恩田陸のレビュー一覧

  • puzzle(パズル)

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    400円文庫のなかでもテーマ競作ってのがありまして、本作もそのひとつ。テーマは<無人島>。そして、これは関根ファミリーもの(というジャンルづけをしてしまってよいのか?)のひとつでもあるという贅沢さです。無人島で同日に不可解な死を遂げた複数の人物に共通していたのは……ということで、物語冒頭、これがどういうふうにつながるの、ってな無秩序な断片の数々。うーむ、本格ミステリですね。<さまよえるオランダ人>、<2001年宇宙の旅>、<昭和改元>、そしてなぜか料理のレシピ……。面白い、面白すぎますね。とりわけ昭和改元の記事なんかは、ぼくとしては眉村卓の「名残の雪」なんかを思い出すわけで。中編にここまでやっ

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    2026年02月08日
  • 麦の海に沈む果実

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    あの『三月は深き紅の淵を』の続編。まあ、続編というよりは、その一部と世界を共有しているといったほうが正確ですかね。全寮制の学校という閉鎖された空間は、やはり物語世界として魅力的といってよいでしょう。「これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である」という書き出しも、なにやら耽美で好みです。
    物語的には前作よりミステリに傾いているのですが、うーむ、どうなのでしょう?謎を追うことよりもやはり「世界」に酔いながら楽しみたい作品だと思います。道具立てのひとつひとつ、また登場人物のひとりひとりが、妖しい世界を構成する見事な要素になっていると思いました。

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    2026年02月08日
  • ネバーランド

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    少年は大人になる。これはしごく単純明快な事実なのだが、少年という時間にその身をおいているときは、忘れているのかもしれない。
    冬休み、それぞれの事情により学校の寮に居残ることを決めた4人の高校生……。シチュエーションとしてはとても好きだ。作者は「『トーマの心臓』をやる予定だった」とコメントしているが、季節が季節であるし、ぼくの頭にあったのはケストナーの『飛ぶ教室』だったりする。
    読んでいるうちに気づくことになるのだが、あの時間、自分にとってのあの時間もけっして光だけに満ちたものではなかったかと……。過ぎ去るとわかっている時間、あるいは過ぎ去ってしまったと認識している時間、通りすぎてしまったものだ

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    2026年02月08日
  • 月の裏側

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    月の裏側を見ることはできない。なぜなら、地球の自転する周期と月が地球を巡る周期が同じだから、だっただろうか?何で読んだのだったか思い出すことができない。とにかく、地球上にいる限り月の裏側を意識することはない。それは単なる偶然なのだろうか?ふと、何者かの底知れぬ悪意がそのようにしたのではないかという疑念にかられることもある。だが、知らなければ疑惑をおぼえることもないのではないか?そして、人間には知らなくてもよいこともあるのかもしれない。
    九州の水郷都市箭納蔵を舞台にしたこの物語、土台になっているのは作中にも出てくるフィニイの『盗まれた街』ということなのだろうけれど、読んでいる最中ぼくの頭にあった

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    2026年02月08日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    空島空想ファンタジーみたいな作品だった。
    二面生が出てくると1.2のどっちの世界でやってるか頭悪いから分からなくなる。

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    2026年02月07日
  • 珈琲怪談

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    長夜にのんびり読むのにいい。本屋で手に取ったところすぐに会話劇だとわかり面白そうだ、と。
    怪談はぜんぜん怖くなくてゆるりとしている。それがいい。

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    2026年02月07日
  • 八月は冷たい城

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    不気味で切ない幻みたいな一つの季節、を小説にぎゅっと込めてしまうの、やっぱりすごいなぁ

    恩田陸さんの学園ミステリー(?)好き〜

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    2026年02月05日
  • 珈琲怪談

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    ネタバレ

    これ塚崎多聞シリーズ3作目らしい。前2作が未読なので読んでみようと思う。音楽プロデューサー、ミュージシャン、医師、検事という不思議な4人の男達が喫茶店やカフェ、ホテルなどで話す物語。本当にあった怖いことや不思議な事って、オチもなく、答えもない事が当然多いので、なかなかリアリティあって面白かった。ドッペルゲンガー、傘、怖いわ。いろいろよく読めば繋がっているのかな、何度もぺージを戻り戻り読んでしまった。あとがき読んだらほぼ実話らしい!なるほど、この世は不思議でおもしろい。

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    2026年02月05日
  • spring another season

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    「spring」のスピンオフ的な作品。

    前作を読んだ時の読書メモを引っ張り出して、登場人物や関係性などを思い出しながら読む。
    春、ヴァネッサ、ハッサン、深津純、エリック、フランツ、美潮、そしてジャンが語り手となり繰り広げられる前作の“another season”。

    なんだけど、前作が長編でかなり読み応えがあっただけに、今回はなんとも手応えのない薄っぺらい話に思えた。
    若干長めの「石の花」の章だけは、春とフランツの物語だから多少読み応えはあったものの、全体的にさら〜っと読み流せる感じ。
    それにしても、母親に自分の恋人をあてがう神経だけは理解できない。

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    2026年02月05日
  • spring another season

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    待ってました!!

