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隣のキミであたまがいっぱい。
同じクラスになった如月は、『他人の思考が読めてしまう』らしい。 この『読めてしまう』と『読める』の差は大きく、自分の意思にかかわらず常に他人の考えていることが聞こえてくるのには、彼女もうんざりしているという。 まあだからといって同情はするが、俺に出来ることなんてない。 そう思っていたんだが……。 どうやら俺の隣にいると、彼女の力は俺だけに限定されて、静かで落ち着くらしい。 だからって、距離感おかしくないか!? いやべつに、俺は美少女がそばにいるからって、ドキドキなんかしていないから!! ――そう、今日もまた俺は彼女に思考を読まれている。【電子限定!書き下ろし特典つき】 -
神童勇者とメイドおねえさん
かつて神童と謳われた勇者シオンは、魔王を倒し世界を救うが『魔王の呪い』により王都を放逐され、辺境での隠遁生活を強いられる。世界を救い、けれど世界に忌み嫌われた少年はある頃から四人のメイドのおねえさんと一緒に住むように。戦えば無敵のシオンだが年上のメイド達にはからかわれ続ける日々を送る。「どうして僕のベッドで寝ているんだ!?」「どうしてと言われましても、私が添い寝当番でしたので」「もうっ、シー様かわいいっ!」「……お前ら、僕で遊ぶのもいい加減にしろ」強すぎるがゆえに迫害された神童勇者と、少し変わったメイド達。辺境で穏やかに暮らす最強の少年とおねえさん達のラブラブ同居生活! -
この男子校には俺以外女子しかいない
男子高で女子のいないゆるく平和な学園生活を楽しむ灰原傑はある日、友人の朱希原伊織と黒沢忍が実は女子だと知り仰天。そればかりか、もう一人の友人である金ヶ崎千尋まで女子だった上、学校の“ある秘密”まで知ってしまう。そんなキャパシティギリギリでいっぱいいっぱいの最中、伊織がある相談をしてきて――? 新年代のラブコメ開幕!【電子限定!書き下ろし特典つき】 -
賢者ちゃんは悟ってない!
超絶箱入り娘として育てられたせいで、強さは最強MAXなのに生活力ゼロなゆるふわ女子の賢者ちゃん。その身の回りのお世話をすることになった弟子くんと破天荒な皆さんとのファンタジーコメディ☆ -
ちどり亭にようこそ
ここは、昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いに、こぢんまりと建っている仕出し&弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚さんは二十代半ばの美しい人で、なぜか毎週お見合いをしている。いつも残念な結果に終わるらしいんだけど、どうしてなんだ? 「結婚したいんですか?」と尋ねると「お見合いがライフワークなの」と答える彼女。うーん、お茶目な人だ。そんな花柚さんが作る最高に美味しいお弁当は、とても人気で、花柚さんもバイトのぼくも毎日、朝から仕出しや弁当販売で大忙し。あ、いらっしゃいませ! どのお弁当にしますか? -
死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録
平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。僕が幻影――【彼ら】について知っていることは3つ。1、【彼ら】はやがて訪れる自らの死の瞬間を、何度も繰り返し続けている。2、【彼ら】の姿が濃くなるほど、死の瞬間は近い。3、【彼ら】は死の運命から絶対に逃れられない。――これは全てを諦めていた『僕』が、死の未来を背負う『君』と出会い、運命に抗うため奔走する物語だ。 -
上倉家のあやかし同居人
その蔵には、百年を待たずして魂が宿った“物”がたくさん棲んでいた――。東京から父親の田舎に越してきた女子高生の結花は、敷地内にある古い蔵で“視えて”しまった。それは、着物のイケメン・蘇芳さんをはじめ、たわしの伝兵衛、キセルの華など、長年蔵に閉じ込められていたつくも神たち。結花は半ば強引に、彼らを管理しつつお願いごともこなす「鍵守」として働くことに。最初の仕事はキセルの華を元の持ち主に返すこと。右も左もわからない田舎で、時代錯誤なつくも神たちと共に六十年前の持ち主捜しが始まった――! -
君が電話をかけていた場所
「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。……ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです。初鹿野さんの気持ちに変化が起きなければ、賭けは私の勝ちです」 -
クラス会へようこそ
高校を卒業して5年ぶりの同窓会は様々な想いを抱えて参加する者ばかり。泉谷美貴もその一人で、性格が真逆な双子の姉・夕貴に扮装し、ある人に想いを告げるためやってきたのだが──。 サプライズの殺人事件や毒入りカクテルを使った復讐、ストーカーによる入れ替わりなど、次から次へと珍騒動が巻き起こり、事態は思いも寄らぬ方向へ。そして、ついに隠していた同窓会の存在が夕貴にバレ、会場で鉢合わせ!?ピンチを迎えた美貴の恋の結末は──? 第18回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作者が贈る、ハートフル喜劇! -
紅い実はじけた
小さな実がはじけるような、微かな一瞬。しかしそれは彼や彼女を大きく変えていく。大胆な筆致で、7組の男女に訪れるその“瞬間”を描き出す、高橋那津子の初コミックス!【収録作品】第一話 蓮先生の書斎(小説家の叔父と高校生の姪)/第二話 カウンターパンチ(負け犬ボクサーと元・恋人)/第三話 ねこたこた(書道教室に通う小学生男子と女子高生)/第四話 POLTER POSTER(彼女持ちの男とポスターの美女)/第五話 愛の逃飛行(自殺志願者と祝福プレゼンター)/第六話 金木犀の記憶(かくれんぼ中の小学生が出会った女子高生)/第七話 初恋(送辞をする中学2年生女子と憧れの先輩) -
三日間の幸福
どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。 未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。 ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。 (原題:『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』) -
いじめで子どもが壊れる前に
大津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に迫る! ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 -
十津川警部とたどる寝台特急の旅
トラベル・ミステリーの第一人者・西村京太郎が、旅の楽しみ方を「伝授」。ベストセラーの源泉となった寝台特急、トリックの発想法など、全国を巡った著者ならではの視点でミステリー創作術と鉄道旅をガイドする。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 -
たったひとつの、ねがい。
彼女と知り合ったのは学生時代だった。互いに心を通わせてる、そのことすらも確認しなくてもわかる日々。 そして今日。 思い切って結婚を彼女に持ち出してみた。下手に出て、お伺いしてみる。恐る恐る顔を上げて反応を確かめると、非常に希少なものが拝めた。 彼女がにたにたと、ともすれば意地悪く見えるほどにやついている。 つまり、良いよ、ということ? やったぁ……と、思ったその瞬間。あんな、あんなことが起こるなんて。 それから、僕のもう一つの人生は始まった。 -
霧こそ闇の
戦国の世を舞台に紡がれる、幽玄怪異譚。天文二年、戦国時代の大和。筒井の里に住む狭霧には、病をもたらす物の怪を退治する不思議な力が備わっていた。大名に仕える典医である夫、義伯と支え合いながら病者を助けていた狭霧。しかしある日、主君の筒井順興の末子力丸の死を境に、ふたりとその息子鷲王は物の怪のわざわいに見舞われ、やがては筒井氏をめぐる大きな争いへと巻き込まれてゆき――。 第17回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞の短編『典医の女房』に大幅加筆をし、装いも新たに登場! -
税務署VS脱税者 どんな善人でも税金はごまかす
税務署には「より多くの税金を取ってくる」という暗黙の命題がある。 税務署員は、税金を誤魔化そうとする悪質な納税者を見つけ出し、追徴課税を狙っている。 本書では、元国税調査官の著者が税務署はどのような手を使い、脱税を摘発しているのかを、 具体的なエピソードを交えながら紹介していく。 「税務署は正義の味方ではなく、税金をとることが使命」 「脱税者は様々な手口で脱税をする」 ――税務署員は今もあなたを見張っている……。 ◆もくじ 序章 税務調査ってなんだ? 第1章 使い込みという脱税 第2章 行列ができるラーメン店の脱税 第3章 住職の罰当たりな脱税 第4章 裏リベートという脱税手法 第5章 調査官は今もあなたを見張っている 第6章 隠し口座が見つかる 第7章 カリスマ・ホストの巧妙な脱税 第8章 領収書を偽造すれば脱税できるのか? 第9章 どんな善人でも脱税する -
領土の常識
領土とは何か? 世界が直面する領土問題とは? 戦争・軍事戦略から「領土」を根本的に解説。米・中・露をはじめとする大国の領土拡張の動向と、尖閣・竹島・北方四島ほか日本が直面する危機の打開策を提示する。 -
よろこびの禅 人生を変える禅のことば
「大切なのは今を真摯に生き切ること。今がどれだけ苦しくても、いつかそれが必ず役に立つ。無駄なことなど、何ひとつない」──。現代の高僧が、迷いも悩みも断ち切って生きるための、禅の珠玉の言葉を指南する! -
原発と日本人 自分を売らない思想
福島原発事故を経て、なお原発再稼働へと舵を切った日本社会。そもそも私達はなぜ原発を容認してきたのか。水俣病や足尾鉱毒事件で国家と闘った知識人・科学者の足跡を辿り、反原発運動が依拠すべき抵抗精神を探る。 -
空をサカナが泳ぐ頃
出版社で超多忙な毎日を送る中津藍。そんな彼が、ある日、煙草を吸いながらふと空を見上げると、一匹の魚が泳いでいた。慌てて目をこすってみるが、魚は消えることなく優雅にヒレを揺らして通り過ぎていく。しかもサメやらクラゲやらも、次々と現れては悠々と空を泳ぎはじめ……。 いったいこの鬱陶しい現象はなに? 藍は同じように魚が見える人たちと共に、彼らを消す方法を探し始める。しかし、魚は増える一方で、しかも魚が視界を埋め尽くすとき――。 さまざまな想いを交差させ、ちょっと変わった仲間たちが繰り広げる、未来を賭けた大騒動。 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。 -
「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔
――オウムの中から見ると、外の世界はどう映るのだろう?1995年。熱狂的なオウム報道に感じる欠落感の由来を求めて、森達也はオウム真理教のドキュメンタリーを撮り始める。オウムと世間という2つの乖離した社会の狭間であがく広報担当の荒木浩。彼をピンホールとして照射した世界は、かつて見たことのない、生々しい敵意と偏見を剥き出しにしていく――!メディアが流す現実感のない2次情報、正義感の麻痺、蔓延する世論(ルサンチマン)を鋭く批判した問題作!ベルリン映画祭を始め、各国映画祭で絶賛された「A」の全てを描く。 -
彼女を好きになる12の方法
なんとなく 『彼女』 を好きにならないといけない気がする。そのためには 『彼女』 と一緒にどこかへ出かけたり遊んだりしないといけない。 今年で俺と彼女は大学三年生。この一年をのんきに過ごしてしまったら、就職活動も控えて、顔を合わせる機会は激減するだろう。 だからこの一年が、彼女と暢気に過ごす最後の年と言っても良い。その一年の間に、俺は 『それ』 を見つけたいと祈った。 これは、優柔不断な大学生の 『俺』 が過ごす一年間の記録だ。必ず、一年の間に見つけなければ。 彼女を好きになる方法を。 -
世界一面白い 古代エジプトの謎【ツタンカーメン/クレオパトラ篇】
