恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むのが止まらなくて一日で駆け抜けた。
山が怖い。その怖さが伝染するかのように登場人物を襲っていくのがじわじわと蝕むようで、ずっと心臓がどきどきしていた。
勇司だけはどうか、と思っていたのに最後のあれは…期待しない方がいいんだろうか…(涙)
実邦の最後の行動、さらに葛城が実邦を好きになっちゃうよな。もういろんな意味で一生逃げられないよ…
初めて二人が通じ合えたのがとても良かった。憎悪ももちろんあるだろうが、ああ葛城はやっぱり実邦のことが好きなんだなと初めて温かい気持ちになった。
このシーンまで辿り着いたことだけでもこの物語を読む価値があったと思う。エモすぎて何度も読み返しちゃった。
多分この二人は生き残るのか?下山途中で死にそうな予感…伝説として語られるって、誰がそう語り始めたの?
というかみんなどこ行っちゃったの?ほとけに取り込まれて鎮めたってことでいいのか?
神山が本当に謎。彼自身がほとけになってしまったのか?息子を呼び寄せた理由もなんだかはっきりしない。そも、葛城と青柳が辿り着いた体育館にいたのは本当に神山本人だったのか?葛城曰く神山は正気であるというのだから、やっぱり本人なのか?なんだかもうほとけに取り込まれているような気がしてならない。
正直息子にも興味なさそうである。実邦と会話して欲しかったけど、隙をついて頭を撃つ実邦のガチ殺意は最高だった。
ほとけは名前の通りというわけではないのだろう。神ではない存在。死神とも違うけどそれに近い。最後までその全貌がわからなかったのは神秘を残すようでいいと思う。
闇月が死者の季節であり、神山の息子がソクになった。ソクは世界中にあり色んな人をソクにしようとしている、というのはやっぱり死神のようだ。死者の季節であるのなら尚更人間を死の国へ誘っているように思える。
というか最後が全然足りないので上中下巻にするべきだったのでは????
水晶の中にいたものは?湖まで辿り着いた登場人物達はどうなったのか?実邦のイロはどうなったのか?麻薬工場なくね?上巻で実邦を追いかけ勇司の店の前にいた謎の影は?藤代家とは?実邦は葛城と結ばれるか?(多分それはない)
その後を読者側に委ねる展開は嫌いじゃないけど、あまりにも何かが足りない気がする。それこそ実邦や葛城がずっと言っていた「違和感」が、私にとってはそれ… -
Posted by ブクログ
旧軍都に発生する「裂け目」 そこからかつての人間の記憶が形を成し、蘇ってくる。
その裂け目を封じ、記憶の化け物たちと戦うものたちの物語。
結局、日本どころか世界中いたるところが、戦いの歴史なのだろう。そして、その過去の血の上に、私たちはいる。
というのが、通奏低音のようにずっと鳴っている感じがした。
記憶の化け物<グンカ>は、明日の自分の姿なのかもしれない。
一族同士で、結婚したものの、というのはまぁありそうだし、その子供が、っていうのもステレオといえばそうなんだけど、曖昧とするところは曖昧としておく、そういうところは非常に上手い。
意味があるのか、ないのか、そもそも意味を問うことに意味があるのか、そんな堂々巡りの中で不確かな答えを探してる感じなる。
光と影の描き方が上手かったな。 -
購入済み
恩田陸目当てで読みました。それだけを評価するならとても良かったし、知りたかった部分を読めて満足です。
しかしそれ以外の作者はグロテスクなものもあり、ちょっと面白いとは言えませんでした。 -
購入済み
前作の7月に続き、面白く読めました。
恩田陸の描く孤立した少年少女の世界観は良いですね。忘れていたういういしさや理不尽さなど、感じやすい年代を思い出しました。
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購入済み
恩田陸の不穏な少女小説好きにはたまらない世界観でした。
理屈ではおかしなところもありますが、それを超えてのミステリーと少女時代の懐かしいような揺れ動きが良かったです。