    『Spring』のスピンオフ
    また彼らに出会えることが嬉しくて嬉しくて…

    1ページ目を開く時は クラシックバレエの
    舞台の幕が上がるようなワクワク感で
    いっぱいでした!

    軽やかに、鮮やかに

    恩田陸さんの描くバレエの世界は
    言葉たちがまるで舞台上で踊っているみたい

    宙に舞う瞬間のような 静謐さと熱狂が混ざり合う
    あの心地よい緊張感に
    またどっぷりと浸れるなんて幸せすぎる!



    私も昔 クラシックバレエを習っていたことや
    クラシック音楽も好きなので
    頭の中では 美しい旋律やダンサーの
    美しいプロポーションが
    映像のように流れてきて
    それはそれは…幸せな読書時間でし

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    2026年02月04日
  • 私の家では何も起こらない

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    ネタバレ

    大工親子の話が好きだった。敵が一つだと一致団結するし、安全だとわかると味方になってくれる彼らたちが可愛く思えた。
    一貫して登場人物の固有名詞が出てこないのが、あくまでその家で起こっていた思い出、という扱いだったのだろうと思う。
    ジャンプスケアではなくひっそりと怖さが寄り添ってくるのが、日常に潜んだホラー、という感じがして好き。

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    2026年02月03日
  • 珈琲怪談

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    外科医・検事・作曲家・音楽プロデューサーの4人の男性が喫茶店で珈琲を飲みながら怖い話をする、というお話。TV番組などで心霊系見なくなって久しいですが洒落怖が好きなのもあり購入。
    それほどぞーっとするような話はあまりなく、不思議だね、怖いねぐらいのものが多くやや物足りず。「こうやって○んだ」というお話は背筋が寒くなる怖さがあり良き。
    喫茶店から喫茶店に移動するときにちょっとした小話があり、「風月堂って、神戸が本店?」「違う。創業は東京の京橋で、上野と神戸は暖簾分けした店らしい。」とか、「ハイカラってどこからきた言葉なの?」「ハイ・カラー(高い襟)。西洋人が、襟の詰まった白いシャツを着てたから、そ

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    2026年02月02日
  • puzzle(パズル)

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    廃墟となった島で見つかった3体の遺体。いずれも身分証明書となるものは持っておらず、別々の場所で、それぞれ違う死因で、でも何故かほぼ同時刻に死んでいた。現場に踏み入れた同期の検事の2人が、事故現場を巡りつつ、この事件の真相に挑む。
    とても短いのでさらりと読めます。

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    2026年02月02日
  • 珈琲怪談

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    怖いのは苦手です‥
    でも本作は、登場人物が語る怪談なので、いわばまた聞きのまた聞き状態。細部はボヤけ、心地よい怖さと不思議さに包まれました。苦手なボクには、ちょうどよいです。

    生活の中にあふれる、違和感やズレ、理解不能なものに気づいてしまうことが、怖さ、つまり怪談につながっているのですね。きっと記憶に残っていないどこかで、ボクも不思議な体験をしていたのかも‥

    こんなに怪談のストックはないけど、喫茶店を巡る珈琲怪談、参加してみたいです。

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    2026年02月01日
  • spring

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    バレエ好きとしては、自然、神話、小説などが、振り付けられてバレエになっていく過程は、面白かった。知らない音楽や作品もたくさん出てきて、コンテンポラリーの可能性が感じられた

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    2026年02月01日
  • spring another season

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    とても綺麗な、透明感を感じる文章と内容でした。
    本編の内容忘れかけてたけど、何となく思い出しました。
    良かったけど、本編で読むのやめても大丈夫だったかな~。
    話が短く淡々としていて、流して読む感じになってしまいました。ハマりはしませんでした。(私個人としての感想です。)

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    2026年02月01日
  • 夏の名残りの薔薇

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    ネタバレ

    人物相関図を書きながら読んでいたら
    どんどん複雑になっていって
    書いて正解だと思った
    インタビューで、人と人との関係性を描くのが好きって言ってたけど、まさにそんな作品だった
    結局、何が本当に起きてて、何が起きていないのか
    どこまでが真実でどこまでが作り話なのかが曖昧なまま終わる
    先が気になる構成だった
    引用部分の意味が全然わからなかった

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    2026年01月31日
  • 珈琲怪談

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    私も四人の開催する「珈琲怪談」に参加しているような気分で読み進めた。
    物語に登場する喫茶店は全て実在する店舗で、この間行ったばかりのお店が出てきて嬉しかった。

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    2026年01月31日
  • 夜明けの花園

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    久しぶりに理瀬シリーズを読んだので登場人物のことをすっかり忘れてしまっていた。麦の海を再読したくなった。笑うカワセミの話が面白かった。

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    2026年01月29日
  • spring another season

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    Spring の登場人物を忘れ気味でしたが
    でもだんだん思いだしてきましたよ。

    恩田陸さんの文章は美しく
    現実とは違うどこか透明感のある世界が
    ただよっていました。

    登場人物の消息も知れました。
    HALも還暦を過ぎたのですね。
    パートナーは誰?

    ただ、スピンオフ作品はついつい読みたくなり
    その後の展開に納得感はあるのですが
    Spring だけ読んで
    終わりにしてもよかったかもしれません。

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    2026年01月29日