紀元前5千年にはじまったといわれる古代エジプト文明は、新王国時代において栄華をきわめ、やがて衰退への道をたどっていった。ハトシェプスト女王とトトメス三世、少年王ツタンカーメン、大王ラムセス二世、アレキサンダー大王、絶世の美女クレオパトラ……。古代エジプトにおけるキーパーソンたちの名誉欲や権力闘争といった現代にも通じる人間ドラマを、古代エジプト研究のパイオニア・吉村作治教授が鋭く解説する。本シリーズの前篇にあたる「世界一面白い 古代エジプトの謎【ピラミッド/太陽の船篇】」とあわせて読めば、2倍おもしろく、ますます古代エジプトに興味がわくこと間違いなし! -
空海! 感動の言葉
日本の仏教界に多大な影響を与えた弘法大師・空海。今もなお慕われ続けている空海は、「物事が興ったり廃れたりするのは、必ずそれを行う人物による」「片手だけでは拍手はできない。片足だけでは歩むことができない」「人生百年も生きられないのに、楽しみだけ求めて、万年もの業を積む」「他人の病気のことをとやかくいう前に、自分の病気をまず治せ」「どしゃ降りの雨も、その一滴一滴は同じ水になる」……などなど、思わず「ハッ」とさせられる名言をたくさん残している。それら名言の背景にある空海の考え方、人々に伝えたかった思いを、著者の大栗先生がやさしく、面白く噛み砕いて解説。空海の力強い言葉が沈んだ気持ちを吹き飛ばしてくれる、あなたの“心のお守り”になる一冊。 -
1時間で感動するほど歌がうまくなる本
喉の筋肉を鍛えることによって音域を広げ、無理なく発声できるようにし、すばらしい歌唱力を手に入れることができます!歌唱力アップのための6つの能力「広い音域」「音程のコントロール」「正確な音程」「一息で長く」「明瞭な発音」「音色の変化」を、イラスト付きの内容で、わかりやすく学べます。 -
身体でわかる女を幸せにする男
体が丈夫で、精神がタフ、人間として器の大きいという理想の男性には、医学的に認められるある身体的特徴があります。それらを、医者の石原結實先生がわかりやすく解説。それを知れば、幸せな恋愛に一歩近づきます。もちろん、あなたの彼をそんな男性に育てることも可能です。なぜ男は釣った魚にエサをやらないのか、女のイメチェンが男を興奮させるワケ、など、「男の生理」を知って愛される女性になりましょう! -
古き掟の魔法騎士
約一千年前――伝説時代最強の騎士と謳われると同時、“野蛮人”の異名を持つ男がいた。キャルバニアの若き王子の手によって復活を遂げたその男は、魔法騎士学校の教官として第二の人生を歩みだす! -
百鬼夜行とご縁組
「このホテルを守るため、僕と結婚してくれませんか」 結婚願望0%、仕事一筋の花籠あやね27歳。上司とのいざこざから、まさかの無職となったあやねを待っていたのは、なんと眉目秀麗な超一流ホテルの御曹司・太白からの“契約結婚”申し込みだった! しかも彼の正体は、仙台の地を治める大妖怪!? 次々に訪れる妖怪客たちを、あやねは太白と力を合わせて無事おもてなしできるのか――!? 杜の都・仙台で巻き起こる、契約夫婦のホテル奮闘記! -
今日は心のおそうじ日和
突然終わった結婚生活。バツイチか──と嘆く余裕もない私。職務経験もろくにないが、家事だけは好きだった。 そんな私に住み込み家政婦の仕事が舞い込む。相手は高名な小説家。そして整った顔立ちとは裏腹に、ものすごく気難しい人だった。行き場のない私と、ふれ合いを拒む小説家。最初はぎこちなかった関係も、家事が魔法のように変えていく。彼と心を通わせて行くうちに、いつしか──。 なにげない毎日が奇跡になる物語──本を閉じた後、爽やかな風を感じてください。 -
名探偵はハウスメーカーにいる
一戸建てを購入するのは、一世一代の決断が必要だ。ましてや注文住宅となれば、外装や間取りなど決めることが多く、家族や親族の想いがスレ違ったり衝突したり……。 そこではまさに、壮大なドラマが繰り広げられる。 大手ハウスメーカーに入社し、特別営業本部に配属された平野清は、様々な「家」にまつわる謎と出会う。その謎を、特殊能力をもつ同僚と共に解き明かしていくうち、家族をめぐる、意外で感動的な物語が浮かび上がってくる。 -
冬に咲く花のように生きたあなた
「明日死んでもいいくらい、後悔のない人生を送りたい」。 幼い頃から難病を抱え、限りある日々を大切に生きる会社員・赤月よすが。 「明日死んでもいいくらい、人生が楽しくない」。 いじめから逃れるために親友を裏切り、絶望の日々を過ごす中学生の少女・戸張柊子。 正反対の道を歩む2人は、ある事故をきっかけにお互いの心が入れ替わってしまう。 死にたがりの少女との出会いに運命を感じたよすがは、過去に自分が描いた一枚の絵が問題解決の鍵だと気づくが……。 「私が消えてしまう前に、私自身の希望を誰かに託したかったんだーー」 10万部突破『この空の上で、いつまでも君を待っている』の著者がどうしても書きたかった感動作! -
姫陰陽師、安倍晴明
数々の逸話を残す史上屈指の陰陽師、安倍晴明。その晴明が、もし女性だったら――。 法師陰陽師として、自由気ままに暮らしていた若き晴明。久しぶりに都に戻ってくると、師匠の賀茂忠行が急に体調を崩してしまう。大内裏で何か起きていると気づいた晴明は、自らを男と偽り、宮中に入り込むのだが……。 陰陽道の師・忠行。兄のような賀茂保憲。晴明に寄り添う妖狐・雨暗。生意気な天才・蘆屋道満。そんな平安の優男たちとともに、女・晴明は怪異に挑んでいく。 -
神様がくれた誰かの一日
上司のパワハラに耐えかね、世話になった先輩が会社を去った。もし僕が先輩を庇っていれば、去り行く彼女に声をかけていれば…あるいは何かが違ったのだろうか? そんな後悔を引きずったままクリスマスイブを迎えた僕は、気づけば知らない他人に乗り移っていた。 イジメられている高校生、幼馴染と疎遠になり寂しさを感じる小学生、妻を亡くしひとりで暮らすおじいさん。様々な人のクリスマスイブを体験することで、僕は自分に足りなかったものを見つめ直すことになる。 -
八丈島と、猫と、大人のなつやすみ
