恩田陸のレビュー一覧

  • 上と外(上)

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    ネタバレ

    おもしろかった〜。
    まだ途中だけど。
    久しぶりに、「途中で読むのを止められなくて、寝る時間を大幅に削って、本を読む」ということをした。
    最初(1章目くらい)は、しょうがないことではあるんだけど、状況説明というか、この人がどんな人で、誰と暮らしていて、この人との関係はこうである…ということが多くて、「な〜んか、退屈だなあ」と思っていた。
    だけど、1章の終わりからは、「げげ〜っ、どうなっちゃうの!?」とワクワク(?ドキドキか)して、先が気になって仕方なかった。
    上巻最後の方は、私が想像していた展開と大きく変わって来ちゃったけど、それはそれですごくおもしろいし、続きが楽しみ。

    恩田陸さん、以前「Q

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    2023年08月30日
  • 不安な童話

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    25年前に殺された女流画家、高槻倫子の遺作展で、倒れた主人公万由子はその息子高槻秒から、母の生まれ変わりだと告げられます。万由子はよみがえる記憶と共に、高槻倫子の遺言にしたがって、遺作を四人の人物に送ることに付き合わされることになって・・・
    万由子はやや特殊な能力を持っていて、人の心の引き出しを見ることができるのです。そのテーマを使ってもSFとして成り立ちそうな設定ですが、あくまでさらっと自然に使われています。また、生まれ変わりというテーマももっと、突き詰めていけそうだし、犯人探しも推理物として、メインテーマにあげられそうです。
    どれも、興味をひくのだけど、一番の読みどころはやはり心理劇でしょ

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    2009年10月04日
  • 劫尽童女

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    篠原千絵の漫画を思い出した。
    闇のパープルアイとAKIRAを混ぜたみたいな…
    オチがちょっと判りにくかった。
    初期の作品のせいか、文章が若く感じられた。
    読みにくいというより印象的。

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    2018年09月26日
  • puzzle(パズル)

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    「piece」を集めて「play」し、「picture」を作り上げるのが「puzzle」。


    ある無人島の別々の場所で死んでいた3人の男。
    身元不明でどんなつながりがあったかわからない彼らの死について、2人の判事が島を歩きながら何が起こったのかを推理する物語。


    登場人物はその判事二人だけ。
    ミッシングリンクに的を絞ってあって、テンポよく簡潔にまとまった中篇。
    「像と耳鳴り」にも登場した主人公関根春のキャラクターもよく生かされている。


    とにかく章タイトルのつけ方が素晴らしい!読み終えてとても納得。
    ただ文庫として考えると同じボリュームの中篇がもう1篇くらい欲しいところ…。

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    2016年05月18日
  • 酒亭DARKNESS

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    個人的な感覚で、この作家は当たりはずれの大きい作家と認識しているが、この作品は良かった。ホラーではないけれど不穏な空気感や居酒屋、小料理屋でのちょっとした会話の物語が雰囲気良く並べられていた。

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    2025年12月01日
  • 夜のピクニック

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    人それぞれ歩く意味は違うし、そもそも意味を求めてもいない人も。歩き始めてから終えるまで、周りの人間から影響を受け、影響を与える。
    主人公以外のサブストーリーは深く語られないが、そこにはそれぞれが主人公のストーリーがあるはず。それを想像するのも面白い。

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    2025年11月30日
  • 珈琲怪談

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    中年男子のお茶会、といったところ。
    女性は特にテーマを決めなくてもランチから始まって場所を変えてお茶まで、数時間もおしゃべりが続く。しかも話の内容は次から次へととめどなく続く。よくそんなに話すことがあるね、と男性から言われるほどだ。だから、男子同士で丸一日かけて喫茶店をはしごして、話し続けるにはテーマが必要なのかも。そんな違いを感じて面白いなと思った。

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    2025年11月29日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    前作『MAZE[メイズ]』のような、右に行かされては左に行かされて、ここはどこだと思うようなストーリー展開。
    急激さや衝撃さはないが、それが物語の肝であると思う。忍び寄るような、日常の嘘と真実。
    今回は舞台が日本で雪国だからか、東北出の私は妙に親近感が湧いて世界観に馴染んでしまった。
    南国の人が呼んだら異世界みたいに感じてまた違う体験があるのかもしれない。

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    2025年11月28日
  • spring

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    本屋大賞6位だから期待して読んでみたんだけど、私にはあんまりはまらなかったかなあ
    はるの類稀な才能にもっと惹きつけられるようなストーリーを想像してた
    私がバレエに造詣がないこともあって、読んでて想像するのが難しかった

