【感想・ネタバレ】ロクでなし魔術講師と追想日誌 3のレビュー

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セラ可愛い

2021年01月19日

セラいい子やなぁ〜

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二人の歩む道

2020年05月17日

今回の前半は、魔術学院とその都市フェジテを舞台にしたものです。本編でいうと、特務分室のメンバーの殆どが登場した6巻まででしょう。
魔術学院では、前回登場した教授陣が大暴れです。オーウェル教授やセリカといったラインナップを体験学習の講師にするのは流石に人選ミスでしょう。恐らく、この面子が短編での学院...続きを読むの主力になるのでしょうか。セリカの魔法少女の件とオーウェル教授が所々に出てくるのは笑えました。また、新キャラのロザリーはとんでもなくポンコツで、また凄いのが出てきましたね。本当に作者の描きたいキャラが短編では露骨に現れていますが、個人的には好きです。そんな中でも、学院の構成やフェジテの街並みを舞台にして、その世界観を補っているので、とても満足しています。
そして、最後は、白犬ことセラとグレンの特務分室時代の物語です。グレンの自らの夢と現実との葛藤が描かれており、セラを通じて得た彼の決意が明らかになります。セラというキャラや魅力が伝わり、同時に、彼らの決意には、感動や悲しみとも言い難い複雑な感情を抱きました。叶わぬ理想を持つ似たもの同士の二人ですが、それと同時に、理想を叶えるための仲間、あるいは共依存というのが皮肉にも揶揄されています。それでも茨の道を歩むグレン、その依存する相手が亡き者になった時、彼はどんな心境となるのか、この先のことが短編で語られるのでしょう。
もしもの話ですが、セラが生きていれば、間違いなくメインヒロインだったでしょう。システィーナの世話焼き体質、共に戦う相棒としての資質、ルミアの達観した心、心優しく見守る大人の風格、どこか頼りなく、グレンに依存するリィエル。これらヒロインの性質を全てセラが持っているのですから、事が足りてしまいますね。そう考えると、作者は上手くヒロインを使い分けています。
今回、強いて言うなら、巻頭ページのイラストと本編をマッチして欲しかったというか、個人的に見たかったです。また、最後のセラとグレンの様子をエンドページに載せて欲しかったです。それにしても、巻頭ページのヒロイン達のイラストは相変わらず可愛いですね。また、魔法少女セリカ、ロザリー、リゼ、カーミラの作画も見事です。さすがくろね先生です!
彼らの面白い可笑しい日常とグレンの歩む道に乞うご期待です。

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