六年間勤めた会社を離れ、八丈島で1ヶ月を過ごすことになった川瀬星子。仕事も恋もうまくこなしていると思っていたが、いつも味方になってくれた祖母の死をきっかけに、気持ちの糸が切れてしまったのだった――。 家賃はタダだけど年季の入った古民家の掃除に始まり、畑仕事と釣りで美味しい食材を手に入れ、スキューバや織物を楽しむ。温泉で疲れを癒やすと、いつも見かける猫は島の不思議を教えてくれる。 星ふる島で過ごす、大人にもきっと必要なひと時の物語。 -
いざ、しゃべります。
コミュ障で引きこもり、大学を留年してしまった「わたし」が、ひょんなことで出会った落研部員の西杜亭ビハインド。一度聞いたことはすべて覚えてしまうというわたしの能力を知ったビハインドに、無理矢理落研に入部させられて……。実は西杜大学落語研究会は廃部寸前。そんな落研に所属する、くせの強い先輩たちを通して、落語の面白さと何かに熱中することの楽しさを知るわたし。そしてついに、わたしは全国大会に出ることになり……。 「落語とは?自分らしさとは?そんな途方もない事と向き合った四年間は今思えば確かに青春だったのかもしれない。また落語したくなっちゃったなぁ。」と、漫才師まんじゅう大帝国も絶賛の、笑いと涙の感動グラフティー。 -
あやかし旅館で働き始めました
身も心もすっかり癒やしてくれ、不安や悩みも取り除いてくれる温泉宿があるとしたら――行ってみたいですよね? 気怠い通勤中、OLの朝海が満員電車の中で出会ったのは、茶虎の猫。ふらふらとついていくと、いつのまにか目の前には、古式ゆかしい日本家屋。 そこは、心疲れた人だけが招かれる、不思議な旅館「月猫庵」。 人懐っこい猫又や天狗や河童、果てはつくもがみなど、あやかしたちにノセられた朝海は、月猫庵で働くことに……。 新米仲居の彼女は、次々に訪れる「疲れた人」たちを、しっかり癒やすことができるのか…? -
逢う日、花咲く。
13歳で心臓移植を受けた僕は、それ以降、自分が女の子になる夢を見るようになった。 きっとこれは、ドナーになった人物の記憶なのだと思う。 明るく快活で幸せそうな彼女に僕は、瞬く間に恋をした。 それは、決して報われることのない恋心。僕と彼女は、決して出逢うことはない。言葉を交すことも、触れ合うことも、叶わない。それでも―― 僕は彼女と逢いたい。 僕は彼女と言葉を交したい。 僕は彼女と触れ合いたい。 僕は……彼女を救いたい。 -
喫茶黒猫はいつもあやかし日和です
赤坂の路地裏に、隠れ家のようにひっそりと建つレトロな喫茶店「喫茶黒猫」。 この店で客を迎えてくれるのは、若き店主・美月と、あやかしの黒猫レン。 美月は幼少期のトラウマで人と話すことができないが、そんな彼女を黒猫レンがしっかりフォロー。美月の肩にチョコンと乗って代わりに話すことで、見事にお客とコミュニケーションしてしまう。 あやかしが人間を想うが故に起きてしまう切ないトラブルを、美月とレンが解決していく、心癒される物語。 -
五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ
十二歳で夫と死に別れ、尼となった五位鷺の姫君、預流の前。都の貴族の姫君の悩み相談を受けながら清く正しく生きているのに、ことあるごとに邪魔してくるツンデレ阿闍梨、要領悪すぎて放っておけない不幸体質陰陽師、見境なく口説いてくるイケメン中将と男難の相で日々煩悩満載! 尼を何だと思っているの!? 更にそこに舞い込む不穏な事件。悪事は神が仏が許してもこのわたしが許さない! 文句があるなら尼寺へいらっしゃい! 間違った平安恋愛絵巻の行く末は!? -
横浜ヴァイオリン工房のホームズ
横浜本牧の片隅に佇む弦楽器修理工房『響』。この店のオーナー冬馬響子は、美しいが人間嫌いの風変わりな女主人だ。元天才ヴァイオリニスト、人並み外れた聴覚を持つ彼女の事を知る人は皆こう呼ぶ――絶対音感探偵、と。 あらゆる音を聴き分ける力とホームズばりの推理力で、なぜか楽器修理と共に持ち込まれた事件を解決する名探偵。そんな響子さんの下宿人兼助手の僕もまた、彼女の「耳」に救われた一人だった……。音×謎解き。新しい名探偵がおくる芸術ミステリー登場! -
綺羅星王宮曲
神棲まう不知森に足を踏み入れた高校生の光流が気づくと、そこは「照国洛豊」という華やかな都だった。 元の世界に戻る方法を知るという“賢大婆”を探しに、後宮へ入るが……現代っ子の光流は身分もしきたりもお構いなし、目立つ存在に。お付きの女官の祥華の手助けもあり、気のいい内宮女の梨香、麗雅という友達を得、高官・徐煌貴の目にも留まり――。 同じ頃、血族が途絶えかけ皇帝の力が弱体化する照国に不穏な影が。王宮に渦巻く黒い陰謀は、光流にも忍び寄る。 -
君は月夜に光り輝く
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。 -
あなたの恋、やり直します。江ノ島恋愛レンタル店
恋に悩む人達が集う、江ノ島にある白い石造りの一軒家。そこでは、金髪碧眼燕尾服、怪しい微笑をたたえた店主のノアが、過去の恋愛をレンタ ルさせてくれるらしい。「あなたの恋──やり直しましょう」 -
余命七日の死神
「七日後にきみは死にます」 高1の英明は、死神に突然宣告される。助かる条件は身代わりの少女・塔子を七夕祭りに公園に連れてきて、『命を捧げると言わせる』こと。 絶体絶命の英明は、一縷の望みにすがって同級生の塔子に近づき、彼女の心を七日間で奪おうとする。だが、少しずつ心を開いていく塔子に、英明は強く惹かれていく。 「死にたくない、でも彼女を死なせたくない――」 死の運命に抗おうとする二人が最後に下す決断とは? 感涙必至の切ない恋物語。 -
七姫物語
桁違いの嘘つきで素姓も知れない二人の若者に担がれ、国家統一を目指す都市の姫となったカラスミ。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いたオリエンタルファンタジー。この作品は電撃文庫版『七姫物語』を再編集したものです。 -
法廷の王様
「俺以外に誰がいる?」 傲岸不遜にして毒舌。けれど一度法廷に立てば、負け知らずの“法廷の王様”霧島に舞い込んだのは、ストーカー殺人で起訴された青年の弁護だった。 とある事情から固辞する霧島だが、見かねた上司の計らいで渋々ながら元気が取り柄の新人女性弁護士・雨宮とともに弁護を引き受けることに。 青年の自白と“完璧”な状況証拠によって有罪確実な事件を逆転すべく、霧島が暴いた真実とは――!? 軽妙かつ爽快。法廷小説のニューヒーロー登場。 -
