恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
甘美•神秘的な描写。
恩田陸の「蜜蜂と遠雷」然り、芸術を表現する文章が美しくてうっとり高貴な気分になれる。
主人公(ハル)は、独特かつアンニュイな天才肌で、周りは惑わされながらも惹かれ、慕ってしまうお話。終始落ち着いたムードで展開されるため、臨場感というのは感じにくいが、しっとりと読める。
個人的には、幼馴染の姉妹のパートが読み応えがあった。努力型•評価型の姉と、自由奔放な天才肌の妹がおり、妹が主人公と協力してバレエ演目を作り上げる。自分は平々凡々で、これまで受験等も気合と努力で乗り越えた口なので、姉の方に肩入れしてしまった。憧れるな〜独特な感性! -
Posted by ブクログ
ネタバレなんとも言えない読後感。イヤミスと言ってもいいと思う。
物語の結論としては、政府の陰謀論説が有力なのかな。
だけど、事故の真の真相は、この本にとっては重要な問題では無かったのだと読み取った。
オウム真理教事件や9.11同時多発テロのように、フィクションでしか存在し得なかった出来事が、人類の科学の発達により現実となってしまった世界。今や、虚構と現実が完全に反転しているのである。
上記を軸に、集団ヒステリーや群集心理の恐さ、不幸に群がる人間の存在、急速に高度化するテクノロジーへの懸念なども巧みに織り交ぜられている。
恩田陸の振幅の大きさに驚かされる。SF、サスペンス、ミステリー、青春ドラマ、群像劇……どれをとっても一級品で、かつバラエティに富んでおり、改めてとんでもない作家だっと思った。