恩田陸のレビュー一覧

  • 蒲公英草紙 常野物語

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    ズビズビに泣きながら読んだ。
    前作「光の帝国」に出てきた春田一家とそれに関わったある集落の話。
    ずーっと明るいのに、どこか切ない雰囲気で話が進み、その理由は最後に明かされる。あまりに切なくて、涙が止まらなかった。

    「しまう」とは何か?
    前作の短編ではあまり語られなかったものが少し垣間見える。

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    2023年03月12日
  • 夢違

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    じわじわ情報の断片が集まって全体が見えてくる話が好きなのでかなりおもしろかった
    でも神隠しと夢が関係あるのはなぜなのかはいまいちわからなかった…

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    2023年03月10日
  • 私と踊って

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    恩田陸は短編がいい。
    いや、もちろん長編も面白いのだけど、物語を閉じないことの多い作家さんだから短編が好き。
    長い物語を読むと、その物語が魅力的であればあるほど綺麗なラストシーンがほしくなってしまうから。
    シーンを切り取ったような綺麗な短編が好き。

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    2023年02月26日
  • 夜のピクニック

    匿名

    購入済み

    夜のピクニック

    タイトルに惹かれ購入。学校行事として夜道を全校生徒が歩く。学生時代は夜に友達に会うだけで特別な世界だったのを思い出す。そこにいろいろなことが起こるのだからおもしろくないわけがない。

    #エモい

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    2023年02月03日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    3巻まで続いてくれたことに感謝です。常野物語はあらすじだけで全巻一気買いしましたが、買って良かったと本当に思います。不思議系の日常話、好きな方には是非おすすめしたいです。東北地方が舞台になっているので、東北出身の人にはわかる地名も出てきます。続編、出て欲しいな。

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    2024年04月04日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    今回のお話も凄く面白かったです。1巻の時の面白さがそのまま引き継がれていて安心しました。今回は短編ではなく中編の長さになっているので、1巻の時の短編が凝縮されたお話が好きな方には物足りないかも。それにしても、恩田陸先生はこういう不思議系な日常話書くの凄く上手いですよね。ハードカバーでも、文庫本でも、全部揃えたくなってしまいます。

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    2023年01月10日
  • 八月は冷たい城

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    七月に流れる花、とは対となる物語。こっちはちょっとホラーっぽい。相変わらず、恩田さんは不安定な少年を書くのが上手い!

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    2023年01月08日
  • 蛇行する川のほとり

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    恩田陸の小説なのに、途中まで心理ホラー小説みたいに読んだ。女性心理がわからないだけに、余計に恐ろしかった。
    こういう小説を読むと、いつも自分が抜け作なのか自問する。でも、読む合間に推論している時間が、意外に充実していて楽しめました。さすがです。

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    2022年12月28日
  • 蛇行する川のほとり

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    めちゃくちゃ好きな作品。登場人物が美男美女ばかりで、読んでいてサクサク読めるし、特に美術部のお話っていうのがもう良き!高校時代、美術部だったから読んでいて凄く面白かった!合宿ていうイベントなのがもう最高!高校時代のあの頃を思い出して浸れる。

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    2022年12月19日
  • ロミオとロミオは永遠に〔上〕

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    こういうの好きだなあ。
    ネタの宝庫。
    下巻が気になるというのは、上巻が上手くいっているということだよね。

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    2022年12月18日
  • ライオンハート

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    ネタバレ

    2022/12/12

    最後ちゃんとふたりが幸せになって良かったです。

    今まで何度も会っているのに短い時間しか一緒にいられないのはとても辛いと思うので2人には幸せにこれからの時間を過ごして欲しいです。

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    2022年12月12日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    ネタバレ

    常野物語の第3作。

    常野物語第1作の「オセロゲーム」の拝島親子その後のストーリー。

    この拝島家、失踪していた拝島暎子の夫の肇も含めて「あれ」と呼ばれるものと戦い続ける宿命を負わされた一家。

    ある時、暎子が倒れて、娘の時子が洗濯屋の火浦に会ってたところから物語が始まる。

    常野一族でも最強の力を持っていたはずの拝島肇が失踪した理由、拝島暎子の「裏返す」能力を獲得したいきさつ、肇と暎子が他の一族と隔絶していた理由など、よく分かり驚きでした。特に肇と暎子が出会った所は、えぇ?そんなんアリ?って思いました。