推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ
彼ほど個性的な人間にお目にかかったことはない。同居人の凜堂である。人目を惹く美貌ながら、生活破綻者。極めつけはその仕事で、難事件解決専門の探偵だと嘯くのだ。 僕は駆け出しの推理作家だが、まさか本物の探偵に出会うとは。行動は自由奔放。奇妙な言動には唖然とさせられる。だがその驚愕の推理ときたら、とびきり最高なのだ。 これは「事実は小説より奇なり」を地でいく話だ。なにせ小説家の僕が言うのだから間違いない。では僕の書く探偵物語、ご一読いただこう。 -
心の落としもの、お預かりしています
まるくてトゲトゲした小動物、抱えきれない大きな花束、ピカピカに磨かれた楽器……駅で見つかる奇妙な落としものには、ささやかだが心温まるドラマが詰まっていた――。駅の遺失物係を舞台に描かれる、素敵な物語。 -
前略、初恋の彼女が生き返りました。
「久しぶり」 そう言って、高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトがなぜか今目の前に立って笑っている。 俺がずっと片思いしていた彼女。今でも鮮明に思い出せる、一緒にすごした日々のこと。ようやく最近、君の死を受け入れたばかりなのに。 「やり残したことがあるの。それに付き合ってほしい」 そして、また消えてしまう君と過ごす、たった数日の同棲生活がはじまった。 -
こちら市役所市民課ヒーロー係です。
東京都美守市。この町の市役所には変わった窓口がある。イベントでヒーローアクションをこなしつつ、ふだんは市民課の隅に窓口を設けて、市民の相談に耳を傾ける――それが「ヒーロー係」だ。 とにかく前向きで元気な青空あおいと、無愛想でクールな相棒・高松幸之助。二人のもとには、近所迷惑な隣人に憤慨する主婦や、好きな相手の力になれず悩んでいる青年などが次々とやってくる。 どんなささやかな相談事も大歓迎。いつでも全力で、あなたを笑顔にしてみせます。 -
神様の跡つぎ
鎌倉の鈴ノ山神社の息子・伊吹は短気で喧嘩っぱやい。 俺は跡継ぎの器ではないと、十年前に神隠しに遭った優秀な弟を待ち続け、頑なに後継を拒んでいる。 後継の儀式が迫り焦る伊吹の前に、弟の行方を知るらしき《神様の跡継ぎ》と名乗る美青年が突如現れる。 「弟の行方を知りたければ、神様修行を手伝え」 という彼に連れ回され、知人を訪ねたり、神社の仕事を手伝う内に伊吹にも変化が生まれ……。 二人の跡継ぎの絆に涙する、 切なくも心温まる物語。 -
天使がくれた時間
祖父母のいる海辺の町に移り住んだ18歳の新。父との確執、諦めた夢、病気の再発…海を眺める時間だけ憂鬱な世界を忘れられた。ある夜、海辺で少女・エラと出会う。やがて周りで不思議な事が起きるようになり…。 -
吉原百菓ひとくちの夢
『生きるための食事でなく、ひと時の幸福のための菓子を作る』 江戸の吉原一、料理が美味いと評判の中見世・美角屋。そこで働く“菓子専門の料理番”太佑は、日々訪れる客や遊女達のために菓子を作っていた。しかしある日、幼馴染で見世一番の花魁・朝露が全く太佑の菓子を食べていないことを知り……。 切ない想いを秘め、懸命に生きる人々にひとくちの“夢”を届ける――とある料理番の、心温まる人情物語。 -
高崎グラフィティ。
故郷を捨てれば、私たちは強くなれるのでしょうか――。 東京まで新幹線で約一時間。不自由はなく、あえて越える必要のない“一時間の境界線”に囲まれた街、高崎。地元に閉塞感を覚える美紀は、専門学校に通うため上京する日を控えていた。しかし高校卒業の日、父親が入学金未納のまま突然失踪。優斗ら幼馴染四人と共に父親捜しを始めるが、彼らにも秘密があって……。 第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞。将来、恋、家族に悩む若者を痛切に描く、話題の感動作をノベライズ! -
シロクマ係長の奇跡
思い出を残して故郷を旅立ち、別々の地で別々の人生を歩み始めた元幼馴染みたち。 仕事に、家庭に、恋に悩んで立ち止まってしまった彼らのもとへ、あるとき白くてでっかいお友達があらわれた。 のんびり屋で天然で、空気の読めない喋るシロクマに、最初は驚き困惑していた彼ら。けれど、不思議と懐かしい温かさを感じるその振る舞いに、いつのまにか背中をそっと押されていることに気がついた。 やがて、思い出の中に置いてきたシロクマ係長の正体と、“友達”の切ない想いが明らかに――? -
永遠の庭で、終わらない恋をする
“――彼は、あの日の姿のままで現れた” アラサーOL・香実の会社にやってきた新人は、幼いときに初恋をした不思議な青年の、当時のままの姿をしていた。十三年ぶりに訪れた奇跡の再会に、香実は思い出にある通りの、優しい彼に惹かれていく……でも……。 一体、あなたは何者――? 心のどこかで、繰り返される疑問。果たして青年“樹々”の抱える秘密とは。 彼の謎が明かされるとき、あなたもきっと、“永遠の恋”に巡り会える……。 -
笑う書店員の多忙な日々
その筋では知られる書店『四谷書廓堂』の文庫文芸担当として働く女性店員、楠奈津。なによりも本を愛する彼女が、日々店にやってくる困ったお客様や出版社の営業担当を相手に奮闘する姿をコミカルに描いていく――。 -
休日に奏でるプレクトラム
仕事は普通、人付き合いは下手、休日の予定はナシ。自信が持てない系会社員の未奈はある日突然、憧れの上司・堂ノ上に、社会人オーケストラサークルのマンドリンパートを無理やり任せられてしまう。未奈には、演奏の苦い思い出があるうえ、優しい紳士だった堂ノ上は、鬼畜な二重人格で……。 休日に何をしたらいいのか分からない人へ贈る、音楽と恋で紡ぐ幸せな趣味の時間。 -
過去で君が待っている。
彼女の死から喪失感を抱えて生きる僕。死ぬ前に別れを切り出した彼女の行動が今も引っかかっていた。もし、あの時引き止めていたら未来は違った? そんな僕に18歳の失敗をもう一度やり直すチャンスが訪れて…。 -
もうひとつの命
