恩田陸のレビュー一覧
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購入済み
恩田陸目当てで読みました。それだけを評価するならとても良かったし、知りたかった部分を読めて満足です。
しかしそれ以外の作者はグロテスクなものもあり、ちょっと面白いとは言えませんでした。 -
購入済み
前作の7月に続き、面白く読めました。
恩田陸の描く孤立した少年少女の世界観は良いですね。忘れていたういういしさや理不尽さなど、感じやすい年代を思い出しました。
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購入済み
恩田陸の不穏な少女小説好きにはたまらない世界観でした。
理屈ではおかしなところもありますが、それを超えてのミステリーと少女時代の懐かしいような揺れ動きが良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者あとがきが面白かった。科学は数学の考え方には自分はとんと遠いが、確かに将棋ドキュメンタリーなどは面白い。
またラスト描写、ピラフをガン見していたメンバーが妙に印象に残ったが、だからこそのエンドロール的展開に笑ってしまった。
「この中にテロリストがいる」と入管に引っかかったメンバーそれぞれが推測し合う物語。
途中、テロの方法が感染病では、という説もあったりして
今空港は大変だろうなぁ、とタイムリーに思ったり。
舞台化も出来そう。キャスリンを演じる人は本当に大変だろうけれど。
何を「消滅」させるのか、そのオチもタイムリーに不満に感じたことがあったので興味深かった。
(Avril LavigneのPVを偶然観て、Head Above Waterの意味、「頭を水面に出すだけでいいのか?荒波から引き揚げてほしいとは望まないのか?!!」と気になってCDを借りたら訳が『荒波を乗り越えさせて』
…乗り越えるって下手したら船が与えられる位のイメージを持ってしまうのは自分だけだろうか。。。
オリジナル言語のままで触れられないデメリットを痛感。。。)
本当に、そんな時代が来てほしい。。。
恩田氏の作品をみると、覚えておきたいな、という文章がいつもある。
『慢性的に暴力を受けていると、だんだん絶望が傍観へと変わっていく。痛みをまともに受け止めないよう、心も身体も閉じていく。現実を見ないよう、ある種の殻をまとうようになるのだ。やがては、自分はあまりにもつまらなくダメな人間なので、暴力を受けてしかるべき存在なのだと自らを卑下し、貶めるようになる。』
『勾留期間が長くなると、やってもいない犯罪を自白してしまうという気持ちがほんの少しだけわかるような気がする。とにかくここを出たい、ここから解放されたい、という気持ちが強まるのだ。』
『以前、何かで、なぜ人間の顔に眉毛があるのかという話を読んだことがある。人間は外敵を一刻でも早く見つけ出すため、「顔」を無条件で認識するようにできているらしい。壁のシミや、ポストや、天井の節目に「顔」を見てしまうのも、本能にそう刷り込まれているからだというのだ。で、敵を発見したら、まずするのは威嚇である。…極力無駄な戦いを避けるためだ。特に、眉は感情のサインを表現しやすい。眉を吊り上げ、「近寄ってはならない」ということを伝えるのだ。』
『なるほど、ギャンブルというのはこんなふうにして発生したのだな、と実感した。何が起きるか分からない不確実な未来は、人間にとって恐怖である。……先の見えない恐怖を興奮に変え、楽しみに転じる。…この先どうなるのか、誰か教えてほしい。宙ぶらりんかつ受け身の状態でいることが耐えがたい。しかし、「賭ける」という主体的な行動を取ることで、運命を「利用する」側に立ちたいという望みが少しだけかなえられるのだ。…余裕をもちたい、という願望が…』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりだが、この会話や考え方を楽しめる感じが恩田作品だなぁ、とわくわくしながら読み進める。
目線が変わるので
ある男性はある男性を不審に思っていたり
ある男性は女性を、また別の物事に疑問を抱いていて
全情報を受け止める読者としては
誰もかれもが怪しく、また実はこうなのでは??と
いろいろ勘ぐってしまう。
自分が本当の自分なのに、それでは証明にならず
証明書というタグがないと誰にも証明できない とか
人間は洗い物をしながら、運転しながら、ながら考えることができる とか
「なるほどなぁ~」というネタがちりばめられているのがまた楽しい。
結末は全く読めないけれども。。。
下巻を早く読みたい。 -
Posted by ブクログ
2020年4冊目
イロと呼ばれる超能力の世界。その能力者たちの世界。
作者の名前と文庫版という事で衝動的に購入。後書きを読んで、「夜の底は柔らかな幻」という作品のスピーンオフ作品のようでした。
葛城晃が登場する「夜のふたつのかお」「夜間飛行」は圧倒的な能力者としての一面と、より協力な能力を持つものに圧倒されるというふたつの対比を見るのも良いかもです。
途鎖国(土佐)という架空の国が舞台。四国の山々の霊峰。なんともない日常をミステリアスに変える。
「夜のピクニック」や「蜂蜜と遠雷」という有名所は読みましたが、こんな作品も書くのだなと、作者の意外な一面に脱帽しました。