恩田陸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2026.04.15 ★3.3
インスタレーション。
アーティストの心象風景に入り込むような展示物。
この本を読んでいると、その中に入った時のような不思議な感覚になった。
芸術的才能と狂気は紙一重。
そんな使い古された言葉を噛み締める物語だった。
↓↓↓内容↓↓↓
建築学部に通う大学生の平口捷は、姉と二人暮らしの平凡な生活を送っていた。そんな彼の前に若き天才美術家・烏山響一が同級生として現れる。カリスマ的な雰囲気があり取り巻きが絶えないが、なぜか響一の方から捷に近づいてくる。そして、届いた招待状。訪れた熊野の山奥には、密かに作られた野外美術館が……。奇怪な芸術作品は、見る者を悪夢に -
Posted by ブクログ
後で読むことになる『鈍色幻視行』という小説の中に出てくるこの作中作の小説を先に読んでしまったのが私です。すみません。
『鈍色幻視行』ではこの小説が核となって物語が進むのですが、じゃあ、この『夜果つるところ』という小説とは一体どんな中身なんだ?って事で、読みたくなりますよね?普通は。そして実際に恩田さんはこの作中作を書き上げる事で、氏は2度おいしいという素敵なビジネスモデルなんですよねwよっ!商売上手!
で、間違って作中作を先に読んでしまいましたが、感想を一言で申しますとこれは魅力的な作品。時代背景は2・26事件あたりの設定でしょうか。これも雰囲気が出ていてよかった。
問題 は『鈍色幻視行』 -
匿名
購入済み感想
読んだ感想としては、学園のホラーとミステリ―要素がある。途中で、野犬が出てきてたり、炎が出てきたりする描写が印象的だ。少し、ホラーで夢の中にいるようなありえないシチュエーションを感じた。また、高校の中の、男女の恋愛要素も多くある。転校生として、やってきた津村小夜子、そして担任の黒川がこの伝説の謎のカギになっている。
「夜のピクニック」のあとに読んだ。人の名前がよく出てくるところが、読みにくいところだと感じた。主語は必要だが、あまりにも多い。 -
Posted by ブクログ
バレエダンサーたちの成長を描いた「spring」の続編、というかおまけ的な?
前作を思い出しながら読んだけど、登場人物に関する親切な説明は一切ないので一苦労。前作同様、章ごとに一人称が変わるので、これは誰の視点なのか理解するまで時間がかかってしまう。
でも、前作よりも主人公たちの内面や関係性に重きが置かれていたのが、とても良かった。今回は、「表現とは」とか「バレエとは」みたいな詩的な言葉の嵐は無かったので(そこが前作の良いところなんだけど)、疲労感なく、さらっと読めた。
バレエダンサーが上を目指して切磋琢磨する姿はとても眩しいし、ゾクゾクするものがある。トップレベルともなると、主人公たち