あの頃の僕らはまだたくさんの高いものに世界を囲まれて、息苦しさを覚えていた。自由に走り回っているようで、ふと気づくと自分がどこにも行けないような気がして焦り、苛立ち、空を仰いでいた。僕らが『魔女』に出会ったのは、そんなときだった。あれから数年、自殺した稲村が生き返った。思い返すのは、例の魔女のこと。あの場に居合わせた僕ら六人は、どうやら命を一つ分だけ貰っていたらしい。一度だけ復活できる。なら命一つ犠牲にして、僕らに何が成し遂げられるだろう。 -
妖怪のご縁結びます。お見合い寺 天泣堂
人々から恐れられ、あがめられていた妖怪も時は平成、絶滅の危機に瀕していた――。由緒ある寺の末息子・恵留はある日、父のぎっくり腰で寺が代々請け負っている妖怪の結婚相談を代理で務めることとなる。とはいえ妖怪に関して全く無知で、補佐役の妖怪・白澤のシロにも呆れられる始末。そこで、同じ大学の美人な変わり者・軽井沢小町に助っ人を依頼することに。奥手の天狗、強面のデブ猫妖怪、束縛の激しい雪女……一筋縄ではいかない彼らの縁結びはいったいどうなる!? -
理想の結婚式は甘くない
結婚式。それは、一生に一度の晴れの舞台。二人がお互いの愛を確かめ、夢のような時間を過ごせるセレモニーだ。といっても、結婚式は多くの人が関わる一大イベント。新郎と新婦の愛情だけで、すんなりと終わるわけがない。そこでは、いろいろなドラマが繰り広げられるもの――。可愛くロマンティックな結婚式場〈マリアフォレスト〉で働く新人ウェディングプランナー、姫川愛子。プリンセスおたくの彼女のもとには、なぜかワケありな新郎新婦ばかりがやってくる……! -
この空の上で、いつまでも君を待っている
”将来の夢“なんてバカらしい。現実を生きる高校生の美鈴は、ある夏の日、叶うはずのない夢を追い続ける少年と出会う。 東屋智弘。自分とは正反対に、夢へ向かって一心不乱な彼に、呆れながらも惹かれていく美鈴。しかし、生き急ぐような懸命さの裏には、ある秘密があって--。 「死んででも見たい何かって、あるんじゃないかと思うんだ」 少年が守り抜いた約束と、奇跡の結末に触れたとき、きっと再びページをめくりたくなる。 夏の日を鮮やかに駆け抜けた、一つの命の物語。 -
下町俳句お弁当処 芭蕉庵のおもてなし
俳句とお弁当。この二つは一見何の関わりもないものに思えるけれど、共通点がある。それはどちらも人の心に寄り添ってくれるということ。辛い時にはその人をなぐさめるように、楽しい時にはその人を祝うかのように、そっと傍らに在ってくれる――。社内恋愛騒動に巻き込まれ、傷心の三崎佳奈が東京深川でふらりと立ち寄ったのは、細い路地の奥にある小さなお弁当処、『芭蕉庵』。心に寄り添った、美しい俳句と美味しいお弁当を提供してくれるこのお店には、今日も俳句をたしなむ町の人々が集まってくる。心を癒す詠み人の集いに、あなたも触れてみませんか? -
本日はコンビニ日和。
大好きなすみればあちゃんが、1年前死んだ――。純平が住む小さな町・虹色町には、何でも揃うコンビニがある。お店を作ったのは、町の人気者だった純平の祖母・すみればあちゃんだ。そんなばあちゃんが残したのは、18歳の純平をコンビニオーナーにするという遺言だった。自信のないままオーナーになった純平だが、個性豊かなスタッフとお客に囲まれ働くうち、すみればあちゃんの想いを知ることになり……。切なくて温かい、こもれびの物語。 -
フレンチ女子マドレーヌさんの下町ふしぎ物語
私の名前はマドレーヌ。フランスの田舎町から和裁を学ぶために日本にやってきました! 日本に来て驚いたのは、夜でも町が明るく安全で、コンビニは便利で電車は時間通り、カフェの店員さんのサービスも最高! ひとつだけ残念なのは、着物を着ている人がほとんどいないことです。ある日、古民家でルームシェアをしている華ちゃんから、フィナンシェの美味しい商店街の洋菓子店に誘われたのですが……そこには、フランス生まれの私には想像もつかないドラマが待っていたのです。 -
いすみ写真館の想い出ポートレイト
祖父が遺した「いすみ写真館」を継ぐこととなった駆け出しのカメラマン・透。彼には不思議な力があった。“裸眼でファインダーを覗くと過去の写真を撮ることができる”――。扱いを間違えれば、とても危険なその力を、お人好しの透は人助けのために、少しずつ使うことに決めた。無くしたものを探すために。疑惑の真相を調べるために。消えた少女を見つけるために。写し出された人々の笑顔と、時には涙に触れながら、彼はシャッターを切り続ける。 -
きっと彼女は神様なんかじゃない
『人は水の中でも、空の向こうでも息苦しくて生きられない。大地を愛せ』 それが現在に至るまで受け継がれた部族の教え。だけどわたしは海を愛した。集落の嫌われ者なわたしは生け贄となって、海の底に沈む神の岩へ向かう。そこで出会ったのは、長い眠りから覚めたばかりの自称神様だった。「私はあなたと旅に出たい。ずっと遠くに行きたい。この世界で、生きていたい」 独りぼっちの少女と、無知な神様の少女の、ガール・ミーツ・ガール、ストーリー。 -
明日から本気出す人たち
さっぱり売れない地下アイドル、残業ばかりの契約社員、引きこもりの大学生、借金を恋人に隠す中間管理職―― 「あなた、あまり幸せそうではありませんね」 彼らの前に現れたのは、未来予報士と名乗る黒ずくめの怪しい男。彼は独自の観測によるちょっとうさんくさい未来予報をもとに、依頼者の心を少しだけ動かして、新たな一歩を踏み出すための道しるべを示します。今日とは少し違う明日にしたいあなたに贈る物語。 -
黒猫シャーロック
大学生になって、アパート「Bコーポ」二○一号室で一人暮らしをはじめた僕は、入学式の日、彼と出会った。パイプのように曲がったシッポをもつ、真っ黒な毛並みの猫。孤高を愛し、クラシック音楽に浸り、ときどきコカイン(マタタビ)もたしなむ彼こそ、天才的な観察眼と推理力で難事件を解決する猫の探偵――シャーロック。これは、そんな猫の彼と人間の僕が、まるでホームズとワトソンのような絶妙なコンビネーションで奇妙な謎に挑む、風変わりなミステリーだ。 -
AIに負けた夏
成功率百パーセントの恋愛があります――。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。「――私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」 システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。 -
