恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私も割と 好意を寄せられたから好きなのでは?
自分を好きだと思ってくれる人だから好きなのでは?という問いを自分にも相手にも抱いて生きてきた。
彼らの関係性が一転二転と話が進むにつれて変化していく。
すれ違いだったり思い込みだったり、全てちゃんと話し合えれば解決できることが沢山あって、それらをせずその場をやり過ごしているうちに取り返しのつかない事になるストーリーを読むたびに イライラすることが多いけど。パートナーに限らず対人関係において、なかなかそう向き合って話すことはないのかも知れない。
それができるならば、もっと上手くいってた事もあっただろう。
ただ面倒臭いんだろうね、そうやって話をする -
Posted by ブクログ
怪談っていいなぁ!と思えるお話だった。何年か前にYouTubeでたまたま見つけたオーコワというチャンネルにハマってひたすら怪談を聞いていた時期がある。この小説の中で怪談のいいところをいくつか挙げていて、読んでいてなるほどなぁと思った。
この本を読み終えたあと、夫に「なんか怖い話ある?」って聞いてみた。彼が子供の頃の話だが、ある日、家の物置からぽろっと坂東眞砂子さんの『死国』という小説が出てきたらしい。暗い花畑の真ん中に着物を着た髪の長い女の人がぽつんと立っている、というちょっと不気味な感じの表紙だったのもあり、「これって誰が買ったの??」と家族みんなで首を傾げたそうだ。結局、誰が家に持ち込ん