恩田陸のレビュー一覧

  • 七月に流れる花

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    ネタバレ

    何も説明されないまま連れてこられた林間学校、奇妙な「夏の人」の存在、流れてくる花を数える仕事、3回鐘が鳴ったときにはお地蔵さんの所へ行かなくてはならない義務...現実離れした描写とシチュエーションからてっきりリドル・ストーリー系かなと思っていたが、ラストにかけてキチンと折りたたんでくれた。この辺はベストセラー作家としての実力を感じる。初めの方は情報量が少ないこともあり「こんなもんかな」と読み進めていたが、予想だにしない展開になったこともあり読後感はかなり切なかった。夏になったらもう一度読み返したい。それにしても亜季代ちゃんしんどいとてもしんどい。

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    2019年01月09日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    ソフトな印象のタイトルからは想像もつかない壮大なファンタジーですが、怖い雰囲気が強いので、後半は明るい側面を見せて欲しい。

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    2019年01月01日
  • puzzle(パズル)

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    ネタバレ

    雑誌の付録のような作品。もちろん、悪い意味では無い。
    推理小説と謳っているだけに、冒頭の引用文が大きく関係しているのは勿論だが、熟読しなくとも、そのことを留意していれば答えは見えるだろう。
    作品の長さも、短すぎず、長すぎず、普段読書をされない方にも手にとって頂きたい作品。

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    2018年12月30日
  • 八月は冷たい城

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    内容としては「七月に流れる花」で謎だったところ
    が繋がって明らかになっていきました。
    簡潔にいうと、夏の人とお城の正体と、病気の事が
    明かされます。
    見方が違うだけでラストの印象がこんなに違うのだと
    驚きました。
    彼らは前を向いてこれから死を背負って生きていく。
    それは、夏の乾いた風が汗ばんだ頬を吹き抜けて
    夏が終わっていく時のような懐かしくて
    切なくて名残惜しいような気持ちに似ている。
    私達はもしかしたら夏から「永遠なんて無い」
    ことを学ぶのですかね。素敵な一冊でした。
    私としては七月を読んでから読むことをお勧めします。

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    2018年12月16日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    上下巻の長編作。これは何かで連載していた作品なのかな?『引き』が凄い。ずっと「この後どうなるの?!」「これってどういう事なの?!」「ここからどうするの?!」の連続で、長編とは思えない体感速度で一気読みした。
    恩田陸先生の書く能力者は、ただただ特別で強い人ばかりでなくて、どこか自分に近い人物であるように思う。
    頭にバッと広がる途鎖国(モデルは高知県らしいです)の風景と、彼らの生き方が、とても美しい内容だった

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    2018年12月14日
  • 七月に流れる花

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    恩田陸の描く青春ファンタジー。小品ながら恩田陸カラーに溢れ楽しく読めた。同じ時期に同じ所を別の子どもの視点で描いた姉妹作『八月は冷たい城』も読んでみたい。

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    2018年12月13日
  • 七月に流れる花

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    夏流(かなし)という城下町に転校してきたミチルは終業式の日に全身緑色の「みどりおとこ」に追いかけられる。やっと逃れたと思って、気がつくとカバンには夏の城での林間学校への招待状が突っ込まれていた。その夏の城-夏流城に集まったのはミチルと年の近い少女6人。この林間学校は誰がなんのために開いているのかも、ここに集められてきた少女たちが何故に選ばれたのかも、ミチルには何一つわからないまま、奇妙な夏の日常が始まっていく。
    恩田陸さんらしい物語。閉ざされた環境の中で主人公がわけもわからず学校生活を送るという点で『麦の海に沈む果実』と雰囲気が少し似ているかも。謎めいて、どこか切なくて、そこはかとなく美しくて

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    2018年12月01日
  • 八月は冷たい城

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    夏流城での少年たち。彼らの心に同調できない、「七月に流れる花」にのめり込み過ぎていたのかもしれない。

    光彦が思ったことの中の明るいほうへ向いていけるといいな。世界がどう変わっていこうとも

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    2018年11月17日
  • ブラザー・サン シスター・ムーン

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    同じ高校から同じ大学に進学した三人の物語。
    ベースを弾くのが上手い男の子、
    映画が好きな男の子、
    本を読むのが好きな女の子。

    第1部の綾音の物語を読んだ時、
    「これって恩田さん自身の事?」
    と疑惑が沸いたが、巻末の対談で
    「私にしては珍しく自伝的な作品」
    と述べている。

    そういえば恩田陸の作品には高校生が出てくるものは多いが、大学生を主人公にした作品はあまり見かけない‥‥いや、なかったかもしれない。そういう意味では珍しいが、恩田陸カラーはしっかり堪能できる、さわやかな青春小説だ。

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    2018年11月15日
  • 夜の底は柔らかな幻(上)

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    ネタバレ

    いつものことながら唐突に設定された世界観の描写から始まり、この読者を置いてけぼりにしがちなスタートに一気に引き込まれていく。
    「ウラって何だろう」「在色者って多分能力者かな」と想像しながら読み進めるのがとてつもなく面白い。
    主人公はもちろんのこと、脇役にも悪役にも個性がしっかりあり、1人1人を好きになれるところも良い。
    少しずつ絡まってくる人間関係にワクワクしつつ、主人公の真の強さも気になるし、敵対関係が協力関係に転換することもあるんじゃないかと楽しみでもある。