シャンプーと視線の先で
表参道の裏路地にある、隠れ家的な美容室の『夢やうつつ』。そこで働く葉所日陰は、鏡越しにしかお客さんと目を合わせられないほど内向的だが、かつてはトップモデルのヘアメイクも担当したほどの腕前。さらに、裏オプションの彼のシャンプーは「夢シャン」と呼ばれ、シャンプーの最中にお客の悩みが夢となって視えるらしい。お客さんの悩みを解決するため、最高のヘアスタイルを生み出す日陰の元には、悩みを抱えたお客さんが、今日も後を絶たない。 -
猫と透さん、拾いました
美哉は恋人と別れ、仕事も失い、失意のどん底にいた。痛みを紛らそうと飲みに行き、酔った帰りに猫と青年をうっかり拾ってしまう。紆余曲折あって、謎めいた青年、透と賢い白猫アガサとの奇妙な同居生活が始まる。透とアガサは美哉の日々の悩みやトラブルをただ聞くだけで、まるで安楽椅子探偵のように解決していく。そして謎だけでなく、心も解きほぐしていく。次第に透たちとの関係が心地良くなる美哉だったが――心に染みる日常ミステリ。 -
僕の町のいたずら好きなチビ妖怪たち
入学したばかりの大学に通うため、橋口健護は十五年ぶりに故郷へと戻る。美しい自然に恵まれた小さな田舎町。かつてそこで彼は祖母とともに暮らし、毎日のように妖怪たちと遊んでいた。そう。彼は生来、妖怪を見ることができる体質だったのだ。懐かしい土地で新生活をはじめた健護だったが、町のアチコチで妖怪の子供が生まれるのを目にすることに――。穏やかに暮らすはずが、元気でヤンチャなチビ妖怪たちに翻弄され、彼の毎日は徐々に賑やかになっていく。 -
天才・逢木恭平のキカイな推理
天才科学者、大富豪、人間世界遺産……などと呼ばれる実業家・逢木恭平は、どこかズレていて、周囲から苦笑されることもしばしば。そんな彼が金の力にモノを言わせ、警視庁上層部を買収し、興味を惹かれた難事件に首をつっこんでいく。相棒は、逢木自身が作ったアンドロイド〈アノン〉と、有能な女刑事・今井千春。次々と事件を鮮やかに解決していく彼らだが、逢木の真の目的は別なところに――。思わずツッコミを入れたくなる軽妙なライトミステリー! -
少女妄想中。
「こういうのが初恋なんだなって、思いましたっ」 いつも背中を追いかけていた、あの人への『憧れ』。夢の中で一緒に過ごした、海辺でのあの子との『友情』。傷つけてしまったあの人への、伝えられない内緒の『想い』。私の好きな人は、私以外の人も好きなのだろうか。たくさんの人と物の中で、その女の子を好きになっただけ。もどかしい想いを描く、少女たちの可憐な物語。 -
オネエ系男子攻略法
製菓会社に勤める私、島崎七美と三つ上の先輩、七瀬翼は好みがぴったり同じの親友同士。 入社して二年目、社内では“ナナコンビ”なんて呼ばれたりもしていて、私たち自身もまるで生き別れの双子みたいだな、なんて思っている。 そんな“ナナコンビ”の男の方、七瀬は外見がモデルの様に整っていて、ビシっとスーツを着こなし、さらにエリート営業一課所属というまさにパーフェクト男子。もちろん社内外問わずファンが多い。でも実は彼、可愛いもの好きで女に興味がない、中身がめちゃめちゃ乙女な男子なんですっ!! 男の人と“女友達”になったのは初めて……。スイーツを食べて、お互い大好きなブランドショップに行ってキャーキャー騒いで楽しんで、一緒にいてすごくラクな関係。 だけどある時、私の元彼からの復縁の申し出を断る為に七瀬に彼氏のフリをしてもらってから、なんだか友達以上の感情が芽生えてきちゃって……!? 元彼を諦めさせる為に演技をしてくれただけなのは分かっている。 分かっているし、そもそも七瀬は大事な“女友達”なのに――。 「七美、私の事誘ってるの?」 ――この恋どうやって攻略すればいいの!? -
真田恋記
両親に先立たれ、親戚をたらいまわしにされていた少女・奈津。彼女は、ある書物を手に長野県は上田市を目指していた。その書物の一文にはこうあった。《真田左衛門佐信繁 卒》――。道中目撃した「鹿の角」を持つ謎の人物に導かれ、古井戸に誘われた奈津は、気が付くと合戦場のただ中に放り出されていた。彼女を救ったのは、赤き甲冑を身にまとった若武者。彼こそが若き日の、未だ天下に名を轟かせる前の真田幸村その人だった。時を超えた――。そのことを実感する間もなく、奈津は動乱を極めた戦国時代の波に翻弄されていくが……。 -
おばけの遊園地始めました
人気テーマパークの夢と現実の差に憤り、スタッフを辞した有栖。皆は言う──仕事は我慢するもの。本当にそうだろうか? 彼女の疑問に答えてくれたのは、とある寂れたテーマパークだった。美しい王子様の青年に、カボチャ頭の少年、しゃべる猫。変わったキャストだと思いきや、本物のおばけ? そう、そこはおばけたちが始めたテーマパークだったのだ。人間のことは知らない。でも、人を喜ばせたいという彼らに心打たれる有栖。かくして彼女の再建計画が始まるのだが? -
天然石ねこまち堂は坂の上
スポーツ推薦で高校進学を決めた少女・鈴。彼女は地元を離れ、大好きだった祖父が興した“天然石アクセサリー”のお店へ居候することに。しかし! 若くして店を継いだ彼女の叔父・瑠璃は最悪な青年だった。彼は“超”がつくほどのへんくつ屋。生真面目で一直線な鈴は、彼と口論の日々、日々、日々……。だが、そんな中で鈴は温かい出来事に出会う。瑠璃は石を通して不思議な力で客を癒す力を持っていて、同じ血を継ぐ鈴にも“石”にまつわる不思議な力があるようで……? 坂の上にある“天然石の店”を舞台に贈る、“石”と人との優しい絆の物語。 -
くりかえす桜の下で君と
高校1年の少年、望月譲はある日、自分がいつの間にか入学式の日に《戻っている》ことに気がついた。疑問符を浮かべながら登校した彼は、同じ境遇の生徒会長から、驚愕の事実を聞かされる。『学校の一定人数が、入学式から桜が散るまでの《くりかえす時間》の中にいること』『そして、ここから出ていく方法は、この《ループ》の中で誰かと恋人になること――』 《ループ》の外に好きな人がいる譲は、彼女がこの世界に訪れるのを待つことに決めるが、同時に《ループ》内に3年以上留まっているという、ある少女のことが気になりはじめて――? -