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    2025年11月28日
  • 珈琲怪談

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    まことに残念だけれど、いわゆる小説としての魅力が乏しいです。ゆるく編んだ物語であります。わたくし、ただ今晩酌でいい気分にて、レビューをしたためるにはいかがな状態かとも思うのですが、素直に物足りんぞと申し上げる次第であります。NHKの朝ドラ『ばけばけ』が面白く、それにちなんで怪談の主題に惹かれたわけです。珈琲飲んでくつろぎながら仲間内でのとりとめもない怪談談義。現実に語り合えばこんなもんですよ。ありそでなさそな怪奇譚。でもね、作品であるなら単なるおっさんの与太話ではいかんでしょう(酔ってる俺が与太ですが)。

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    2025年11月28日
  • ライオンハート

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    エドワードとエリザベスという2人の男女の、輪廻転生のストーリー。
    年齢もバラバラでも必ず出会い、惹かれあい、でも結ばれないという人生を積み重ねた先にあらわれた奇跡。
    読後感がとても良い。

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    2025年11月28日
  • spring

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    聞こえるし見えた。
    表現力が素晴らしい。カバレフスキーの「メルヒェン」を実写化してほしい。カバレフスキー大好き。
    ただ、この本の登場自分たちはトイレに行ったり風邪をひいたり痰がからむことはあるのだろうか?人間味が無さすぎて、少しラノベのようにも思えた。自分には耽美すぎたのかも。群像ならもう少し現実感がある方が好き。

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    2025年11月27日
  • spring

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    ネタバレ

    勝手に自分の中で映像化しながら読んでた。春くんはallday projectのターザンがぴったり!
    叔父さん視点の章、空港でのお別れシーンでは泣きました。ラストの章は天才の脳をのぞきこんだ感じです。

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    2025年11月26日
  • 夜のピクニック

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    第2回本屋大賞受賞作品。北高校の高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロメートル歩き通すという、伝統行事である。主人公は二人の高3の男女、西脇融と甲田貴子である。周囲からは付き合っているのではないかと噂されているが、二人は同じクラスにいながらも一言も口をきいたことがない。誰よりも強く相手を意識しながらも、避けてきた。というのも、二人は異母兄妹。

    物語は全篇、高校生たちがひたすら歩くだけである。事件らしい事件は何ひとつ起きないといっていい。甲田貴子は仲良し3人組、西脇融は相棒と主に歩いている。夜歩くという状況が平時とは違う気持ちを働かせ、さらに高3という状況、

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    2025年11月25日
  • 珈琲怪談

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    やはり怪談をするとよくないものが寄ってくるんだろうか。一つ一つの話としては怖くないけど、何かが起こるんだなと思わされる。

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    2025年11月25日
  • spring

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    めちゃくちゃ想像力が必要でした!『蜜蜂と遠雷』はピアノが舞台だったので、習っていた身としては分かるところが多かったけれど、バレエは我が子がちょっと習ってたくらいなので、想像したこともあっているか分からないため、ぜひアニメか実写化してほしいな〜と思いました。

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    2025年11月24日
  • 夜明けの花園

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    ネタバレ

    「水晶の夜、翡翠の朝」「麦の海に浮かぶ檻」「睡蓮」「丘をゆく船」「月蝕」「絵のない絵本」

    水野理瀬シリーズの短編集。
    シリーズに登場したキャラクターたちのその後だったり、前日譚的な話が読めるのが嬉しい。またシリーズを読み返したくなる。

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    2025年11月24日
  • きのうの世界(上)

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    ネタバレ

    相変わらずとても雰囲気のある作品で引き込まれていく。「あなた」の章が不思議な感じで好き。その他の人びとの話で徐々に事件が見えてきているのに更に謎も(笑)上巻は凄く良い感じで進んで行きましたね(笑)しかし恩田陸は後半になって急に失速してしまったりゴチャゴチャしてしまったりするので最後まで油断はできませんね(笑)

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    2025年11月24日
  • きのうの世界(下)

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    ネタバレ

    いろんな意味で恩田陸らしい作品。前半はとても雰囲気がよく引き込まれていく感じなのに急に失速してしまったかのような展開になってしまう。後半は後半で楽しめる内容だとは思いますが前半での期待値からするとね(笑)

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    2025年11月24日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ずっとコンクールの話。ピアノの話。クラシック音楽の話。個人的にはぜんぜん好きじゃないテーマだけど、面白かった。スラスラ読めた。

    知らない世界の音楽の話。
    人が魅力的で、よくわからないけど音楽の表現がすごい。稚拙な表現だけど、ピアノのなってる音が文字でわかりやすい。

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    2025年11月23日