    逆に「裏返し」合うのがどんなふうになっていたのか、「あれ」とは常野一族にとってどんな存

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    2022年12月06日
  • 私と踊って

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    読み応えしかない短編集!
    恩田陸さんの作品が好きなら、絶対ハマる!
    気に入った短編が多すぎて困る…あえて選ぶなら「少女界曼荼羅」。世界観が最高!

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    2022年11月26日
  • ネクロポリス 下

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    おそらく日本人とアメリカ人を模したとされる、主要な登場人物たちの言動や行動が、現実世界の日本人とアメリカ人の国民性と微妙に接するのが気持ち良いような気持ち悪いような作品。

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    2022年11月26日
  • ネクロポリス 上

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    率直に面白すぎる。
    ファンタジー要素あり、ミステリ要素あり、異国要素ありというのが自分の好みなのかもしれないと気づかされた。

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    2022年11月14日
  • 黒と茶の幻想(下)

    mac

    ネタバレ 購入済み

    ・関係が気まずくなった時に、男は口を開くことが苦痛になるが、女は沈黙が苦痛になるらしい。
    ・実際に付き合ってみるということは、憧れていた対象が自分のところに降りてくるということだ。
    それは素晴らしい体験ではあるが、同時に幻滅でもある。
    ・女は場所や雰囲気に共鳴することを拒まないが、男はそれを拒むのが習性になっている。
    ・森は様々なものを捨てる場でもある。白雪姫も、ヘンゼルとグレーテルも、森の中に捨てられた。
    ・友達が欲しいと目を血走らせている人間を、人は拒むのだ。
    もの欲しそうな人間を、人は敬遠する。お願いですからお金を貸してくださいと頭を下げる、
    本当に今そのお金を必要としてい

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    2022年11月13日
  • 黒と茶の幻想(上)

    mac

    ネタバレ 購入済み

    ・人間は自分の手を動かさないと、どんどん他人に対して冷たくなるし、想像力が鈍ってくる。
    ・毎日少しづつ。いつのまにか取り返しのつかない大きなものになっている。
    ・人によって、老化のスピードがこうも違うものかと、たまに誰かに会うと思い知らされる。
    それは肉体の老化のスピードではなく、精神の老化のスピードなのだろう。
    その人の生活圏が老化のスピードを左右する。職場や住環境、接する人間の種類、出入りする店など。
    辛気臭い職場で辛気臭い仕事をし、辛気臭い人間としか付き合っていない人間は、当然ながら早く辛気臭くなる。
    ・幸福な時の思考はワンパターンに陥りがちだが、不幸になると実に様々な事を考

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    2022年11月13日
  • 夢違

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    恩田陸ワールド全開。面白いです。
    設定もかなり面白いんですが、その中で立てられる仮説等が現実においても言えないとは言い切れないもので、そこに特に惹かれました。
    「塔は無意識に似ている。どちらからもアクセスし、深く浸透する」と言ったセリフがとても印象に残ってます

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    2022年11月10日
  • おともだち できた?

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    恩田陸、なぜこの物語を出そうと思いついたのかその心中を伺いたい。

    全体を通して不穏な空気感と、そもそもこの家族の不安定さがありながら、後半の結末。

    あー、やるせない。大人向けの絵本ですが娘も怖いねっていってました。

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    2022年11月07日
  • 夢違

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    ネタバレ

    読後の満ち足りた気持ちほど、とうといものは無い。そんな気になりました。
    主人公たる浩章も、ヒロインも、客観的に見れば不幸である。でも、物語のラストシーンで、確実に、救われた。物語の最初の目的を彼らは達成するのだ。
    物語として完成されていて、現実としてはあまりにもメリーバッドエンド。
    それってとっても「夢」ですよね。
    長い夢を見ていたような、夢から覚めたような、そんな気持ちになるお話でした。

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    2022年11月01日