羊太郎の作品一覧
「羊太郎」の「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ロクアカの2026年時点での最終巻。
ようやく読み切りました。
『ロクでもない王国のロクでなし』等の別冊も有る様ですので、入手できれば読んでみたいかな…。
で、アルザーノ=レザリア大帝国が成立する以前、レザリア王国で生き残った上層部や騎士たちの腐敗の有様、そして全ての地位を失い左遷という形を取りつつ(実は重大な使命を帯びて)訪れる事となるイヴの奮闘と、翼が黒いというだけで謂れ無き差別を受ける偽翼天使の少女たちと築いた絆。
再び起こり得る筈だった≪信仰兵器≫も含めた、レザリアの膿との決着…。
イヴだからこその特別編。
ロクアカのその後の世界、ハーレムエンドも有りかと思っていましたけど、それぞれ違う世界線でそれぞれ唯一のパートナーと共に生涯を添い遂げるグレン。
それぞれのヒロインたちの物語について触れていきたいですが、長文になり過ぎてしまうので割愛。
候補者はほぼ全員分のストーリーが描かれる中、マリアは除外だったのはやっぱりなのか…?
そして収束した世界線の更に先、セラとは新たな転生後の平和な世界で、遙か遠い記憶を幻の様にチラつかせながら、新たな物語を紡いでいくってのは、やはり絶対的な正ヒロインとしての扱いなのでしょうね…。
本編のシリアスなクライマックスとは裏腹に、なんとも追想日誌らしいといえばらしい逸話たち。
日頃あまり語られなかった脇役男子たちの擬似覚醒、マリアの何ともな狂い加減、ロザリーの信者を欺し続ける運の好さ…。
そして、作戦行動とはいえセラとグレンとの擬似新婚生活が本当にあった過去なのか?
その上で、三人娘ら&2組の生徒らが2年時生の時に駆け抜けた後の世界、卒業して未来へと進む姿が描かれるとは…、感無量。
このあと、福音後記と正典とが蛇足で無い事を信じて読み進めるつもりですけど、果してどの様な真なる結末を迎えるのか…。
『なるほど、そう来たか!』が正直な感想。
延々と(グレンは記憶をリセットされつつも)無限に等しいループを描いていた「無垢なる闇」との因縁。
その中でジャティスの師匠になって「正義」へと導いたのはグレン、ただ毎回同じでは無く、繰返す度に異なる人生を送る事となっていた周囲の人々。
今回だけは、フェロードが創ろうとし、ジャティスが一旦完成させ、それをシスシティに託し、ナムルスの孤独な旅立ちを引き留め、システィの呼び掛けに皆が応じたからこそ抜け出せた酷なるループ。
セリカは歴史の表舞台から隠遁していたので再び会えたけど…。セラを救い出す事は、史実改竄になり手出しできなかったのは致し方なしなのか…。
読了してから感想を書き始めるまで一晩掛かりました。
リアルタイムで読んだ人達は、きっとグレンの夢の世界を相当引っ張るな~とヤキモキしたのではないかと想像しながらの読書。
でも、グレンが神性の域に達するには、風の神の声が聴こえるセラが風の戦巫女の神性を失うあの瞬間まで描く必然性があったのか…、それまで三人娘はよく耐えた。
そして想像していたとおり、最後の敵はジャティスではなく『無垢なる闇』の本体…。
しかも、単純に最後に敵ではなく、何か悠久の時の流れの中で、グレンとは太古からの因縁がありそうで…。
次巻で遂に本編完結