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    2018年11月12日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    白井智之さんの「首無館の殺人」が、もう飴村行さんのグロミステリの感じで、発想にビックリ。
    全部がそれぞれ特徴のある館で面白かった。

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    2018年11月04日
  • 八月は冷たい城

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    NHKあたりで連続ドラマ化すると丁度良い気がする。適度にクローズな世界観だが結末としては広がりを想像させる見せ方は流石。

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    2018年10月29日
  • 七月に流れる花

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    転校してきたばかりの女子中学生が、全身緑の不気味な「夏の人」の指名により何故か不思議な城で夏休みを過ごす事になる、ジュブナイルテイストのファンタジーホラー。

    子供達しかいない生活に謎のルール。
    最初は戸惑っていたはずの非日常に慣れて受け入れて行ってしまうのが一番怖い。
    対になる物語があるとは言え、全てが明らかになったわけではなくあえて謎を残すのがまたほんのりとした怖さの余韻を引く。
    個人的にミステリーランド版の装幀がとても好きなので、文庫化でデザインが変わってしまったのが少し残念。

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    2018年10月21日
  • 球形の季節

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    まず各章の中のセリフからとった章タイトルのつけかたがかっこいい。噂を効果的に使っており、向こう側の世界が出てくるものの全体をこちら側にとどめながら雰囲気を盛り上げる手腕は新鮮だった。噂は人々が語りたいから広まるという説明はなるほどと思わせられた。だから「ノーライフキング」で子供たちに死の噂が広まるのは彼らが潜在意識の中で死を身近に感じていたからだということが今更ながら納得できた。東北の眠ったような町という設定や次々起こる事件の配し方が効果的。「六番目の小夜子」も読んでみよう。

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    20241110 再読 ★4.4
    おもしろかった
    (自分でもどうにもまとまっていないとは思うが とにかく

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    2018年10月15日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    ネタバレ

    飛行機で空港に降り立った小津康久は早く淡々軒の肉ワンタンを食べたかった。入国審査の列に並んだが、列の進み具合は遅かった。超大型の台風が近づいてくるとの情報もあり、早く空港を出たかった。ほかにも多くの人が早く空港を出たかったと思う。台風接近のなか、大規模な通信障害も起きている、そんな中で、入国審査で別室に呼ばれた11人の中に小津も入っていた。なんでこの11人は別室に呼ばれたのだろうか…。盛り上がっていくのだが、最後がどうかな、という感じ、

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    2018年10月19日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    恵弥の家族のことや思考など、1作目にはなかった彼の人となりが見えて キャラ読みする人には ワクワクするお話だと思う
    だがしかし、函館←→札幌の距離感 おかしくないですか? なんだか そればっかり 気になっちゃって H市ってなっているってことは 函館そっくりの 架空の都市ってことでいいんですか? いや お話は面白かったんだけどね

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    2018年10月10日
  • ブラック・ベルベット

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    ウイルスハンター・神原恵弥第三弾(ウイルスハンターってなんかイメージ違うと思うけれど)。T共和国(トルコよねえ)を舞台に、新たな鎮痛剤の噂、女性科学者の行方、高校時代の恋の相手・橘との再会、恵弥は目的は果たせるのか。登場人物みんなが何かを隠していて(隠し事ばっかり! この仲間の世界はすごい)、恵弥が一つ一つ解明してゆく。あんまり深いものはないんだけれど、このシリーズは、恵弥のキャラを楽しめ、謎解きを楽しめ、旅気分も味わえてしまう。重くなくて良い。今回もそれで楽しめた。フリーになるのかな恵弥、そして橘とのその後の話、読んで見たいな。

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    2018年10月03日
  • 錆びた太陽

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    ネタバレ

    こういうことってあるのかもな、と思いながら読んでしまいました。

    タイトルとどういう風につながるのかは、最後まで分かりませんでしたけど。

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    2018年10月03日
  • クレオパトラの夢 新装版

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    神原恵弥の第二弾。不倫をしている双子の妹を家に戻そうとH市に旅立つ恵弥。しかし、不倫相手は死んでいて、後に妹も姿を消してしまう。実は不倫相手とは恵弥の仕事に関係ある人で、彼の手帳には「クレオパトラ」とあり、その謎を恵弥が追うといったもの。前回はお友達との会話、エキゾチックな雰囲気での物語でしたが、今回は恵弥の妹だけあって手強い相手、そして恵弥節も炸裂で前回よりも色が濃い印象。誰が敵か味方かわからず、心理戦、嘘と謎ばかりで楽しめました。舞台が函館てこれもイメージが浮かびやすくよかったね。なんといっても恵弥のキャラ、惹きつけられる三作目へGOだ。

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    2018年09月22日
  • 錆びた太陽

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    爽やかじゃない方の恩田陸ワールド全開。直木賞から読み出した人だと困惑しそう。

    と思ってレビュー読んだら、A面の恩田陸しか許せない人達だらけで見事に地獄図。

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    2018年09月13日