恩田陸のレビュー一覧
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風刺性の強い世界ではあるけど、エンターテイメントとしてワクワクしながら読めるお話だったと思う。
本とは別に、恩田陸直筆のメッセージカードが入っていた。
メッセージ冒頭「ストレイテナーを聞いていたら、この物語の情景が浮かんだ」……恩田陸ストレイテナー聞くんだ?!青春爆走小説なのかな?と思ったらとんでもない、原発事故によって広い範囲で人間が住む事が出来なくなった日本で何十年後、何百年後の再生を目指して処理を進めるヒューマノイドと、人間の物語。
ロボットと人間の違いや、そんな違う生き物同士の関わり合いはフィクションでも現実でも永遠に議論できるテーマであるけど、このお話は両者の距離感もリアルで「そ -
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ネタバレ「正しい歴史」を作り出せ。
上巻のラストで、HIDSをこの時代に持ち込んでしまったことが発覚。調子の悪い『シンデレラの靴』やHIDSへの対応だけでなく、3人の軍人たちの思惑が絡んで、国連メンバーはとても歴史を「確定」させるどころではない。疑心暗鬼に陥りかけたところ、ジョンがマツモトに明かした秘密とはーー。
もしかして、ラストシーンの2人が出会ったことで、時間遡行の技術が生まれたのでは。それならば、マツモトの選択が時間遡行装置を生んだことになってしまう。そんなパラドックスも含めて、読み応えのある物語。誰だって、やり直せるなら、やり直したいと思ってしまう。どれだけ正義にまぶしていても、一部の利 -
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消息を絶った女性科学者を捜索するために、神原恵弥はT国にはいる。
そこには夢のような鎮痛剤の噂があった。
恵弥の声が、子安さまで再生されるのでいかんともしがたいです。ごめんなさい。
つか、もう全体が映像化を全力で求めているよね。
T国って、トルコだけど、街並みやら自然やら、圧倒的な映像力で見せて、じゃなくて感じさせてくる。
もう、空気感というか、熱気とか湿度とか、そういうものまで感じる。
とはいえ、これは恵弥の圧倒的なキャラクター力なのだと思う。
彼が、そう感じているから、読んでいる方も感じる。
心情的ではなく、体感としてシンクロさせてくる。
うん。
心情と体感を