猫と金髪としあわせの湯
自宅の給湯器が壊れたため、スーパー銭湯に行こうとしていたOLの塔子は、かわいい猫につられて、街の裏通りへと誘導されてしまう。着いた先には、まるでドラマにでも出てきそうな町屋造りの銭湯がひっそりと建っている。「五福の湯」と書かれた暖簾を塔子がくぐると、なんと番台には、金髪イケメンのチャラ男が座っていた――! ここは愛知県は岡崎市。ひょいと裏通りに入ったところにある銭湯「五福の湯」は、カラダもココロも温めて、悩みまでもキレイに洗い流してくれるという。貴方も、ひとっ風呂、いかがですか? -
やり残した、さよならの宿題
小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。それは土岐波神社にお願いすると、神様のトキコさまがやり直したい過去に“時渡り”させてくれるというもの。両親の離婚で、大好きなこの町と離ればなれになってしまう少女・鈴。そんな彼女のために最高の夏休みをプレゼントしようとする少年・青斗。二人きりで過ごす最後の夏休み。神社で遊んでいた彼らの前に現れたのは、遠い所からやってきたという不思議な女性・一花だった。――これはそれぞれが胸に秘めたさよならの物語。 -
こひすてふ
神童と持て囃されたのも今は昔、ただのひねくれ女子高生になり果てた御厨紀伊。そんな紀伊が平安時代へタイムスリップ、そこで出会ったのは格好いいけどぶっきらぼう、プライド高くてちょっと優しく、そして誰よりも和歌への情熱溢れる三十六歌仙の一人、壬生忠見だった。平安時代での日々を送るうち、紀伊はときにいがみ合いながらも壬生との距離を縮めていく。しかし、壬生にはある未来が待っていた。時の村上天皇によって催された歌合での勝負に敗れ、悔しさのあまり悶死するという――。はたして二人の関係の行方は、そして壬生の運命は!? -
日本酒BAR「四季」春夏冬中
今日も一日頑張ったあなたを、旨い酒と美味い料理でお出迎え。恵比寿の繁華街の片隅に、たたずむ「四季-Shiki-」。日本酒専門のこの店で供されるのは、客の好みに合わせたお酒と自慢の料理。仕事でへとへとの体には爽やかな爽酒でほっと一息、くたくたの心には薫り高い薫酒で心ゆくまでゆったりと。あなたの疲れた心と体に、ぴったりのお酒がここにあります。酒と肴と思い出と、人生に寄り添うこの店に、どうぞ癒やしにいらっしゃい。実在する日本酒が多数登場。読んだら飲みたくなる、日本酒レビューも収録!! -
下北沢ヌックラ堂
古着屋の聖地、東京は下北沢。上京したての僕がべっこう飴の匂いに誘われて迷い込んだのは、路地の奥に佇む古着屋、ヌックラ堂。その店のドアには【ワケあり古着、買い取ります。】と綴られた小さな黒板が吊るされていた。古着を愛する、猫背&マッシュボブの女店主、かの子さん。看板三毛猫のコネ。そして潔癖症だけど古着だけは大丈夫な僕は、今日もワケあり古着を持ち込むお客さんたちをお迎えする。スニーカー、リバーシブルダウンベスト、レザートートバッグ、パーカー……。持ち主の想いがつまった不思議な古着たちとの物語。 -
ゴーストフィルム
妹の部屋に居候中の伊佐屋古森。ニートで怠け癖のある彼は、心霊スポットで動画を撮影し、サイトにUPしての小遣い稼ぎを思いつく。古森の背を押したのは、後輩の大学生羽利田和希。生真面目な彼は、高校時代世話になった古森を放っておけなかったのだ。そんなこんなで男二人、心霊スポットを訪れる。霊を信じていない二人だが、撮影した動画に映っていたのは……。「古森先輩、これマジでヤバくないですか」「大丈夫だろ。俺ニートだし。失うモノないし」「ってそうじゃなくて、本物の幽霊ですよ!」古森先輩と羽利田後輩による、ゆるコワ動画撮影日誌。 -
下宿屋シェフのふるさとごはん
小洒落たフレンチレストランで働く若手シェフ・龍之介は、祖母が営んでいた大阪の下宿屋「ひばり荘」で大家をすることになる。なぜ俺が……と愚痴を言いながらも、本場フランスで磨いた自慢の腕を存分にふるって下宿の大学生相手に豪華な食事を提供するが、「よくわからん」「食べた気がしない」と散々な評価を下される。プライドを傷つけられた龍之介は、なんとか彼らに「うまい!」と言わせようと、ひとり頭を悩ませるのだが――。家庭でも簡単に作れる美味なる「ふるさとごはん」(レシピ付)を堪能してください! -
神さまは五線譜の隙間に
念願かなって町の小さな調律事務所に就職が決まった幹太は、業界内で「エスピー調律師」と揶揄される時子の助手として働くことに。シンプルな黒スーツに鋭い目つき、無愛想な態度――時子の醸し出すエスピーのような雰囲気に最初は尻込んでいた幹太だが、彼女の天才的な手腕と真摯な仕事ぶりに尊敬の念を抱き始める。依頼人たちが望むさまざまな「音」を作り上げるために奮闘し、ときにピアノと音に隠された謎を解き明かしてゆく時子たち。そして調律が終わり、ピアノに神さまがおりた瞬間、それぞれの依頼人の心に小さな奇跡が訪れる――。 -
神様もう一度だけ愛してると言わせて
幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。だが入籍当日、宗一は事故により急逝し、瞳を見守るだけの幽霊のような存在となってしまう。瞳が再び幸せ掴むことをひたすら願う宗一だが、瞳は亡き宗一を変わらずに想い続ける。「生前にプレゼントしたものにだけ触れることができる」という事実に気づいた宗一は、それを使って自分の願いを伝えるべく苦心する。交錯する二人の想いの行方は果たして――? -
恋する殺人オーディション
大型アイドルユニットのメンバーを集めるためのオーディションに向かった七沢明日菜。しかし彼女が目覚めると、そこは天井や壁を大量のモニターが埋め尽くす密室だった。そして、彼女と同じように状況が分からない少女たちが……。不安におびえる明日菜たち。すると突如、モニターのスイッチが入り、プロデューサーと名乗る男が告げる。「ではオーディションを始めます。選考はネットによる人気投票。合格は5人。そして落選者には死んでいただきます」。はたして謎のプロデューサーの目的とは!? そして明日菜たちの運命は!? 狂気の特番がいま幕を上げる。