恩田陸のレビュー一覧
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匿名
購入済み夜のピクニック
タイトルに惹かれ購入。学校行事として夜道を全校生徒が歩く。学生時代は夜に友達に会うだけで特別な世界だったのを思い出す。そこにいろいろなことが起こるのだからおもしろくないわけがない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ常野物語の第3作。
常野物語第1作の「オセロゲーム」の拝島親子その後のストーリー。
この拝島家、失踪していた拝島暎子の夫の肇も含めて「あれ」と呼ばれるものと戦い続ける宿命を負わされた一家。
ある時、暎子が倒れて、娘の時子が洗濯屋の火浦に会ってたところから物語が始まる。
常野一族でも最強の力を持っていたはずの拝島肇が失踪した理由、拝島暎子の「裏返す」能力を獲得したいきさつ、肇と暎子が他の一族と隔絶していた理由など、よく分かり驚きでした。特に肇と暎子が出会った所は、えぇ?そんなんアリ?って思いました。
逆に「裏返し」合うのがどんなふうになっていたのか、「あれ」とは常野一族にとってどんな存 -
ネタバレ 購入済み
・関係が気まずくなった時に、男は口を開くことが苦痛になるが、女は沈黙が苦痛になるらしい。
・実際に付き合ってみるということは、憧れていた対象が自分のところに降りてくるということだ。
それは素晴らしい体験ではあるが、同時に幻滅でもある。
・女は場所や雰囲気に共鳴することを拒まないが、男はそれを拒むのが習性になっている。
・森は様々なものを捨てる場でもある。白雪姫も、ヘンゼルとグレーテルも、森の中に捨てられた。
・友達が欲しいと目を血走らせている人間を、人は拒むのだ。
もの欲しそうな人間を、人は敬遠する。お願いですからお金を貸してくださいと頭を下げる、
本当に今そのお金を必要としてい -
ネタバレ 購入済み
・人間は自分の手を動かさないと、どんどん他人に対して冷たくなるし、想像力が鈍ってくる。
・毎日少しづつ。いつのまにか取り返しのつかない大きなものになっている。
・人によって、老化のスピードがこうも違うものかと、たまに誰かに会うと思い知らされる。
それは肉体の老化のスピードではなく、精神の老化のスピードなのだろう。
その人の生活圏が老化のスピードを左右する。職場や住環境、接する人間の種類、出入りする店など。
辛気臭い職場で辛気臭い仕事をし、辛気臭い人間としか付き合っていない人間は、当然ながら早く辛気臭くなる。
・幸福な時の思考はワンパターンに陥りがちだが、不幸になると実に様々な事を考