恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恩田陸の作品は話題になったり直木賞受賞したりと目に留める機会は多かったものの、普段は直感でビビっと来た本を購入することが多いため、よし読もう!というきっかけになかなか巡り合わずにいた。ところがこの作品のタイトルは興味をそそるものがあり、遂に恩田作品を手に取った。各章ごとの始まりと凄まじいスピードで展開が繰り広げられる所が面白い。読者が警告文に最後まで気を取られて惑わされるよう仕向けられているという構成になっているのも巧妙で味がある。ただ、最後は少しモヤっとした感じもあるが、本格ミステリーというジャンルでは無いので、そこを鑑みると全体的には面白かった。恩田作品は老人の描写が絶妙という意見をよく見
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Posted by ブクログ
「異人たちとの夏」っぽいトワイライトゾーンで起こる横溝チックな密室(密島?)殺人ミステリー( ´ ▽ ` )ノ
お彼岸だのゴシックだの切り裂きジャックだの鳥居ぶらぶら見立て殺人(?)だのポルターガイストだの、思いついたこと聞きかじったことただ書いてみたいことを片端からぶっこんでる感( ´ ▽ ` )ノ
だからまあ、設定・キャラクター・ストーリー何から何までどっかで見たことあるようなものばっかりになってるし、ファンタジー世界のトリックやアリバイなんか何でもありだから謎解きの面白みも薄い( ´ ▽ ` )ノ
会話文が相当ごちゃついてもいるし、最初のうちは「つまんねえなー」と思いつつ読んでいた -
Posted by ブクログ
二・二六事件、昭和11年2月26日からの四日間、陸軍青年将校が下士官を率いて起こした日本のクーデター未遂事件。この事件をきっかけに軍部が力を得て第二次世界大戦へと繋がっていくとされる歴史の分岐点。この作品ではその史実を取り上げていますが、単純な歴史ものではありません。
『「あなたは過去に行けますよ」と言われたら、人はどんな行動をとるだろう?全人類で一つだけ、過去が修正できると言われたら?人はいったいどの過去を修正しようと考えるだろうか?君だけが過去に行けるし、修正できる箇所はたった一つだけと言われたらどうするか。』、これは恩田さんが描くSF長編小説!恩田さんのSFが読める!という喜び。
で -
Posted by ブクログ
読むのが止まらなくて一日で駆け抜けた。
山が怖い。その怖さが伝染するかのように登場人物を襲っていくのがじわじわと蝕むようで、ずっと心臓がどきどきしていた。
勇司だけはどうか、と思っていたのに最後のあれは…期待しない方がいいんだろうか…(涙)
実邦の最後の行動、さらに葛城が実邦を好きになっちゃうよな。もういろんな意味で一生逃げられないよ…
初めて二人が通じ合えたのがとても良かった。憎悪ももちろんあるだろうが、ああ葛城はやっぱり実邦のことが好きなんだなと初めて温かい気持ちになった。
このシーンまで辿り着いたことだけでもこの物語を読む価値があったと思う。エモすぎて何度も読み返しちゃった。
多分この -
Posted by ブクログ
旧軍都に発生する「裂け目」 そこからかつての人間の記憶が形を成し、蘇ってくる。
その裂け目を封じ、記憶の化け物たちと戦うものたちの物語。
結局、日本どころか世界中いたるところが、戦いの歴史なのだろう。そして、その過去の血の上に、私たちはいる。
というのが、通奏低音のようにずっと鳴っている感じがした。
記憶の化け物<グンカ>は、明日の自分の姿なのかもしれない。
一族同士で、結婚したものの、というのはまぁありそうだし、その子供が、っていうのもステレオといえばそうなんだけど、曖昧とするところは曖昧としておく、そういうところは非常に上手い。
意味があるのか、ないのか、そもそも意味を