月14日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    アイソレーデッド・サークル
    シチュエーションを楽しむホラーって感じ 無力感がすごい 主人公もきっと戻ってこれないんだろうな つい最近スーファミのホラーノベルゲーム?の実況を見てて、それに近いものを感じた

    お家さん
    湿度を感じるホラー 幽霊よりも底しれない人の悪意が怖い 主人公がかわいそう…一番好きだったかも!

    窓から出すヮ
    特に理由はない、理屈の通じない天災的なホラーが好きだからわかる〜と思いながら読んだ 相変わらず出てくる小話全部不気味で怖いよ 背筋さんのお話はいつも体験型というか 結び方がこれは仕掛けとわかっていてもちょっと怖かった

    追われる男
    主人公とその恋人がかわいそうすぎる 上

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    2025年03月13日
  • 鈍色幻視行

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    最後まで継続して読めるけれど、イマイチまとまりのない感じのお話がずっと続くので、読後感もなんだか消化不良気味です。

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    2025年03月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    角川ホラー文庫30周年記念の全編書き下ろしのアンソロジー。『堕ちる』が微妙だったから惰性で読んだのに、1冊目以降は面白かったなあ。笑

    好みが分かれそうな有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」、私はめちゃくちゃ楽しかった。まさかの(展開的な「まさか」じゃなくて、有栖川有栖先生が…!?という「まさか」、)異世界もの。続きを下さい。男子大学生の会話が軽快でいいよねえ。
    北沢陶「お家さん」、デビュー作でも感じたけどこの方は人の心の動きを丁寧に追うので好き。湿っぽい雰囲気を味わう。
    恩田陸「車窓」は短いながらも新幹線の車窓から見える看板たちがハッキリと頭に浮かんだ。恩田陸が書くとなんかお洒落になる。

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    2025年03月12日